霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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大変遅くなって申し訳ありません。


第十九話

シスイを救出してから千手邸にて話し合いを行い、時が来るまで匿うことになってから数日・・・俺達は何とかイタチとコンタクトを取ろうとしているが、既に暗部でカカシ等と共にうちはの監視任務に着いてしまっている様で中々会えないでいる。訓練にも来れてないからな・・・おっ?俺の感知領域にパクラさんが入ったのが分かった。

 

「パクラさん」

 

「どうだ?様子は」

 

「うん・・・監視塔からあんまり出てこないんだよね。シスイの死体が出てないから、まだ行方不明扱いだけど、原作では同族の間でもイタチを犯人だと決めつけて掛かっている節があるし」

 

「何とも変な話だな、一つの巨大な里の中だと言うのに、まるで閉鎖的な小さな村を見ている様だ・・・」

 

「言い得て妙だな・・・まぁそれももうすぐ終わる」

 

「ああ、そうだな。・・・おっ?出てきたか?」

 

パクラさんの言う通りイタチがカカシと一緒に監視塔から出てきた。さぁ、特大のサプライズと行きますか。俺は話しながら歩いてる二人の前に降り立った。

 

「よぉ、二人とも。久しぶり」

 

「「っ!葉さん!?」」

 

「やっほー」

 

いきなり陽気に出てきた俺に驚いてくれたみたいだ。

 

「お久しぶりです葉さん、最近任務が忙しくて、中々顔も出せずに申し訳ありません」

 

「俺も任務が立て込んじゃいまして・・・すいません先生」

 

イタチもカカシも申し訳なさそうに謝ってきた。二人が謝ることじゃないだろうに。

 

「良いって良いって気にしなさんな。二人とも暗部で役職持ちだ、忙しいのは当たり前だ。ましてや例の事件でうちはの方はてんやわんやだろ?」

 

「ええ・・・」

 

「イタチ・・・」

 

シスイの一件が相当心に来ているな・・・そりゃあ目の前で親友が滝壺に落ちるのを見ちまっているからな、当然だな。

 

「それで葉さん、今日はどうしたんですか?」

 

「ああ、今日はまたちょっとした旅行をしてな、その土産を二人に渡したくて声を掛けたんだ」

 

「土産ですか・・・」

 

「へぇ、良いですね。有り難く頂きますよ」

 

二人とも俺がよく出かけてその度、ご当地の食べ物などを買ってくるので今回もそれかと思っている様だ。

 

「じゃあ今からうちに来てくれるか?」

 

「はい、勿論ですよ」

 

イタチも頷いている。

 

「それじゃあ行くか」

 

 

 

 

四人で千手邸へ向かっている間、それぞれ最近の出来事などを話していく。流石に任務の内容は話せないがサスケがアカデミーで好成績を出して喜んでいたことなどを嬉しさ混じりに話してくれる。カカシは最近自来也が書いたイチャイチャシリーズにハマった事を話してくれた・・・時期は分からなかったがしっかり原作に沿ってるな。そうこう話ながら歩いていると千手邸に着いた。

 

「ただいま〜」

 

「帰ったよ」

 

「「お邪魔します」」

 

「おかえりなさ〜い。あっ!カカシさんにイタチくん、来られたんですね!」

 

「ああ、先生に誘われてね。なんか俺達に旅行土産があるからってね?」

 

「旅行土産?」

 

「違うんですか?葉さんはそう言ってましたが」

 

「・・・ああっ!あれですか!それなら居間にありますよ。行って確認してください!」

 

「あっそうなの?じゃあ確認しよっか」

 

「ええ・・・シズネさん?」

 

「はい?」

 

「どうしたんですか?そんなに笑顔で、それに・・・葉さんとパクラさんも・・・」

 

「いや、俺達に構わず先ずは居間に行って確認してくれ、見りゃ分かるから」

 

「「は、はぁ」」

 

俺達の意味深な態度に疑問符を浮かべるが、取り敢えず確認しようと言うことになり居間に向かう。居間に向かっていると複数人の話し声が聞こえてくる。綱手さん、アンコの声に加えて男性の声も聞こえてくるが・・・

 

「いや〜、ここの飯も美味いっすね〜。幾らでも食えちまいますよ」

 

「しっかしよく食うなお前は・・・」

 

「本当ですよ、もう葉さん達が帰ってきてるんだからね・・・シスイ」

 

・・・・・・・・・・えっ?

