霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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今回、あるメインキャラと会います。お楽しみに


第八話

雲隠れの里の騒ぎも終わり平穏が戻った。里の被害は中々のものだったが、里の人達は手慣れた様子で作業を行なっていた。雷影が良く物を壊しながら移動したりするので、いつものことらしい。そこから数日後、雷影の秘書からスケジュールが決まったとのことだったので、その日から訓練指南を始めた。取り敢えずと、三十人ほど集まった中で原作に出ていたのは、二位ユギトとサムイ、その弟のアツイくらいだった。取り敢えずスリーマンセルを組ませて影分身を当てがい、ユギト、サムイ、アツイを組ませて本体の俺が又旅の状態1で相手する。アツイが刀で切り掛かって来るのを阿弥陀丸のO.S2で迎え撃つ。因みに俺は又旅のチャクラを状態1で纏っている。

 

「ほれほれ、熱いのは良いが単調だぞーっ」

 

「くっそー、師匠刀も激アツ過ぎるぞっ!?」

 

アツイが退いてから間髪入れずにサムイが苦無で斬りつけてくる。

 

「冷静でクールなのは良いが、勢いも無いぞっ!このままじゃ敵と対峙した時キツいぞっ!」

 

「クッ」

 

「ユギトは状態1は出来てるから状態2になって掛かってこいっ!」

 

「うっ・・・又旅と会ったのはつい最近なのに同調度合いが私以上・・・どうして?」

 

ユギトが状態1を使い、息を切らしながら聞いてくる。それを聞いて俺は、阿弥陀丸のO.Sを解除する。

 

「俺は持霊達や尾獣達を一切疑っちゃいない」

 

「えっ?」

 

「憧れだったってのもある。俺はみんなの戦いや信念とかを見続けてきた。だから信じ続けられる。そんな俺を彼らは信じて力を貸してくれる。彼らと一緒なら何処までも行けるっ!!!」

 

そう言って又旅の状態2になる俺。その姿に唖然とする皆。ユギトは羨ましそうに俺を見続けている。

 

「大丈夫だ。お前なら又旅と一緒に何処までも強くなれる」

 

「っ!?・・・はいっ!」

 

ユギトが力強く返事する光景を雷影エーとキラービーが微笑ましく見ていた。

 

こうして皆と修行していく中で戦闘がメインでは無いがマブイが、そして現在10歳のダルイとシーも修行に加わった。

 

「よし2人とも、先ずは素振り百本、そして組み手、これくらいから始めようか」

 

「うへぇー、ダルイっすねぇ」

 

「何言ってんだダルイ、強くなるためだ。絶対やり切るぞっ!」

 

「はいはい、分かってるよ。俺も将来はあの人らを支えていきてぇからな」

 

しっかり者のシーと怠そうにしてても芯は真っ直ぐのダルイは率先して訓練に励む。それに感化され他の皆もより一層励んでいる。

 

「時空間忍術に適性があるのか、ならチャクラ量を増やせるように術中心の訓練して行こうか、口寄せ動物と契約するとか忍具口寄せとか探せばもっとあるだろうしな」

 

「は、はいっ!頑張りますっ」

 

天送の術フラグ横取りした感があるけど、まぁ良いだろ。本編ではそこら辺は出てこなかったからなビーとも牛鬼同士や九喇嘛、又旅と戦闘方法を変えて訓練していく。時にはエーも加わり、冷気なしのニポポテクンペで殴り合っている。いつも練習場をボコボコにするので現秘書の人に泣きつかれた、すいません・・・、後でS.O.Eで直した。そうしてまた一年ほど経ち、そろそろ日向の事件が近いので、旅を再開することにした。旅に出る日、多くの人が来てくれた。

 

「葉、またいつでもこい、ワシらは歓迎するからな」

 

「ヘイ葉、助けがいるならいつでも言えヨォ、力になるぜ」

 

「本当にありがとうございました。これから又旅と共にしっかり歩んでいきます」

 

「師匠、弟共々ありがとうございました」

 

「師匠、ありがとうございましたっ!」

 

「師匠、我々は教わった以上に精進して行きます」

 

「ダルイっすけど、やっていきますよ。師匠、お元気で」

 

