霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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今回は、原作で再不斬戦が起こっている間の葉の戦いです


第三十五話

前回、カカシ達第七班と再不斬との戦いが始まり、おおよそ原作と同じ様に終わろうとした所で俺が乱入する形になってしまった。今回の話は俺の話の方を話していこう。

 

 

 

 

再不斬が霧隠れの術を発動し第七班に奇襲を仕掛けている時俺はと言うと、カカシ達から離れるために無梨甚八と黒鋤雷牙を捕まえながら沸遁の噴射を利用して移動している。

 

「おいテメェ!どこまで行く気だっ!」

 

「(良し、カカシ達から結構はなれたよな)ああ、そろそろ放してやる、よっ!」

 

「うおおおおっ!!!」

 

「くっ!」

 

甚八が食ってかかって来たので斜め下の地面に向かって2人を投げ飛ばした。流石に腐っても上忍レベルだけはあるので、各々の忍刀を地面に当てて無事着地してみせた。

 

「ったく、随分遠くまで連れて来やがったな・・・まぁ、やる事は変わんねぇけどな」

 

「何のつもりだ?あの場なら勝てるかは別にしてもあいつらと連携を取る事も出来たってのに。まさか、俺達2人に勝てるつもりか?」

 

「ああ、そのつもりだ」

 

「・・・・・改めて見ると、やっぱり変だなお前」

 

「ああ?どう言う事だ?」

 

甚八の物言いに雷牙が聞き返す。

 

「最初に俺達を連れていく時から出してるその赤黒いチャクラを見た時からお前は木の葉の人柱力かと思ったんだがな、尾の数は8本。つまり八尾だ、だが八尾の人柱力は雲隠れのキラービーっつー派手なグラサン男だって話だ。しかもこいつは移動する時沸遁って言ってたろ」

 

「・・・ああ」

 

「沸遁は岩の人柱力のハンが使って暴れ回ってるのは良く聞いた話だ。少なくともその2つを同時に持った化け物は居なかった筈だ」

 

「つまり、こいつは・・・」

 

「そいつらを殺して奪ったか、或いはその力を分けてもらったから、か?」

 

「ほう、案外考えるじゃねぇか、その面で」

 

「ああっ!?面は余計だっ!」

 

「半分位は当たってるよ・・・正確には」

 

そう言って俺は九喇嘛、牛鬼、重明、穆王、孫悟空、又旅の尾を同時に出す。これには2人は驚愕を通り越して理解が追いつかないと言った表情をしている。

 

「6人から力を貸してもらっている、だがな」

 

「おいおい、嘘だろ・・・」

 

「6匹のバケモンの力を持ってんのか・・・」

 

雷牙の言ったバケモンという言葉に俺は怒りそうになったが、怒りは鎮めて力に起爆剤のために取っておく。そしてもう1つアイテムボックスから武器を出す。

 

「ま、今回は彼らの力と共に俺の力も出していくがな」

 

「・・・・・おいテメェ、ふざけてんのか?」

 

「何がだ?」

 

「まさかと思うが、俺らと戦うのにその木刀で戦うつもりじゃねぇだろうな」

 

そう、今回出したのは見た目は普通の木刀だ。甚八と雷牙は呆れたと言った顔をしている。そりゃ知らなけりゃ馬鹿にしてるように見えるよな。だがな、この木刀が何よりも強力な武器であることを俺は知っている。

 

「勿論そのつもりだぜ?」

 

「・・・俺らも随分舐められたもんだな。お望み通りその木刀、バラバラにしてやんよ」

 

「待て、そいつは俺が葬式を挙げると決めたんだ。邪魔すんな」

 

「ああ?そりゃこっちのセリフだ。その馬鹿は俺が爆破する、雑魚はすっこんでろ」

 

「「・・・ああっ!?」」

 

言い合いからお互いの胸ぐらを掴み合う喧嘩寸前まで行ってしまった。このまま眺めているわけにも行かないから止めるか。

 

「おい、アンタら」

 

「「ああっ!?」」

 

「敵の前で取っ組み合いの喧嘩でもする気かい?仲間なんだから足並み揃えてこいや」

 

「ああ?仲間?」

 

「俺達にゃそんなもんはいねぇよ」

 

「ん?」

 

仲間じゃ、ない?

