霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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今回は前半はキャラ変が、最後にちょっと胸糞悪いシーンがあります。

どうぞ


第十五話

香燐を助けることを決めてからの行動は早かった。関係者に原作を交えた説明をしていき快く背中を押してくれた。草隠れには思う所がかなりあるみたいで全員がGOサインを出してくれた。特に親の経験があるヒルゼンさん夫婦とミナトさん夫婦、シカクさんは憤慨していた。今回の旅にはパクラさんとアンコもついて行くことになった、今回は大国に行くわけでは無いし、アンコも中忍になって四年位だし大丈夫だと判断された。皆との顔合わせをした時はちょっと可哀想な感じになっていたが・・・

 

「あんたが、みたらしアンコかい」

 

「は、はい!綱手様、皆さんよろしくお願いします!」

 

「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよー」

 

「それにしても良く葉の旅に同行しようと思ったな?確かに葉は見た目は若いし不老だが、先生だろう?」

 

「先生には本当にお世話になってます。私は師であった大蛇丸への復讐を考えて生きてきました。それでも先生に教えを受けている時、復讐する為にこの方から教わるのはダメだと思い、そう思い出したら大蛇丸への復讐に時間を割くより、この方と一緒に新しい人生を歩んでみたいと思えるようになってきました」

 

アンコから元チームメイトだった大蛇丸の話が出て綱手さんは、大蛇丸がしてきた悪行などが頭に浮かんだ様で、考える素振りを見せている。それでも前を向いた後輩を眩しいものを見る様な目をしているな・・・その後の流れがあれなんだが・・・

 

「よーし、話も終わった事だし、恒例の奴行っとくかー」

 

「え?」

 

「大丈夫なんですか?」

 

「十六だろ?なら大丈夫大丈夫!むしろ私達がサポートしてやろうじゃ無いか!」

 

「私の時と同じか・・・なら今から離れられない様に葉色に染め切ってしまおう」

 

「な、何をさせられるんですかっ!」

 

疑問に思っているアンコにシズネさんが耳打ちする。みるみる内に顔が赤くなって行く。だが、アワアワしているが、同時にアレな状況を想像して体をクネクネさせている。

 

「こりゃかなりの耳年増だねぇ」

 

「ああ、だが頼もしいな。葉を相手していると朝までに何度か気を失っているからな。これは雲から来るサムイという子も期待していいんじゃ無いか?」

 

「アンコさん、大丈夫?葉君のは大きいですよ?」

 

「ドンとこいです!憧れの人との初めての夜、憧れが現実になった様ですよ!忍の世界は死と隣合わせですからね、幸せな家庭は難しいことですが!その点先生は死を超越したシャーマンで、尾獣とサシで戦えるほど強い!しかも不老になってこれから多くの世界を旅するなんて、これ以上の幸せはないですよ!先ずは旦那様にしっかり私を知ってもらわないと!」

 

「おお!これは予想以上に惚れ込んでるんじゃないか?」

 

「ああ、それに予想以上のオープンスケベな奴だ。なんかあいつを思い出す程に」

 

「ああ・・・自来也様もかなりオープンな方でしたね」

 

「さあ!先生、いえ葉さん!早速寝室へ!さあ行きましょう!私は初めてですが、大丈夫です!貴方を受け止めて見せます!」

 

アンコは両手を広げて、さぁ飛び込んでこいと言った姿勢を見せている。そして表情は、俺が原作やアニメで見たことある満開の笑顔だった。あの笑顔を見たらもう何も言えないな。

 

「ああ、皆行こうか」

 

「おう!今日こそは・・・」

 

「ええ、行きましょう!綱手様、そこは諦めましょうよー」

 

「ああ、止めておけ、こっちはもう弱点も知られてるんだ。勝ち目はないぞ」

 

「いーや、今度こそはいける!賭けてもいい!」

 

「綱手様ー、普通の賭けはてんで駄目じゃ無いですかー」

 

アンコのハイテンションと綱手さんの虚勢を聞きながら全員で寝室へ入る・・・・・朝になるとパクラさんとシズネさんが呆れながらだらしない格好で爆睡している綱手さんとアンコを見ている。

 

 

 

 

 

旅の準備を素早く済ませ門の前に見送りのミナトさん達と合流する。・・・まぁ旅に必要な物を用意して弁当なんかを作ってアイテムボックスに入れるだけだが・・・

 

「気をつけてね、葉君。あの国は小競り合いが絶えないからね」

 

「ええ、分かってます。あっ、クシナさん、ちょっといいですか?」

 

「ん?なんだってばね?」

 

首を傾げるクシナさんに、俺はアイテムボックスからクリスタルペンデュラムを取り出す。そしてオラクルベルからモルフィンが出てくる。

 

「これは、モルフィン君の媒介だよね?訓練の時にも使ってる、それをどうするんだい?」

 