「師匠、自信の無かった私に優しく接してくれてありがとうございます。これからは自信も力ももっとつけていきます」

 

エー、ビー、ユギト、サムイ、アツイ、シー、ダルイ、マブイから別れの挨拶を貰う。他の生徒からもそれぞれお別れの挨拶を貰う。

 

「皆、エーさんを支えられるように頑張ってな。それじゃあ、またなっ!」

 

簡単だがそう返事をしてまた俺は旅立った。・・・旅立ったのは良いがまたS.O.Wに乗っている。やっぱり何も無い霜の国は行こうとは思えんのよな。霜の国を過ぎてからS.O.Wから降りて徒歩で湯の国に入る。そしてまた湯の国の温泉を堪能していく。

 

「いや〜やっぱり温泉街。良いな〜」

 

『そうでござるな』

 

『ほぉ〜、生き返りますな』

 

『いや、それを我々が言うのは・・・』

 

『まぁ良いじゃねぇか?例えだ例え』

 

精霊達や天使達はヒトダマモードでお湯に浮かんでいる。和むなぁ。温泉を堪能して部屋に戻り、恒例の話し合いを始める。

 

『んじゃ始めるか、俺たちが次に関わる原作ストーリーは約半年後の木の葉と雲の和平条約の話だな』

 

『そうですな、雲の使者がヒナタ殿を誘拐、父君が使者を殺してそれを阻止、そこで雲が宗家の死体を要求して、分家の弟君が身代わりになると・・・』

 

「ああ、当初は雲の使者を無理矢理生かして返すなりして、無理難題を突っぱねてやろうって思ってたんだが・・・」

 

『葉が向こうの雷影や多くの忍らと仲良くなったからな、ほぼ無くなっちまったんじゃね?』

 

『そうですな、木の葉と雲の双方と友好のある坊っちゃまの信頼を無下にはしたく無いでしょうしな』

 

「俺もそこは心配してないさ、エーさんはもう和平の為に動く影だからな。むしろその後の方が警戒した方がいいな」

 

『その後?』

 

「日向事件の時、イタチは八歳。そこから更に四年後、イタチが約十二歳くらいの時うちは事件が起きる」

 

『十二歳でござるか・・・まるで拙者達の時代の戦争孤児でござるな』

 

『ああ、そうだな。主人公のナルト達が七歳か、そこでサスケが天涯孤独になると』

 

「ああ、そしてそこでダンゾウがシスイの眼と多くの写輪眼を得る、柱間細胞は今から四年の間くらいに大蛇丸に移植されるんだろう」

 

『流れで言えば、だろう?』

 

「ああ、木の葉の為と言いながら一人勝ちを目指すなんざ許されねぇ。敵を作るしか無い老害には御退場願おう。又は里抜かして貰って本当の敵になって貰おうぜ」

 

『そうですな。では、その時が来たらそのように』

 

『『『『『おう』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

更に数日、温泉を堪能していたら

 

「おいっ!医者を、医者を早く頼むっ!」

 

なんだ?中々大きい人集りが出来ていた、そこから何人もの叫び声が聞こえる。

 

『なんだぁ?誰か死んだか?』

 

『いや、医者を呼んでいたからな、まだ生きているのでござろう』

 

『取り敢えず近づいてみる?』

 

俺は野次馬に近づき、近くの人に何があったか聞いてみる。

 

「すいません、何があったんですか?」

 

「ん?ああ、子供が急に倒れたらしいんだ。何でも心臓に持病があって薬もあったんだが、それが効かないみたいでな。今は通りかかった医療の心得があるねぇちゃんらが見てくれてるんだ」

 

「医療の心得があるねぇちゃん?」

 

誰だ?医療技術を持つ女性ってそんなに多く無いよな・・・、俺はその人が気になって人を掻き分け前の方に向かって

行った。そうして一番前まで来て、子供を見ている人の背中が見えた。長い金髪を二つに纏めた髪型背中に『賭』の字が入った羽織って、まさかっ!?

