『異物と戦闘をしている者たちに一時的に強化及び加護を施します』
世界の声が聞こえ、アイリスたちは瞬時に怪我や疲れがなくなり、種族と能力の格が引き上がった。
「究極能力?それにファイアの力も」
「すげー力ってことか?」
アイリスとリュウ、そしてアイリスに取り付いていたファイアという精霊の力が引き上がり、二人は究極能力を手に入れる。
「まぁいい!今ならどうにかなりそうだ!」
「そうね!」
倒れない二人にネクロマンサーは、棒を構え死のオーラを全開に纏う。それと同時に二人も動き出し、爆炎と生命を死滅させる力がぶつかった。
「くらえ!」
アイリスがネクロマンサーと拮抗している隙を突き、リュウは剣を振る。するとオーラを貫き、ネクロマンサーが傷つく。だがすぐに距離を取られ、負傷も元通りになった。
「通った!」
「ダメだ。すぐにもとに戻る!」
追撃による二人の猛攻を、受けに徹してやり過ごしながらオーラを撒き散らす。しかし究極能力と加護に守られている二人にはなんの効果がない。
「「ッ!?」」
地面を操作し、二人の体勢を崩させ、自身の足場を盛り上げ塔の上に立つ。そして巨大な炎球を作り出し、それを地上に放った。
「私に炎で勝負しようっていうの?」
アイリスが、刀に炎を纏わせ炎の斬撃を撃ち出す。それは炎球に当たった瞬間に爆発しながら進み、炎球を消し飛ばしネクロマンサーに届くかに思えた。
「二度はくわねえよ!」
「それもよ!」
転移で背後を取っていたネクロマンサーの不意打ちをリュウが防ぎ、押し返す。だが後方へ逃れながら、作った魔法陣で水針をマシンガンの如く連射してきていた。だがアイリスの爆炎で消し去られ
「アンデットも出させない!」
「当たり前だ!」
ネクロマンサーらしくアンデットを召喚しようとしたが、爆炎の海になったこの場では召喚など行えず、さらに二人からの追撃を受けて後退の一歩を辿る。
「このまま行けば……」
「いやまだッ!?」
急に攻めに転じたネクロマンサーは、リュウを吹き飛ばし、全身全霊の上段落としをアイリスに打ち込む。それを避けれないと判断したアイリスは、一瞬の受けの後に受け流し、追撃も受けきっていた。
「こっちだ!」
帰ってきたリュウの斬撃をかわしたネクロマンサーは、棒を使い飛び上がり濃厚な死のオーラを下へと叩きつけ、大地がオーラに包み込まれて勝敗がついた……かに思えた。
「はぁああぁっ!!」
爆炎が燃え上がり、オーラを吹き飛ばす。それと同時に隙を疲れたネクロマンサーは、炎槍に核を貫かれ、火力の増した炎槍が爆炎となり内部から焼き尽くされ、跡形もなく消しずみになった。
「お、おわった」
「みたいね」
オーラは消えていき、ドラゴン含めアンデットたちも消えていく光景を見て、二人はそう思うのだった。