霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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原作開始1話目です、どうぞ


第三十話

前回、俺達は木の葉に帰還し、木の葉隠れと岩隠れの同盟が結ばれた・・・途中途中でお爺ちゃん達の取っ組み合いが繰り広げられてたけど、まぁいいか。とにかく和平が締結し、そこから月日が流れて。

 

 

 

 

 

 

 

 

「くぉら〜〜〜!!!ナルトぉ〜〜〜!何やってんだ〜〜〜!!!」

 

「ギャハハハハハ〜〜〜!捕まえられるもんなら捕まえてみろってばよ〜〜〜!」

 

「お?ナルトじゃねぇか、またイタズラか?程々にしとけよ〜!」

 

「あっ!ナルトちゃんじゃないの!またクシナ様と一緒にいらっしゃいね〜」

 

「おう!また行くってばよ〜!」

 

「皆さん!ナルトを甘やかさないでくださいっ!!!」

 

「そんじゃあなぁ〜〜〜!」

 

「あっ!?待て〜ナルト〜〜〜!!!」

 

オレンジの服を来て爆笑する少年を中忍が追いかけている。少年の方は12歳になったうずまきナルトで、追いかけているのは正式にアカデミーの教師になったうみのイルカだ・・・歳に似合わずかなり苦労の色が見られる顔になった気がするな。・・・頑張ってくれよ、イルカ。忍界の未来はお前に掛かっているっ。

 

「葉、何を見てるんだ?」

 

「綱手さん、あれですよ、あれ」

 

「あれ?・・・ああ、ナルトか。またイタズラして逃げ回ってるのか?」

 

「うん」

 

建物の屋上に腰を下ろしてナルトの逃走劇を見ていると綱手さんが隣に立っていた。そして俺が指差すナルトとイルカの追いかけっこを一緒に見る。

 

「はぁ〜、いつも懲りないねぇ、この前は止めようとした猿飛先生と一緒に女風呂覗いてボコボコにされていたからな。全く」

 

「健全に育って良かったじゃ無いですか」

 

「あたしとしては自来也見たいなエロガキにならない事を祈るぞ」

 

「はっはっはっ、そりゃ無理ですよ、あいつは大筒木ですら思考停止させたお色気の術の作成者ですからね」

 

「えっ・・・原作とやらではそんな術が活躍するのか?どうなってるんだ、大筒木」

 

「そりゃあ意外性ナンバー1のドタバタ忍者が考えた新時代の術ですからね。見たら爆笑しますよ?完成度高くて」

 

「何が面白いんだよ、殆ど女装だぞ。・・・葉は、興味あるのか?」

 

「ん?何がですか?」

 

「だっだから!エロい術にだ!」

 

突然の質問に疑問を持っていると、綱手さんが顔を真っ赤にしながら怒鳴ってきた。・・・もしかして俺がエロ方面の話したから嫉妬心が出てきたのかな?可愛いなぁ、うちの姫様は。

 

「ある意味代表的な術の1つだからね見たいとは思ってるよ?」

 

「そ、そうなのか・・・葉!」

 

「?はい?」

 

「き、今日は皆でセクシーに決めてくからなっ!楽しみにしておけよ!」

 

「おやおや、それは嬉しいね・・・それじゃあお返しに俺も頑張っちゃおうかな?」

 

「えっ!?・・・の、臨むところだっ!こっちだって負けないよう、しっかり誘惑してやるからなっ!」

 

そう言って綱手さんは限界になったのか跳んで行ってしまった。家の中ならともかく、外で夜の話はしないからな。綱手さんも恥ずかしかったんだろう。

 

「ナルト・・・お前はこのまま伸び伸び成長してってくれよ?辛い出来事なんかもあるが、この世界には俺もいるからな」

 

・・・因みに原作第一話の子悪党ミズキだがナルトが四代目火影の息子だと分かっているから自分で封印の書を盗もうとして、封印の書が置いてある部屋の前でイタチとシスイに瞬殺されて捕まった。一応原作で1番最初の敵だったんだがな、舞台にすら上がれなかったな。

