異世界に落ちたら弱体化してた件   作:バトルマニア(作者)

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洞窟探索で

 一本道の洞窟を進み、扉が見え始めた時のことだった。

 

「っ!?隠れて」

「わ、わかった」

 

 音を立てながら大きな扉が開き、その先から誰かが出てくる。

 

(人間?にしては違和感が……いや世界が違うから?でも見つかる訳にいかないわね)

 

 リムルはともかく、エリアの姿は人間の少女のような姿だ。とは言え完全に存在を隠せるわけでない。それにこんなところにいる奴が、まともな存在であると思われるはずがないと思い、今回の接触は諦めたようだ。

 

 そんな事を考えている内に三人はなにか会話をした後に、魔法らしきものを発動させて先へ進んでいった。

 

「騒がしい奴らだったな」

「ええ、悪い奴らではなさそうだけど、やっぱこんな所で出会うのはリスクがあるからね」

 

 そうして二人は、三人組とすれ違うように扉の先へと足を踏み出す。

 

 

「相変わらず広い」

「こりゃ時間がかかりそうだな」

 

 しばらく進み、道が複雑に分岐している地点に到達した。探知を使っているようだが、広くて先が見えないようで、どの道を進もうかと悩む二人。

 

「考えた所で仕方がないか。とりあえず進むしかないね」

「そうだな。ダメなら別の道を試せばいい」

 

 悩んでも仕方がないと割り切り、一つの道を選んで中に入る。すると大きめの気配が動いたのを感じ、エリアはリムルに話しかける。

 

「でかい蛇がいるから殺ってみる?」

「へ?」

 

 呆けるリムルを放って、先から巨大な蛇が姿を表し威嚇をしてきていた。

 

「ほら来たよ」

「ちょっ!?」

 

 黒蛇は、エリアを無視してリムルに襲いかかり、食らいつこうと迫ってくる。それをバックステップと大ジャンプで避け、即座に水刃で首を切り落とすリムル。

 

「おおー、できるじゃん」

「お前な~。いきなりすぎるんだよ」

 

 褒めるエリアに、そう苦情をもらすリムル。

 

「戦場でいきなりとか急だとか言ってたらすぐに死ぬよ。ここはあんたのいた平和な世界じゃないんだから」

「そう言ったって、心の準備ってのが必要だろうが」

 

 正論をぶつけるエリアだったが、リムルの言うことも一理あった。いくら特訓したからと言って、命を奪うのはこれが初めてなのだ。

 

「……悪いね。確かにそうだ。謝るよ。そういや食べなくていいの?」

「ああ、そうだな」

 

 少し考え込み反省したのか謝り、次に動き続ける黒蛇を食べないのか聞く。それに答え、リムルは黒蛇を捕食した。

 

「解析できたら使えるようになるんでしょ?」

「そうだな。って今終わった。案外早いな。スキルは熱源感知と毒霧吐息みたいだ」

 

 そう言いリムルは、黒蛇から手に入れた能力をエリアに教える。

 

「へ~、ホントにスキル手に入るんだ。しかも結構強力そうなスキルだね」

「スキルだけじゃないぞ。ほれ!」

 

 リムルは擬態で黒蛇の姿になり、エリアに見せつける。

 

「擬態もできるの?それはすごい」

「だろ?よし、このままどんどん魔物を食って強くなるぞ!」

 

 そう言ってスライムに戻ったリムルは、エリアと共に先へと進む。

 

 

 

 そしてササッと数日が経ち、エリアたちは未だに洞窟の中を彷徨っていた。

 

「どこまで続くの?この洞窟?」

「ちょっと流石に広すぎるな」

 

 普通の生物ではない二人だったから良かったものの、人間などだったら完全に餓死する状況だ。そしてそんな状況でエリアがとんでもないことを言い出す。

 

「……この洞窟、ぶち抜いてあげましょうか?」

「いやそれヤバいから!流石にそれはダメだ!」

 

 イライラしたエリアが、洞窟に風穴を開けようと力を収束させ始めるのを感じ、急いで止めるリムル。それと同時に別の道を指し示し、説得を試みる。

 

「そうだ。こっちの道行ってみよう!出口につながってるかもしれないし!」

「……わかった」

 

 力を収め、リムルについていくエリア。そして案内されるがまま付いていき

 

「邪魔」

「え?」

 

 出てきたムカデを一瞬にして斬り刻む。

 

「あげる。わたしいらないから」

「わ、わかった。ありがとう?」

 

 機嫌が悪そうだが、少しマシになったのか大人しくなった。それを見ながら一安心し、ムカデを捕食するリムル。

 

(異粒子が見つからない?あの一瞬で回収までしたのか?気づかなかった)

 

 次いでにと異粒子の回収をしようと探すが見当たらず、エリアの実力の高さを再度実感していた。そっからも蜘蛛や蝙蝠、トカゲなんかを倒しながら先へと進み、ようやっと地上付近へとやってこれていた。

 

 

「やっとね。長かった」

「そうだな。これでやっとだ」

 

 そうして二人は、この世界に来て初めて太陽の光が降り注ぐ地上へとたどり着いたのだった。

 

 

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