前回、俺が鬼鮫とペイン餓鬼道と戦っており、それぞれ無限砲と無明神風流奥義・青龍にて討ち取る。同じ頃、九喇嘛モードのナルトとペイン天道の戦いも佳境を迎えていた。激しい戦いの中九喇嘛モードが切れてしまったがその後は原作通りにナルトが勝利した。その後サスケと自来也さんが加わった3人で長門の元に向かう。サスケや自来也さんがいるのでオリジナル要素もあったが無事長門小南の説得に成功し、亡くなった人達は俺が蘇生させたので外道・輪廻転生を使わずに2人は木ノ葉の里を去っていった。
俺達が長門達暁を退けて負傷者を治療しながらシズネさん達戦死者達を終戦後すぐに蘇生させてから数日、俺達は木ノ葉の里の復興に邁進していた。木ノ葉内にいた職人達は忙しなく動いており、忍び達も材料などの運搬、その護衛や、通常の任務も何とか並行してやっていけていると思う。
「「木遁・連柱家の術っ!!!」」
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・も、木遁・連柱家の術っ・・・」
「良し、ここらの区画は終わったかな・・・大丈夫かテンゾウ」
俺と柱間さんがハイスピードで家を作っていく中、ヤマトが息を切らして膝をついていた。それを見て区画の図面を見ていたカカシに心配されていた。
「ヒュ〜・・・ヒュ〜・・・だ、大丈夫じゃないですよ!と言うか大蛇丸のアジトを探して戻ってきてみればなんなんですか!!木ノ葉の里は壊滅してるし、ナルト達が英雄なんて呼ばれてるし、そんな喜ばしい事があったと聞いた瞬間柱間様と葉さんに捕まってこの重労働ですよっ!?」
「だらしないねェ、葉さんや柱間様を見習いなさいよ。こうしている間にもあんなに建て続けてるんだから」
そこに別の区画を担当していたアンコが来てヤマトの構築速度を指摘してくる。
「あ、あの2人と比べるのは勘弁してくださいよ・・・「おお〜い!カカシ先生〜!ヤマト先生〜!アンコの姉ちゃん!」ん?」
ヤマトがため息を吐いているとそこにナルト達の七班組が現れる。
「あら、皆担当の場所の作業は終わったの?」
「はい、それで休憩ついでに昼食にする為に来たんです。そしたら先生達が見えたんで」
「そうか、ご苦労さん「おお〜い!」ん?あら」
「「「え?」」」
ナルト達が話している所に声が掛けられる。皆でそちらを見るとそこには、少し老けたタズナさん
「ナルト兄ちゃん!皆〜っ!」
「おお!イナリじゃねぇか!タズナの爺ちゃんも!」
「皆、超久しぶりじゃのう!」
「ああ」
「イナリくん、大きくなったわね!」
「ヘヘっ!ありがと!」
懐かしい再会に皆は笑顔で会話を続けていく。アンコとヤマトの2人はその2人に見覚えは無かったがカカシから波の国での任務の時の依頼人とそのお孫さんと説明されていた。
「いやいやお久しぶりですタズナさん」
「ああ、先生も超元気そうで何よりじゃ」
「葉先生とはもう会ったんですか?」
「ああ、葉さんとはさっき会ったわい・・・なぁ先生よ、あの人とんでもないスピードで家作りまくってたが、あんな力も身につけたのか?」
「いえ、木遁は元々使えるは使えていたようなんです。だけど木遁忍術自体が特別視されているのもあって使ってこなかったらしいです。でも柱間様を蘇られた後、どんどん使っていけと言われたようでそこから使っていますね」
「はぁ~、なると大橋の戦いの時に見た尾獣達や幽霊達と言い木遁と言い、葉さん圧倒的に強すぎんか?」
俺や柱間さんが家をや建物を建て続けているのを遠目で見ながらタズナさんは呆れていた。
