霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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お待たせしました。今回はちょっと短めになってしまいました。


第十四話

パクラさんが新しい奥さん兼旅の同行者になったので、一度木の葉に帰る。

 

「説明されて知っていたが・・・輪廻眼とは凄いな。自分だけの異空間は忍具口寄せがあるが、自分だけの世界を持つというのは・・・」

 

「本当にね、流石は忍の開祖の持っていた瞳術だ」

 

「さてと、先ずは飯だな!パクラが嫁に来た祝いだな!」

 

「そうですね!盛大に祝っちゃいましょう!」

 

「ありがとう、部屋を見つけるまでよろしく頼む」

 

「「「えっ?」」」

 

「ん?」

 

「何を言っとるんだ?お前さんもあの家で一緒に暮らすんだぞ?」

 

「え?良いのか?」

 

「当然ですよ!葉くんの奥さんになるんですから、一緒に居ましょうよ〜」

 

綱手さんが肩を組み、反対の手にシズネさんが抱きつく。

 

「二人がいいなら有難いが・・・しかし、随分とフレンドリーだな。こんなに肩と腕を組んで」

 

「そりゃそうだ。今夜は逃がさないぞという意味もあるからな」

 

「・・・えっ?」

 

「そうですよ?今夜は離しませんし、寝かせません」

 

「何をする気だ?」

 

「そりゃ男女が一緒になることが決まったんだぞ?夫婦がやることと言えば・・・夜の営みだ」

 

「そうですよ。燃える様な熱い夜ってやつですよ。きゃーーー!」

 

「なっ!?いや、まぁそうだな。夫婦になるんだからそういう関係にもなるよな。・・・ん?なぜ私の初夜で二人が興奮している?」

 

「そりゃ勿論、あたし達も参加するからさ」

 

「え!?いや、こう言う事は二人きりでもっとムードがあって」

 

「私と綱手様の時は二人同時だったから、次から増えた時は、全員でって話になっていたんですよ」

 

俺はそんな話は聞いてないが・・・、まぁ女子トークに割って入れる男はそうはいないだろう。

 

「ま、まてっ!待ってくれ!そっ、そうだ!葉にも聞かなきゃな!流石に三人相手なんてキツイだろ?」

 

「そこは気にしないで大丈夫ですよ。葉くんは、いわゆる絶倫ですからね」

「そうだ、気絶する覚悟だけはしとけ。・・・後は恥なんて捨てておけ。まあそれはこれから葉と共に旅する者の通例になるだろうがな」

 

そこまで言うかな・・・三人はそのまま小さい声で話を続ける。そのままでは話が途切れないので割って入り、話を終わらせて風呂と宴会を終わらせた。・・・勿論風呂は別々だ。三人は残念そうだったがそこはスルーさせてもらった。

 

 

 

 

 

翌日俺達は、火影屋敷でパクラさんについての話をした。・・・因みに話し合いは昼過ぎになった。理由はパクラさんが昼前まで気絶した様に寝てたためである。理由は・・・察して欲しい。

 

「初めまして、パクラさん。僕は四代目火影の波風ミナト。よろしく」

 

「ワシは三代目火影の猿飛ヒルゼンという。よろしく頼む」

 

「初めまして、パクラという。よろしくお願いします」

 

執務室には火影のお二人とビワコさんとクシナさん、シカクさんに集まってもらった。

 

「朝から葉君が来たこともそうだけど、まさか、砂隠れでも指折りの実力者である灼遁のパクラさんを連れてくるとはね」

 

「どう言う経緯で、里の門を通さずに連れてきたか、説明してくれんだよな?葉」

 

「ええ、勿論です。じゃあ先ずはパクラさんの話からしていきましょう」

 

「待ってくれ、葉。ここからは私が説明させてくれ」

 

そう言ってパクラさんはこれまでの経緯を話し始めた。砂と霧の和平の為に一人送り出されたこと、合流地点である山岳地帯で霧からの襲撃を受けたこと、その時、霧との抗争を止める為の生贄になったと気付いた事、死んで黒い衝動に飲み込まれそうになっている時に葉が現れ、止められて木の葉の葉達の家に来たこと、そこで生き返らせてもらった事などを語った。語り終わって、ミナトさんやヒルゼンさんは里の長をしているから、自分達の保身の為に里の忍を捨て駒の様な扱いに怒り、クシナさんは涙を流しながらパクラさんを抱きしめて、ビワコさんとシカクさんはその悲惨な運命を考えているのか、目を瞑っている。パクラさんは皆のそんな反応に困惑している。砂と比べると木の葉と雲は感情豊かだからな。そら困惑するわ。

 

「成程、事情は分かったよ。それで世界の流れを知っている葉君が助けたんだね」

 

「はい、原作でパクラさんが出てきたのはかなり終盤なんですが一緒に出てきた砂の人とかから逆算して今くらいの時期に亡くなるだろうと」

 

「なるほどな、何とも胸糞悪い話だな」

 

「ううっ。そんなの、そんなの悲しすぎるってばね・・・ぐずっ」

 

「それでどうするのかや?四代目」

 