 

 

 

 

 

 

 

ナルトのイタズラを眺めてから更に数日・・・今日は班決めの日だ。木の葉は結構原作改変してきたし本来いない香燐とサイもいるし、無いとは思うけど違う班になるかもしれないから、俺は教室の後ろに輪墓・辺獄を待機させておいた・・・ナルトがサスケを毛嫌いしていないから、あの悲劇のキスシーンは無かったな、これも原作改変だなぁ。おっ?イルカが来たな、そろそろスリーマンセルの発表が始まるな。

 

「お前ら、静かにしろ!これから説明会を始めるぞ!」

 

イルカの号令で皆席に着く。

 

「え〜、今日から君達は、めでたく一人前の忍者になったわけだが、しかしまだまだ新米の下忍。本当に大変なのはこれからだ。今後君達はスリーマンセルの班を作り、上忍の先生の元、任務をこなしていくことになる」

 

イルカの説明に驚く子と驚かない子で別れたな・・・ナルトやサスケみたいに里の重鎮だったり古くから里にいる一族の子は両親に聞いてるだろうしな。サクラみたいに忍の家系じゃ無いとこからの子は初耳かな。上の位になるにつれて班の形は無くなって適材適所にチームが決められていくからな。

 

「班は、力のバランスが均等になるようにこっちで決めた・・・では、発表する」

 

こうして、スリーマンセルの班の発表が始まった。1から6までの班は原作には名も出てこなかった子達が呼ばれ、次はいよいよ第七班だ。

 

「では次、第七班・・・うずまきナルト、はるのサクラ、うちはサスケ」

 

「よっしゃ〜!サスケと一緒だってばよ!」

 

「やった〜!サスケ君と一緒よ!」

 

「サスケ、よろしくな!」

 

「ああ!」

 

そう言ってナルトとサスケはグータッチをする。原作からは考えられない光景だな。サクラも2人が仲が良いのを見ているから頬を膨らませて見てるだけだ。サクラの後ろのいのはサスケと同じ班にならなくて怒りで震えているがな。

 

「な、なんでこうなんのよっ!サクラが組むのも嫌なのに何でナルトまで!」

 

「しゃーねーだろ?班のバランスを考えたらあの2人は俺でも組ませるさ」

 

「シカマル、うっさい!」

 

「(ナルト君とは別の班になっちゃった・・・)「次、第ハ班。日向ヒナタ」っはい」

 

「犬塚キバ、油女シノ」

 

「へっ」「・・・」

 

「次、第十班。山中いの、奈良シカマル、秋道チョウジ」

 

「まっ、俺らはそうだろうな」

 

「あ〜、やっぱりそうなのね〜・・・まっ、任務をこなすならこれ以上の組み合わせはないか。改めてて宜しく!シカマル、チョウジ!」

 

「ああ、めんどくせえけどな」

 

「宜しくね」

 

いのもなんだかんだ長い付き合いシカマルとチョウジを信頼しているのが分かるな。あの親父さんから良くあんなイケメン好きになったな。

 

「次、第十一班 香燐、サイ」

 

「ん?うちらは2人だけなのか?」

 

「すまん、1人だったら他の班に加入してもらう話にはなったんだが急遽サイも入ってきたからな流石に4人編成を2つも作るのはどうかという話になってな」

 

「じゃあ僕達はこのままなのですか?」

 

「いや、勿論こちらとしても上忍含めたスリーマンセルのまま、というわけにも行かないからな。こっちでも考えているよ・・・考えているんだけどなぁ。俺としてはお前達のように、葉さんがまた連れてくる気がするんだよなぁ」

 

「確かに葉の兄ちゃんならありえるってばよ」

 

「確かにな」

 

「「「「「「「「うんうん」」」」」」」」

 

