霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅くなりました


第九十八話

前回、スピリット・オブ・アース羅針を発動させてデイダラと戦っていた俺だが、戦っている間にイタチと鬼鮫の戦いに混ざり、更にナルトやサスケ達とペイン達の戦いにも混ざってしまう。その中で離れて戦う事にしたサスケとイタチはデイダラ、畜生道、修羅道の3人との戦いとなり激闘の末に2人の連携奥義である「須佐能乎・双神雷臨」によりサスケとイタチが勝利した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サスケ、イタチの兄ちゃん・・・気を付けろってばよ」

 

「さてと、そんじゃあ俺も行くかな」

 

「葉ちゃん、どうするんじゃ」

 

俺達が飛び立ったイタチとサスケを見送った後、俺が動く準備をしているとフカサクさんに何をするのかと聞かれる。

 

「露払いですよ。鬼鮫と封術吸引をやる餓鬼道は任せてくれ。ナルト、お前に、あいつはお前に任せる」

 

「兄ちゃん・・・おうっ!」

 

「そう上手くいきますかね?私達がそう簡単に言う通りにする訳が無いのは分かっているでしょう?」

 

俺達の前に鮫肌を担いだ鬼鮫と餓鬼道が並んで現れる。

 

「ああ・・・だから無理矢理来て貰うさっ!」

 

そう言って俺はバーニアを全力で吹かして鬼鮫に急接近する。鬼鮫は鮫肌を振り被り斬り掛かってくる。俺はそれをライオソードで斬り結びながら更にスピードを出して突き進む。そして餓鬼道の近くを通った所で俺は鬼鮫をパワークレーンアームで真後ろから掴む。そしてライオソードを消し空いた手で印を結び木遁・木龍の術を発動、餓鬼道の足元から木龍を出して噛み付かせながら俺と並んで飛ばせ、俺達は離れた場所まで飛んでいく。

 

「兄ちゃん・・・」

 

「小僧!葉ちゃんを心配してる場合じゃないぞ!お主の相手も半端じゃないんじゃからな!」

 

「っ、分かってるってばよ!」

 

離れていく俺を見ていたナルトがシマさんに言われて正面を向くと、天道もナルト達を正面から見据えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナルト達のいる戦場から離れた俺はある程度離れたらパワークレーンアームを振り回し鬼鮫を投げ飛ばしその近くに着地する。

 

「ぐっ・・・無茶苦茶しますね」

 

「そうか?お前らなら対したダメージは無いだろ?こっちも本気で叩き潰しにいっては無かったからな」

 

「・・・麻倉葉、貴様」

 

「そんくらいでいいだろ?俺もお前らもこっから長話をするつもりは無いんだ・・・さあ、やろうぜ?」

 

餓鬼道が話し出すのを遮り、俺はファイティングポーズをして身構える。俺の構える姿を見て2人も構える。

 

「行くぜ?ふっ!!」

 

言い終わると俺は、バーニアを吹かし鬼鮫に急接近し飛雷神で出した断刀・首斬り包丁を振り被る。

 

「「ふんっ!!!」」

 

そして同じく大刀・鮫肌を振り被った鬼鮫と斬り結び、一歩も引かずに拮抗状態になる。そこに餓鬼道が俺を掴もうと向かってくる。

 

「隙だらけだ!」

 

あと少しで俺に触れられる距離まで迫った所で俺は冷静に反応を返す。

 

「お前がな」

 

「何?「居合手刀・・・」なっ!?」

 

俺の言葉に懐疑的な表情をしている餓鬼道の近くに、腕に炎を纏ったもう1人の俺が瞬時に現れる。

 

「伍ノ型・・・仄日(そくじつ)っ!!!」

 

「ぶはっ!!」

 

俺の一撃により餓鬼道は瓦礫に激突し砂煙に包まれる。

 

「っ!もう1人!」

 