 

「イタチ、今、シスイって・・・」

 

イタチはカカシの声に応えず走り出す。そして居間に着くとそこには・・・テーブルにある多くの料理を頬張っているシスイがいた。

 

「シスイっ!!!」

 

「ん?」

 

イタチの叫び声の様な呼びかけに振り返るシスイは、山盛りの丼を抱えて、頬をリスの様に膨らませたまま笑顔で応える。

 

「おおっ!イタチ!やっと来たかっ!」

 

「シスイ・・・お前・・・生きて・・・」

 

「おお、この通りピンピンしてるぜ!ほれほれ、そんなとこに突っ立ってないでこっち来て座れよ!一緒に食おうぜ!シズネさんの飯うめぇぞ?」

 

「お前は・・・」

 

イタチが呆れる中、一足遅くカカシも居間に到着する。

 

「シスイ、お前・・・」

 

「おっ!カカシさんも一緒に食いましょうよ!」

 

シスイの変わらぬ態度にカカシも呆れる。その後ろから葉とパクラがやって来る。

 

「取り敢えず二人とも席に座って一緒に飯にしよう。詳しい話は食いながらでも出来るしな」

 

俺の言葉に苦笑いを浮かべながらも頷く二人、そして皆で食事を始める。

 

 

 

 

「うんっ!やっぱり何度食っても美味ぇな〜、そう思うだろ?イタチ!」

 

「ああ、そうだな」

 

「すいませんね、綱手様。俺までご馳走になっちゃって」

 

「気にするな、二人も三人も変わらんさ。んぐっんぐっ、ぷは〜美味いっ!」

 

シスイが先ほどと同じようにがつがつ食事を平らげていく中、イタチもカカシもゆっくり食事を楽しんでいた。俺は食事をしながらシスイを助けた時の話をしていく。

 

「・・・それじゃあ、俺と話して滝壺に落ちて直ぐに葉さんに助けられたのか?」

 

「ああ、それで直ぐに此処に運び込まれて治療を受けたんだ」

 

「本当に先生は良いタイミングで現れますよね、九尾事件の時も木の葉の里に観光しに来たその日に事件が起こるし・・・」

 

「俺もそこは何とも言えないなぁ」

 

「それで?シスイその眼は如何したんだ?一つは、さっきイタチに託した事を聞いたが・・・もう一つはダンゾウに奪われているはずだろ」

 

「それがよく分かんないんだけど、葉さんが俺の瞼の上に右手を置いてさ、十秒位で離して、眼を開けてみろって言われて開けてみたら見えたんだよ!」

 

「先生、一体どう言う原理なんですか?傷を治すんじゃなくて新しく眼を作り出したなんて」

 

「ん?ああ、俺の両掌に刻まれている印には其々、六道の陰と陽の力があってな、右手の陽の力でシスイの体を使って新しい眼をこさえたんだ」

 

「はぁ、本当に六道仙人の力は何でもありですね・・・」

 

「「「「「「うんうん」」」」」」

 

「俺もそう思うよ」

 

和やかな雰囲気の元、食事は進んでいく。

 

 

 

 

 

食事を終え、一息ついたところで話を切り出す。

 

「さて、腹も膨れた事だし、これからの事を話して行こうか」

 

その言葉に、この場にいる全員が姿勢を正す。

 

「先ず、シスイの事だがこれからの作戦の為に動いて貰いたい」

 

「・・・大丈夫なんですか?恐らくまだ、シスイの死体を探していますよね」

 

「そうだな、まだ出ない方がいい気がするが・・・」

 