「モルフィンの特技です。ダウジング、本来は地下水や貴金属の鉱脈など隠れた物を、棒や振り子などの装置の動きによって発見できると謳う手法。殆どは眉唾ですが、シャーマンのやるダウジングは自然界に存在する精霊達に問いかけ導いてもらう。言うなれば事実を教えてもらう様な物です」

 

「ある意味百発百中だな、それで今回はそのダウジングで香燐って嬢ちゃんが何処にいるか占うのか?」

 

「いえ、今回は占いではないです。クシナさん、このクリスタルペンデュラムにチャクラを流してください」

 

「分かったわ」

 

クシナさんに、ペンデュラムにチャクラを流してもらいながら話を続ける。

 

「ペンデュラムにO.S.したモルフィンは、俺の探したいと強く願った物を指し示します。香燐はクシナさんと同じうずまき一族です。クシナさんのチャクラから繋がりを辿っていけば、彼女たち親子の元まで辿り着けます」

 

「・・・全く、何度聞いてもシャーマンの能力は凄いな」

 

「良し、終わったってばね」

 

「ありがとうございます。良し、行こうモルフィン」

 

モルフィン『(^_^)』

 

「O.S.!モルフィン、inクリスタルペンデュラム!」

 

O.S.してモルフィンがクリスタルペンデュラムをコックピットの様にして搭乗する。そしてクシナさんに流してもらったチャクラを起点に、そのチャクラと縁のあるチャクラを探ってもらう。するとペンデュラムがある方向を指し示した。

 

「モルフィンが感知したみたいです。では、行ってきます」

 

「三代目、四代目、行って参ります」

 

「綱手、シズネ行ってくるよ」

 

「ああ、葉の事頼むよ」

 

「お願いしますね、パクラさん」

 

「「「「「「「行ってらっしゃい」」」」」」」

 

皆に見送られ、俺達三人は木の葉を旅立った。

 

 

 

 

草隠れの里は火の国と土の国の間にある小国に所属する隠れ里。 外交術に長けており、大国の動静の先を読み常に先手を取る。 木ノ葉隠れ、砂隠れ、滝隠れ、雨隠れと合同で中忍選抜試験を行っている事から、恐らく木ノ葉とは同盟関係にあると思われる。 第二部にてナルトと大蛇丸が激闘を繰り広げた天地橋や、映画ブラッド・プリズンで舞台にもなった、各国で問題を起こした忍達が多数収監されている監獄「鬼灯城」がある。これも実際にあるらしい。てことは極楽の匣も有るのか・・・後は強硬派「実」や穏健派「花」の存在が描かれている。俺が分かるのはこの位か。

 

「なんか、こうして聞くと、草って胡散臭い里ですね」

 

「そうだな砂も、一応合同で演習をやる中だが、かなり探り合いの色が強かったな」

 

確かに胡散臭いんだよなぁ、無為とか・・・まぁ、俺自身が関わるかは分からないがな。あったとしても約十一年後だからな。

 

「まぁ、今回は里に直接行くわけじゃないから、それは唯一の救いだな」

 

「そうですね、後は行く先々で草隠れの忍に出会わない様注意すればいいですかね」

 

「ああ、道はモルフィンが指し示してくれるからな」

 

そうして色々な話をしながら旅を楽しむ。助ける目的はあるが全くつまらない旅はしたくない。ペンデュラムが指し示す位置はかなり岩隠れよりだったみたいでなるべく目立たず行動してたっぷり一月ほど掛かり、ようやく目的の村に着いた様だ。

 

「一か月・・・かなり長く感じましたね」

 

「ああ、でもようやく着いたな」

 

「ええ、それじゃあ家の方まで行きましょうか。モルフィンもうちょっと頼むな」

 

モルフィン『(^-^)ゞ』

 

モルフィンの先導の元、目的の香燐の家まで向かう。向かう途中、村の人たちにかなり見られて居心地が悪かったな。そうして数分歩けば目的の家に着いた。

 

「葉。ここか?」

 

「うん。ペンデュラムはここを示してる」

 

「じゃあ声をかけてみますね?ごめんくださーい」

 

アンコが家の戸の部分を叩いてみると、中から何かを落とす音が聞こえた。

 

「ヒィ!」

 

「お母さん!」

 

「えっ、大丈夫ですか!?」

 

女性の悲鳴が聞こえて、アンコが中に入ってしまったので俺とパクラさんも家の中に入る。そこで見たのは・・・

 

 

 

 

「何だお前等は!またお母さんを噛むのか!お母さんを虐めるのはうちが許さないぞ!!」

 

 

 

 

アンコとパクラは絶句しているだろうな、小さな子供、香燐が庇う母親の腕には・・・無数の咬み傷があった。

 

 

 

 




次回は解決編です。
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