「別に驚く事は無いだろ?影分身は出来る奴は出来るし、俺には木遁忍術がある。印さえ結べばあっという間に一国の軍隊にもなれる」

 

「っだが、一体何時印を結んだんですか!」

 

「お前さん等を運ぶ為に木龍の印を結んだろ?あの時だよ。さて・・・こっからは更に集中しろよ?こっからは数の有利は無いぞ?」

 

そう言って俺達は首斬り包丁と手刀を構えて突っ込んでいく。瓦礫から脱出した餓鬼道が鬼鮫と並び迎撃してくる。鬼鮫の鮫肌と餓鬼道の六道の棒、俺の首斬り包丁と手刀がそれぞれ激突し斬り結ぶ。

 

「貴様・・・なぜその炎を吸収出来ない!」

 

「そりゃあそうさ!俺達が使う封術吸引で吸収出来るのは忍術やその大元のチャクラだけだ、まぁ感覚的には巫力で出したものは出来るかもだけどな」

 

「なら何故!」

 

「お前は息をするのにチャクラを使うのか!俺の持霊の七大精霊の扱う技は巫力では無く自然現象を発生させてそれを自在に操ってんだ。能力吸収技や能力無力化技では防げない自然の体現者・・・それが俺達さ!!」

 

そう言いながら俺は更に力を込めて薙ぎ祓い鬼鮫を吹き飛ばす。そこに左手の武装や脚部のミサイルなとの銃火器を撃ちまくる。鬼鮫は俺の一斉掃射を避けながらチャクラを練り印を結ぶ。

 

「水遁・大爆水衝波っ!!」

 

俺から離れたタイミングで術を発動、口から再度大量の水を出していく。少し離れた所で戦っていた俺の分身と餓鬼道の所にも水が津波の様に押し寄せ、その流れに乗りながら肉弾戦を続ける。

 

「この水のフィールドでは貴様の火の技は使えまい」

 

「ただ水があるから俺の居合手刀が使えないなんてのは、甘すぎるって!」

 

俺は六道の棒で俺の手刀と撃ち合っている餓鬼道から少し離れて腕を交差させる。

 

「・・・何?」

 

「居合手刀・弐ノ型・・・月光っ!!」

 

俺は腕を振り抜きながら協力な光を放つ。その光は範囲が広く本体の俺と鬼鮫の戦っている場所まで届く。

 

「があっ!貴様っ!」

 

「うっ!め、眼がっ!」

 

「百鬼夜行っ!!」

 

「鎭星烈火彗星将!!」

 

急に放たれた光に怯んだ餓鬼道と鬼鮫に五ツ星神器・百鬼夜行とSAMURAIDEEPERKYOの重力系能力者、鎭明の無数の小岩を成層圏まで上昇させてから一気に落とす鎭星烈火彗星将をそれぞれぶつける。

 

「「ぐあああああっ!!!」」

 

餓鬼道は土手っ腹に百鬼夜行が直撃して瓦礫に直撃するが、鬼鮫は自分と術の間に鮫肌を挟んで自身のダメージを軽減した事で鎭星烈火彗星将から難を逃れる。

 

「はあ、はあ、はあ・・・っ水遁・千食鮫!!」

 

鎭星烈火彗星将を捌き切った後、すかさず水面に手を付き千頭の鮫を生み出す水遁・千食鮫を繰り出す。それに対して俺も更に技を繰り出す。

 

「バベルガ・グラビドン!!!」

 

俺は金色のガッシュベルの重力を操る魔物、ブラゴの呪文・バベルガ・グラビドンを放つ。広範囲の超重力により千の鮫は底が見えないほど深く陥没した地面と一緒に目の前から消滅した。自身の広範囲術をあっさり対処され呆然としていた鬼鮫だが、周りに残った水で最後の術を準備する。

 

「くっ!」

 

「これで決める!」

 

