Space Pirate Cross Dream!   作:睡眠タイム

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御久し振りです。
覚えていらっしゃるでしょうか?

と言う訳で、Bパートです……。
一応少しだけ裏話(若干のネタバレ)。

実はアナザーニンニンジャー、初期案では有咲のお祖母ちゃんかロックの2人が候補に挙がっていたのですが、ロックに関しては『とある事情』で思い付いた案があったので、別枠に回しました(アナザーレンジャーの変身者なのは確定しています)。

さて……色々ありましたが、まさか『スーパー戦隊』が事実上終わってしまったのは、本当にショックでした……。

私自身も複雑な気持ちはありますが、何だかんだで、生存しているとだけお伝えしています。


それでは久し振りの更新、お手柔らかに御願い致します。


第3話 春のキラキラパーティー! Bパート

 

 

「……さん。 起きなさい、市ヶ谷さん」

「ん……んぅ……」

「市ヶ谷さん!」

「わひゃあ!」

 

 

耳元に響く大声で、有咲の意識ははっきりと覚醒した。

 

 

「……あれ? 何処だ此処は?」

「少しは気持ちは落ち着いたかしら?」

「孤月先生……? あれ? 何処だ此処?」

 

 

視界に映った相手の正体を認識すると同時に、有咲は自身のいる場所が、学校の中庭で無い事に気付いた。

 

 

「此処は、私が市ヶ谷さんの為に用意した特別授業の場所よ」

「! 特別授業って……!?」

「昨日は邪魔が入っちゃって失敗しちゃったけど、今日は逃がさないわよ」

「じょ、冗談じゃねぇ!」

 

 

有咲は用意された席から立って逃げようとするが、その時彼女の前を戦斧が塞ぐ。

 

 

「はい♪ 命が惜しかったら、先生の言う事を聞いた方が身の為だよ~?」

 

 

其処には右手に戦斧を持った蠍の異形がおり、逃げるのが無理と悟った有咲は、大人しく席に戻った。

 

 

「そうそう。 市ヶ谷さんは物分かりの良い生徒ね。 ……だったら、自分が如何すれば解放されるか、分かるわよね?」

「……如何すれば、良いんですか?」

 

 

有咲の態とらしい発言に、孤月は『ハァ~』と小さく溜め息を吐いた。

 

 

「……心苦しいけど、如何やら痛い思いをしないといけないみたいねぇ……」

『NINNINGER』

 

 

不気味な機械音と共に、孤月の姿が巷で噂の『怪人赤忍者』ーーーーアナザーニンニンジャーと化した。

 

 

「ヒッ……!」

 

 

自分の知り合いがいきなり異形の怪物に変わった様子に、思わず有咲の口から小さく悲鳴が零れる。

 

 

「市ヶ谷さん。 私は常に生徒達を『清く正しい勝ち組人生』に導きたいと言う思いで、指導してきたわ。 貴女だって、私の手に掛かれば『最高の逸材』になれるのに……、困った子ね」

「孤月先生……?」

「一時期成績が下がり始めた『あの時』だって、私は貴女にその道を理解して進んで欲しいからこそ、敢えてあんな言い方をしたって言うのに……」

 

 

有咲は孤月の言葉で思い出す。

 

 

 

 

それは彼女を含めたポピパの面々が、まだ高1だった頃の事。

 

 

有咲自身、入学当初から進学した今でも、学年トップの地位を保っていたのだが、高校生になって香澄達と共にポピパの活動をする様になってからは、学業とバンド活動の両立の影響もあって、一時期成績が下がってしまった事があった。

 

 

『市ヶ谷さん。 若しかしたらバンドと勉強の両立って難しいんじゃないかしら?』

 

 

その際の担任であった孤月の台詞に対して、有咲は思わずこんな発言を言ってしまったのである。

 

 

『あ、それならこうしませんか? 今度のテストで私、5科目の合計が480点以上取れなかったら――バンドを辞めます』

 

 

そして有咲は、自身の宣言を実現して孤月に認めて貰おうと焦る余りに、香澄達と一時衝突してしまったのであったが、その後事情を知った香澄達の協力もあって、有咲は見事にその宣言を実現し、孤月にも認めさせたのであった。

 

 

 

 

「……っ! で……でも! 私は今でも、学業とバンドの両立はちゃんとやっています!」

「えぇ。 確かにそれは十分理解しているわ……。 でも市ヶ谷さん。 貴女はこのままバンドを続けて、一体如何したいのかしら? 1年上の丸山さんや白鷺さん達が所属するパスパレは、芸能関係だからバンドを続けるのは理解出来るけど……。 市ヶ谷さんは別にバンドに対して、其処まて大きな目的がある訳でも無いのでしょう?」

 

 

孤月の指摘に対して、有咲は言葉を詰まらせて黙り込む。

 

 

「そーそー。 そんなに頭が良いんだったらさぁ、それを今後の人生に活かす為に活用した方がよっぽど有効だと、ボクも思うよ~♪」

 

 

蠍の異形も軽口で同調する。

 

 

(……確かに、2人の言ってる事は正しい。 ……でも)