「ナルト兄ちゃん、サスケ兄ちゃん聞いたよ!今回2人が葉さんと一緒に戦って勝って英雄で呼ばれてるの!」
「いや〜、嬉しいんだけど改めて言われると照れるってばよ」
「確かにな」
「波の国でもナルト兄ちゃん達の話で持ちきりだよ!波の国を救ってくれた人達が木ノ葉の里の危機を救ったって!」
「そんな感じでな!直接関わったワシ等も超鼻が高かったわい!「お〜い!タズナさんちょっと頼む!」ん?おお、分かったすぐ行くわい!すまんな皆ワシ等も仕事に戻るぞ」
「行ってくるよ、兄ちゃん姉ちゃん達!」
「おう!頼むってばよ」
皆で話していると、タズナさんの仕事仲間がタズナさん達を呼びに来たので2人は仕事に戻っていった。そのままナルト達も食事に行こうとしたがそこで見知った顔が見えたので呼び掛けた。雲隠れの里のアツイとオモイ、そしてカルイの3人だった。
「アツイの兄ちゃん!久しぶりだってばよ!」
「おう!ナルト久しぶりだな!」
「ダルイさんもカルイさんもお久しぶりです!」
「ああ!サクラも元気そうだな」
「サスケもカカシさんも元気そうで安心しましたよ。最近は暁の件があるからあんまりバカ騒ぎはやれてないんで」
「いや〜最近は飲み会的なのは開けてなかったからホントだね」
「今日はどうしたんだってばよ?父ちゃんに何か報告があったのか?」
「俺達は職人さん達の護衛だよ。後は葉さん関連だね」
「先生に?」
「ええ、何でも帰る時に持って帰って欲しいものがあるって」
ナルト達がタズナさん達と出会って数日後、ナルト達は修練場で集まっていた。何とか復興作業も進んでいき、各班の責任者以外の忍びは休みを入れられるようになってきたので改めて同期で集まったようだ。
「いや〜、里の復興もだいぶ進んだな」
「ああ、それもこれも家を馬鹿みたいなスピードで造っていった葉さんと柱間様や、他里から来てくれた職人さん達のお陰でもある」
「それに、今回の戦いで葉さんと一緒に敵を倒した英雄共は何をやってんだ?」
キバが元通りになっていく自分達の里を見て感慨深く思い、ネジが同意し他の同期も頷く。その様子を見ていたシカマルが話に入ってこなかったメンバーに疑問を投げかけた。今回の戦いに参戦し仙術チャクラを身に付け他を圧倒する力を見せ大いに貢献したナルトとサスケの2人、そんな2人は今・・・戦いの時に使っていた九喇嘛モードと須佐能乎を発動させて座禅を組んでおり、それぞれのチャクラの腕で積み木やあやとりをやっていた。
「いやな?葉の兄ちゃんやイタチの兄ちゃんにお前達は強大な力を身に付けた、だからこそその力を制御するのを厳かにはしないようにって言われてな」
「そこで原作って奴でナルトが九尾チャクラモードを習得した後にやってた精度を上げる為の修業を参考にして細かい手遊びをやってるんだ」
皆と喋りながらもナルトは積み木で城などを作っていき、サスケも本を見ながら橋や蝶、流れ星など形作っていった。
「成る程ですね!」
「ほ〜ん・・・それで?その修業を言い渡した葉の兄貴はどうしてんだ?もう木遁での家の外観作りは終わったんだろ?」
「ああ、今日は大工さん等を送って貰った他里の影の皆さんとの報告会だとさ」
「ふ〜ん、そうなんだ」
「それに暁への対応の話もあるんだろう。各里で人柱力の皆が襲われ、今回は里が丸ごとやられたんだ」
「・・・俺達も備えておいた方が良いだろうな」
相づちを打つリーに続き、キバが俺についての話をだし、シカマルが首脳人物達の報告会がある事を話す。それにチョウジが相づちを打ち、ネジが各里の現状を話しシノがこれから起こるであろう戦いの予兆を感じていた。