俺そこまで子供連れてきたか?・・・まぁいいか、これで全員の班が決まったな。後は先生が来て個別に説明って流れだな。それにしても第十一班の先生は誰なんだ?そう思って見ていると、第ハ班と第十班は原作通り紅とアスマだった。それ以外の班の上忍も来て教室を出た。最後に第七班と第十一班が残っていてそのまま待っていると、2人の気配が教室に近づいて来る。そしてドアが開き入ってきたの第七班の担当上忍のはたけカカシとヤマトだった。

 

「やぁ、皆お待たせ」

 

「カカシさん!いつもの墓参りだってばよ?」

 

「うん、回数は減らしてんだけどね・・・やっぱり報告は欠かせないのよ」

 

「ああ、わかってるさ。カカシさんの日課だ」

 

「それで?どっちがどっちの担当なんだ」

 

ナルトとサスケとカカシの会話の区切りに、香燐から質問が出てきた。

 

「第七班の担当は俺、はたけカカシだ」

 

「そして第十一班の担当は僕ヤマトだよ」

 

「よっしゃ〜、カカシさんが先生だってばよ!」

 

「ナルト、落ち着け」

 

「さて先輩そろそろ」

 

「そうだな、それじゃあそれぞれの班で自己紹介なんかだな・・・まぁこっちは殆ど知ってるがな」

 

カカシのセリフでそれぞれの場所に行った。取り敢えず原作通り第七班のところに行くか。

 

「んじゃ、それぞれ自己紹介からだな」

 

「えっ?自己紹介って何を言えば良いの?」

 

「(え〜・・・)名前と好きなもの嫌いなもの、後は夢なんかだな」

 

「はいはい!んじゃ俺から!名前はうずまきナルト!好きなものは母ちゃんのご飯とラーメン!嫌いなものは勉強!そんで将来の夢は父ちゃんを超える火影になること!」

 

「分かった分かった、あんま大きな声出さないで良いから。それじゃあ次」

 

「は、はい!春野サクラです。好きなものは餡蜜と梅干しと・・・キャー!嫌いなものは激辛料理が苦手かな。将来の夢は〜・・・キャー!!」

 

「(バレバレだなぁ、まぁこの歳の子なら忍者より色恋の方が強いか・・・)それじゃあ最後にサスケ、お前だ」

 

「ああ、名前はうちはサスケ。好きなものは母さんの作ったおかかおにぎりとトマト、嫌いなものは納豆と甘いもの、将来の夢は兄さんの様な立派な忍になり、木の葉を守ること」

 

「(いや〜、良い弟を持ったな。イタチのやつ)それじゃあ最後に俺かな。名前ははたけカカシ、好きなものはサンマの塩焼きと茄子の味噌汁、嫌いなものは天ぷらと甘いものだな。将来の夢は、流石に無いな」

 

「あのさあのさ、カカシさん!これから何するんだってばよ」

 

「ああ、取り敢えず今日はこれで終わりだ。明日から任務があるぞ」

 

「任務ですか」

 

「まぁ任務というか卒業試験だな」

 

「ええっ!卒業試験って私達アカデミーは卒業しましたよ!」

 

「(あ〜、そういえば葉さんも言ってたな。サクラは勉強はできるけど臨機応変と言うか要領が悪いって)まさか変わり身の術や分身の術が出来るだけで忍者としてやっていけると思ってるのか?」

 

「えっ!?」

 

サクラは驚いているがナルトとサスケは驚いてないな。まぁ、この2人は両親から聞くよな、親バカだし。

 

「ふ、2人は知ってたの?」

 

「ああ、俺達の親は俺の母親以外は忍びだからな」

 

「へ、へぇ〜(2人は家族絡みで仲良いの!?羨ましい〜!)」

 

「先生やフガクさんが結構喋っちゃってるだろうし、ここで説明しちゃうか。やるのは鈴取り合戦だ。お前達3人で俺から鈴を奪う為に戦ってもらう。そしてもし俺から鈴を取れなかったらアカデミーに戻ってもらうからな」

 

「えっ!私達が先生と!?そんなの無理よ!」

 

「まぁそこは手加減するし、お前達の創意工夫だよ。」

 