 

「クソ、心臓が弱り過ぎている、このままだと延命措置も厳しいぞっ!?」

 

「つ、綱手様!このままでは・・・」

 

そこには木の葉の伝説の三忍、病祓いの蛞蝓姫、綱手さんとその従者シズネさんがいた。

 

「ええい、薬での治療にしても限度があるぞ!」

 

「お医者様!?お願いします、娘を・・・」

 

「分かっている!?シズネ、医者は「がはっ!」っ!?」

 

綱手さんとシズネさんが医療忍術で延命治療をしていたら、子供が血を大量に吐いた。それが綱手さんとシズネさんにかかった。不味い、確か綱手さんは血液恐怖症だったはず。

 

「あっ・・・」

 

「綱手様!?」

 

やっぱり、綱手さんが血を見て固まってしまった。他の医者もまだ来ないし・・・やるか。

 

 

 

 

 

 

だめだ、震えるな、治療を続けろ!そうしないとこの子が死ぬぞっ!・・・でも・・・駄目だ・・・体が動かない・・・また、私の目の前で・・・、また、救えない。わ、私は・・・もう・・・

 

 

 

 

 

 

私が俯いてしまいそうになったその時、一人の青年が前に出てきた。温泉地の観光客だろうか?だがそんなことは関係ない。追い返そうと顔を見たら・・・なんて眼ををしている、その顔に何故か目が離せなかった。何故こんなにも惹かれるのか分からなかった。青年は私達の前で止まり腰を下ろす、そして少女の胸の上に手を置き目を閉じる。私達や集まった人達は固唾を呑んで見守る。沈黙が数十秒続き、彼が目を開けた。それに続いて少女も目を開けた。何が起こったか分からないと言った感じでキョロキョロ周りを見ていた。彼は私に顔を向けた。たったそれだけで顔が熱くなるのを感じた。彼は微笑み掛けながらたった一言発した。

 

「大丈夫」

 

そう言って彼は立ち上がった。それと同時に町医者がやってくる。その場で診察すると何も問題が見つからなかった。それどころか病気が綺麗さっぱり無くなっていた。私も信じられなくてチャクラを流し体の状態を確認した。信じられなかった、私の診断でも異常が確認されなかった。少女も数分前まで病で苦しんでいたとは思えないほど笑顔だった。両親からは礼を言われたが複雑だった。この子を助けたのは彼だ。そんな彼は医者が診察を始めたあたりから居なくなっていた。

 

「シズネ。彼のやった事、分かったか?」

 

「いえ、全く分かりませんでした。ただ手で触れてるとしか、綱手様でも分かりませんか?」

 

「私も同じだ」

 

「彼は一体何者なんでしょう、病を一分も掛からず治すなんて・・・綱手様でも無理な事を平然とやって退けてしまって」

 

シズネも同じか・・・あの治療について詳しく聞きたいものだな。・・・それもそうだが彼に・・・もう一度、会いたいな。そう思っているとシズネがニヤニヤとムカつく顔をしていた。

 

「・・・何だ?変な顔しおって」

 

「綱手様、今気づいてます?」

 

「何が?」

 

「綱手様今、恋焦がれる乙女の顔になってますよー?」

 

「なっ!?」

 

し、シズネのやつとんでもないこと言いやがったっ!?わ、私が彼に・・・恋、焦がれている・・・だとっ?

 

「そりゃもう、お互い見つめ合った瞬間の綱手様の顔っ!?真っ赤っかで私もうビックリしちゃいましたよ〜」

 

「ば、馬鹿を言うなっ!私がか、彼に恋してるなど・・・」

 

「そうそれっ!それですっ!その顔ですよ〜。良いですね〜。純真な乙女の顔〜」

 

こーの、めちゃくちゃ面白がりやがってっ!

 

「・・・正直言うと、嬉しかったんですよ?私」

 

えっ?

 

「縄樹君や叔父さんが亡くなってから、誰にも頼れなくなってしまって、そんなあなたがまた誰かに、頼れる様になるんじゃないかと思い、本当に嬉しくなったんですよ」

 

シズネ・・・

 

「だからこのまま彼と情熱的な再会を果たして、付き合いだしてそのまま・・・なんて〜〜〜っ!きゃ〜〜〜」

 

「シ、シズネェーっ!」

 

私はシズネを追いかけながら考えてしまう・・・彼とそう言う仲になり、木の葉で一緒に暮らすビジョンを・・・・・悪く、無いかも。

 

 




次回は、続きになります。恋愛多めに書けたらと思います。
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