『それで、そちらの復興作業は進んでおるのか?』
「ええ、順調に進んでいます。それもこれも皆さんが技術者さん達を送っていただいたお陰です」
『はっはっは、気にする必要は無いぞミナト殿!』
『そうだ・・・我等は皆、木ノ葉に、ひいては葉さんに恩がある』
『そんな恩人がいる里が危機に陥っているなら我等同盟国は喜んで手を貸す!当然だ!』
「本当にありがとうございます」
ミナトさんの感謝の言葉にオオノキさん、我愛羅君、エーさんが答え、改めて同盟国となった皆の心意気に感謝を口にする。
「メイさん、お久しぶりです。そちらはどうですか?」
『ええ葉様!!お久しゅうございます!此方はやぐら様が攫われてかなり混乱しておりましたが、私が水影代理として付き再不斬さんや十一班の皆が協力してくれたお陰で何とか立て直せていますわ』
「そうか、良かった」
俺がメイさんと近況報告をしていると
『葉さん、お久しぶりです』
「白、サイ、香燐、皆久しぶりだな。皆元気だったか?」
『ええ、こっちの里に着いた時にはどこもゴタゴタしていましたが、何とか纏まりましたよ』
『お兄ちゃん〜っ!!久しぶり〜!!『うるせえぞ香燐!!』うっせー眉無し先生!お兄ちゃんと話せ無えだろうがっ!!』
白、サイから話を聞いた後、香燐が2人を掻き分け満面の笑みを浮かべて俺と話そうとするがそんな香燐を押しのけ再不斬が前に出てくる。
『それで葉、お前今回の戦いであのフカヒレ野郎を倒したんだってな』
「ああ、これがその証だ」
そう言って俺は背中に背負っている鮫肌と別の鮫肌を見せる。鮫肌は俺のチャクラを吸っていたので大人しくしていた。
「取り敢えず鮫肌が好むチャクラを持っている俺が預かっていますよ、他の人に任せるとチャクラを吸われ過ぎて死ぬか物理的に危害を加えてきそうですしね」
『葉様なら安心ですわ・・・それで、やはり開くのですね』
「ええ、1つの里が壊滅状態にまでやられたのです。葉君の原作通り、五影会談を開きます」
『五影会談か・・・』
『ああ、ワシの方で既に鉄の国のミフネに連絡を入れている。直に返答があるだろう』
『我々も出立の準備を進めておく、葉殿も会談に来られるかの?』
「俺もそうしようかと思っていたのですが、ハゴロモ様から言われていた事をやろうと思ったんです」
『ハゴロモ様から?』
「それって・・・」
「ええ・・・前から予定していたもう1体の十尾奪取の件、このタイミングでやりに行こうと思います」
『・・・このタイミングでか?』
『いや、これから大戦が始まろうとしとるんじゃ。そこで敵が手に入れてしまうかもしれん最大の力と同じ力を手に入れる。普通なら出来んかもしれんが葉殿なら可能じゃぜ』
『ああ、前から葉はもう一体の十尾を救うと言っていた。戦前のタイミングで皆の士気も高まるだろう』
『・・・葉様、お気を付けて下さい。私達も準備を進め戦に備えておきます』
「ああ、頼むよ。それと木ノ葉に来ている各里の子達に持って言って欲しいものがあるんだ」
『『『『「?」』』』』
五影によるリモート会談から更に時が経ちミナトさん達が鉄の国へ旅立つ日になった。出発するメンバーはミナトさん、イタチ、シスイ、柱間さん、扉間さんだ。柱間さん達は改めて他の皆に顔合わせも兼ねて向かうと決めたようだ。皆が木ノ葉正面の門の前に集まりミナトさんは火の文字が入った笠を持っている。
「ミナト気を付けてね」