俺は目の前に土を生成、金属に変換してある物を造っていく。それは勇者司令ダグオンに出てくるガンキッドの変形形態・無限砲だ。それをスーパーファイヤーダグオンと同じ様に左の腰部に合体しチャージが始まる。2人の攻撃の準備が終わるのは同時で、同時に技を放つ。

 

「水遁・大鮫弾の術!!!」

 

「無限砲・・・・・ファイヤー!!!!!」

 

鬼鮫の巨大な鮫と俺の無限砲から放たれたビームが激突する。ビームを大鮫が飲み込もうとしている構図で拮抗しているが、徐々にビームが押し始めている。

 

「ぬっ、ぐぐっ・・・吸収出来ないっ」

 

「当たり前だ!俺の技は指向性を持たせた重力の奔流だ、そこにはチャクラみたいな超常の力は介入してないんだよっ!!」

 

俺は更に出力を上げ、大鮫を飲み込んでいき術を出してる鬼鮫ごと木ノ葉の里の外まで吹っ飛んで行った。

 

「グアアアアアッッッッッ!!!!!」

 

ビームの軌跡を残して鬼鮫は見えなくなり、その場には無限砲を撃ち終わって佇む俺と空から落ちてきた鬼鮫の鮫肌だけが残った。そしてもう1つの戦いの方も佳境に入っていた。俺と餓鬼道が手刀と六道の棒で跳躍しながら打ち合っていた。

 

「月光っ!!」

 

俺は隙を作る為にもう一度月光による目眩ましを行った。

 

「肆ノ型、赤日(せきじつ)!!!」

 

更に畳み掛けるように両掌に熱を溜め込み、一気に放出する技の肆ノ型・赤日を下方向から放った。海面をえぐり取るほどの熱と衝撃を発生させる。吸収出来ないのを分かってる餓鬼道は冷静にバックステップで躱した。。

 

「同じ手は通じん!」

 

俺の赤日を躱して反撃しようとした餓鬼道だったが、炎が消えた奥から四ツ星神器・唯我独尊が大口を空けていて盛大に噛み付いた。

 

「ぐほっ!?」

 

餓鬼道が噛み付いた唯我独尊が地面に落ち、俺も降りる。

 

「ぐっ・・・(ぬ、抜け出せんっ!)」

 

「これで終わりだ・・・」

 

そう言って俺は熊の爪の首飾りにマタムネをオーバーソウルして鬼殺しを持ち構える。

 

「無明神風奥義・・・・・青龍っ!!!!!」

 

俺は技を発動させ体から円周状に無明神風流の初歩の技、みずちが16本放たれる。

 

「ぐうっ!!」

 

餓鬼道の周りでみずちが渦をまき竜巻を作り出し、上空に浮き上がらせてしまう。そしてその竜巻に飲み込まれた餓鬼道の眼前には・・・みずちが束なり現れた青き龍、青龍がいた。深き淵より生まれでて 水を支配し すべての龍を束ねる 青き龍王その逆鱗に触れたる者 己が下僕で天に掴み そのすべてを滅す・・・SAMURAIDEEPERKYO本編で語られた通りに眼前の敵を滅する為龍の怒りが牙を剥く。

 

「お前も知っただろう・・・・・青龍の逆鱗を!!!」

 

「があっ・・・あぁ・・・」

 

青龍を受けた餓鬼道は上半身と下半身が別れて落ちていく。

 

「ふう・・・これで終わりだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は戻り俺が飛び去った後、九喇嘛モードのナルトとペイン天道が睨み合っている。2人は同時に走り出し急接近していく。一定の距離まで来た所で同時に飛び上がり同時に右手で殴り合う。だがそのパンチはお互いに左手でガードする。そこからナルトが無理矢理抜け出し右手に螺旋丸を作り、天道目掛けて繰り出す。

 

「食らえっ!!」

 

「万象天引!」

 