『有咲~!』

『だああ~! 抱き付くんじゃねぇ~!』

『オッちゃん……』

『誰が『オッちゃん』だ――!』

『あはは……。 有咲は今日もキレッキレだね』

『は? 何が?』

『皆の会話を盛り上げる為の仕事が、凄く丁寧って事』

『てか、その言い方やめろって! 逆に恥ずかしいだろ! 普通にツッコミって、言えって!』

『だけど、私、本当に凄いなーって思うよ。 だって、普通そんなに沢山言葉が出ないもん。 瞬間的に、よくそんなに言葉が思い付くよね? やっぱり、有咲ちゃんって頭の回転が速いんだろうな~』

『う、うるせーな! 一々評価するなって! 恥ずかしーだろ!』

 

 

有咲の脳裏に、ポピパのメンバー達との日々が走馬灯の様に蘇った。

 

 

楽しかった事や嬉しかった事、辛かった事や悲しかった事……。

 

 

一見1つ1つは些細な物に見えるけど、それら全ては今の有咲にとって掛け替えの無いモノであった。

 

 

正直、香澄達と出会うまでは、こんなに明るくて楽しい毎日を過ごす事になる何て、あの頃の有咲は想像すら出来なかった。

 

 

 

 

(……私はこれからも、アイツ等と一緒にポピパの活動を続けていきたいんだ!)

 

 

 

 

有咲の答えは、決まっていた。

 

 

 

 

「……だ」

「何かしら? 良く聞こえないわね~?」

「『嫌だ』ったんだよ!」

 

 

有咲の言葉に、アナザーニンニンジャーと蠍の異形の2体の表情が変わる。

 

 

そしてアナザーニンニンジャー(孤月)へ強い視線を向け、に向かってハッキリと宣言した。

 

 

「確かに、先生の言ってる事は正しいのかも知れねぇ。 ……でも 香澄達ポピパの皆はなぁ、こんな私の事をバンドの一員して受け入れてくれたんだ! だから私は……、これからもバンドがしてぇ! ……それに」

 

 

有咲は無我夢中な想いで、言葉を紡ぐ。

 

 

 

 

「決められた未来なんて、つまらねぇじゃねぇかよ!」

 

 

 

 

両者の間を、沈黙が支配した。

 

 

 

 

「ウフフフフ……」

 

 

それを破ったのは、アナザーニンニンジャーだった。

 

 

彼女は肩を震わせて、小さく笑う。

 

 

そして……。

 

 

 

 

「……そう」

 

 

 

 

有咲はアナザーニンニンジャーの方に視線を向け――、表情を強張らせた。

 

 

 

 

「市ヶ谷さん……。 貴女って、とーーっても……『悪い子』なのね?」

 

 

 

 

アナザーニンニンジャーの全身から放たれる殺気に、有咲は恐怖で動く事が出来なかった。

 

 

(……な、何だコイツ!?)

 

 

有咲は、目の前から放たれる威圧感に圧倒される。

 

 

そんな彼女の心境を余所に、アナザーニンニンジャーと蠍の異形はゆっくりと、日本刀と戦斧を構えた。

 

 

「焼き尽くしてあげるわ」

『めらめらじゃー!』

 

 

アナザーニンニンジャーは日本刀に付いた手裏剣を回して翳すと、強力な火炎を有咲目掛けて放った。

 

 

 

 

(香澄……おたえ……りみ……沙綾。 ゴメン……!)

 

 

 

 

有咲は目を閉じた。

 

 

 

 

「「「「「ジンガ・マジュナ!」」」」」

 

 

 

 

突然の叫び声と共に、有咲の前にカーテン状の壁が出現し、アナザーニンニンジャーの放った火炎を防いだ。

 

 

「何!?」

「この壁は……! 「「「「有咲ーー(ちゃん)!!」」」」」

 

 

有咲が振り向くと、其所には心配した様子で駆け付けて来る香澄達ポピパの面々の姿があった。

 

 

「香澄……皆……」

「大丈夫か?」

 

 

前を振り返ると、其所には見覚えのある5色の人物達の姿がいる事に気付き、同時に彼等の姿が変化する。

 

 

「マーベラスさん……」

 

 

種明かしをすると、『リュウソウジャー』のクンクンソウルの力を使用してこの場所に辿り着いたマーベラス達(尚、残りの4人もこの時点で変身済みである)と彼等を追って来た香澄達4人は、有咲の同時に中へ突入すると、マーベラス達は直ぐに『マジレンジャー』に豪快チェンジし、マジカルカーテンを展開してアナザーニンニンジャーの放った火炎攻撃を防ぎ、今に至るのであった。

 

 

「また余計な邪魔を……!」

「大丈夫有咲!?」

「落ち着けって……。 この通り大丈夫だから」

 

 

アナザーニンニンジャーは殺気立った視線を送るも、5人は意に介する様子も見せずに受け流し、その傍らでは香澄達が有咲の無事を確認する。

 

 

「自分の思い通りにならねぇからって、ちっと乱暴じゃねぇか? 孤月先生よぉ?」

「あああ……! 私の邪魔をして、もう一体何なのよアンタはああああああー!!」

 

 