「父ちゃん、頑張ってな!」
「うん、大丈夫だよナルト、クシナ。イタチにシスイがいるし、今回は柱間様や扉間様もいるしね」
「と言うより・・・過剰戦力過ぎませんか?」
「それは言わない約束でしょ?歴代火影様が3人も一緒に行動するのよ」
ミナトさんを心配するクシナさんにミナトさんが柱間さん扉間さんが一緒だから大丈夫だと伝える。それに対してカカシが突っ込み、アンコが更に突っ込む。そりゃ原作見てる身としても一番の過剰戦力だからな、しょうがない。
「はっはっはっ!心配するなクシナにナルトよ!ミナトは我等が責任を持って守るぞ!」
「いえいえ!初代様方に守ってもらうなんてそんな・・・」
「そう言うな四代目、今の火影はお前なのだ。ワシ等は一度隠居したサルよりも更に古株だからな、お主を守るのは当然だ」
「いや〜それは何というか申し訳ないというか」
「ミナトさん、会談中に暁からの襲撃などの不測の事態があれば俺達は貴方を守りますよ」
「お二人に護衛は要らんでしょ?まぁミナトさんや他の影の皆さんも要らないのは分かってますがメンツがありますしね」
「う〜ん・・・分かっているんだけどね」
「四代目そろそろ・・・」
初代火影と二代目火影に守られる事に遠慮がちな性格のミナトさんは萎縮してしまうが、襲われた時先代達を優先して現火影を守れないなんてことになれば目も当てられない。イタチとシスイもそれを伝えてミナトさんに納得してもらう。そんな感じで友人、家族と話をしているとシカクさんが出立の時間だとミナトさんに告げる。
「そうだね・・・それじゃあ皆、行ってくるよっ!!」
ミナトさんの出立の言葉に俺達は盛大に送り出した。ミナトさん、イタチ、シスイは歩きながら手を振り続けていて、柱間さんは後ろ歩きで両手を振っていて扉間さんにどつかれていた。俺の方も準備しないとな。
そこから更に数日が経ち、今度は俺が出発する日が訪れる。特に連絡していた訳ではないが結構な人数が集まってしまった。
「流石に集まりすぎじゃないかな」
「何言ってるんだ?お前が強大な敵の元に行くんだぞ?」
「それを聞いたら皆見送りたいと思いますよ」
俺が集まった皆を見ながら呟くと、綱手さんとシズネさんが突っ込んできた。
「水臭いってばよ、葉の兄ちゃん」
「そうだぜ、見送り位はさせてくれよ」
「と言ってもな?徒歩のミナトさん達と違って俺はハゴロモさんに送ってもらうだけだぞ、飛雷神で跳ぶのと一緒だ」
「それでもですよ!」
「アタシ等にとって葉さんは大切な恩人なんですから!」
「そ、そうです」
「だからせめて見送りはさせてくださいよ!」
ナルト、サスケが水臭いと言うが、本当に一瞬で送ってもらうだけだからササッと行こうと思っていたんだ。サクラ、いの、ヒナタ、テンテンからも見送りたいと言われ、この馬にいる皆も頷いていたので渋々了解する。
「まあ今回はパッチ族のプロジェクターを各里に持って言ってもらったからそんなに大騒ぎする必要は無いけどね」
「四代目にも渡してんだよな?」
「ああ、他の影の皆さんと鉄の国のミフネさんにも見て貰わないとだからね。暁の戦力の話もだし、正式に忍界大戦が始まったらこういう敵が現れるかもってのを知っておいてもらわないとね」
俺達がこれから起こす戦いを全ての里で見ることなどを話していると皆の目の前に黒い渦が現れ、そこからハゴロモ様が現れる。
「葉よ・・・そろそろ参るか」
「分かりました」
ハゴロモ様の言葉に頷き、渦に向かおうとすると、綱手さん達が前に並びその後ろに皆も並ぶ。皆の顔には真剣な表情が浮かんでおり俺とハゴロモ様は困惑してしまった。
