前回、無事班も決まり最初の試練の鈴取り合戦も合格したナルト、サスケ、サクラ。これから3人は力を合わせて多くの任務をこなし、一人前の忍びになっていくのだが、そのナルト達はと言うと。
「そんなのノーサンキュー!!?」
めちゃくちゃ駄々を捏ねていた。
場面は少し戻って、アニメ6話にて大名の奥方さん、マダム・しじみさんの飼い猫トラの捕獲任務を終えた辺りまで戻る。無事トラを捕獲した第七班が広間に戻ってきて四代目火影・波風ミナト、アカデミー講師で今回受付を行なっているうみのイルカの前で任務完了の手続きを行っているところに俺と綱手さん、ヒルゼンさんが見ている感じだ。何故その場にいるかと言うと、ヒルゼンさんと綱手さんと近況報告をしながら火影屋敷を歩いているとたまたまその場面に出くわしてそのまま見学させてもらうことになったのだ。
「んもぉ〜〜〜、心配したのよぉ、私の可愛いトラちゃぁん」
「んにゃ〜!んにゃ〜!」
しじみさんは帰ってきてくれてすごくうれしそうだが、トラの方は絶望した様な叫び声を上げて逃げようとしている。それはもう必死に。
「トラ、強く生きろってばよ」
「なんか見てると可哀想になってくるわね」
「願わくば、あの人が高級料理ばかり上げて栄養の取りすぎで病気にならない事を祈るくらいだな」
「ん?サスケ、お前猫の飼い方とか知ってんの?」
「いや、うちはが長年付き合いのある、空区にある忍具屋をやってる猫バアのところの忍猫達に色々聞いていてな」
「へぇ〜、そういうのもあるんだ」
「勿論里に店を出してる商人の人なんかもいるけど、一族単位で長い間商売してるとこも結構あるんだよ」
「へぇ〜、私も何処か探そうかな」
「今度、猫バアのとこ紹介してやろうか?」
「えっ!?良いの!(サスケの行きつけの所に!やった〜!しゃ〜んなろ〜!)」
「まぁ、店の門番の忍猫達に認められないといけないから頑張らないとな」
「えっ!?やっぱり、そういう感じなのか〜」
「まぁそこは頑張るしかないってばよ!あっ!?そういや葉の兄ちゃん、俺らと違う日にサクラちゃんに修行付けてるんだよな?」
しじみさんの手続きを待つ間、猫の話から忍具を扱う忍猫の猫バアの話をしていたナルトからサクラの修行について聞かれた。
「ああ、まずは他の子達を気にしないで実力を見せて欲しかったからな」
さてこっからちょいと回想へ。
少し戻ってカカシからの合格をもらってからサクラは、早速次の日に俺に修行を付けて欲しいと言ってきた。取り敢えず備え付けられた丸太に手裏剣を投げてもらったり、分身と組み手をやって貰ったり、今現在使える術を一通りやって貰いその様子を確認する。ある程度見たら休憩して貰い、そのタイミングでサクラに感想を言っていく。
「えっと、どうですか?葉さん」
「・・・確かに優秀だ、スタミナはこれから鍛えていけば良いし、術は失敗しそうな様子も無い、組み手もしっかりその場その場で対応できていた。カカシとの鈴取り合戦での経験を昨日の今日でものにしている。頭の回転も悪くない。んだが・・・アカデミーならって言う枕言葉が付くな」
「・・・っ」
「そんなに絶望したような顔をすんなって、今現在はって話なんだから。まずは、取り敢えずスタミナやチャクラの量を増やす為の修行を行なっていくからね。性質変化はまだ考えなくて良いよ」
「えっ?良いんですか?ナルトとかサスケ君は火遁や風遁を使ってましたが」
「ああ、サスケの方は、うちは一族は火遁を使えて一人前って言われててな、6歳位には火遁・豪火球を覚えていたからな」
「ろ、6歳・・・凄いですね、うちは一族」
「そりゃあ里の創設の時に核となった綱手さんの千手一族と対になった一族だしね、歴史も力もある一族だからね」
「へぇ〜、じゃナルトの方はどうなんですか?」
「ナルトの方は、まぁ・・・ミナトさんが親バカだからなぁ」
「ミナトさんって四代目火影様ですよね?親バカなんですか?」
「うん、そのせいで里でも有名なイタズラ小僧になっちゃったけどね、奥さんのクシナさんにもこっぴどく怒られてるしね、でもミナトさんから修行を付けてもらってる時はしっかりやってるみたいだけどね」
「あのナルトが真面目に・・・想像できないですね」
「それは俺もだよ、さてそれじゃあ始めようか」
「は、はい」
「緊張しなくていいよ、まずは両手を出して」
「えっ、こ、こうですか?」
俺の指示通りに両手を前に出すサクラに俺はある術を施す。別作品の『幽☆遊☆白書』の幻海師範が暗黒武術会の時に浦飯幽助に施していた修行の代名詞。俺の指差しから光が収束し、その光をサクラの両手首を囲うようにする。