「よっしゃ〜!やってやるってばよ」

 

「ああ、俺達の修行の成果見せてやる」

 

「あっ、やっぱりお前ら先生に修行もしてもらってたのね」

 

「おう!父ちゃん達にも教えてもらってるけど、やっぱ年相応の修行しかさせてくれないからさ、葉の兄ちゃんに頼んで教えてもらったんだってばよ」

 

「葉の兄さんのお陰でチャクラ量も新術も増えたんだ、俺たち以外にも前から修行してもらってた香燐やサイを始め、シカマル達猪鹿蝶もシノやヒナタも教えて貰ってたぞ。まぁキバは何度も挑んで返り討ちになってたけどな」

 

「(先生、意欲のある子にはしっかり指導するからなぁ・・・後でフガクさんやクシナさんに怒られないかな)お前らの修行の成果楽しみにしてるよ。それじゃあまた明日な」

 

そう言って煙と共にカカシは行ってしまった。サクラはちょっと緊張しているが2人はやる気満々で結構結構、それじゃあ明日も見学するか。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、演習場に向かうナルトの真横に輪墓・辺獄を出して後についていく。本当に輪墓・辺獄が便利すぎるな。少しの間歩いていき、演習場と先に着いていたサクラとほぼ同時に着いたサスケが見えてきた。

 

「おっはよーだってばよ!」

 

「おはよう、ナルト。朝から元気ねぇ」

 

「ああ、おはよう」

 

「先生はまだ来て来てねぇのか?」

 

「うん、私もついさっき来たんだけどまだ見たい「もう居るよ」えっ!?」

 

サクラが話していると声が掛かり、声のした方を見ると、木に凭れ掛かるカカシがいた。

 

「やっ、おはよ」

 

「い、いつの間に」

 

「さて、3人共揃ったところで、改めて説明するぞ?お前達はこれから俺と戦い、俺からこの鈴を取ってもらう」

 

カカシは説明しながら2つの鈴を見せる。それにサクラが反応する。

 

「待って!鈴って2つしか無いの!」

 

「そう、なので最低でも1人はアカデミーに戻ってもらうのさ」

 

サクラはショックを受けた感じだがナルトもサスケも冷静にカカシの話を聞いてるな。俺も「戦う相手が言ってる事は覚えておけ。それが相手を攻略するヒントになるかもしれないからな」って口を酸っぱく言っていたからな。ナルトとかキバは先ず突っ込むからな抑える役になってたサスケやシノが大変だったろうな。

 

「さて、説明も終わったし最後にこれだけは言っておくぞ。¨忍びは裏の裏を読め‥だ。あんまり緊張しないで、かかって来なさい」

 

カカシの笑顔?のかかってこいでサクラはめちゃくちゃ緊張しちゃってるじゃんかよ・・・まっ、それはここからの2人が変えてくれるだろ。

 

「それじゃあ、始め!」

 

カカシの号令でサクラは森の方に身を隠したがナルトとサスケはその場に残った。

 

「・・・お前ら、忍びなんだから堂々としすぎだって」

 

「先ずは俺達の術を見てもらおうと思ってな!行くぜ、サスケ!」

 

「ああ、行け!ナルト!!!」

 

「おう!影分身の術!!!」

 

サスケの合図でナルトが突っ込み、指で十字の印を組み、術を発動させる。本体も合わせて10人になったナルトがカカシに突っ込んでいく。

 

「「「「「「「「「「行っくぜー!」」」」」」」」」」

 

「え!」

 

「なっ!影分身!?(おいおい、上忍クラスの術だぞ!しかもかなり安定して発動させている・・・先生、下忍に成り立ての奴に何教えてるんですか・・・)」

 

カカシが思考している間にナルト達が肉薄する。しかし流石は木の葉屈指の実力者のはたけカカシだ。10人とはいえ、下忍の体術じゃ相手にならないな。的確に攻撃の隙間を突いて影分身に一撃を入れて消していってる。

 

