あれから更に平和な時間が過ぎていき、エリアの挑戦者もほぼほぼいなくなり、リムルのやることもすべて終わっていた。
「今日でここともお別れね」
「そうだな。まぁやろうと思えばいつでも来れるんだしいいだろ」
エリアの言葉にリムルがそう答える。
「ホント、大変で楽しかったわ。こんなに賑やかだったのは久々ね」
多くの勝負を受け、指導し、仲良くなった人たちのことを思い出しそう思うエリア。それだけではない。ユウカに付き合ったり、ユイカの手伝いをして問題解決など、様々な事をしていた。
「てかほとんど振り回されてばっかだった……けど、それでも楽しかったわ」
「良かったな。こんな事が続いて行ければいいんだがな」
エリアとクロノがそう言い合う。
「そうだな。っと、行くぞ」
リムルの言葉に反応し、町の外へとやってくる。そこには子どもたちとユウキやユウカ、アイリスがおり、別れを惜しむように挨拶をしてくる。
「おいおい、お前たち。別に永遠の別れってわけじゃないんだぞ」
「そうだぞ。町に戻るだけだからな」
涙を浮かべる子どもたちに、そう優しく声をかけるリムルとクロノ。
「じゃ、ユウキ、ユウカ、アイリス、頼んだわよ」
「任せてください」
「当たり前じゃない。ねぇアイリス」
「そうね。当然だわ」
そう別れを告げ、旅立とうとするが……
「先生……!!」
「クロエ……」
泣きつくクロエに、他の子供たちもやめろと言いながら涙を流していた。そこでリムルはしゃがみ、クロエに仮面を差し出す。
「よしよし、クロエ、これをやるから元気出せよ!」
「あああー!!私も欲しかったのに!」
「いいな、いいなー!」
「えへへー、私が貰ったの!」
ズルいズルいと言う子どもたちに、リムルはさっそうと子どもたちにコートのような服をプレゼントしていた。
「漫画もいいけど、しっかり勉強しろよ?別れは辛いが、二度と会えなくなるわけじゃない。だから、もう泣くな、ランガも連れて遊びに来るから」
「うんー!」
「我らがいなくても、しっかり勉強するのだぞ!」
元気になった子どもたちは返事をし、ランガも頑張れと応援していた。
「か、必ず遊びにきてくれよ!?」
「そ、そ、そ、卒業したら、こっちから、行ってあげてもいいんだからね!」
「ああ、待ってる。中央都市リムルの町をあげて大歓迎だ!」
そうして別れの挨拶を済ませたリムルたちは、町へと帰るためにエリアはクロノの中へ、クロノはリムルの影の中へ、そしてリムルはランガに乗って出発したのだった。