だが天道は万象天引で引力を生み出し距離感をバグらせナルトの懐に入り腹に重たい一撃を食らわす。しかしその一撃は九喇嘛が腹からチャクラの手を出し、防御する。そのまま手を離さずチャクラの腕を伸ばしながらナルトと九喇嘛が畳み掛ける。

 

「九喇嘛っ!!」

 

『応っ!!』

 

ナルトの体からチャクラの腕を12本出し、3本一組で螺旋手裏剣を4つ同時に作り出す。九喇嘛の協力ありきとはいえ4つもの螺旋手裏剣を同時に作るのは原作の仙法・超尾獣螺旋手裏剣位なのでナルトも汗を流し疲労が目に見えるがそれでも刃を食いしばりながら螺旋手裏剣を放つ。

 

「ダラアアアアアッ!!!」

 

「くっ・・・(あの術を4つ同時に・・・しかも時間差を付けるためにわざとバラバラにっ!)神羅天征っ!!!」

 

天道の予想通り、ナルトは神羅天征を必ず使うと確信しており、そのために螺旋手裏剣を投げ方を変えて時間差で投げていた。それにより1つ目の螺旋手裏剣と不可視の障壁が激突し螺旋手裏剣は消滅するが、立て続けに第2、第3の螺旋手裏剣がインターバルの5秒を襲う。何とか2つの衝撃から逃れようとした天道だが、そこに止めの4つ目の螺旋手裏剣が向かって来ていた。

 

「(くっ・・・間に合わん!)」

 

4つ目の螺旋手裏剣が激突しドーム状の障壁が起こる。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・く、九喇嘛、当たったと思うか?」

 

『螺旋手裏剣は範囲が広いからな・・・まだ分からん。気を抜くなよナルト』

 

「おう・・・っ!?」

 

息を整えながら螺旋手裏剣の衝撃が止むのを待っていたナルトと九喇嘛だが、衝撃が止み螺旋手裏剣の当たったクレーターには何も無く2人は注意深く観察している中地中から天道の腕が

 

「地爆天星!!!」

 

地中から出てきた天道により黒い球体が上空に飛んでいく。ある程度の高さに行くとその球体から引力が働き地上の岩などを引き寄せていく。

 

「ぐっ!この術って!?」

 

『あぁ、ジジイが月を作ったって伝説になっている術だな。不味いぞナルト!下手したらそこらの岩石ごとワシ等も岩の塊に埋まっちまうぞっ!!』

 

「う、うわあああああっ!!」

 

チャクラの尾を地面に刺して耐えようとするナルトだが、尾が刺さっている地面ごと宙に浮かんでしまい、引き込まれてしまう。ナルトが引き込まれた後も岩などを引き込み続けて・・・やがて球体が形成された。

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・これで、九尾捕獲完了だな・・・ん?何だ」

 

地縛天星によりかなりのチャクラを使用したペインは明らかに息を切らして震える足を手で支えていた。その後息を整え球体を見据えていると、球体の表面が振動しているようで球体を形成している岩石が崩れていっている。振動はどんどん大きくなっていき突如中から巨大なチャクラの尾が何本も出てくる。尾が9本出てきた所で球体が爆発するように崩壊し、中からチャクラで形成された巨大な九喇嘛、尾獣化状態の九喇嘛が現れた。

 

『ウラァァァァァッ!!!!!』

 

「まさか・・・地爆天星を中から破壊するだと」

 

『チィ、ナルト・・・悪ぃが時間切れだ。今渡せるだけのチャクラは渡す、後はお前が決めろ!』

 

「おう!ありがとだってばよ九喇嘛!!」

 

地縛天星を破られた事に驚く天道が見ている中、九喇嘛とのリンクの時間切れが来て尾獣化どころか九喇嘛モードも消えたナルトが地面に着地する。ペイン天道は着地したナルトに向かって六道の棒を構えて突っ込んできた。それをナルトは六道の棒を掴んで蹴りを入れて天道を吹き飛ばす。そして蹴った時に折っておいた六道の棒を自身の体に刺しチャクラによる探知を行い、離れた場所にいた本体・長門を探知する事に成功する。