「確かに術も体術も中々だが、俺から鈴を取るには足りないぞ?」

 

「分かってるってばよ!皆、散れ!」

 

「「「おうっ!」」」

 

本体の号令で分身が散った。

 

「(なんだ?)」

 

「火遁・鳳仙火の術!」

 

間髪入れずにサスケが火遁・鳳仙火の術を発動し、カカシに向かっていく。

 

「(シンプルだが良い連携して来るじゃないの!)」

 

カカシは感心しながらも鳳仙火の術を避けていく。

 

「サスケ、どうだ?」

 

「やっぱりダメだな、俺らの攻撃じゃ牽制にもならねぇな。俺らの合わせ技ならもう少し驚いてくれると思うがな」

 

「そっか・・・じゃあやっぱり」

 

「ああ・・・3人でやらなきゃだな」

 

「何だ?もうお終いか?」

 

「んじゃ、何とかサクラちゃんのとこ行かねぇとな!」

 

「ああ!ナルト!煙玉だ!」

 

「おうよ!」

 

サスケの合図で、ナルトがカカシに向かって煙玉を複数投げつけ、サスケがそれに向かって術を放つ。

 

「火遁・鳳仙火の術!」

 

煙玉に鳳仙火の術が当たり、広範囲の煙幕となってカカシを包んだ。

 

「(煙幕か!2人の気配が森に向かっていくな2人は気付いているな・・・さて、サクラを入れてどうやって俺に挑む?)」

 

 

 

 

 

 

一方茂みの中のサクラは、ナルトとサスケの戦いを見て困惑していた。

 

「な、何あの戦い・・・(サスケ君が凄いのは勿論分かっていたけど、まさかナルトもあんなに戦えるなんて)」

 

意気消沈と言った感じになっている。確かにサクラはアカデミーの成績は良いのだが、それ以外の長所は無い。両親が忍では無いと言うのもあるが、良くも悪くも教科書通りのことしかしてこなかったことがわかる。

 

「(私じゃ、あの戦いに入っていけない・・・アカデミーで習った術しかない私じゃカカシ先生には太刀打ち出来ない・・・どうしよう、このままじゃアカデミーに戻るのは私・・・サスケ君と一緒にいられない・・・どうしよう、どうしよう!)」

 

「いたってばよ!」

 

「サクラ!」

 

「っ!?サスケ君、ナルト」

 

「サクラ、力を貸してくれ、俺達の連携じゃ牽制程度で鈴を取るまでは行けなかった」

 

「サクラちゃん、一緒に戦ってくれってばよ!」

 

「・・・無理よ」

 

「サクラちゃん?」

 

「サクラ?」

 

「私には2人みたいな強力な術は無いし、ナルトみたいに先生と体術で戦うなんて出来ない。皆の戦いを見て良く分かった・・・私には忍として戦っていく武器が無い。私は2人の足手纏いになっちゃう」

 

自分の不甲斐無さから涙を流すサクラにナルトもサスケも言葉に詰まってしまう。

 

「サクラ、確かに今お前は俺達の中で1番弱いかもしれない」

 

「・・・」

 

「だがな、今それが分かったなら良かったんじゃねぇか?」

 

「・・・えっ?」

 

「俺達も最初から強かった訳じゃない。家族に教わることもあるが、俺達には子供相手にも真剣に修行をつけてくれる兄貴分がいたからな」

 

「・・・葉さんだよね?」

 

「ああ、葉さんは九尾事件の時、四代目を救った、言わば英雄って奴だ。しかもカカシ先生を含めて多くの忍の訓練指南をしている。勿論下忍に成り立ての奴もな」

 

「っ!?じゃあ!」

 

「ああ、葉の兄さんなら強くなる為のアドバイスも、その後の修行にも手を貸してくれるさ」

 

サスケめ、イタチより強かになったか?

