霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅れて申し訳ありません


第二十九話

前回、人柱力の老紫と四尾・孫悟空との邂逅と合流の後、木の葉との同盟の為にオオノキさんが木の葉に向かうと言うことを言われてから数ヶ月、俺達は里の環境問題や食料問題などの解決の為に奔走した。

 

野菜や作物の安定した供給の為にそれぞれ適した現代のビニールハウスを作った。「疾風伝」でも砂に薬草のハウスみたいなのあったし大丈夫だろう。

 

後は里の近くに水源となる湖をS.O.EとS.O.Rの力を借りて創った。S.O.Rが遠くの水源から水を引いて、S.O.Eが通り道と湖そのものを創る。これも里を上げて喜ばれた。これらの施設とかの管理体制の見直しなどを行い、警備の中に老紫やハンを入れてもらう様打診した。最初は里の人達も、この話し合いの為に来てもらっていた老紫とハンも嫌そうな顔をしていたが俺とオオノキさんが双方を説得して改めて里の仲間として任せることになった。・・・老紫とハンは会った瞬間に手どころか尾獣が飛んでいきそうな雰囲気になっていたが、まぁこれからだ!

 

 

 

 

 

一方、木の葉の火影の執務室では仕事がひと段落したミナトが妻クシナやヒルゼン、ビワコ、シカク、丁度休みだった綱手、シズネ等と話をしていた。

 

「今葉くんは、どうしていますかね」

 

「そうさな、葉なら岩隠れの里を隅々まで散策してる頃じゃろ」

 

「パクラもサムイも振り回されているんだろうなぁ」

 

「葉君は旅行となるとかなり子供っぽくなりますからね」

 

「いや、分かりませんよ?雲の時みたいに土影様と親しくなり、里の問題なんかを解決して回っているかもしれませんよ?」

 

「あっはっはっ、やってそうだってばね!」

 

皆が葉の話で盛り上がってきた時、ミナトが何かを感じとりジャケットのポケットから印が書かれた黒い棒を取り出す。

 

「おや?噂をすればかな」

 

「ん?ミナト、どうしたってばね?」

 

「ミナト、その棒の術式は葉の飛雷神の物か?」

 

「はい、お互いの緊急時の連絡用にお互いの飛雷神の術式を交換していたんです。手紙を跳ばしたりとかですね」

 

ミナトが棒の説明をしていると棒の近くに紙の束が出現した。皆が葉からの緊急の手紙という事で、固唾を呑んで見守る中、代表してミナトが手紙を読んでいく。

 

「さて、どんな事が起こったのかな?・・・・・・・・・・そうか」

 

「ミナト、葉はなんて書いてんだ?」

 

「旅は順調で四尾の孫悟空と五尾の穆王と会う事が出来たって」

 

「葉くん、やったってばね!」

 

「本当に順調みたいじゃな」

 

「良かったのう。さぁミナト続きを頼む」

 

「はい、ビワコ様。・・・・・ふふ」

 

「ん?今度は何じゃな?」

 

「三代目様、先程の僕達の予想通りですよ。三代目土影のオオノキさんと親しくなり今は里の問題解決に尽力しているそうです」

 

「何と!あのオオノキとも友好を結ぶとは・・・流石葉じゃな」

 

「そうじゃな、オオノキ殿の頑固さは、他里にも知れ渡っていたからな。それを解きほぐすとは恐れ入るわい」

 

「そうですね・・・・・えっ!?」

 

皆と談笑しながらも続きを読んだミナトが凄く驚いた声を出した。

 

「ミナトどうしたんだ?そんな大声出して」

 

「いや、あの、シカクさん。僕も予想してなかった事が書いてあったので」

 

「それはどんな内容じゃ、おそらくそれが緊急の内容じゃろう?」

 

「はい、手紙にはこう書いてあるんです。・・・・・岩隠れの里が正式に木の葉との同盟を希望していると」

 

「「「「「「・・・はっ?」」」」」」

 

「それに伴い、葉君の木の葉への帰還と共に、岩隠れの特使と共に土影であるオオノキさんが木の葉へ来られるとの事です」

 

「「「「「「・・・はあ!?!?!?」」」」」」

 

「あの頑固ジジイが木の葉との同盟だと!?」

 

「し、しかも葉君達と一緒に木の葉に来られるんですか!?影自ら!?」

 

「あ〜はっはっはっは、流石は葉君!私達の予想を遥かに超えることをやってくれたってばね!!!」

 

「マジかよ、葉の奴。雲だけじゃなく岩とも和平を結んじまいやがった・・・ったく」

 

綱手、シズネがオオノキの同盟の話にびっくりし、クシナが葉の偉業に大笑いし、シカクが葉のやったことに呆れたような、それと同時に誇らしそうな表情をしながら笑っている。

 

 

 

「葉、お主・・・あのオオノキの心まで変えたか・・・」

 

「葉は本当にわし等の想像を超える事をしよるな、ヒルゼン」

 

