霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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ちょっと短いですが、どうぞ!


第十話

綱手さん達に、俺のことを話すために、天之御中の空間に二人を呼んだのだが、

 

『『『『『『『ぎゃーはははは』』』』』』』

 

「この・・・笑うな!貴様らーーーーー!!!」

 

「あひィー・・・」

 

あぁ、綱手さんが顔を真っ赤にしながら、尾獣達や蜥蜴郎達に殴りかかっていた。シズネさんは顔から火が出そうだ。

 

「ふむ、ワシが葉の父親か・・・」

 

ハゴロモ様はハゴロモ様で父親発言がなんか良かったらしい。仕切りに頷いてなんか納得してるような様子だ。

 

「くそっ!何だ貴様ら!幽霊か、殴れんじゃないかっ!」

 

『悪りぃな、綱手のねぇちゃん。霊を殴れんのは同じ霊か霊の力を扱う葉見たいなシャーマンだけだ』

 

「「葉(くん)が・・・シャーマン?」」

 

「うん、そろそろ良いかな?千手の姫とその従者よ」

 

ハゴロモ様が話を切り出し、綱手さんシズネさん、揶揄い終わった霊達、尾獣達も此方に注目する。

 

「そういえば、あなたは一体?そこの幽霊にデカいのや天使のような者、尾獣達もそうですが、葉とも親しい様ですし、何者なんだ?」

 

「ではまず、ワシ達の自己紹介からじゃな。わしの名は大筒木ハゴロモ、忍の祖、六道仙人と呼ばれている者だ」

 

「「・・・はっ?」」

 

「そして葉は、この世界の外の世界で転生しこの世界に転移してきた六道の力を持つ仙人であり、シャーマンだ」

 

「「・・・はぁ!?」」

 

 

 

 

 

 

二人の衝撃的な自己紹介から阿弥陀丸達人間霊、ミック、コロロの動物霊、精霊、七大精霊、機動天使達の紹介を終え、最後に尾獣たちの紹介に入った。

 

「そして、お主達にも馴染みあるだろう、お主達が尾の数で呼ぶ尾獣達だ」

 

『九喇嘛だ、木の葉の忍であるお前達には一番馴染みがあるな』

 

『八尾の牛鬼だ、宜しくな』

 

『二尾の又旅です。宜しくお願いします』

 

「・・・まさか尾獣に名前があるとは」

 

「分からないのは無理ないと思います。貴方のお爺さん、千手柱間の時代から尾獣達はただの天災扱いでしたから」

 

「うむ、悲しいことだな。ワシは兵器にする為に彼らを分けたわけではないのだがな・・・」

 

「尾獣を・・・分ける?どう言うことですか?」

 

「葉よ、ワシの話から先に良いか?」

 

「勿論です。先ずはこの世界の話から入りましょう」

 

そうしてハゴロモ様の話が始まった。チャクラの始まり、母カグヤの蛮行、それを弟と共に止めたこと、尾獣の成り立ち、後の二人の息子の対立まで全てを話した。

 

「壮大な話ですね・・・」

 

「ああ」

 

二人とも話が大きすぎて疲れてきたかな。

 

「お二人とも、どうしますか?俺の話は明日にして今日は休みますか?」

 

「・・・いや。そのまま続けてくれ」

 

「大丈夫ですが?」

 

「ああ、この勢いで聞く。それに・・・」

 

「それに?」

 

「・・・惚れた男の話だ、葉が話す気になっている今聞きたい」

 

『『『『『『『おーーー』』』』』』』

 

「茶化すな!お前らっ!」

 

顔を真っ赤にしながら皆に怒鳴っている綱手さん。シズネさんも同じ気持ちの様で此方に頷いている。

 

「分かりました。このままお話ししましょう」

 

シズネさんもニヤついた顔をしている九喇嘛の頬を引っ張っている綱手さんも頷いている。

 

「では、まずは俺は前の世界で死んでしまったこと。そしてある方のことも話していきます。レイン様、お願いします」

 

「ある方?いや、それもそうだがお前が死んだ?どう言うことなんだ?」

 

「そうですよ!一体「その答えは私からご説明します。」えっ!?今、声が」

 

「今の声の主がレイン様。世界の観察者にして俺の魂を拾ってくれたお方です」

 