 

「それに今のままでもカカシ先生の意表を突く策は出来るさ」

 

「えっ?」

 

「ニッシッシッ、さぁ反撃だってばよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ?やっと来たか。もう待ちくたびれたぞ」

 

木の木陰でイチャイチャパラダイスを読んでいたカカシの前に3人が並ぶ。

 

「待たせたな先生」

 

「まだまだこれからだってばよ」

 

「・・・!」

 

「(サクラも覚悟を決めた表情になっているな)さぁ、今度は何を見せてくれるんだ?」

 

「ナルト、サクラ、さっき話した通りに行くぞ!」

 

「おう!」

 

「うん!」

 

3人が作戦の確認を終えた様で、ナルトとサスケが前に出る。そして2人で印を結ぶ。

 

「(サスケは火遁の印、ナルトは・・・風遁の印!これも下忍が出来る術じゃ無いぞ!本当に先生は何処まで教えたんだ!)」

 

「風遁・真空玉!」

 

「火遁・豪火球の術!」

 

2人が術を放ち、先に打ったナルトの真空玉にサスケの豪火球が当たり、更に大きな火球となってカカシに向かっていく。

 

「まさかコンビ技までやるとはな・・・水遁・水陣壁!」

 

カカシは近くの川の水を利用して水の防御壁を作る。そして術同士が激突し、大きな水蒸気が立つ。

 

「(まさか風遁と火遁の合わせ技をやってのけるとはな・・・この分じゃ他の下忍達も相当なものだろうな、全く先生は、何処まで鍛えるつもりなんだか)」

 

カカシが注意を払いながら考え事をしていると、此方の方に突っ込んでくる気配があった。煙を抜けて来たのは、サクラだった。

 

「(サクラ!このまま突っ込んで来る気か?しかも後ろから手裏剣が来てるし・・・成程)」

 

サクラを追い抜かした手裏剣をかわしたカカシは、サクラが自分に向かってダイブしているのを確認した。そこでカカシは手裏剣によって誘導された事を確認した。そして・・・サクラが鈴2つを取った!

 

「良し!」

 

「やったってばよ!」

 

「はぁ、はぁ、はぁ、と、取れた?」

 

「はぁ、やられたな」

 

「っ!?やったぁーーーーー!?」

 

「やったな、サクラ」

 

「サクラちゃん、ナイスだってばよ!」

 

「サスケ君、ナルト・・・うんっ!」

 

2人の賞賛にサクラは涙を浮かべながら笑って見せた。

 

「良いムードの所悪いんだがな、鈴は2つしかないが誰がアカデミーに戻るんだ?」

 

「あっ」

 

カカシの言葉にサクラは気付かされる。この中の1人はアカデミーに戻されるんだと・・・

 

「サクラ、鈴を1個上に放ってくれ」

 

「え?う、うん」

 

サスケに言われるままに鈴を上に放るサクラ。その鈴をサスケが苦無で真っ二つにして、それをナルトと2人で掴み取る。

 

「これで文句無いだろ?」

 

「・・・ああ、3人共合格だ」

 

「よっしゃーーー!」

 

「ふん」

 

「やったーーー!」

 

「(ったく、これからが楽しみな奴らだよ)」

 

「良し、合格したお前達には分かっていると思うが改めて言っておくぞ?」

 

カカシの言葉に3人は聞く姿勢を作る。

 

「この鈴取り合戦は、元々仲間割れを前提にしている物だ、お前らは例外としても大抵の奴は鈴を奪い合うか、全員で諦める奴らもいた。そんな奴らはアカデミーに戻したけどな・・・お前達に俺の亡き親友の言葉も送っとく」

 

 

 

 

「忍びの世界でルールや掟を守れないやつはクズ呼ばわりされる。けどな、仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」

 

 

 

 

 

 

「「「・・・」」」

 

「この言葉を頭の片隅にでも置いておいてくれ・・・さて、合格したお前達には、明日から任務が待っているからな。気合い入れろよ?」

 

「ああ!」

 

「おう!」

 

「はい!」

 

 

こうしてナルト達はカカシの試験に合格した。

 

 




次は葉も新しい旅を予定してますので宜しくお願いします
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