マーベラスの問い掛けにアナザーニンニンジャー、否、孤月の動きが一瞬止まるも、直ぐに癇癪を起こして尚も喚く。

 

 

「孤月先生…!?」

 

 

マーベラスの指摘したアナザーニンニンジャーの正体に、有咲以外の4人は信じられ無い様子を見せる。

 

 

「……フゥ……フゥ……!」

 

 

やがて気持ちが落ち着いたアナザーニンニンジャーは変身を解除し、孤月の姿に戻る。

 

 

「本当に孤月先生だ……」

「先生! 如何してこんな事を!?」

「如何して……? 私は市ヶ谷さんの将来の為を思って、こんな風に実力行使に打って出たのよ……!」

「有咲ちゃんの為……?」

 

 

そして孤月は先程有咲に聞かせた話を、マーベラス達やポピパの4人に改めて語る。

 

 

「……分かる? 市ヶ谷さんの今後の人生を輝かしい物にする為には、 この私の力が必要なのよ!!」

 

 

孤月の叫び声が、辺り一面にこだます。

 

 

 

 

 

 

「下(くっだ)らねーな」

 

 

 

 

 

 

マーベラスがポツリと呟く。

 

 

「何ですって……?」

「下らねえっつったんだよ!」

 

 

マーベラスは力強く吐き捨てる。

 

 

「有咲の為、有咲の為……って言ってる割には、内容が殆どテメェ自身の事ばっかじゃねぇか! 有咲(コイツ)の道は有咲(コイツ)自身が決めて進む道だ! テメェの下らねえ虚栄心の為に進む道を強制される理由何てねぇんだよ!」

「マーベラス(さん)……!」

 

 

マーベラスは2人の前に臆する事も無く言い放ち、ポピパの面々はそれを固唾を呑んで見る。

 

 

「チイイ……! 何も考えずに馬鹿みたいに進むしかしない連中ねぇ……!」

「それにアンタはその下らない理由の為に、その力で無関係な人達まで危害を加えた! 今のアンタは……教師失格だよ!」

「黙れええええええええーー!!」

『NINNINGER』

 

 

ルカの指摘を受け、我慢してた鬱憤と憎しみの込められた叫び声と共に、孤月の姿が再びアナザーニンニンジャーの姿へと変貌する。

 

 

「お前ら、危ねぇから隠れていろ」

 

 

マーベラスの言葉を聞き、ポピパの5人が安全な所に移動したのを見届けると、改めてアナザーニンニンジャーと蠍の異形へと対峙する。

 

 

「行くぞ御前ら」

 

 

マーベラスの言葉に応じ、残りの4人も並ぶ。

 

 

 

 

「ゴーカイレッド!」

「ゴーカイブルー!」

「ゴーカイイエロー!」

「ゴーカイグリーン!」

「ゴーカイピンク!」

 

 

 

 

「海賊戦隊!」

 

 

 

 

「「「「「ゴーカイジャー!!」」」」」

 

 

 

 

5人の力強い声と名乗りからの堂々としたオーラが、場の雰囲気を支配する。

 

 

「ハハハ! この前の続きといこうじゃん!」

「『海賊戦隊』だか何だか知らないけど、私の邪魔をした事を後悔させてあげるわ!」

 

 

蠍の異形とアナザーニンニンジャーはそれぞれの武器から、火炎を放つ。

 

 

「派手に行くぜ!」

 

 

5人は其々の武器を構え、2体の怪人の攻撃に臆する事無く走り出し、それぞれの敵と打つかる。

 

 

「ちょいやっさー!」

 

 

蠍の異形の持つトマホークによる斬撃を、ブルーが自身のゴーカイサーベルで受け止める。

 

 

其処へゴーカイガンを構えたイエローとグリーンの2人が、攻撃をしようと構える。

 

 

「ところがぎっちょん!」

 

 

しかしそれに気付いた蠍の異形が自身の左手の甲に着いた鋏を開き、中に仕込まれた砲台から弾丸を放って2人を吹き飛ばし、その間にブルーから距離を取り、今度はトマホークをブルーに向けて蟷螂する。

 

 

ブルーの方もそれを交わして接近しようとするも、蠍の異形が再び左手の甲に着いた鋏の砲台による攻撃に阻まれてしまう。

 

 

一方レッドとイエローの2人は、アナザーニンニンジャーと交戦中であった。

 

 

「オリャ!」

「ハアッ!」

 

 

レッドとアナザーニンニンジャーの刃が打つかって拮抗するも、直ぐにその勢いに押され、互いに距離を取る。

 

 

「グアッ!?」

 

 

そこにイエローがゴーカイガンで銃撃してアナザーニンニンジャーを怯ませ、間髪入れずにレッドがゴーカイサーベルによる一撃を浴びせて、アナザーニンニンジャーは後退する。

 

 

「チイイッ……! ハアアッ!」

「「「「「ウワアア!!」」」」」

 

 

アナザーニンニンジャーが手を翳すと、ゴーカイジャーの5人の周囲が爆発を起こし、5人はそのまま吹っ飛ばされたが、直ぐに態勢を整え、再び立ち上がった。

 

 

