『異物と戦闘をしている者たちに一時的に強化及び加護を施します』
世界の声が聞こえ、リムル配下たちは瞬時に怪我や疲れがなくなり、種族と能力の格が引き上がった。
「傷がなくなった?」
「力も湧いてくる!」
立ち上がるリムル配下たちを見たサウザンドウエポンは、武器を構え直し、力を高めていく。だが動かず、依然として様子見に徹しているようであった。
「こないならこっちから行くぞ!」
ベニマルが黒炎を纏わせた刀で斬りかかり、サウザンドウエポンが刀で受け止める。だが完全に押し出されてしまい、後方へ下がる。それを合図にみんなが一斉に動き出していた。
「次は逃さない!」
「身動きすら取らせん」
キリンが地面を操作し、足を地に埋める。そこへソウエイの糸が絡まり動けなくなる。
「燃えつきろ!」
ホムラが轟炎を放ち、何もかもを燃やし尽くす。すると今度は、サウザンドウエポンが少し歪み
「「凍れ!」」
サキハとソード姉妹が、凍結を使い急冷を引き起こす。すると流石に堪えたのか、表面がボロボロになり崩れかける。だがその前に戦鎚に武器を変え、地面を破壊し大規模な衝撃波が周囲を破壊し尽くす。
「させないであるぞ!」
「させるか!」
第二撃を打ち放とうとした時、ガビルとリュウヤが横槍に入り阻止させる。しかし二人では抑えきれなかったのか、数発の攻防のあと殴り飛ばされていた。
「はぁっ!!」
「くたばれ!!」
シオンとシュンカが襲いかかり、その圧倒的馬鹿力に押され気味になりながら、どうにか退けたサウザンドウエポン。
「隙だらけじゃ」
「そうだな」
ミユヒとハクロウが、一瞬の隙を見逃さずに数大刀の斬撃を入れる。それにより体が更に不安定になったが、取り繕うように体の金属を動かし、逆に全方位へと刺突を放った。そしてもとに戻る頃には全快した状態へ……
「嘘だな。中身と同じでボロボロだろ?」
ミユヒの一言で、瞬く間にボロボロの状態へ戻され、ガクッと倒れかける。
「みんな、まだやれるな?」
「当たり前です!」
「聞くまでもない!」
ミユヒの言葉に、シオンとシュンカが筆頭にまだまだやれるとやる気を奮い立たせた。それに合わせ力が更に増し
「だそうだぞ。ベニマル」
「一気に行くぞ!手を抜くな!」
「「「了解!」」」
ベニマルの掛け声に、みんなは答え、隙のない連撃を加え続ける。するとサウザンドウエポンは、段々と動きが雑になり対応ができなくなり始めていた。
「もう少しだ!」
「「はぁああぁ!!」」
数々の猛攻の末、武器は欠け、身体は大きなヒビが入り、それを補うように武器を変換し続けたり、距離を取り一瞬でも休みを取ろうと抵抗をしていた。しかし間に合うはずもなく
「終わりだ!」
最後には武器ごと核を破壊され、力なく膝から崩れ落ちる。
「強敵だった」
「そうね。もう相手したくない」
そして、端から崩れるように消滅していくのだった。