異世界に落ちたら弱体化してた件   作:バトルマニア(作者)

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黒幕登場と戦闘開始

 成長したエリアに驚く一同だったが、即座に気を引き締め武器を向ける

 

「ん~、まぁ運がいいのかな?結界のお陰で気づかれないし」

「何をブツブツ言っている!」

 

 ヴァジュがエリアに警戒し、そう叫ぶ。

 

「何って、魔王ギィとかいうやつにバレてるかどうかだけど?今のワタシじゃ、厳しい戦いになるからさ。正直戦いたくないんだよね」

「魔王ギィだと?ふん、なんのことかわからんが、貴様はここで排除……ッッ!?」

 

 エリアがヴァジュの方を向いて腕を振り、咄嗟に避けたヴァジュの腕が引き千切れる。

 

「ガァッ!グウッ!?」

「ヴァジュ!何をしたの!?」

 

「やっぱ、未来かなにか見えるのね。まぁ何の問題もないけど」

 

 一歩速く動いたヴァジュを見てそう推察するエリア。

 

「で、何をしたかって、見えなかったの?腕振っただけだけど?その衝撃波でああなったのよ。って、ああそうだった。リムル、クロノ、解析系はやらないほうがいいわよ。じゃなきゃ……」

「なんで……」

 

「あっ、ガァ――!!!?」

 

 ヴァジュが苦しみ悶えながら転げ回る。

 

「ああなちゃうからさ。情報災害でね」

「情報……」

「……災害」

 

 様々な種類があるが、今回使ったものは特定の情報を探ろうとした相手を崩壊させるものであり、これを喰らったものは軽症で演算能力の低下、重症で思考が破壊されて廃人になり、最悪何もできずに死に至る。

 

「聖人クラスがこんな簡単に……」

「対策取ってるかどうかの問題よ。そうでなきゃ、ゴリ押し以外で防ぐ手段はないわ。ま、この世界にそれを対策できるやつなんて、リムルぐらいなものよ」

 

 リムルの特異性を言っているのだろうことに気づく二人。

 

「お、お前は……エリアなのか?」

「ワタシはエリアよ。異界側のね。今まで貴方たちと一緒にいたのは外側のエリア。異界の入り口であり、異界が外に出ないようにする蓋みたいなものね」

 

 それを聞いて、その場にいる全員がある事に感づいて、表情が歪む。

 

「貴方たちはそれを壊したの、だからワタシが出てきた。でも大丈夫よ。この世界を飲み込んだりしないわ。あの子が嫌がるからね。でも――」

 

 結界の影響と本人が抑えているのも合わさって、異界は広がっていなかった。

 

「ワタシ抑えるのは苦手なの。だからちょっとしたはずみで出てきちゃうかもよ?」

 

 あくまでもエリアにとって都合が悪いから広げないだけであり、やろうと思えば今すぐにでもこの世界を飲み込んで支配できる状態であった。

 

「でも残念ね。この世界を取り込めば、ワタシは更に上へ行けるんだけどね。元の世界は邪魔するやつが多かったし、あの子も抵抗してたから無理だったけど、ここだと……ね。分かるでしょ?」

 

 絶好のチャンスであるといいたげにその場の全員を見るエリア。

 

「まぁ、やらないからそんな怖い顔しないの。なんせ今のワタシには別の仕事があるからね」

 

「その仕事って、なんだ?」

 

 エリアの言葉に、リムルは質問をする。

 

「そこの男を消すことかな?」

「いや、バレてましたか。流石は大陸最強格、幻想大樹の四方幹部、エリアさんですね」

 

「「「ッ!?」」」

 

 そう言って、近くの木を指差す。すると一人の男が姿を表す。

 

「貴方は誰なの?どうやってここに……」

「ヒナタ。貴方はそこのスライムを始末してくださいね。ヴァジュもクロノとやらをお願いします」

 

 それを聞いた二人は、急に押し黙り雰囲気が変わる。そして――

 

「「ッ!?」」

 

 エリアを無視してリムルとクロノに襲いかかる二人。その力量差は凄まじく、一瞬にしてエリアから突き放される。

 

 

「助けなくていいんですか?死んじゃいますよ?」

「確かにあの二人は聖人に勝てるほど強くなけど、殺されるほど弱くもないわよ」

 

 だてにエリアに殺されかけていない二人は、きっと生き残るだろうと当たりをつけて放置するエリア。それに対し男は、笑顔で

 

「そうですか。まっ、あの二人がどうなろうと私の計画には何の支障も出ませんからいいですがね。貴方は別ですよ、エリア。あの女神に狙われるほどの貴方をほっておいたら、私の計画が破綻するかも知れませんからね」

「だから始末すると?」

 

「そうです」

 

 いつの間にか手にしていた剣で、一瞬で距離を詰め剣を振るう。

 

「面倒な能力ね」

「でしょう?今の貴方を殺すには十分すぎますよ」

 

 回避を選んだエリアは、紙一重で超連撃をかわし続ける。だが何かをされ、避けたはずの斬撃に斬り裂かれて異粒子が漏れ出す。

 

「改竄能力ってところかしら?」

「そうですよ。私に書き換えられないものはありません。ですからッ!?」

 

 息が詰まり、視点が合わなくなる男。

 

「異界を展開できないのは……いえ、抑えていなきゃいけないのは正直言ってキツイわ。でもね。本体ですらない貴方程度、対して脅威じゃないの」

 

「はぁはぁ……こ、これが異粒子ですか。異物そのものですね。確実にここで排除するとしましょうか!!」

 

 自身を改竄し、元の状態へと戻す男。同時に力が膨れ上がり、真の力を解き放つ。

 

 

「デカイだけね。さ、貴方を始末して本体を消しに行きましょうか」

「やれるものならやってみてくださいよ!!」

 

 そうして二人の戦いは始まったのだった。

 

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