その時、5人のベルトのバックルが勝手に開き、其処から1つのレンジャーキーが光を放ちながら出てくる。

 

 

「「「「「ん?」」」」」

 

 

手に取って見ると、それは忍者のデザインが特徴の赤、青、黄、白、ピンクの5色のレンジャーキー……アナザーニンニンジャーのオリジナルである3代目忍者戦隊にして39番目のスーパー戦隊、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』であった。

 

 

「マーベラス……!」

「ああ……! 天晴! 使わせて貰うぜ!」

 

 

そしてゴーカイジャー達はモバイレーツに、レンジャーキーをセットする。

 

 

 

 

「「「「「ゴーカイチェンジ!!」」」」」

『ニ~~ンニンジャー!!』

 

 

 

 

その瞬間、ゴーカイジャー達の姿は赤、青、黄、白、ピンクの5色の忍者戦士の集団----『手裏剣戦隊ニンニンジャー』へと変わった。

 

 

「忍者だ……」

「若しイヴちゃんがいたら、かなり興奮しそうだね……」

 

 

ポピパの面々も、各々の感想を呟いて見ている。

 

 

「なっ、また忍者……!? しかもアタシのそっくりさん!?」

 

 

アナザーニンニンジャーの言葉を無視して、ゴーカイレッドが口を開く。

 

 

「海賊版なれども忍ばない!」

 

 

「手裏剣戦隊!」

 

 

「「「「「ニンニンジャー!」」」」」

 

 

「忍ぶどころか、派手に暴れるぜ!」

「くっ……行きなさい!」

 

 

アナザーニンニンジャーは、ヒトカラゲと頭部には鬼瓦を備え、刀身の先端が刺股(サスマタ)状になった大剣を所持したヒトカラゲに酷似した異形ーーーージュッカラゲを召喚し、2体の異形は彼女の命令に応じて、大多数で5人に迫って来る。

 

 

「行くぞ!」

 

 

アカニンジャー(マーベラス)の叫びに応じ、5人も各自で迎え撃つ。

 

 

「フッ!」

 

 

アオニンジャー(ジョー)は自身の剣技を活かし、忍者刀型の変身アイテム兼共通武器‐‐‐‐忍者一番刀でヒトカラゲ達を斬り倒して行く。

 

 

「オリャ! コノコノー!」

 

 

シロニンジャー(ハカセ)もアオニンジャー(ジョー)と同様、忍者一番刀でヒトカラゲ達を斬り倒すも、その動きは少しコミカルである。

 

 

「カラッ!」

「ウワア!」

 

 

しかしジュッカラゲの一撃で倒れるも、地面に倒れたシロニンジャー(ハカセ)の姿が、突然藁人形と化してしまう。

 

 

「カラッ!? カララ!?」

「此処だよ~! ハアアー!」

「「「「カララ~!」」」」

 

 

ジュッカラゲ達が背後を見ると、其処にガマガエルの頭を象った忍者銃‐‐‐‐ガマガマ銃を構えたシロニンジャー(ハカセ)が、忍法光弾の雨をジュッカラゲ達に浴びせた。

 

 

「「「「カラカラカラ!」」」」

「行くよ!」

 

 

キニンジャー(ルカ)の方は迫り来るジュッカラゲの一団を前に、技忍シュリケンの1つである五トン忍シュリケンを操作して「金」の文字に合わせると、忍者一番刀にセットする。

 

 

『きんきらじゃー!』

「ハアアア!」

「「「「カラカラー?!」」」」

 

 

すると音声に呼応して、ジュッカラゲ達の頭上にニンニンジャーのマーク入りの金だらいがジュッカラゲの一団の頭上に現れ、敵は為す術無く金だらいの餌食となっていく。

 

 

「一丁上がり!」

「うわぁ……」

「かなり痛そう……」

「寧ろ敵に同情したくなってくるぞ……」

 

 

隠れて見ていたポピパの面々は、苦笑いを浮かべたり困惑した様子で、各々感想を述べる。

 

 

「カラカラ~!」

「フッ!」

 

 

一方モモニンジャー(アイム)は、大型の手裏剣型武具ーーーーカラクリヘンゲンを盾の様に使用してヒトカラゲやジュッカラゲ達の攻撃を防ぎつつ、時には刃として敵に斬撃を浴びせる。

 

 

「「「カラカラ~!」」」

 

 

其処へ新たなヒトカラゲとジュッカラゲ達が襲い掛かろうと迫って来るが、それに気付いたモモニンジャー(アイム)は、直ぐに目の前のヒトカラゲを斬り伏せると、カラクリヘンゲンを弓に変えて、忍シュリケンをセットする。

 

 

『ザ・カラクリ!』

「行きますわ!」

『弓ヘンゲン、射!』

「「「カララ~!?」」」

 

 

掛け声と待機音が鳴り、その後モモニンジャー(アイム)が「爪」と書かれた部分を引いて放つと、無数の矢が放たれ行き、ヒトカラゲとジュッカラゲ達は射貫かれて倒れて行く。

 

 

「イエエエエー!」

 

 