「ハゴロモ様・・・どうか葉を、我等の英雄をよろしくお願いします」
そう言いながら全員が頭を下げた。その様子に俺は言葉が出ず、ハゴロモ様は微笑みながら言葉を掛ける。
「畏まる必要はない・・・ワシは手を出せんし、それにお主らなら葉が負けん事も分かっておるだろう」
「そうですね・・・」
「はい!・・・皆、行ってきますっ!!」
俺は皆に挨拶してハゴロモ様と共に渦に飛び込んでいく。
俺達は渦の中に入って1分も経たない内に目的地に辿り着いた。
「着きましたね・・・」
「うむ・・・葉が生前見た今より数十年進んだ未来、BORUTOでサスケが見つけた大筒木の遺跡のような場所じゃな」
俺達は乾いた風吹く遺跡の前にいた。確かにテレビで見たサスケが見つけた立体映像みたいなカグヤとかモモとキンのコンビとかジゲンとかを見つけた場所だ。
「・・・そういえば今ってイッシキの状態なんですよね。確かカグヤから裏切られて上半身下半身に分かれたって感じだったと思います」
「ふむ・・・ワシと母の戦いから1000年以上、それより更に前だからな。流石にチャクラの実の回収に動いているはずだ」
俺達が辺りを見ながら歩いていると巨大な穴と柱で支えられた天井だけの丸い建物を見つけた。
「おお、あれが・・・」
「十尾の入れられてた場所ですね・・・っ!?ハゴロモ様」
「うん、来たな」
十尾のいる建物に近づこうとした時、俺達は誰かが此方に来ようとしているのを感じた。
「ハゴロモ様は戻ってください。後は俺が」
「頼む・・・ワシ等では出来なかった結末を見させてくれ」
そう言ってハゴロモ様は天之御中の空間に戻っていく。それと同時に建物と同じ位の大きさの岩の上からこちらに近づく影が見えた。その影が近づくにつれてそのシルエットが顕になっていく。白いロングコートの様な服装、左の額から後頭部を巻くようにして右巻きに備わっている角、アニメで見たまんまだ。
「貴様・・・何者だ」
「ど〜も、通りすがりのシャーマン・麻倉葉です」
「ほう・・・それで?下等生物が何故ここにいる?そこの者は同族か?」
「ここにいるのは、アンタの同族の方に連れてきてもらったんですよ」
「お主が母と共に宇宙から来た者か」
「母・・・だと?」
ハゴロモ様が母と言う言葉を使った事でイッシキは明らかに態度が変わり顔を顰める。
「大筒木カグヤが長子、名をハゴロモ」
「っ!?カグヤだと」
ハゴロモ様が母親のカグヤの名前をだした瞬間、嫌悪の表情が浮かび上がる。
「貴様ァ・・・カグヤのガキだと!!」
「そうですよ?こちらのお方はアンタが騙し討ちされて下半身とお別れする事になった原因になった大筒木カグヤの息子さんですよ」
俺の挑発にも反応し、更に怒りが額に青筋が見えてくる。
「シャーマンのガキ・・・随分口が回るじゃないか。大筒木の者と共にいる事で自分が大きくなっていると見える」
「そりゃ大きくもなりますよ、アンタが無様に上下分けられたカグヤを弟と共に封印したハゴロモ様に後継者の様に扱って貰ってるんですから」
「・・・良く喋る口だな。それで何をしに来た?」
「・・・そうですねこっからが本題です。ちょいと今後の世の憂いを断つのとダチになる為、十尾を頂きに参りました」
「・・・アァ?」
俺の十尾奪取
「うん?葉よ、あの敗北者は言葉がわからんらしいのう」
「そうですね、やはりカグヤの強襲の時に頭もやられてしまったのかも知れないですね。カグヤにやられてからハゴロモ様、ハムラ様の戦い、その後のハゴロモ様」