「勿論、木の葉は彼女を受け入れますよ。殺される様な目にあった彼女を放っては置けませんしね。それに、僕達の恩人である葉君が助けると言うんです。僕やクシナ、ビワコ様の様に死ぬ運命を覆して貰った彼女なら大丈夫ですよ」

 

「・・・そうじゃな」

 

「うむ」

 

「ああ、葉の坊主なら、信用できる。それで、彼女はどう言う立場にするんだ?」

 

「うーむ、そうじゃな。砂や霧の忍と会う可能性のある暗部などはさせられんしな。では葉に飛雷神で外に出して貰って改めて、手続きをして観光客として迎えますか?」

 

「うーん、それが一番無難かなぁ、他の意見は何かあるかな?」

 

ミナトさんの言葉から皆が考え出した。とはいえ一般の観光客扱いが一番安全かなぁ。

 

「あっ!?四代目、前に雲から上がっていたあの案はどうでしょうか?」

 

「案?・・・ああ、あの葉君にそれぞれの里から護衛役兼旅の共を付ける、と言う案だったね」

 

護衛役兼お供?どう言う事かと思っていると代表して綱手さんが質問してくれた。

 

「葉に護衛?尾獣とタイマン張れる葉には、必要ないんじゃ無いか?」

 

「それはあくまでも表の理由ですよ」

 

「裏の、というか本当の理由は、木の葉と雲の和平の象徴である葉の目的を知っている両里から、連絡役を付けて情報を共有したいというものなんだ」

 

成程な。確かに今回みたいな事があると一般の観光客という側面が有る俺は結構好き勝手動くからな。

 

「まぁ、ここまでの話は建前って部分がかなり有るんだ」

 

ん?何だ?あの皆の含みのある顔は?

 

「あれじゃよ。ワシらはお主が新たな旅に出ることも、綱手ちゃん達が一緒についていくことを知っておる」

 

「この世界で何年居るかは分からんが次の世界が一年以内、はたまた何十年と長く居るかもしれん」

 

「幾ら不老になるからって一から全部覚えてられるか分からんだろう?だからそれぞれの里からお前さんと共に旅に出たい奴を募ってな」

 

「要するにここを故郷の様に思って欲しくての」

 

「勿論、最初に全部説明をしてから募ったんだよ?そしたらね、是非自分もって子が沢山いてね、葉君が慕われてて此方もすごく嬉しかったんだよ」

 

「ミナト。あたし達が夫婦だって事も伝えたんだよな?」

 

「ええ。勿論伝えました。あまり人数が多くなってもあれだと思ったんで里毎に一人ずつって事になったよ」

 

なったよってことは、ある程度もう決まってるんだな。

 

「木の葉からはみたらしアンコ、雲からはサムイという人の二人の名前が出てるね」

 

「お二人とも教え子ですよね?慕われてますねー」

 

「うん・・・」

 

「ん?どうしたんだい?」

 

「いや、子供の頃にあるじゃないですか。大きくなったらお父さんと結婚するって奴。それを堂々と言われた気分ですね」

 

「「「「「「「「ああー」」」」」」」」

 

こうして俺に更なる嫁さんが来るのが急遽決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パクラさんの立場や俺の話をしてから、俺達は日常に戻っていった。パクラさんはミナトさんの紹介で図書館の司書をやり始めた。早速美女が図書館で働いているとかなりの数の人が図書館に入り浸っているらしい。流石パクラさん。

 

パクラさんの実力が知りたくて、模擬戦もした。

 

「灼遁・過蒸殺!」

 

「モソソクルッペ!(眠っている者を目覚めさせる霜)」

 

灼遁・過蒸殺が当たったモソソクルッペの氷の柱が一瞬で蒸発した。しかも速度を落とさず何十本とやられた。人の体みたいに不純物が無いから、一気に蒸発しちゃったな。

 

「パクラさん強いな、コロロの氷を一瞬で蒸発させるなんて」

 

『くーっ!』

 

おお、コロロが荒ぶってる。自身のアイデンティティだからなぁ。

 

「じゃあ今度はこれならどうかな?」

 

¨O.S (オーバーソウル)‥

 

¨ニポポテクンペ‥

 

「さぁやろうぜ、おれに惚れたら霜焼けすんぞ?」

 

「・・・はは、もう惚れ込んでいるさ」

 

そうして模擬戦は白熱した。

 

 

 

 

 

こうして各々の仕事をしながら、模擬戦、修行をしながら二年が経ち、俺は考え始めた事があった。アニメオリジナルで描かれた悲惨な過去。特異体質を酷使された母が死に、同じ体質を持つが故に酷使された幼少期。忍でも無いのに中忍試験に駆り出され、その後、蛇目の変態に捕まり、解放されたかと思ったら、好きになった相手に利用され、剰えその相手に殺されそうになるという、何度聞いても悲惨すぎるとしか言えない人生だ。俺はそんな運命を母子共に変えてやりたくなった。

 

 

行くか、草隠れの里。待ってなよ、香燐。

 




次回は香燐救出に出ようと思います。よろしくお願いします。
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