そしてアカニンジャー(マーベラス)はアナザーニンニンジャーと対峙し、両者のの持つ剣が打つかり合う。

 

 

「私を忘れちゃダメだよ~!」

 

 

其処へ蠍の異形が右手に持ったトマホークを振り回しながら迫るも、それに気付いたアカニンジャー(マーベラス)はアナザーニンニンジャーの剣を力尽くで振り払い、その攻撃を躱す。

 

 

「そっちが2人なら、こっちも数で行かせて貰うぜ」

 

 

アカニンジャー(マーベラス)は懐から『カクレンジャー』のニンジャレッドの意匠が入った技忍シュリケンを取り出して、忍者一番刀にセットして回す。

 

 

『カクレンジャー!』

「シュリケン忍法、分身(ぶんしん)の術!」

 

 

するとアカニンジャー(マーベラス)の姿が、4人に分裂する。

 

 

「はぁ!?」

「ちょっ!? 鬼畜過ぎるよ!」

「……成敗。 ハァ!」

 

 

動揺する2人を余所に、4人のアカニンジャー(マーベラス)は一斉に襲い掛かる。

 

 

「アギャ! ちょっ……ガフッ!」

「フギュ! あだっ……ひでぶっ!」

「うわぁ……えげつない……」

「寧ろ……相手が可哀想に見えてきたぞ……」

 

 

4人のアカニンジャー(マーベラス)によるパンチやキック、斬撃などの容赦無い連続攻撃にグロッキーになりつつあるアナザーニンニンジャーと蠍の異形の姿に、ポピパの面々はドン引きの様子を浮かべている。

 

 

「最後はこれだ!」

 

 

分身の術を解除して1人に戻ったアカニンジャー(マーベラス)は、五トン忍シュリケンを『火』に合わせて忍者一番刀にセットして回す。

 

 

『めらめらじゃー』

「シュリケン忍法、大火炎の術! ウェリャアー!」

 

 

すると2人の周りに沢山の火柱が出現して、その儘爆炎が襲う。

 

 

「「ギャアアアアアー!!」」

 

 

爆炎に襲われた2人はその儘吹っ飛ばされて倒れ、それと同時に他のゴーカイジャーの4人もマーベラスの下に集まり、ニンニンジャーの豪快チェンジを解除する。

 

 

「くうぅ……!」

「止めだ」

 

 

元の姿に戻ったゴーカイジャー達は、マーベラスの掛け声でゴーカイシリンダーの鍵穴にレンジャーキーを挿し込みシリンダーを倒し込む。

 

 

『ファ~~イナルウェ~~イブ!!』

「ゴーカイスラッシュ!」

「「「「「はあっ!!」」」」」

 

 

音声の後に、5人は一斉にゴーカイサーベルを振り抜き、光の刃を一斉に飛ばした。

 

 

「くっ!」

「ちょっ……ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーー!!!!!!」

 

 

蠍の異形は一足先にその場を離脱し、その姿に動揺して動きが止まったアナザーニンニンジャーはその儘光の刃の一斉攻撃を受け、醜い断末魔を上げて大爆発を起こした。

 

 

「やった!」

 

 

ポピパの面々もその様子に安堵を浮かべる。

 

 

そして爆発の中から、変身者の孤月とアナザーニンニンジャーの顔のデザインが入ったウォッチが出てくる。

 

 

「……さて蠍野郎。 次はテメェの番だ」

 

 

ゴーカイレッドはゴーカイサーベルの切っ先を蠍の異形に向けながら言い放った。

 

 

 

 

「……本当の勝負は、此処からだよ!」

 

 

 

 

蠍の異形が右手の指を慣らす。

 

 

するとそれに呼応したアナザーニンニンジャーのウォッチが中に浮かび、その儘街の上空にまで昇ると、その儘禍々しいまでの輝きを放つ。

 

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

 

 

そしてその中から巨大化したアナザーニンニンジャーの姿が出現する。

 

 

そしてその叫びに呼応する形で、アナザーニンニンジャーの周りに4体の「千」の文字が入った陣羽織を着たヒャッカラ----センカラゲが現れ、そのままアナザーニンニンジャーと共に破壊活動を始める。

 

 

「ウワッ! デカくなりやがった!」

「ど、如何しよう……?」

「アッハッハ! 踏み潰しちゃえ!」

 

 

そう捨て台詞を吐いた蠍の異形は、その隙に離脱して行った。

 

 

「安心しな。 こう言う事は、慣れっこだからな」

「皆さんは安全な所へ!」

 

 

ゴーカイピンクに促され、ポピパの5人は気を失っている孤月を連れて避難する。

 

 

それを確認したゴーカイレッドはモバイレーツを取り出し、『5・5・0・1』の順の後に、上から1列目の真ん中の白いボタンを押す。

 

 

すると上空から、ボタンの反応を受けたゴーカイガレオンがやって来る。

 

 

「マーベラスさん達の船だ!」

 

 

香澄の反応を他所にゴーカイジャー達は駆け出し、ガレオンから降ってきたロープを掴んで、其の侭引っ張られる様にガレオンに乗り込んだ。

 

 

「!」

 

 