感情が一気に爆発し崖から飛び出してくる。
「っ貴様ァ!!?」
「ありゃアニメで見た時より随分とキレやすいな」
「では葉、ワシは天之御中の空間に戻っておる。向こうで見守っておるが危険ならワシも手を貸すから遠慮無く頼るがいい」
「ありがとうございます」
俺の言葉にキレて向かってくるイッシキを無視するようにハゴロモ様と話し、ハゴロモ様は天之御中の空間に帰っていった。と言っても異空間から九喇嘛達と一緒に見てるんだろうけどな。
「アアアアアァッ!!!」
俺思考を異空間の皆に向けていたのを鬼の形相で向かってくるイッシキが俺の方に手を向けてくる。その仕草を知っていた俺は六道の棒を指で弾き、棒のあった場所にスピリット・オブ・ウインド凰嵐を纏った木遁分身が現れ対処する為飛び立つ。向かっていく凰嵐の腕はいつもの刃が付いた手甲じゃ無くエアギアの旧轟の王・ドントレスの可変式ラジカセが付いていた。俺はすかさずラジカセの玉璽から相手の玉璽のエネルギーを取り込みエネルギーを圧縮した状態で、ラムジェット機構によって超臨界流体を作り出し見えない壁を作り出す無限の轍(インフィニティフェイサー)を発動させる。
「YEAAAAAAAAAAAAHッ!!!」
俺の叫びと共に俺の前方に見えない壁がイッシキ目掛けて進んでいき秘術・大黒天で出てきた六道の棒を堰き止める。
「っ!?何っ!!」
初撃を躱された事に驚くイッシキに更に追い討ちを掛ける。木遁分身が手に持った六道の棒を後ろに投げそこにスピリット・オブ・サンダー轟戦を纏った木遁分身が現れる。既に技の充填は終わっており、そのまま技を発動させる。
「エレクトロ・・・ブレイザーッ!!!」
俺は掌に溜めた青白い雷撃をイッシキ目掛けて放った。イッシキは何とか秘術・少名毘古那と秘術・大黒天で吸収しようとするがエレクトロブレイザーの射線から避けた凰嵐を纏った木遁分身が少名毘古那と大黒天を発動させて相殺した。
「っ!?貴様、その眼は・・・」
「少名毘古那と大黒天は使わせないよ?特に俺の攻撃にはねっ!」
そう言って凰嵐の俺がその場で素早く体を回転させながらエアトリックを茨の玉璽に変え鞭状に変形させ、その先端が音の壁を破りソニックブームを生み出し、大量の風の棘を生み出し散弾の如く撃ち出す。
「グッ!」
無数の棘が真正面から迫ってきた為、イッシキは未来のナルトとサスケでも壊せない謎のキューブを瞬時に出し、棘の盾にした。・・・本当に何で出来てんだアレ。俺は盾にされたキューブに手を当て、再度無限の轍を発動させ壁で無理矢理キューブをイッシキ目掛けて超スピードでぶっ飛ばす。イッシキはキューブを異空間に収納して躱そうとしたが少名毘古那がは発動しなかった。何故なら、轟戦の俺とイッシキの中間辺りの上空、スピリット・オブ・アビス黄昏を纏った木遁分身が少名毘古那と大黒天を発動させながら闇を纏った大剣・大百足を振り下ろしていた。
「闇纏い・初伝っ、鎧断っ!!!」
闇を纏って威力が上がった大剣による空中からの二連撃を浴びせる。イッシキは錫杖サイズの六道の棒を出し防いでくる。黄昏の俺はそこに更に畳み掛けていく。
「闇纏い・無明斬りっ!!!」
俺は闇による斬撃を多数飛ばして攻撃する。イッシキは六道の棒で弾いたり回避しながら後退していく。黄昏、轟戦、凰嵐の俺がそれを追っていく。何合か切り結んだ所で俺とイッシキは俺達とは違う気配がしたので同時にそちらを見る。すると俺達が感じた気配の方向から黒い斬撃が多数迫ってきていた。
