異世界に落ちたら弱体化してた件   作:バトルマニア(作者)

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置いて行かれる

 あれからたまたま店にいた女性に上位精霊の居場所を知れたリムルたちは、早速そこへ行くために準備をしていた。

 

 だがそこでリムルに話しかけられるエリア。

 

「エリア。お前は来ない方がいいんじゃないか?」

「……?なんで?」

 

 急にそんな事を言われ、不思議がるエリア。

 

「いやだってさ、お前は一応精霊だろ?だが別世界の存在だ。相手は精霊女王だって言うから、流石に素性がバレるんじゃないか?」

「……そこまで考えてなかったわね。そうかもしれない」

 

 一応異物であるエリアは、出来るだけその力を外に出さないようにしていた。だから、この世界でも結構重要な存在であるラミリスに素性がバレるとヤバいかもしれないのだ。

 

「そうなのか、エリア?」

「ええ、それにわたし、立場が高い相手は苦手なのよね。あっちでだって、大精霊とか精霊王とか言う奴に偉そうにされて、ちょっと暴れちゃった事あるし……あの時はレイに怒られたな~」

 

 昔のことを懐かしそうに思い出し、そう言うエリア。

 

「暴れたって、ヤバそうだな」

「別に被害は大きくないよ。異界の中に入れて、ちょっと反撃しただけよ。殺してはないわ」

 

 それを聞いて冷や汗を流す二人。

 

「ま、まあとりあえず、お前は留守番だ。くれぐれも厄介事は起こさないようにな」

「ホントに頼んだぞ」

「ええ、わたしも行きたくない理由できたし、ゆっくりさせてもらうわね」

 

 そうしてリムルたちは、エリアを置いて目的の迷宮へと旅立っていったのだ。

 

 

 

「へ~、で帰ってくるまで暇になったと?」

「そうよユウカ。で、貴方にいくつか聞きたいことあるのだけどいい?」

 

 暇になったエリアは、そういえばと何かを思い出し、ユウカの元へ来ていた。

 

「貴方、他人の能力を強化できたりするの?」

「ええ、なんかわからないけどそうみたいね。まったく制御できないし、どうしてそうなるのかもわからないけど。何か周りが能力会得したり、強化しやすくなるみたい」

 

 あっけらかんと言い放つユウカに、一瞬驚くエリアだったが、すぐに調子を戻す。

 

「リュウって子が言ってたのは本当だったのね」

「リュウか。あの子元気かしら、一応私の能力でどうにかなるかもと思ってやってみたんだけど、ムリだったわ。よほど強力な能力なのね」

 

 どうやら、特殊な能力は手を加えられなようだ。そこでヴィオレが話に入ってくる。

 

「ボクもユウカの影響で、ユニークスキルを手に入れたんだよ。今まで欲しいとも思わなかったし、うんともすんとも言わなかったのに……初めてだよこんなヤツ」

「酷い言われようね。いいじゃない。減るもんじゃないんだし」

 

 他愛のない話を繰り返す二人に、どうせならと二人について聞いてみることにしたエリア。

 

 

「そういえば貴方たちって、どういう関係なの?ホントにただの友達?」

 

「そうだけど?」

「そうだよ。僕たちは対等な関係さ」

 

 一応ヴィオレが原初だと知っているエリアは、それに驚き

 

「悪魔と、それも原初と同等なんて、あなた何者?」

「あれ、気づいてた?触れてこないから気づいてないもんかと思ってたよ」

 

 驚くヴィオレに、気安く聞くのは悪いかと思ってと答えるエリア。そしてユウカは……

 

「え?ヴィオレって原初なの?」

 

「は?」

「へ?」

 

 一番近くにいて、なおかつ戦ったこともあるユウカは気付いてすらいなかった。

 

「てか原初ってなに?始まりの悪魔ってこと?凄い悪魔だとは思ってたけど、そんなんだったんだ……」

 

 そう言い言葉は続く。

 

「だからあんな凄い魔法使えるんだね!それに名前呼びしてたジョーヌとブランって人も原初なの?」

「そ、そうだけど……知らなかったの?」

 

 ヴィオレからすれば、あれだけ激しく戦っておきながら、凄い悪魔止まりだったこと事が少し来ているらしい。

 

「いや~、みんなすごい魔法使うし、めっちゃ強いから何かなとは思ってたけど、原初だったとはね。驚きだよ」

「ボクは逆に、気づかなかったキミに驚きだよ」

 

 ヴィオレも一応、ユウカ相手に本気で殺しにかかってたようだ。それでも殺しきれずに驚くだけのユウカになにか思ったのか、その時にユニークスキルを得たり、進化したりしたようだ。

 

「そういやさ、エリアの方はどうなの?なんか特別な存在だったりする?」

「そうね。わたしはただの精霊よ」

「へ~ボクも人への擬態は得意だけど、キミも凄いね」

 

 ヴィオレもエリアも、ただの人にしか見えないほどの擬態度を誇る腕前の持ち主だ。そんなエリアの存在を聞いたユウカは

 

「リムルといるから、特別な存在かと思ったけど合ってたね。話せる精霊なんて珍しい」

「そうだね。それにはボクも同意だよ」

 

 どうやらこちらの精霊は、一般的にはみんなイフリートのように話す気がないやつが多いようだ。

 

 

「そうだ!そんな凄い存在なんら、手合わせしようよ!ヴィオレもいいでしょ?」

 

「いきなりだね。まぁいいけど」

「そうだね。面白そうだからいいけど」

 

 そうして三人は、訓練場に向うのだった。

 

 

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