リムルが戻ってきて、そのまま何事もなく夜になろうとしていた時のこと
「食事に招待?」
「ええ、ミョルマイルという大商人が、ぜひ、自分が運営する店に来て頂きたいと、子どもたちと一緒で構わないそうですよ」
ミョルマイルという商人が、リムルに用があるとユウキを伝ってお呼びがかかっていた。
「何だそいつは?なんで俺を?」
「昼間、謎の戦士に命を救われたとか。天空竜を倒したの……リムルさんなんでしょう?姉さんも先をこされったって、悔しがってましたよ」
「相変わらずね」
「そうだな」
「キュ」
どうやらリムルに助けられた人のようだ。そしてユウカは機嫌を損ねて、ヴィオレがそれをなだめているようだ。
「さて、どうかな……そのミョルマイルとやら信用できるのか?」
「ブルムンド王国の商人免許と、このギルドが発行する商人資格を正式に得ています。ま……裏では高利貸しをやってたりしますが、身辺調査はしっかりしましたから、信用して大丈夫だと思いますよ」
バブらかすリムルに、問題ない相手だと伝えるユウキ。
「じゃ、行ってみるか」
「そうね。それがいいわ」
「楽しみだ」
そこでリムルたちは、せっかく出し行ってみようと、子どもたちを連れて店に行った。
「ん~、うまい!おいしい!」
「これ配下に作らせてみようかな?」
「あ!それ私の!」
なぜかそこには、ユウカとヴィオレと少女が食事を楽しんでいた。
「ん?ああ、お~い!ミョルマイル!リムルたち来たよ~!」
「あなたたち、何してるの?」
ユウカがミョルマイルを呼び、エリアがユウカに話しかける。
「なにって、食事だけど?ミョルマイルが店貸し切って、リムルたちを呼ぶって言うから、私たちも同席させて貰ってるの。ここの料理うまいからさ!」
「へ~、でそこのあなたは?」
ユウカの事を聞いた後に、エリアは少女に話しかける。
「おっと失礼。私はミョルマイルと仲良くさせて頂いている、貴族のユイカ・クロスとお申します。以後よろしくおねがいします。リムル様方」
世界では珍しい、黒髪黒目の少女が挨拶をしてくる。
「お、おう。よろしく」
「よろしくね」
あの雰囲気から即座に貴族の風格を出してきたユイカに、一瞬驚くリムル。そこで間を縫ってミョルマイルがやってきた。
「おお!これはこれは、お越しいただきありがとうございます。ささ、こちらへ」
そう言いミョルマイルは、みんなを案内し、リムルを特別席へと向かい入れる。
「さ、ああいうのはリムルに任せて、わたしたちは食事を楽しみましょう」
「そうだな。さて、どれほどのものか……」
結構楽しみにしていたらしく、子どもたち同様楽しみながら食事を始めるエリアたち。
「ん、これは、結構いけるわね」
「うめぇ~、こういう料理は初めてだが、見た目通りのうまさだ」
うまいうまいと言いながら食事を楽しむエリアたち。そこへユイカたちが近づいてくる。
「私たちも一緒にいいかしら?」
「みんなで食べたほうがうまいからね。どう?」
「いいわよ別に、みんなもいい?」
ユイカとユウカがそう言い、エリアたちはそれに了承する。そしてユイカたちは空いていた席に腰をおろした。
「ミョルマイルと仲いいんだって?どんな関係なんだ?」
「大した関係ではありませんよ。商売柄よく一緒になることが多いだけです。彼には色々とお世話になってますからね」
食事をしながら、クロノが気になったことを聞く。それに対し、ユイカは無難に返すが……
「ユイカはな。貴族だし、おまけに探偵してるんだ。凄いだろ?それでミョルマイルと出会って、一緒に商売するようになったんだっけな?」
「……そうですね。と言うより、ユウカはいつもそうですね。私も天真爛漫だとか言われてますが、こういう場ぐらいは……」
「そうだよ、キミはいつも自由奔放だね」
一応切り替えができるユイカは、普段の性格を抑えて話ができるようだが、ユウカはその気がまったく無く、いつも通りハイテンションで会話していた。
「ま、いいじゃんいいじゃん。あんたのそういうところは凄いと思うけど、知合い……って、そうだった。あんた初対面だったっけ?それは悪かったわ!」
「「はぁ~」」
ため息をつく二人を他所に、ユウカは子どもたちと仲良く食事を楽しむ。
「大変ね、あなたたち」
「うん、ボクも出会った時は驚いて目を見開いたよ」
「私もよ。ユウカがいるとなぜか冷静になれるのよね。彼女がいなかったら、普段私も周りからああ見てるのかしら?そう思うと、なんかね……」
「いや、知らんがそれはないんじゃないか?あれは別格ってやつだ」
そして遠い目をしながらそれを見ていた四人は、思い思いの反応をしながら食事を楽しむのだった。
投稿キャラ出させていただきました。