「確かに一人で動くのは危険だが、あまり長引かせてまた地下に潜られても困るからな」

 

「そうですね、そうなる前にこちらで抑えたい」

 

「ああ、それに今回のこと以外でも裏で色々やってそうだからな、だから今回の件は、必ずダンゾウの悪事を公にしないと行けないと思う」

 

「だがどうする?ダンゾウは二代目火影・扉間叔父様の部下で猿飛先生や相談役達の同期、今では里の最古参の忍だぞ。そう簡単に此方の手に乗って来るか?」

 

綱手さんが不安の色を見せながら聞いてくる。無理もない、自分の担当上忍である猿飛ヒルゼンの戦友、自分達が生まれる頃には上忍以上の立場になり、木の葉を支え続けた者。今では忍の闇なんて言われるが若き三代目を長い間、支えたのは事実だからな。

 

「そこはなんとかなると思う、向こうは否が応でも対応しなければならない状況に持っていくさ」

 

「何か策があるんですか?」

 

「向こうは忍の闇と言われた男とその子飼いの暗部の精鋭、厄介な事この上無い。だが此方にも偉大な¨教授‥が着いてるからな」

 

「¨教授‥?・・・なるほどな」

 

「あヒィーっ!?まさか、このまま三代目様も出て貰うんですか!?」

 

「勿論!、それに今回のことは、木の葉の里にいる全員に知って貰うんだよ」

 

「「「「「「「えっ?」」」」」」」

 

さぁて、木の葉の夜明けと行こうか。

 

 

 

 

 

 

「・・・まだ見つからんのか?」

 

「はっ!目下うちはの区域だけでなく付近の森や川の下流なども捜索しておりますが、未だうちはシスイの遺体は発見出来ず・・・」

 

「もう良い、下がれ」

 

「はっ!」

 

ダンゾウの苛立ちを感じて、「根」の忍は早々に退散した。

 

「ふう、中々思い通りにいかんものだな」

 

ダンゾウが玉座のような椅子に座り、黄昏ている。シスイから奪った写輪眼は既に自身の右眼に移植してある。後はシスイの死体からもう一つの眼を奪っておけば安心できると言うものだが、まだ発見されていない。そこへ部下の一人が駆け足で向かってくる。

 

「ダンゾウ様っ!」

 

「如何した」

 

「うちは区域内の川の下流付近でシスイらしき遺体を発見しました!」

 

「ん?シスイらしきとは如何言うことだ?」

 

「発見された川の上流には滝がありそこから落ち、流れてきたようです。なのでダンゾウ様にご確認をと・・・」

 

「分かった、案内しろ」

 

「はっ!此方です!」

 

部下について行く形でダンゾウはその場から移動する。

 

 

 

 

「根」のアジトから出発して数十分ほど経って、まだうちは区域の森の中を疾走していた。

 

「・・・・・」

 

「もう直ぐです、ダンゾウ様」

 

「・・・止まれ」

 

「はっ」

 

突如、ダンゾウがストップを掛け、止まる。それに続いて部下も止まる。

 

「如何なさいましたか、ダンゾウ様?」

 

「・・・もう猿芝居は止めろ」

 

「はっ?ダンゾウ様、如何言う」

 

「いい加減変化を解け、シスイ」

 

「・・・やっぱりバレるか」

 

そう言って部下が印を組み、身体から煙を出し、煙が晴れるとそこにはシスイがいた。

 

「よぉ一週間ぶりだな、ダンゾウ。相変わらず包帯まみれか?イメチェンでもしたら如何だ?」

 

「よもや生きているとはな、わざわざワシに残りの眼を届けてくれに来たのか?」

 

「まさか、俺達はアンタを捕らえに来てんだぜ?」

 

「ふん、減らず口を」

 

ダンゾウが手を上げた、するとそこら中から「根」の忍が現れ、シスイを取り囲む。

 

「これでもう逃げられんぞ?」

 

「おいおい、耄碌してんのか?俺達はアンタを捕らえに来たって言ったろ?」

 

そう言ってシスイは刃が三叉になった特殊なクナイと印の入った黒い棒を取り出し、それを地面に突き刺す。そして素早く印を組む。そして上空に向けて術を放つ!