 

「見つけたぜ・・・!!」

 

「貴様・・・仙人モードで逆探知をっ!」

 

すかさずナルトは影分身を出し螺旋手裏剣を作り出す。そして先ほどと同じく煙玉を使いその中から螺旋手裏剣が飛び出してくる。

 

「神羅天征!」

 

正面からだった為、容易に神羅天征で対処出来た天道だが、消えた螺旋手裏剣のすぐ後ろにもう1つの螺旋手裏剣を見て驚愕する。

 

「(何!?コレを影手裏剣で・・・)」

 

螺旋手裏剣の影手裏剣に対処しようとすると、天道の両脇からナルトの影分身が現れる。2人の分身が捕らえようとするが天道は両袖から六道の棒を出し分身達を刺しながら飛び上がり螺旋手裏剣を回避する。

 

「(あの時既に影分身を仕込んでいたとはな・・・2発、外したな。終わりだ・・・)」

 

2発目も躱し、反撃に出ようとした天道だが、彼を中心に囲うように煙が次々に現れそこからナルトの影分身が何10人と現れて天道を包囲した。

 

「(何!?これほどの影分身を瓦礫に変化させて・・・)」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うらあああああ!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

「(発動まで後1秒・・・・・後0秒)神羅天征!!!」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ぐあああああっ!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

パンチが肌に触れる直前、神羅天征が間に合いナルト達は吹き飛ばされた。影分身が消えていく中、本体のナルトは地面を滑るように吹き飛ばされながらも足を踏ん張っていた。そして背後から次々に影分身が現れ本体を吹き飛ばされないように支えていた。

 

「(奥から影分身を・・・)答えを持たぬお前如きが・・・諦めろ!!」

 

「ぬぐぐぐぐ・・・」

 

分身が消えながら踏ん張っているナルト、ある程度の距離下がらせられ分身も殆ど消えてしまったが何とか踏み止まることが出来た。

 

「耐えた、だと・・・!?」

 

「はあ、はあ、はあ」

 

神羅天征を耐えられた事に驚愕する天道、この隙を見逃さずナルトは螺旋丸を生成する。

 

「(あの術は投げ飛ばせない・・・5秒、この距離ならいける)」

 

ナルトの螺旋丸を見て投げられないことナルトと自身の距離ならインターバルを稼げると判断した天道をよそにナルトは分身2人には自身を投げ飛ばさせた。

 

「俺が、諦めるのを・・・諦めろっ!!螺旋丸!!!!!」

 

ナルトの渾身の螺旋丸が直撃し天道は一言も発さないまま吹っ飛んで行った。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、よっしゃあ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナルトが天道に螺旋丸を叩き込んだのと同じ位のタイミングである方向から雷雲から黒い雷や黒い炎が迸り、また別の方向からは巨大なビームが放たれ、後に風の龍が地面を穿っているのが見えた。俺達の戦いを見ていたミナトさん達や戦いが始まった後合流したクシナさん達が此等の光景を見て、戦いが終わった事を察して目の前のナルトの所に向かった。

 

「「ナルトっ!!」」

 

「父ちゃん、母ちゃん・・・俺ってば勝ったぜっ!」

 

「ああ、見てたよ。本当に良くやってくれたよ」

 

「うん!アンタは自慢の息子だってばね!!」

 

「ナルト・・・良くぞワシが成し得なかったことを、成し遂げられなかったことをやってくれた。お前の師として鼻が高いわい」

 

「おうっ!あっ、兄ちゃんやサスケ達だ!」

 

皆に囲まれながらミナトさんやクシナさん、自来也さんと話していたナルトはそれぞれの戦場から戻って来た俺達を確認する。

 

「ナルト、お前も勝ったな」

 

「おうよ!」

 

「葉さん、そちらも終わりましたか」

 

「ああ、イタチも皆も良くやってくれたな」

 