「「っ!?」」
イッシキはなりふり構わず自身に迫る斬撃を少名毘古那と大黒天で縮小・収納させていき、俺は更にスピリット・オブ・アース羅震を纏った木遁分身を出し無明大陰流・地友気で目の前に加重力の空間を作り出し斬撃を押しつぶした。
「(これは・・・俺がさっき撃った無明斬り!一体何が・・・)っ!」
斬撃を対処し終えた俺とイッシキが同じ方向を向いた。向いた方向にいたのは・・・神の如く此方を見下ろしながら降りてくる大筒木モモシキとそれに付き従う大筒木キンシキだった。
「モモシキ・・・キンシキ・・・」
「何だイッシキ!そんな下等生物と戯れているようだが、カグヤにやられた傷は癒えたのか?」
「黙れモモシキ!キンシキの後ろで何もせんお前に言われたくないわっ!」
「貴様っ!モモシキ様に何という暴言をっ!?」
「黙れ駄犬が、召使いが話しかけるな」
「グッ!」
「良いキンシキ、それにしても・・・貴様は随分と腕が落ちたのではないか?下等生物一匹といい勝負だったじゃないか?」
「フン、貴様見ていた割に何も見えていないようだな。こいつはカグヤのガキと関係があり、更に俺の能力も使える輪廻眼を持っている」
「っ!何と・・・」
『葉・・・イッシキの奴を殺って十尾を掻っ攫う予定だったが、飛んだオマケが付いてきちまったな』
『確かに大筒木3人はヤベェ・・・だがこれはチャンスでもある』
『チャンス、ですか?』
『ああ、本来なら十数年後の何処かで襲ってくる敵が雁首揃えて来てくれたんだ。コイツラをカーマとか言うのも含めて倒しちまえば、後の憂いをかなり減らせるだろ』
『・・・確かにそうで御座るな。ナルト殿達の未来の為にもここで倒せれば』
『それは違うぞ阿弥陀丸殿・・・我等の坊ちゃまは負けん、そうだろう』
大筒木3人が話している中、九喇嘛から始まりアバさん、又旅阿弥陀丸、馬孫が話している。
「大筒木が3人・・・とんでもないことになったけど、やってみるかっ!」
そう言って俺は、更に木遁分身を出しそれぞれスピリット・オブ・レイン、スピリット・オブ・ファイアのヒトダマモードを構えた。
「「オーバー・ソウルッ!!!」」
2人の俺の周りを爆炎と水流が巻き起こり俺の姿を見えなくする。爆炎が火柱を作り、水流が竜巻となり辺りが凍り出し氷塊を作っていく。火柱と竜巻が弾けて甲縛式オーバーソウルを纏った俺が現れるが、爆炎の中の俺の姿は何時もの姿と違っていた。黒雛をイメージしていた時とは至る所が変わっており全体の形は人型になっており全体的に全ゲッターロボのゲッター1を思わせる見た目になっており、肩は不死鳥が羽を広げたような三枚羽形。展開式の補助翼は迦楼羅の剣が大きくなり翼となったような六枚羽となっている。
そして激流から現れた姿は全体的に水色、そしてイメージ元となった機体はマジンカイザーSKLを思わせる形となっている。胸元は笠のような部分が小さくなったスピリット・オブ・レインの頭部、肩、腕、足は氷の突起が付いており腰には水のヴェールが付き光輪は清らかな水流が輪を形作っている。翼は結晶のような半透明な六枚羽で、両手には氷塊によって更に鋭利になった二丁拳銃のブレストリガーが握られていた。
「甲縛式O.S!(オーバーソウル)S.O.R(スピリット・オブ・レイン)・霖晶(りんしょう)!!!!!」
俺はブレストリガーを構え、暁月の俺は迦楼羅の大太刀を構える。凰嵐、轟戦、黄昏、羅震もそれぞれの得物を構える。
「さぁ、ショータイムだァッ!!!」
次回は本格的な戦闘となります。