異世界に落ちたら弱体化してた件   作:バトルマニア(作者)

24 / 102
リムルが目覚めて落ち着いて……

 リムルが目覚め、再度ベニマル一行と正式な誓いを立て、ミユヒもユニークスキルを手に入れたと喜んで事なきをえていた。

 

「オークロードねぇ」

「はい、数百年に一度、オークの中に生まれくると言われている。ユニークモンスターです」

 

 鬼人へと進化したベニマルから、オークロードについて聞く三人。因みにミユヒは、狐人へと進化を果たしたようだ。

 

「ユニーク、特別って奴か」

「俺達みたいなもんだな」

 

 何でもそうだが、上位種になればなるほど数は減り、特殊個体が出やすくなる。リムルもクロノもエリアも、主体自体は何処にでいるスライムと精霊だったのだ。そっから環境や偶然で、特異個体になっていた。

 

「味方の恐怖の感情すら喰らい、非常に高い統率能力を持つんだとか」

「怯みすらしないと、それは厄介だな」

「脅しが効かないとなると面倒だな……」

 

 リムルとクロノがそう呟き、エリアも心のなかで同意する。

 

「ええ、俺達の里を襲ってきた時も、仲間の死に怯む事はありませんでした。あるいは、と思いまして……」

 

「伝説相手か。しかも凶悪と名高いと」

「戦い方によっては面倒ね」

 

 リムルに続き、エリアはそのようなことを言う。周囲もそれに同意しているようだった。

 

 

「私達なら問題ないわね!だって、こんな凄い戦力が揃ってるんだから!」

「おっ、そうだな」

 

 ミユヒは堂々とそう言い、クロノも同意する。各々の思惑はさて置き、それに元気づけられ、場が少し和んでいた。

 

 

「そういや、里が襲われた心当たりとかないか?」

「そうね。誰かに恨みを買ったとか?」

 

 少しして、リムルとエリアがベニマルにそう聞く。後ろに構える敵の正体を探ろうとしているようだ。

 

「そうですね。関係あるかわかりませんが、襲撃の少し前に、ある魔人が里にやってきて『名をやろう』と言ってきたんですよ」

「そうね。傲慢なやつだったわ。上位魔人とか言ってたわね。まぁ、私の相手にはならなかったけどね!」

 

 どうやらとある魔人が里にやってきて、名付けを申し出たようだ。

 

「まぁ、あまりに胡散臭かったので、追い返しましたところ、悪態をついて帰っていきましたね。確か名は……」

 

 だが、怪しさ満点のその魔人をすぐに追い出したようだ。

 

「ゲルミュッドだ」

「そうだ、そのゲルミュッドとかいうやつです」

 

 何処からかソウエイが現れ、名を告げる。

 

「そいつから恨みを買ってるかもしれないわけか」

「仕方がありませんよ。主に見合わなけりゃ、こっちだってごめんだ。名をつけてもらうのだって、誰でもいいってわけじゃありませんからね」

 

 それを言われて照れるリムル。どうやら認められた事が嬉しかったようだ。

 

「そう言えばソウエイ、何かあったのか?」

「はい。この町へ向けて、リザードマンが向かって来ています」

 

 どうやらリザードマンとやらが、この町へ向けて大勢で向かって来ているようだ。

 

「リザードマン?オークじゃなくて?」

「はい。湿地帯を拠点とする彼らがこんな所まで出向くのは異常ですので、取り急ぎ連絡をと」

 

 拠点を離れている。しかもそれなりの人数を揃えて。これは非常事態であった。

 

「仲間でも集めてるのかね?オークが来るし」

「その可能性は高いかと。なにやら近くのゴブリン村で交渉に及んでいるようでした。ここにもいずれ、来るかもしれません」

 

 来たるべきオーク戦に備え、戦力を整えているようだ。その証拠に森中を移動し、各地で交渉をしている様子であった。

 

「リザードマンか。どんな連中だろう?」

「さぁね。ただ、強いからって傲慢に出てこないか心配ね」

 

 リザードマンも一応は強者と位置づけられている魔物。しかも数もいるともなれば、格下や少人数になんていい出すか分かったものではない。勘違いなどされていたらより事態は悪化するだろう。

 

 

「あと一つ、人間二人と火炎族、氷河族らしき者が一人づつ。この町の周囲に向かって来ています」

「そんな種族もいるのか」

「なに?詳しく頼む」

 

 それを聞いたベニマルは少し反応し、ソウエイに聞き返す。

 

「どうしたベニマル?勢い付いて」

「リムル様。火炎族と氷河族は我が里と関係があった種族。もしや俺たちと同じで、オークロードに襲撃されたのかもしれません」

 

 ベニマルたちオーガの里は、少ないが周辺の種族とも関係があったそうだ。その中の一つが火炎族と氷河族らしかった。

 

「それは大変だ。今すぐ向かおう」

「いや待てリムル。トップのお前が今町を離れてどうする?ここは俺たちとベニマルが行くほうがいい」

「そうね。いつリザードマンが来るかわからないから、そうした方がいいわ」

 

 そうして少々話し合った結果、リムルはいざという時のリザードマンたちの対応の為に町に残り、エリアとクロノ、そしてベニマルが事情の確認に向かうのであった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。