「・・・ああ、そうじゃな。柱間様が育んだ火の意思、扉間様が守った里。3度の大戦を経験したこの世にまさか別の世界から変革をもたらす者が現れるとはな・・・ビワコよ、葉が九尾事件の時里を訪れてくれて、良かったのう」

 

「ああ、わし等見たいな老いぼれに移り変わる未来を見せてくれるとは、何と孝行な子じゃろうな」

 

「子か・・・そうじゃな」

 

 

 

 

 

 

ミナトに手紙を出してから、更に数ヶ月。新しい食料施設が軌道に乗るまでに1年程、様子を見るが大丈夫そうだ。この1年は施設の他にまたもや、訓練指南の話をしたらオオノキさんが是非やってくれ!と言われたのでやり出した。黒ツチや赤ツチ、デイダラも加わっていたがよく見ると原作より若い爆遁のガリもいた。自信満々に爆遁・地雷拳を使ってきたからニポポテクンペで薄い氷に閉じ込めてやった。俺自身も老紫やハンと一緒に孫悟空、穆王の力を使いこなす為の修行を行った。

 

「熔遁とか沸遁はそんなに術無いんだよなぁ」

 

『そうだなぁ、まぁ熔遁は俺が使っているのを老紫のジジイが再現したもんだしな、葉もジジイの花果山見たいに自分で考えていきゃあ良いんじゃねぇか?』

 

「そう考えると岩隠れの上位の人達は自分で血継限界とか血継淘汰を修行で習得してんだよな、とんでもないな」

 

『確かに、ハンもそうですしね』

 

「努力で血継限界を使うか・・・他の里では雲の嵐遁くらいかな?やっぱり凄いや」

 

「うんうん、よく分かっておるな、葉。わし等も厳しい修行を積んで来たからな!まだまだ若い者には負けんよ」

 

「葉、こんな頑固ジジイと一緒にすんな。おでは余裕だったぞ」

 

「何だ?小僧、喧嘩売ってんのか?お主は黙ってその辺の草でも食っておれ」

 

「ああ?何だ、ジジイ。そっちこそさっさと隠居でもしたらどうだ?若しくは木に登ってバナナでも食ってろ」

 

「「・・・・・ぶっ殺すぞ、テメェ!」」

 

売り言葉に買い言葉で2人で喧嘩が始まってしまった。2人共、俺と2人でやる時は全くそんな事は無いけど、3人でやる時は大概喧嘩になる。オオノキさんが言うには尾獣ありきで、しかも何の気兼ねも無く接せる友人ができて嬉しいんだろうと言っていた。その後2人に聞かれて三つ巴の戦いになってたけどな。

 

 

 

 

 

そうして修行や仕事食料自給が順調に進んで2年が経過した。土地柄砂嵐は起こるが、里の自力だけでやっていそうと思えるようには出来たと思う。その結果を見届けて、俺達は木の葉に帰る日を迎え、多くの人が見送りに来てくれた。オオノキさん達も出発するからと言うのもあるが、同時に里の現状を改善してくれた俺達の見送りもかなりいる。

 

「かなり長居をしてしまったな・・・」

 

「でも、そのお陰でこんなに仲良くなれましたよ。葉さんが訪れた里は皆笑顔になりますね」

 

「そんな小っ恥ずかしい事、本人の前で言うなや」

 

「はっはっはっ、1本取られたのう、葉殿」

 

パクラさんとサムイと話していると土の文字が書かれた笠を持ったオオノキさんが話に入ってきた。その後ろから今回の旅に同行する黄ツチさんと老紫さんが来た。

 

「葉殿、木の葉の里まで、よろしくお願いします」

 

「よろしく頼むぞ、葉」

 

「ええ、此方こそ、よろしくお願いします」

 

「ちぇっ、あたし達も行きてぇな、木の葉の里。なぁデイダラ兄」

 

「全くだぜ・・・うん」

 

「しょうがないだによ」

 

今回留守番の黒ツチやデイダラが堂々と文句を垂れている。しゃあないけどな、まだあんまり里の外には出れないだろうし。

 

「じゃかましいわい、ガキども!わし等は大事な話をするために行くんじゃ!そんな浮かれた考えの奴を連れていけるかっ!」

 

「んだよ、ジジイ。どうせ会議以外は葉の兄ちゃん達に木の葉の里の美味い酒でも教えてもらう気だろ」

 

「ギクッ!?・・・・・そ、そんな訳ないじゃぜ・・・」

 

「目が泳いでんぞ、ジジイ・・・うん」

 

「読まれてるだに、土影様・・・」

 

「うぐっ・・・」

 

孫達に言い負かされてしまったオオノキさん、土産を買ってくるから我慢しろって言わされている・・・やっぱり土影も孫には勝てんか。

 

「土影様、そろそろ・・・」

 

「う、うむ。そうじゃな、皆の者!我等はこれより葉殿と共に木の葉に赴く!これまでの戦いの歴史に変革を齎し、平和への第一歩としようぞ!!!」

 

