皆の準備が終わり、ワルプルギスへと向うために魔王一同は迎えを待っていた。
「各地に現れるであろう敵は、配下たちに任せよう。俺達は主犯を叩く。きっとワルプルギスの会場に現れるはずだ」
リムルがそう言い、魔王たちは気を引き締める。
「そうね。わたしたちは主犯を叩くことに集中すべきよ。ここで取り逃がしたらもっと大変なことになるわ」
リムルに続き、エリアも声を上げ勝利を掴み取ろうと宣言する。
「それには同意だな。俺の国を消し飛ばしたお礼も、キッチリしなきゃいけないからな」
「ワタシの友達を傷つけたヤツは許さないのだ!」
「けちょんけちょんにしてやるんだから!」
みんなやる気で、怒りが染み出しているのが各の配下たちにも伝わっていた。だがそれは配下のみんなも同じのようで
「はい!こちらは我々にお任せください!必ずや退けてみせましょう!!」
「そうだな。こっちは任せてください」
シオンとベニマルが代表としてそう言う。
「私たちがいるんだから問題ないわよ。それにヒナたちが特注で作った武具たちがあるんだからさ」
「そうですね」
「だな」
「んだ」
ソード姉妹とヒナを筆頭に、クロベイやカイジンが自信作だと頷く。
「お前らいい腕してるな。俺の武器も新調して強くなってるし、この装備も中々のものだ。どうだ、この戦争が終わったらウチに来ないか?」
「本当に凄いのだ!」
「そうね。ワタシにピッタリよ!」
ヒナたちが作った装備を褒め、勧誘をしてくるカリオン。それに新しい装備に喜ぶミリムとラミリス。
「そういうのは止してくれ、カリオン」
「そうね。そういうのはよくないわ」
「済まねえ。ついな」
そこにリムルとエリアが止めに入り、カリオンは悪かったとすぐに謝る。そんな風に時間が過ぎ、そろそろ日付も変わるという頃、部屋に禍々しい転移門が出現した。
「お迎えに参りました。皆様」
「今回のこと、わかってるわよね?」
「お話はクレイマン様から聞き及んでおります。ギィ様もそれを把握の上、今回のワルプルギスを開きました」
宴への案内役として現れたのは、ギィの部下である緑髪のメイド、悪魔公デーモンロードのミザリー。そしてもう一人、青髪のレインであった。そこで、ラミリスが二人に今回の事を聞き、分かっていると返答が返ってくる。
「そう、なら行きましょう!」
「無事の帰還をお待ちしております」
「気をつけてくださいね、ミリム様」
「カリオン様、必ず返って来てください」
ラミリスがそう言い、配下のみんなが最後に言葉を送ってくる。それに押されながら魔王たちは、門へと入っていくのだった。