アナザーニンニンジャーとセンカラゲ達も自身に迫るガレオンの存在に気付いて振り向くも、ゴーカイレッドはそれを意に介さずに操作をする。

 

 

するとガレオンの船尾のウイングから無数のビーム砲やロケット砲が放たれ、アナザーニンニンジャーとセンカラゲ達に命中して爆発する。

 

 

「グオッ!」

「「「「カラカラァ!?」」」」

 

 

再びゴーカイレッドは舵を握り、それに合わせてゴーカイガレオンはその儘真っ直ぐアナザーニンニンジャー達の方へ突撃して行く。

 

 

「グオオオッ!」

「「「「カラカラァ!?」」」」

 

 

アナザーニンニンジャーとセンカラゲ達はその直撃を受けて引き飛ばされる。

 

 

「この世界では初合体だからな。 テメェ等、気合入れて行くぜ!」

「「「「フッ(オッケー)(うん)(ハイ)!」」」」

 

 

ゴーカイレッドが操作すると、ゴーカイガレオンの中からレッド以外の4人の専用のゴーカイマシンが出現する。

 

 

「海賊合体!」

 

 

ゴーカイレッドの掛け声と共に5体のゴーカイマシンが変形を始める。

 

 

ゴーカイガレオンが起き上がってボディになると右側にブルーが操縦する戦闘機型のマシン----ゴーカイジェット、左側にグリーンが操縦する操縦するレーシングカー型のマシン----ゴーカイレーサーが合体すると同時にガレオンの頭部が開く。

 

 

そして下半身の左足部分にイエローが操縦するトラック型のマシン----ゴーカイトレーラー、右足部分にピンクが操縦する潜水艦型のマシン----ゴーカイマリンが合体する。

 

 

そしてガレオンのコックピットに、各自専用のゴーカイマシンに乗っていたレッド以外の4人の姿が現れ、最後に余ったゴーカイジェットのパーツが合体して帽子の形になり、それを頭部にセットする。

 

 

 

 

「「「「「完成! ゴーカイオー!」」」」」

 

 

 

 

今此処に5人の宇宙海賊達の相棒ロボが、この世界の地に降り立った。

 

 

 

 

「カ……カッコ良いーー!!」

「これがマーベラスさん達のロボか……!」

「前に映像で見た事はあったけど、やっぱり実際に見ると相当な迫力だね……」

 

 

ポピパの面々はゴーカイオーの姿に対し、圧巻させられるばかりであった。

 

 

「派手に行くぜ!」

 

 

ゴーカイオーは両手にゴーカイガレオンの船首を構成していた二振りのサーベルーーーーゴーカイケンを構えて、敵の軍勢に斬り掛かる。

 

 

「! 掛かれ!」

 

 

指示を受けたセンカラゲはアナザーニンニンジャーと共に迎え撃ち、両陣営で激しい応戦が巻き起こる。

 

 

「凄い……。 数は敵の方が多いのに、彼処まで余裕に立ち回っている……」

「これがマーベラスさん達の戦い……」

「……っ! 行っけええーー! マーベラスさ~ん!!」

 

 

香澄の叫び声が響く。

 

 

「「「「「ハアアッ!」」」」」

「グワアッ!」

 

 

ゴーカイオーの一撃を受けたアナザーニンニンジャーが吹っ飛ばされる。

 

 

「「「「カラカラァ!!」」」」

「!」

 

 

すると其処へ4体のセンカラゲ達が所持する火縄銃による弾丸の嵐が襲いかかるが、ゴーカイオーはダイナミックな爆転による動きで交わした。

 

 

「「「「「き……器用過ぎる……」」」」」

 

 

その動きを見たポピパの面々の口から、驚きと困惑の混ざった言葉が零れる。

 

 

そうしている間に、両者は再び元の位置に戻って対峙し直す。

 

 

「さて、お次は如何行くか……?」

 

 

マーベラスが次の一手を考え繞らせていた時、5人のバックルが開き、其処から淡い光を放ちながらニンニンジャーのレンジャーキーが目の前に現れる。

 

 

「ん?」

「お?」

「え?」

「あら?」

「此奴は……」

 

 

5人はニンニンジャーのレンジャーキーを手に取る。

 

 

「……分かったぜ。 ……御前等の『大いなる力』、使わせて貰うぜ!」

「「「「「レンジャーキー、セット!」」」」」

 

 

ゴーカイレッドの言葉を合図に、5人はニンニンジャーのレンジャーキーをセットする。

 

 

するとそれに呼応する様に、ゴーカイオーの両手のゴーカイケンがそれぞれ、右側の方はドラゴンの尻尾を模した剣----忍法剣ドラゴソード、左側の方はドラゴンの翼を模した盾----忍法盾ドラゴシールドとなり、左腕に籠手の様に装備された。

 

 

「何あれ……?」

「ドラゴンの剣と盾……?」

「……でも、何か行ける気がする!」

「香澄……御前なぁ……」

 

 

有咲は香澄の根拠の無い自身に呆れながらツッコミを入れつつも、その表情は何処か優しげであった。

 

 

「フン。 武器が変わった位何なのよ! 行きなさい!」

「「「「カラカラァ!!」」」」

 