 

「火遁・豪火球の術!」

 

「何の真似だ?」

 

「なぁに、唯の狼煙だよ」

 

その言葉と共にシスイの左右に人が瞬時に現れる。

 

シスイの左側、クナイの方には四代目火影・波風ミナト、三代目火影・猿飛ヒルゼン、うちは一族当主にして刑務部隊隊長うちはフガク、その息子うちはイタチ、そして奈良シカク、山中イノイチ、秋道チョウザの当代の猪鹿蝶が

 

シスイの右側、黒い棒の方には俺、麻倉葉、伝説の三忍の一人、千手綱手、元砂隠れの忍パクラ、木の葉の上忍はたけカカシ、マイトガイ、猿飛アスマが其々現れる。

 

「ミナトに綱手、猪鹿蝶に粒揃いの上忍達、そして・・・ヒルゼン」

 

「ダンゾウ・・・」

 

かつてのライバルである二人が対峙する。

 

「タイミングばっちりですね四代目、葉さん」

 

「うん、何とか間に合ったね」

 

「よく言いますよ、飛雷神で跳べるんだから遅れることなんてないでしょ?」

 

「(あの小僧は・・・なるほど、彼奴が報告にあった九尾事件の時に現れた六道仙人の力や霊の力を使い、死者をも蘇らせる力を持つシャーマンの麻倉葉か・・・)」

 

「ダンゾウよ、何故同じ里の仲間であるシスイを襲った?」

 

「何を今更、扉間様も仰っていただろう?うちはに注意せよ、とな」

 

「それはっ!?・・・確かに扉間様は常日頃から第二のマダラが現れないか危惧されていた」

 

「写輪眼もそうだが、うちはの不安定すぎる心はいつも危惧していた。そして今、その恐れていた事が現実になった」

 

「うちはのクーデターの疑いが上がった事ですね」

 

「そうだ、このまま行けばうちはは里にとって災いになるだろう、だからワシ自らの手でうちはを鎮めて木の葉の為の駒にしてやろうと思ったのだ。丁度良い能力を持つ者も現れたしな」

 

「それがシスイか」

 

「シスイの眼を我が物とし、クーデターを利用して我が手駒にすれば里は更に盤石になるだろう。のうヒルゼン?今からでも遅くない。うちはシスイとうちはフガクを渡せ。シスイの万華鏡写輪眼『別天津神』を使い、フガクを操りクーデターをワシ等が止め、導いた事にし、うちはその物を手中に収めよ「ちっちぇな」何?」

 

「何もかもがちっちぇって言ってんのさ。要はうちはが怖いから隔離しよう、うちはマダラのような思想が出てきたら困るから思いを作る心を縛ろうってんだろ?・・・そんなだからマダラは里にいながら孤独を感じたんだろうな」

 

「知ったような事を言うなよ、小僧。まぁ良い、此処で貴様らを始末してうちはを手に入れるとしようか」

 

「あらら〜、良いのかな?そんな事、火影の居るこの場で行っちゃって」

 

「ミナトも別天津神で縛って仕舞えば良い、故に、この事を知るのはワシとワシの部下だけだ」

 

「それは如何かな?あれ〜?何だこれは?」

 

葉は手元のオラクルベルとコードで繋がっている機械を相手に見せつける。

 

「(何だあれは?)」

 

「更に上空をご覧あれっ!!!」

 

俺の言葉に釣られてこの場にいる全員が上空を見る。

 

「「「「「「「「「「「「なっ!!!」」」」」」」」」」」」

 

そしてダンゾウの陣営だけが驚愕している。

 

上空にあった物は・・・・・

 

 

 




如何だったでしょうか。次回はこの続きから始まります

次回からの戦闘や話の流れを頑張って、原作とは違う結果を書いていきますのでどうぞよろしくお願いします

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