「な、何ですか?この光」
「これは俺の知ってる修行法の1つで呪霊錠と言うんだ、本来はチャクラと違う力でやるんだがな。まぁチャクラ養成ギブスと言った感じだな。気ぃ付けろよ?」
「えっ?きゃっ!?」
両手足に呪霊錠を付け終わると、サクラが叫びながら地面にへたり込んでしまった。やっぱりリーみたいに肉体的に鍛えてないとそうなるよな。
「よ、葉さん!これ物凄く重たいんですけど!!それに、手も、足も、全く離れない〜」
「そのままならびくともしないだろうね、術を発動する時みたいに全身にチャクラ巡らせてごらん?」
「チ、チャクラを・・・」
そう言ってサクラは、チャクラを全身に巡らせる。・・・おお!早速出来てきたな。原作でも出てだけど、3人の中ではチャクラコントロールは1番だな。
「・・・葉さん、こんなチャクラをずっと使った状態でいつもいなきゃダメなんですか」
「我慢しな、まずはその状態で大の字で寝られる位に慣れろ。そうすれば今の力が2割の力で出せるようになる」
「えっ!?で、でもそれじゃあ任務とかはどうするんですか?この状態じゃとても任務なんて出来ないですよ」
「大丈夫だよ、流石にそんな状態で任務に出したりしないさ。ナルトや他の子達にも付けてるけど、それは俺の修行の時だけにしてるんだから」
「なんだぁ、良かった〜」
「さて、それじゃあ返事も出来るようだから、その状態のまま俺と組み手だよ」
「えっ!?この状態でですかっ!?動くのも大変なんですけど」
「何言ってんの、それじゃあ修行にならないでしょうが。体力やチャクラ量が増えるまでは修行はそんな感じだよ、張り切っていこう。なぁに、どんなに疲れて傷ついても医療忍術もオーバーソウルでの治療があるからぶっ倒れても全然大丈夫だからね」
「は、はは」
そして現在に戻る。
「・・・葉の兄ちゃん、俺達にもそれやってたけど本当は大の字で寝られる位に慣れた後に組み手の流れだったんじゃねぇの?」
「何言ってんだ。チャクラを放出してれば立てるし動ける位にしてるんだ。なら組み手位やらないでどうするよ」
「先生、あれ上忍になってからやった俺達もキツかったのに、下忍になったばかりの奴らにもやってんですか?」
「だからだよ。小さい頃から実践的な修行を小さい頃からしてけばかなりのレベルアップになるだろ?筋トレみたいに成長を阻害させるような事には絶対にしないしな」
俺の修行の考えにナルト、サスケ、サクラ、カカシ、綱手さんはちょっと引いた雰囲気を出している。
「あのさあのさ、葉の兄ちゃんってさ、普通の時はめっちゃ優しいのに、修行の時は笑顔で厳しい事言うよな」
「ああ、何というか修行に対しては一切の妥協がないんだよな」
「うん、回復させてくれはするんだけど疲れは感じておけってほっとかれるし・・・」
「まぁそう言うなって、葉さんの経歴は知ってるだろ?レイン様って人に死後拾われて、憧れの人達に千年もの間修行を付けてもらったってやつ」
ナルト達が葉の怖い所を話しているとカカシからのフォローが入る。カカシの話す内容にナルト達も分かるので頷いている。
「それにあの呪霊錠、先生の付けてるのはマジでやばいぞ?」
「ヤバいって?」
「俺達上忍達があの呪霊錠を付けて修行を始めて少し経った時、先生も付けているのか聞いてみたんだよ」
「うんうん」
「そんで先生の呪霊錠を見せてもらったら俺達の奴とは全く違くて、まるで雷遁を使っているような見た目だったんだよね」
「そんなに違ったのか?」
「見た目の違いもさる事ながら、効果が気になっちまった俺達は先生の呪霊錠のレベルはどんな感じなのかを聞いたんだ。それを聞いて先生は俺達の呪霊錠を先生のと同じレベルにしてくれたんだ」
「そ、それってどんな感じだったんですか」
「俺達全員、地面にめり込んだよ・・・」
「「「えっ!?」」」
「先生が己に課している呪霊錠は俺達の数10倍は軽くあった。しかも先生は修行時だけじゃ無く、常日頃からチャクラや巫力を高出力で出すレベルのを使い続けてるんだよ」
「「「えぇ〜・・・」」」
「お前ら、葉の修行に関してはあまり考えない方がいいぞ?どんなに辛くキツイ修行でも、憧れの人達がやっていた修行が出来るとなると、まるで子供が新しいおもちゃを得たように延々とやり続けるからな」
「はっはっはっ」
葉の修行に対しての異常性をまざまざと見せつけられたようで第七班はもうゲンナリしている。話がひと段落したあたりで手続きが終わったマダム・しじみさんが帰路に着いていた。