 

アナザーニンニンジャーの命令を受けた4体のセンカラゲ達が、ゴーカイオーに迫る。

 

 

「「「「「ゴーカイ・アッパレ斬り!!」」」」」

 

 

するとゴーカイオーの後ろにゴーカイジャーのロゴが入った提灯が出現し、その儘ドラゴソードによる乱れ斬りが炸裂する。

 

 

「「「「カラカラァ!!??」」」」

 

 

乱れ斬りによる無数の斬撃を浴びた4体のセンカラゲ達は、その儘爆散した。

 

 

「なあっ!?」

 

 

驚愕するアナザーニンニンジャーを余所に、ゴーカイオーは装備していたドラゴソードとドラゴシールドを元のゴーカイケンに戻すと、敵の方へ足を進めて行く。

 

 

「くっ! ハアアァー!」

 

 

アナザーニンニンジャーは日本刀に付いた手裏剣を回して翳し、強力な火炎を放つも、ゴーカイオーは怯む事無く突き進んで行く。

 

 

「あっ…… ああっ……!」

 

 

その迫力に、アナザーニンニンジャーは恐怖して動きが止まる。

 

 

「これで最後だ!」

「「「「「レンジャーキー、セット!」」」」」

 

 

そしてゴーカイジャーは、今度は自身のレンジャーキーをセットする。

 

 

「「「「「Let's go!」」」」」

 

 

背中のゴーカイダイヤルが回り、胸部ハッチから大砲が出現する。

 

 

「「「「「ゴーカイ・スターバースト!!」」」」」

 

 

大砲から放たれた無数の弾丸による雨嵐が、アナザーニンニンジャーに命中していく。

 

 

「ウワア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーー!!!!」

 

 

アナザーニンニンジャーは断末魔と共に崩れ落ち、その儘大爆発を起こした。

 

 

「……っ! やったーー!!」

「……ブイ」

「……圧巻だったね」

 

 

戦いを見届けたポピパの面々から、歓声が零れる。

 

 

そしてアナザーニンニンジャーが倒れた所に、アナザーニンニンジャーウォッチが落ちて粉々に砕け散る。

 

 

 

 

戦いに勝利したゴーカイオーは、静かにその場に立ち尽くすのだった。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「有咲~。 此処分からないよぉ~」

「ええぃ! 少しは自分で考えろー!」

「有咲……モテモテだね」

「モテてねー!」

「でも有咲、言う程嫌がっている感じしてないね♪」

「一緒に頑張ろう、香澄ちゃん」

 

 

数日後。

 

 

有咲の有咲の家である市ヶ谷家の倉にある地下室では、ポピパの面々が集まっていた。

 

 

あの後、アナザーニンニンジャーを倒してマーベラスと共に学校に戻って来たポピパの面々は、突然の事態だったとは言え、いきなり学校を飛び出した事もあって、被害者の有咲以外の4人は学校側から厳重注意を受けるも、有咲やマーベラス達(主にハカセ)の擁護もあって、罰として3教科(国・数・英)分の指定された課題を解いて提出&確認の為の小テストを受ける形で落ち着き、今に至るのであった。

 

 

 

 

「邪魔するぜ」

 

 

 

 

その時地下室の扉が開き、マーベラスが入って来る。

 

 

「マーベラスさん!」

「そっちの方は如何だ?」

「まぁ、大丈夫です……」

「そうか……」

「あの今日は如何したんですか?」

「あぁ、此奴を届けにな」

 

 

マーベラスはそう言って、綺麗に包装された箱を渡す。

 

 

「見ても大丈夫ですか?」

「あぁ」

 

 

気になったポピパの面々が包装を解いて箱の蓋を取ると、中には丸や三角など様々な形に整ったおにぎりが入っていた。

 

 

「わあぁ……御握りだ!」

「これは一体?」

「この前の一件の事も兼ねてハカセからの差し入れだ」

「丁度お腹も空いてきたし……少し休憩しようか」

「うん!」

 

 

沙綾の提案も受けて6人は、休憩も兼ねて昼食を取る事にした。

 

 

「美味しい!」

「丸で和食屋さんの御握りみたいな味付けだね」

「ハカセは料理や家事が上手だからな。 ガレオンのメカニックも彼奴の担当何だよ」

「以外と多才何ですね……」

「一家に一台欲しい……」

「おたえ……ロボットじゃねぇんだぞ……」

 

 

たえの台詞に有咲のツッコミが入る。

 

 

「それにしても有咲。 よく孤月先生の事を許したよね?」

 

 

沙綾の口から疑問の声が零れる。

 

 

実はアナザーニンニンジャーの一件を学校側に説明しようとした時、孤月自身は自分がアナザーニンニンジャーの正体である事や今までの所業を打ち明けて、学校を辞めようとしたのだが、いざ口を開くより先に有咲がこう説明したのである。

 

 

『孤月先生も私が攫われる姿を見て、必死に追い掛けて私を助けようとしているくれたんです! だから先生は悪く無いんです!』

 

 

更にマーベラス達(主に正確には有咲の姿を見たマーベラスが目配せし、その意図をハカセ)が口裏を合わせた事で、孤月へのお咎めは無しとなったのだった。

 