そこからはレイン様も交えて説明していく、俺が元々居た世界で死に、レイン様に見つけてもらったこと、多くの世界を旅することを決めた事、そこで物語の能力を貰いその能力の持ち主達から直接修行をつけてもらったこと、千年分の修行を終えこの世界に送ってもらいその日に木の葉隠れの里に着き、そして九尾事件に巻き込まれた事を話した。

 

全てを話し終えて二人は一息吐きながら天を仰いだ。

 

「何というか、凄まじいな」

 

「ええ、本当に怒涛の展開ですね」

 

「確かに、でも俺としては憧れていた葉さん達や皆の力を持てたっていうので感無量ですよ。そのおかげで原作で死んでしまった人も助けられましたしね」

 

「ああ、ミナトやクシナ達だな、本当に良かった・・・」

 

「はい。葉さんがあの日に来ていなければそのまま亡くなっていたんですよね」

 

「うむ、それもまた、運命の巡り合わせよな」

 

「それで・・・世界を渡るというのは・・・」

 

「ええ、この世界のラスボスとも言うべき大筒木カグヤを倒したら、新たな旅に出ようと思ってます。続編があるのは知っていますが流石に全てをやってしまう訳にも行かないですしね」

 

「では、・・・ここにはもう戻ってこないと?」

 

「いや、それは「戻って来れますよ?」」

 

「レイン殿、本当か?」

 

「ええ勿論、いろんな世界を謳歌して欲しくて送ったのに、今の世界を捨てて次の世界へなんて、心を削る様な事言いませんよ」

 

「そうか・・・良かった」

 

「本当ですね、それでお別れかと思っちゃいましたから」

 

ホッとしている二人を見て、ハゴロモ様は静かに告げた。

 

「二人とも、葉の妻となり、世界を謳歌する旅を共にする気はあるか?」

 

「「えっ?」」

 

「二人が葉を好いているのは見ていてよくわかる、人となりは、今のやりとりを見ていて分かった。それを踏まえて問う。これから葉を支えて行ってはくれまいか」

 

「ハゴロモ様」

 

「葉のことは、はっきり言ってワシの後継者の様に思っておる。世界を渡る事が無ければ、この世界の命運の一角を担って貰いたいと思えるほどな。此奴が世界を渡る時、共に世界を渡り、支え合って行く存在が必要だと思ってな」

 

「それを、私たちに?、ですがシズネはともかく、私は・・・」

 

「そこは大丈夫ですよ」

 

「「「レイン殿?」」」

 

「彼と世界を渡る者にはギフトとして不老になって貰いますから」

 

「「ふ、不老!?」」

 

「あ、でも不死にはしませんよ?」

 

「そんな差、無いですよ!不老と不死にどんな差が?」

 

「葉さんの蘇生術はその域ですしね、一緒に行くなら必要ないですよ」

 

「「ええ・・・」」

 

「うむ」

 

ハゴロモ様が頷く中、二人が呆れている。

 

「人をそんな簡単に、蘇生や復元が出来るなんて、お前が憧れた奴らはどうなってるんだ・・・」

 

超人見たいな精神と肉体の人達ですよ。

 

「それで、どうかな?」

 

改めてハゴロモ様が二人に答えを問う。俺と・・・世界を渡るか、否か。

 

「・・・その前に聞いておきたい。葉、お前は私達と共にいたいと思うか?私達と世界を渡っても一緒に居たいと思うか?」

 

綱手さんが真剣な、それでいて心配そうな感じで聞いてくる。

 

「俺は原作を知っています。なので綱手さんの事情も少し知っています。ダンさんや縄樹さんへの想いが、かなり複雑だと思います。それでも俺は一緒に着いてきて欲しいと思ってます」

 

「・・・そうか、シズネ、お前はどうする?」

 

「私は、綱手様の従者ですよ?何処までもお供致しますよ!・・・そ、それに私も葉くんに、惹かれてますし・・・一目惚れですかね?」

 

その答えを聞いて、綱手さんは微笑んだ。

 

「そうか、なら改めて宣言させてもらおう!」

 

改めて二人は俺向き直し、宣言する。

 

 

 

 

「「不束者ですが、宜しくお願いします。葉(くん)!」」

 

 

 

 

「はい、此方こそ、宜しくお願いします」

 

 

 

こうして俺達は世界を共に渡る約束を交わした。

 

 

 




如何でしょうか?ちょっと短かったですがヒロインが二名決まりました!

次回から更に原作から外れていきますが、見守っていて下さい。
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