合流したナルトとサスケ、イタチと俺が話す中、他の皆も話に入ってくる。

 

「イタチ、サスケ、良く里の脅威を退けた。お前達は本当に・・・俺の自慢の息子達だ」

 

「うむ!皆良くやってくれたな!何時でも加勢出来るようにしていたが取り越し苦労になったな!」

 

「本当に良くやったなお前ら・・・(こりゃ越えられたかな・・・)」

 

「所で葉よ、お主何故鮫肌を2振り持っておる」

 

サスケとイタチの肩に手を置き微笑んでるフガクさん、カカシが褒め言葉を掛けている中、扉間さんが担いているのにも関わらず俺の手にあるもう1本の鮫肌について聞いてきた。

 

「ああ、これは背負ってるのが俺の持ってた方で、此方は鬼鮫が持ってた奴です。・・・さてと、それじゃあ最後の仕上げだな。頼むぞナルト、サスケ」

 

「おう、行ってくるってばよ!」

 

「ああ、行ってくる」

 

「自来也さん・・・酷だとは思っていますが2人と一緒に行ってくれませんか」

 

「ああ、これはワシの問題でもある。任せておけ!」

 

そう言ってナルトと自来也さんは長門達の元に向かっていった。

 

「ナルト、自来也先生・・・気をつけて」

 

「ナルト・・・自来也・・・」

 

「サスケ、しっかりね」

 

「さてと・・・それじゃあこっちも始めますか」

 

「葉、お主何をする気だ?」

 

クシナさん、綱手さん、ミコトさんや皆がナルト達が向かった方角を心配そうに見ていると、俺はある準備を始めようと動き始める。

 

「これから始まる事を皆に観てもらう準備ですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が皆に向けての放送の用意をする中、ナルト、サスケ、自来也さんは仙人モードで感知した場所に向かっており、ある程度進むと紙により巨大な木に偽装されている場所に辿り着く。表面を裂いて中に入るとそこには、それに寄り添う小南がいた。

 

「ほう、平和が雁首揃えてやって来たか」

 

「長門・・・」

 

「どうした?教え子の成れの果てを見て思う所でもあったか?自来也先生」

 

「・・・それが外道魔像を口寄せした代償か」

 

「・・・っ!?」

 

「・・・何故アンタがそれを知っている」

 

「葉の奴に見せてもらったんだのう。ワシがお前達に卒業を言い渡した後のお前達の歩みを・・・半蔵との戦いもな」

 

「・・・そうか。それでどうだった?アンタの理想を愚直に追いかけていった弟子達が悪に堕ちた感想は」

 

「・・・・・」

 

「答えられないか?まぁそうだろう。実際に俺達に向かっていったのはそこにいるうずまきナルトやうちはサスケ、その兄のうちはイタチ、そして輪廻眼を持つ麻倉葉だ。アンタ見てるだけだったな・・・」

 

「っ!?そうだな・・・」

 

「・・・うずまきナルト、うちはサスケ・・・お前達はどうだ?自来也先生の言っていた時代遅れの理想主義を本当に信じる事が出来るのか?」

 

「「・・・・・」」

 

「お前達大国の平和は俺達小国の犠牲の上に危うく成り立っているだけだ、お前達の平和が我々への暴力なのだ・・・人は生きているだけで気付かぬ内に他人を傷付けている、人が存在し続ける限り同時に憎しみが存在する・・・この呪われた世界に本当の平和など存在しない、自来也先生の言っていた事は全て虚構でしかない」

 

長門からの問い掛けに先ずはサスケが答えていく。

 

「確かに今回の事件を起こしたお前等を許せる理由は無いが、俺としてはそこまで恨んじゃいないがな」

 

「ほお・・・お前達の里を襲い、大勢を殺した俺を恨んでいないと?」

 

「確かに迎撃部隊が間に合う前に何人もお前達に殺られていたかもしれないがそれ以降の人達は誰も死んじゃ居ない筈だ」

 