 

「そりゃあの時の姿は怖かったけどさ、でも根は本当に生徒思いの先生何だよな。 唯ふとした形であんなに思い詰めちゃったんだと思う。 実際次の日に謝罪された時、泣いてたんだ。 あの姿から本当に自分の過ちを認めているのが分かったから、許してあげる事にしたんだ」

「私も有咲が決めたなら、有咲の意思に沿おうって思ったの」

 

 

香澄も有咲の発言に、同調の意を示す。

 

 

「有咲……大きくなったね」

「如何言うだゴラァ!」

 

 

たえの台詞に再度、有咲のツッコミが炸裂した。

 

 

「あっ、それと孤月先生がマーベラスさん達にも『有難う』って言ってたよ」

「そうか……」

「な、なぁ皆!」

 

 

5人の視線が有咲に注目する。

 

 

「その……正直、今までのアタシにはこんな楽しい日常何て無縁に思っていた……。 ……でも今は皆に出会えて、こうして毎日バンドをやっている日常が……本当に楽しいって思えるんだ……。 だから……助けに来てくれて有難う……//」

「……っ! 有咲ーー!」

「ちょまっ! 抱き着くんなー!」

「私も抱き着く!」

「止~め~ろ~! りみ、沙綾! 助けてくれ~!」

 

 

有咲の言葉に感激した香澄と連なる形でたえが彼女に抱き着き、恥ずかしがる有咲をりみと沙綾が暖かい目で見守っている。

 

 

(此奴等の日常、悪くねぇな)

 

 

マーベラスはポピパの面々を見ながら、何処か満足気な笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

尚、有咲以外の4人はその後課題を提出し、確認の小テストの方も全員無事に合格に終わったのは言うまでも無い。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

「この前は残念だったね。 レーヴ」

 

 

所変わって、何処かのビルの屋上。

 

 

今この場にはドリームジャッカーの面々が揃って各々の時を過ごしていた。

 

 

「大口叩いて出撃した割には、案外呆気ないな。 その変な髪型だけに頭の中も奇天烈何じゃ無いのか?」

「……ねぇトラオム~。 アンタのその頭でこの斧の切れ味を試して良いかしら~? 」

 

 

レーヴは自身の姿を怪人態----ゴーカイジャーと対峙した時の蠍の異形に変えて、半ギレ状態でトラオムに問い掛ける。

 

 

「……次は私が行こう」

「何か考えがあるの?」

「まぁ……『極上』の相手を見付けたとだけ言っておこう」

 

 

ソムニウムの問い掛けにトラオムは静かに返答する(尚、その横では無視されたレーヴがギャアギャア文句を言っていたが、容赦無く無視された)。

 

 

「『極上』と言う言葉を使う辺り……余程自信があるみたいだね。 良いよ、君に任せる」

 

 

ソムニウムの言葉をバックに、トラオムは静かに手に持ったウォッチを見詰める。

 

 

 

 

(高みを目指す者よ。 そんなに高みに届きたいのなら、私が『この力』で届かせてやろう。)

 

 

 

 

彼の感情に呼応する様に、赤い虎を模した異形の意匠が施されたウォッチが静かに不気味な光を放っていた。




漸くポピパ編が書けました……。
実に長かったです。

さて、次の更新は何時になるのか未定なので、少しネタバレを兼ねた御報告。
報告内容は以下の感じです。


①ポピパ以外の6つのガルパ組ガールズバンド×序盤で絡ませる戦隊は既に決まっています。
②ロック以外にもアナザーレンジャーの変身者になるバンドリキャラはいます(ぶっちゃけ言えば、RoseliaとパスパレとハロハピとRASとモニカのメンバーは、確実にいます)。
③世界の破壊者×DJ達との絡みは、だいぶ先です(話のイメージとしては、『199ヒーロー』の立ち位置を意識しています)。
④MyGO!!!!!やAve_Mujica等の『Our_Notes』組は、時間軸の設定の都合で現状時点では登場はしません。


さて話は変わりますが、この作品を書いて長く経ちますが先にも述べた通り、


・『スーパー戦隊』の終了。
・『PROJECT_R.E.D.』の始動。
・夢限大みゅーたいぷのアニメ&『MyGO!!!!!/Ave_Mujica』の新作アニメ。
・新しく気になる作品の数々。


等の様々な事があり、私自身は二転三転する世の中の流れに翻弄されまくりです。

その中で精神的に折れてしまいそうになり、『自身の行いは間違っていたのだろうか?』と悩んだりする事があったりもしました。

でも例え自己満足だの身勝手だの言われようが、私はこれからも自身の書きたい作品を書いていくつもりです。


こんな私ですが、これからも何卒宜しく御願い致します。


では之にて、失礼致します。

皆さんが『令和戦隊』の中で好きなのは、どの作品ですか?

  • 魔進戦隊キラメイジャー
  • 機界戦隊ゼンカイジャー
  • 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
  • 王様戦隊キングオージャー
  • 爆上戦隊ブンブンジャー
  • ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー
  • 全作好きに決まっているじゃん!
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