Fate/KIYOSI〜光に導かれた魔術師の宴〜   作:荒瀬 伊織

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光の魔術

僕も一応魔術師……いや魔術使いかもしれないがとにかく魔術が使えるのである。でもそこには普通の魔術使いにはない苦難の連続だった。

 

まずお師匠様がいない事。うちの家には魔術刻印はない。だから魔術の基礎は母さんに習っていたけど、その後2人とも僕のそばを離れてしまった。魔術を教えてくれる人がいない、母さんと父さんに習ったなけなしの知識と家に残してくれた魔導書が僕の源と言っていいだろう。

 

次に属性が光であること。さっきも言った通りこの世界に光の属性を持つ魔術師は現状僕一人だけだ。後継は現れるのかもしれないし、僕だけかもしれない。そもそもその後継ですらもうん百年後ぐらいに産まれるかもしれない。希少性があって羨ましいと思うかもしれない、実際僕もそれは誇りである。しかし、修行をするにあたってはとんでもなく厄介だ。

 

前例がないからどんな魔術を使えるのかもわからない、そもそもそれにあった魔術基盤はないのかもしれない。修行の仕方も手探りだ、虚数の属性の魔導書はめちゃくちゃ数が少ないように、いいや僕の場合一冊もないのだから。これによって殆どの魔導書は意味をなさない、図書館で光に関する本をいくつか読ませてもらったが、どれも科学的なことしか聞いていない。僕が求めているのは光の神秘についてなのに。

 

しかしこんなところで諦めるわけにはいかない。数多の光に関する本の海を彷徨い、魔導書からこれは光の魔術に役立ちそうだなと言った情報を集めに集める。そして僕は他の魔術に関する常識は一旦捨て、自分だけの光の属性に関する解釈を固めた。

 

まず光とは、宇宙にまつわる超自然現象。酸素や人間の視覚、全てが混ざり合わさった奇跡によって起こる物。時に僕らを照らし、惑わし、太古の時代から存在する信仰の対象、おそらく最も神秘という言葉に近い属性だと思う。そんな光属性で出来そうな魔術をちゃんとノートにまとめてある。

 

1.シンプルに辺りを照らす

これは至ってシンプル。光属性の基本だと思ってる。

 

2.熱を生み出し火属性に近い魔術が使える

元々火属性には熱、そして光を司ると書いている。逆もまた然りで、頑張れば火属性の魔術が使える。そうなってくると、光属性と火属性は密接な関係があると言えるだろう。

 

3.蜃気楼、幻をつくりだせる

元々幻というのは光から出来ている。元々触れることもできない、そこにあるだけで意味をなす光。そもそもそう言った光の特性は科学的にもそして神秘の面においても幻とは相性がいいだろう。

 

4.透明に見える物を作る、視覚を奪う

目で見える景色というのは、所詮太陽から与えられる光の反射が繰り返し起きた結果そう見える物でしかない。それを上手に操れば、そこにあるけど光の反射によって透明に見える、つまり透明な物を作れる。それにそれを他人に使うとその人の視覚を一時的に奪える。

 

5.呪いや闇の魔術に特攻を持つ

大昔より光というのは闇から守ってくれるもの、正義の象徴として崇められてきた。そう言った伝承を基盤にすれば、呪いや闇の魔術に真っ向から立ち向かって勝つこともできる。

 

6.魔術を反射、吸収ができる

光には特性として反射と吸収がある。魔術がぶつかり合う現象があるのは、魔術に対して魔術が有効であるから。そしてその特性を持つ光は他の魔術に対する防御力が他の属性の比ではない、呪詛返しのごとく返すことはもちろん自身の魔力に変換することもできる。

 

7.粒子そのものに干渉できる

粒子というのは光に敏感だ。逃げるか近づくか個体差はあれど皆あるだけで触れない、そこにあるだけで価値がある光に関する反応を見せる。あの超高速の粒子タキオンですらも光に近づいたら減速してしまうほどには。その特性を使えばこの世界の物質の源である粒子に干渉、上手くいけば操ることなんかもできる……かもしれない。

 

……まあ、これが属性:光の魔術で出来ることかな。もう魔導書と言っても差し支えない光の魔術について研究して書いた30冊以上のノートの中からめちゃくちゃ掻い摘んで説明したよ。

 

こんなんわかんない、結局何が言いたいの?って言われても仕方がないぐらい論理が飛躍してしまったね。つまりはこういうこと、光属性ってのは火属性の完全上位互換だ。火の魔術の真似事ができてさらにそこから論理が飛躍した魔術に適性を持ちバンバン使える……今のところ僕がたどり着いた答えはこれだ。

 

ぶっちゃけこれ以上の研究は一人では難しい、同じ属性がいないとせいぜいノート30冊が精一杯なんだ。ここからは少なくとも近しい火属性の魔術師の友達がいないと……それにしてもあれだね、こんなに静かなお客さんは初めてだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「煌天式起動・包囲(シージュ)!」

 

「うわ!?なんだよこれ!」

 

 

 

窓から入ってきた謎のお客人を拘束した。




光属性に対する説明と設定の再確認として。

新キャラ相手にいきなり拘束魔術使うような主人公です、まあ玄関から入ってこなかった彼にもある種の責任があるので……

煌天式とは清志くんが開発した光属性というか自分に一番ピッタリな魔術基盤です。本来そんなオリジナルで作ったぽっと出の基盤が使えることはありませんか、粒子に干渉できる彼が、広義では粒子であるマナに干渉できないはずありません。つまりはルールの穴見つけて無理くり作りました、抑止力くんもこれには大激怒不可避(地球規模ではなく個人がやってる小さな事、簡単に言えばマンモス校にいる目立った悪さしない不良がやってる小さい悪戯程度だから許されてはいる)。

煌天式起動・〇〇(やってほしいことを詠唱する)と言った感じで、詠唱します。基本なんでも煌天式があれば出来てしまう万能基盤ですが、単一の命令しか出せないのでそこはまだ研究の必要があるとは清志くんの弁。
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