「「「「「「うおおお〜〜〜!!!」」」」」」

 

「葉殿、頼む」

 

「はい、O.S!!!」

 

葉の後ろに竜巻が起こる。竜巻が晴れるとそこには、両手が翼になった緑色の巨人が現れる。

 

¨O.S (オーバーソウル)‥

 

¨S.O.W(スピリット・オブ・ウインド)‥

 

ギリシャ神話における東西南北の各方角を司る四柱の風の神アネモイ、中国の風師、風伯、アステカ神話の戦争と嵐をもたらす死神ミキストリ、インド神話の暴風雨神ルドラ、風の神ヴァーユ。世界中のありとあらゆる風への崇拝・畏怖の念、嵐や台風に対する恐怖の念から生まれた神々たち。そんな神々の原型がS.O.Wである。S.O.Wの姿を見て里の人達は驚いている。そしてS.O.Wの背中に乗り込み、里の皆に向き返る。

 

「それでは、行ってくる!」

 

「行ってきま〜す!」

 

「「「「「「土影様ぁぁ〜、葉さぁぁ〜ん、いってらっしゃ〜〜い!!!」」」」」」

 

里の人達の声援を背に、俺達は木の葉へ旅立つ。

 

 

 

 

 

 

 

S.O.Wにより数週間掛かる距離がかなり短縮されて今、俺達は2年ぶりに木の葉の里に帰ってきた。

 

「おかえり、葉君」

 

「ただいまです、ミナトさん。それにしても・・・これはやりすぎじゃないですか?」

 

俺と相対するミナトさんの後ろにかなりの数の木の葉の人達が集まって歓声を上げている。まるで大統領のパレードだ。

 

「まぁそう言うな、お主が帰ってきて皆嬉しいのだ」

 

「ヒルゼンさん、皆さん。ただいま帰りました」

 

ヒルゼンさんに始まり、ビワコさん、コハルさん、ホムラさん、クシナさん、シカクさん、イノイチさん、チョウザさん、カカシ、ガイ、紅、アスマなど、それ以外にも多くの人が集まって、大歓声を上げている。

 

「さぁ、積もる話もあるけど、先ずは大事な来賓を案内しないとね」

 

「はい、そうですね。ミナトさん、紹介します。此方三代目土影・オオノキさんです。オオノキさん、此方四代目火影・波風ミナトさんです」

 

「葉殿、紹介忝い。わしが三代目土影・オオノキじゃぜ」

 

「四代目火影・波風ミナトです、よろしくお願いします」

 

「ああ、早速だが案内を頼めるかの」

 

「ええ、勿論です。どうぞ」

 

ミナトさんが誘導し、オオノキさん達を連れて行く。対談は明日からになるだろうから、先ずは集まった皆に挨拶だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりじゃぜ、ヒルゼン」

 

「本当にのう、オオノキ」

 

「最後に会ったのは、第三次忍界大戦の時か」

 

「そうじゃな・・・もうかなり前になるな」

 

「ああ、嫌な時代じゃった・・・じゃがそれも、新しい風が吹いた」

 

「おお、時代が進み、新しい世代も育ってきておる。更にはわし等に味方してくれる仙人様が2人もおるしなっ!」

 

「そうじゃな、わし等も過去から学び、新たな道を見つけていかなければな・・・心優しい仙人に笑われてしまう」

 

「はっはっはっ、そうじゃぜそうじゃぜ!わし等で変えていかんとな!!」

 

「ならば、今回の貿易。お手柔らかに頼むぞ?」

 

「それとこれとは別問題じゃぜ」

 

「ふん、頑固な上にケチじゃな」

 

「お主も対して変わらんぞ!」

 

「わしはお前ほど面の皮が厚く無いわい!」

 

「何じゃと!このエロジジイ!!!貴様が弟子と一緒に風呂場除いてるの知ってんじゃぞ!!!」

 

「貴様!何故それを知っている!!」

 

何かじいちゃん同士で掴み合いの喧嘩を始めた。双方の護衛の人達がどうしたらいいか困惑しているな。

 

次の日、会談が始まった。、木の葉と岩間の有事の際の協力体制の話など話はスムーズに進んでいったが、酒の種類などはかなり揉めてた。それでも早く決まっていくが・・・オオノキさん達は一週間ほど滞在して帰った。オオノキさん達から又いつでも来てくれと言われた。また行くのが楽しみだ。・・・綱手さん達は、微妙な顔をしていた。こうして原作で日向一族の確執を深くした木の葉と岩の和平条約は締結した。そして・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャハハハハハ〜〜〜〜〜!」

 

「くぉら〜〜〜!なにやってんだ、ナルト〜〜〜!!!!!」

 

「四代目様!ナルトがまたイタズラを!」

 

「あっはっは、しょうがないなぁ」

 

いよいよ、原作が始まる。

 

 

 




次は原作の本格的な話に入っていきます
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