「・・・何だと」

 

「何てったってうちの里には葉兄さんがいるからな、その前に死んだ人達も今頃兄さんが蘇生させているだろうがな」

「・・・確かに輪廻眼の外道の力ならそれも可能でしょうけど・・・」

 

「い「いや?兄さんには輪廻眼に頼らずともシャーマンとしての能力で人の蘇生が出来る」

 

「っ・・・そんなデタラメな」

 

「・・・相棒はそう言っているようだがお前はどうなんだ?うずまきナルト・・・」

 

サスケによる俺の理不尽ぶりを語られた後、長門はナルトにも聞いてきた。

 

「ああ・・・俺も大体はサスケとおんなじだ。大切な家族や仲間は葉兄ちゃんがいるから死んでねぇだろうし。まぁ、大事な里をふっ飛ばされたことはムカつくけどな」

 

「「・・・・・」」

 

「だけど俺はそれでもエロ仙人の・・・師匠の信じた事を信じてみる。それが俺の答えだ」

 

「自来也先生の信じた事を信じてみる、か・・・成程、それがお前の答えか。で?俺達にお前が世界を平和にするのを信じて待っていろととでも言うのか!?」

 

ナルトの答えに長門が徐々に感情を剥き出しにしながら激昂してきた。

 

「ふざけるな!今さら自来也の言った事など信じられるか!本当の平和などありはしないのだ!俺達が呪われた世界に生きている限りそんなものはありはしない!!」

 

「なら・・・俺がその呪いを解いてやる。平和ってのがあるなら俺がそれを掴み取ってやる・・・俺は諦めねェ!」

 

「っ!?お前・・・それは・・・」

 

「?長門、どうしたの?」

 

「そのセリフは・・・」

 

ナルトの言ったことに長門が驚愕している中、ナルトは懐からある本を取り出した。自来也さんが1番最初に出版した小説・ド根性忍伝だ。

 

「そうだってばよ・・・今のは全部この本のセリフだ。エロ仙人の書いた最初の本、エロ仙人はあの本で本気で世界を変えようとしてた。本の最後にこの本を書くヒントをくれた弟子の事が書いてあった、アンタの名前だ・・・長門」

 

「「っ!?」」

 

「そしてこの本の主人公の名前・・・それが、ナルトだ!!」

 

「「!!」」

 

「俺が諦めて師匠からの貰いもんに傷を付けるわけにはいかねェ!俺は火影になる!そんでもって雨隠れも平和にしてみせる!俺を、俺達を信じてくれ!!」

 

「・・・何故だ、お前はどうして自分が変わらないと言い切れる?これからどれほどの痛みがお前を襲う事になっても変わらないと・・・自分を信じたままでいられるか?そういい切れるのか?自分自身を信じられるのか?」

 

「・・・主人公が変わっちまったら別の物語になっちまう。師匠の描いたもんとは別の本になっちまう・・・それじゃあナルトじゃねェ!俺は師匠みてーに本は書けねーから・・・続編は俺達自身の歩く生き様だどんなに痛てー事があっても歩いていく・・・それがナルトだ!」

 

「・・・俺は兄弟子・・・同じ師を仰いだ者同士理解し合える筈だと前に言ったな。アレは冗談のつもりだったんだがな・・・お前は不思議な奴だ、昔の俺を思い出させる」

 

「長門・・・」

 

「俺は自来也を信じる事が出来なかった、イヤ・・・自分自身をも・・・だが・・・お前は俺と違った道を歩く未来を予感させてくれる・・・お前を、信じてみよう・・・うずまきナルト」

 

長門がナルトの事を信じると決めた後、雨隠れに戻る2人に自来也さんは蝦蟇に持ってきて貰っていたペイン天道改め長門の遺体を返却した。

 

「ありがとう先生」

 

「そいつがヤヒコなのか」

 

