カリオンの次にミリムに話をしようと向かっていると、先から話し声が聞こえてきていた。
「おお、アイリスか!ユウカは元気か?」
「ええ、あの人は相変わらず元気ですよ」
どうやら駆けつけてくれたアイリスとミリムが話しているようであった。
「あなたたち知り合いだったの?」
「エリアか。そうだぞ。ユウカが紹介してくれたのだ」
「ええ、最古の魔王を連れてくるとは思ってなかったけどね」
どうやら、ユウカ経由で知り合ったようだ。
「それより、大変だったみたいね。襲撃を受けて」
「ええ、まぁリムルたちがどうにかしてくれたけどね」
会議に参加していなかったアイリスに、大まかな事情を話すエリア。
「リムルは覚醒魔王になったのか!」
「流石はリムルさんね」
少し引いているアイリスと、嬉しそうにするミリム。
「どころで、ミリム。襲撃を受けて、なにか気づいた事ある?」
「ん~、ないのだ。エリアと同じで情報が見えなかった。それに大して強くなったから、詳しい事を見る前に倒してしまってな」
不完全な防衛機能だけとは言え、容易く倒してしまったと聞いて、エリアは少し驚く。
「凄いわね。アレは相当高位の術式が組み込んであったのに……流石はミリムね」
「そうでもないのだ」
少し嬉しそうにそう返すミリム。
「そういえばエリア。さっきの話だと、あの兵器が世界中に散りばめられてるってことになるけど、その認識で合ってる?」
「ええ、そうね。それでいいわ。相手は何を仕出かすかわからないヤツだから、それぐらい視野に入れておかないと対応できないわね」
どこまで相手が仕掛けているのかエリアも正直わかっていなかった。だが世界を取りに来ているであろう相手なので、油断など間違ってもできはしない。
「一応、今回来た国の人達は、こっちでも調べてくれると言ってたわね。もちろん内密にね、事を大きくすると何しでかしてくるかわからないから、早めに見つけてくれると助かるのだけど……」
「下手したら、ユーラザニアが消える程の兵器だもんね。起動までに時間があるとは言っても、余裕があるわけじゃないだろうしね」
そうなのだ。一国の首都が消滅するほどの兵器なので、放置などしていられない。それに事を大きくすると相手が何かしら次の手を打って来るかもしれないので、迅速かつ内密に済ませなければいけないのだ。
「ってことで、アイリス。今回のことだけど、町に帰って報告して欲しいの。ことが事だからね。あなたたちの町にも仕掛けられてるかもだし」
「そうね。あんなもの仕掛けられてたらこっちもたまったもんじゃないわ。せっかくの再会だけど、私はここで失礼するわね」
そう言ってアイリスは、イングラシアに戻るのだった。