「さてこれでカカシ隊第七班の任務は完了だね。次の任務は・・・大名様のお坊ちゃんの子守り、隣町までのお使い、芋掘りの手伝い「駄目ーーー!?」ん?」
ミナトさんが次の任務候補を上げていくとナルトがストップをかけた・・・それにしても、Dランクの任務って本当に子供の小遣い稼ぎみたいだな。
「そんなのノーサンキュー!!?俺ってばもっとこう、スンゲェ任務がやりてぇの!他のにしてくれってばよ、父ちゃん!」
「四代目、俺もナルトと同意見です。もう少し実戦向けな任務を頼みます」
「わ、私もぉ〜」
「(ふぅ〜、そろそろ駄々捏ねる事だと思ったけどまさか3人共とはね)」
「馬鹿野郎!お前達はまだまだ駆け出しのペーペーだろうが!初めは簡単な任務から場数を踏んで繰り上がって行くもんなんだよ!」
「それは、父ちゃん達に聞いてるからわかってるけどさ!いくら何でもしょぼすぎるってばよ!」
「ナルト、そこまでじゃ」
「爺ちゃん!」
「はぁ、お主らには、ワシが改めて¨任務‥について説明しとこうかの」
ここでヒルゼンが説明をしてくれるようだ。
「いいか?里には毎日様々な依頼が来る、子守から暗殺までな。ミナトの手元の依頼リストには多種多様な依頼が記されておって、難易度が高い順にA.B.C.Dとランク分けされておる。里では大まかに分けてワシやミナトから順に上忍、中忍、下忍と能力的に分けてあって、依頼はワシら上層部が能力にあった忍者に任務として振り分けられる。で、依頼を成功させれば依頼主から報酬が入ってくると言うわけじゃ。とは言ってもお主らはまだ下忍になったばかり、Dランクが精々良い所じゃ。ん!?」
「なぁなぁ、今日一楽に行かねぇ?」
「そういや最近行ってなかったな、良いぜ」
「うん、私も行くわ」
「聞けぇーい!?」
「ど、どうもすいません」
しっかり説明してくれたのに、子供達には完全に飽きられてるな。カカシが担当上忍というか引率の先生だな。
「爺ちゃんの言ってることもわかるけどさぁ!でもさ、俺だって昔のまんまのイタズラ小僧じゃないんだぞ!ふん!」
それを聞いてミナトさんも笑顔になってるな、息子の成長を感じられたからかな?
「うん。そこまで言うならCランクの任務をやって貰おうかな」
「四代目!?そこまでの贔屓は」
「大丈夫だよ、イルカ君。依頼内容はある人物の護衛だよ」
「ええ〜!?誰、誰!大名様!それともそれともお姫様!」
「慌てないの、今紹介するから・・・どうぞ、入ってください」
ミナトさんの合図で後ろの扉が開き依頼人が入ってくる。その人物は・・・酒瓶を持った小汚いお爺さんだった。
「なぁんだぁ!?超ガキばっかしじゃねぇか!」
そう言いながら酒を飲む、もうかなり飲んでるな。
「特に一番ちっせえ超アホ面、オメェそれ、ほんとに忍者か?」
「あっはっは、誰だ〜?一番ちっさいアホ面って〜、うん?」
サスケとサクラがナルトに並ぶと・・・ナルトが一番小さかった。それがわかるとナルトは分かりやすくキレた。
「ぶっ殺す!?」
「これから護衛する爺さん殺してどうすんだ、馬鹿」
今にも殴りかかりそうなナルトを、カカシが首根っこを掴んで阻止する。
「ぷはぁ〜、ワシは橋造りの超名人、タズナというもんじゃ。ワシが国に帰り、橋を完成させるまでの間、命をかけて護衛してもらう」
「分かりました。それじゃあお前ら、今日は一旦帰宅し、準備を整えて明日出発するぞ」
「ああそれとね、カカシ。今回の任務に同行させてほしい人がいるんだよ」
「同行させたい人物?四代目、それは一体誰です?一緒に居ないことからタズナさんの関係者じゃないですよね」
「うん、でも大丈夫だよ。その人は足手纏いにはならないし、緊急時には戦力としても申し分ない実力もある」
「四代目がそこまで言うなんて・・・もしかして」
カカシがミナトさんの言葉を聞いて考えていると、こっちを疑う感じで見てくる。
「当ったり〜」
「やっぱり先生ですか」
「そう、今回の護衛任務に葉君も同行してくれることになったんだ」
「おお〜!葉の兄ちゃんが一緒に来てくれんのかっ!?」
「葉の兄さんと任務か、面白くなってきたな」
「ええ〜!葉さん来てくれるんだ〜!(よっしゃ〜、ラッキー!しゃ〜んなろ〜!)」
「先生なら何も問題ないからいいか・・・よろしくお願いしますよ、先生」
「ああ、よろしくな、皆」
こうして俺は正式に波の国編に介入することになった。
次回は波の国編の人気キャラが登場します。よろしくお願いします