「そうだ、このペイン天道こそ弥彦の亡骸で作ったもの・・・俺達にとっては大切な人」

 

「小南、お前達はどうするんだ。もう暁に戻るとは思っとらんがのう・・・」

 

「暁は抜ける・・・私にとっては2人が全てだった・・・弥彦の夢・・・そして私達の夢がお前に託された、これからはお前達が新たな夢だ。長門がお前達を信じたなら私もお前達を信じる。私達雨隠れはお前達と共に新たな夢を追いかけるとしよう」

 

「ナルトって名前と諦めないド根性・・・それからそれから痛み・・・それが師匠と兄弟子から譲り受けたもんだ!!」

 

「・・・そうか」

 

ナルトの決意を聞いた小南は、自身の術で花束を作る。

 

「今度こそ・・・お前は、お前達は散る事の無い希望の花であってくれ」

 

そう言って長門に肩を貸しながら小南は去っていった。2人が見えなくなるまで見送り、2人が去った後3人は木ノ葉へ戻っていった。だがナルトとサスケの疲労は限界を超えており、同時に倒れそうになる。そこを自来也さんと、たった今来たカカシが背中で受け止める。

 

「おっと・・・何だ、お主が来たのかカカシ」

 

「ええ、自来也様・・・ナルト、サスケ、お疲れ様」

ナルト達をおぶった自来也さん達が里まで戻ってくるとそこにはクレーター

 

「よく帰ってきた!」

 

「信じてたぞ!」

 

「お前達は英雄だ。ナルト!サスケ!」

 

「ありがとう!」

 

「おかえり!!」

 

「皆・・・お前達が帰るのを待ってたんだ(ナルト・・・サスケ・・・よく頑張ったな)」

 

「事の顛末は私に宿った輪廻眼と葉さんの投射機を通して見てたんですよ」

 

カカシと自来也の背中から降りた2人の前にサクラが走って来る。そして飛び込むように2人には抱き着く。

 

「ナルト!サスケ君!」

 

「うわっ!」

 

「うっ!」

 

「2人共・・・ありがとう」

 

「へへっ、おうっ!」

 

「フッ・・・ああ」

 

「良かった・・・ナルト君・・・」

 

「やりましたね!ナルト君!サスケ君!」

 

「おう!あれこそ、まさに青春だっ!!」

 

「後輩が凄い事やっちゃったわね、ネジ」

 

「ふっ、ああ」

 

「兄貴がいたとはいえ、マジであいつ等勝っちまいやがったな」

 

「うん!」

 

「ナルト!サスケ君!やったわねっ!!」

 

「へッ、やったな。流っ石オレ等の同期」

 

「随分と差を付けられてしまったな・・・」

 

「何言ってんだ、こっからだっての・・・へっ」

 

サクラから始まり、ヒナタ、リー、ガイ、テンテン、ネジ、シカマル、チョウジ、いの、キバ、シノと同期や担当上忍が集まっていき、2人を胴上げし始める。

 

「イルカ先生!オレ等も行くぞ!ってどうしたんだコレ!?めちゃくちゃ泣いてんぞ先生!!」

 

「ああっ・・・すまない木ノ葉丸っ・・・」

 

「その気持ち分かるぞ、イルカ」

 

涙を拭くイルカに声を掛けるのはヒルゼンさん、そしてミナトさんやクシナさんだった。

 

「息子とその親友が里を救ってくれた、それだけでも嬉しいってばね!」

 

「うむ、葉によって齎された未来の知識・・・葉と会ってからそれらを変えて行ってもらった、そして今日、里を離れた者や死んでいた者もいなくなる事無くこの場におる。更に良い未来を掴み取ってくれた、これほど良い日は無いわい」

 

「三代目・・・四代目・・・」

 

「うん・・・」

 

「うむ・・・」

 

「今・・・目の前に・・・・・英雄がいます!」

 

 




次回はオリジナルの話に繋がる話を書ければと思います。
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