 

「今回の仕事を再不斬から提案されて集まっただけだ。それに、仲間なんてのは弱い奴が群れる集団の事だ」

 

「そうだ。俺らにゃいらねえ代物だ」

 

・・・・・・・・・・ふーーーーーん、そう言う考えか。

 

「・・・はぁ〜、何にも分かってねぇな。こんな奴らには仲間がどんなに大切か教えてやらねぇとな。なぁ、蜥蜴郎」

 

『おう、そうだな。葉の旦那』

 

俺の言葉に蜥蜴郎が現れて返してくる。

 

「何だ?幽霊?何の術だ?」

 

「関係ねぇなぁ、葬式を挙げるのは変わりねぇんだからよっ!」

 

「さぁ行こうぜ。蜥蜴郎!ヒトダマモード!」

 

『おうよっ!』

 

俺の掌で蜥蜴郎をヒトダマモードにすると甚八が爆刀・飛沫を構えて突っ込んでくる。

 

「何をするのか知らねぇが、さっさとぶっ潰れちまえや!」

 

甚八がジャンプし、爆刀・飛沫を葉目掛けて振り下ろす!爆発によって砂埃が舞い、葉の姿が見えなくなる。

 

「ちっ、やっちまいやがった」

 

「へっ、確かに尾獣6匹は驚いたがそれ以外は素人だな!雷牙!さっさと戻って木の葉の奴もやろうぜ!・・・ん?」

 

甚八が爆刀・飛沫を持ち上げようとしたら、全く動かない事に気付く。押しても引いてもびくともしない、そんな状態で甚八はだんだん焦り出す。そんな様子を見て雷牙も言いようの無い不安が込み上げてくる。

 

「・・・壊さないでくれよ?橋で使わせるわけにもいかないから、俺が貰っちまおうと思ってんだから」

 

『そんなヘマする訳ねぇさ、旦那。俺は大盗賊・蜥蜴郎様だぜ?宝は絶対逃がさねぇよ』

 

砂埃の中から声がし、自身の得物を捉えている存在が顕になり更に困惑した。

 

「な、何だそりゃ・・・」

 

爆刀・飛沫を捉えていたのは、蛇だった。しかも太さは成人男性の胴回りくらいあり、色は薄い紫のオーラを纏った白色。そんな蛇が3匹飛沫に絡みついていた。その蛇の大元を見ようと目を動かすと先程の優男の右腕から出ていた。その腕も木刀に先程の幽霊の顔らしき装甲が付いていて、髪の部分が大蛇に変化していた。これこそ精霊・蜥蜴郎のO.S

 

「そんじゃ、今の一撃のお返しだっ!しっかり味わいなっ!!!」

 

蛇が爆刀・飛沫を放し、その瞬間に懐に入り木刀を振り下ろす!その際左の目元に人差し指と中指を立てたポーズを付けるのを忘れない!

 

「地獄竜・紅蜥蜴!!!」

 

「ぐあああああっ!?」

 

木刀の斬撃の後に間髪入れずに髪の蛇による斬撃も加わってかなりの傷を負いながら吹っ飛んでいく甚八。

 

『おお、おお、派手に吹っ飛んでったな』

 

「お前の技に牛鬼のブーストがあるしな、あんだけ吹っ飛んでくのも納得だぜ」

 

俺達が普通に会話していると雷牙が雷刀・牙を構えている。その顔には緊迫感が滲み出ている。俺が甚八をぶっ飛ばしたのが効いてるな。

 

「お前、相当強いな」

 

「さぁてな、弱くは無いつもりだぜ?」

 

俺の言葉に雷牙は雷刀・牙にチャクラを流し雷遁を纏う。

 

「・・・雷遁・雷球!」

 

牙を払い、ボーリングボール大の大きさの雷の球を十数個同時に飛ばしてくる。俺はそれを避けながら雷牙に近づいて行く。

 

「墨砲弾!」

 

俺は口から牛鬼の墨を球にして放出する。お互いが相手の弾幕を避けながら接近していき、距離が近くなりお互いの得物が衝突する。相手の雷遁に対抗する為、輪廻写輪眼の六道の術の1つ、封術吸印を行いこちらに来る雷遁のチャクラを吸収する。俺の行動に違和感を覚えた雷牙は、一旦距離を置いた。

 

「ん?どうしたん?」

 

「・・・雷遁・迅雷箭!!」

 

この術は、BORUTOでうずまきボルトも使ってたな。俺は飛んできた帯状の雷を避けながら近づき、木刀を払う。雷牙も牙を交差させ防ぐが、チャクラの衣のブーストにO.Sの力を合わせた攻撃は並の踏ん張りじゃ耐えられる訳もなく雷牙も甚八と同じ方向に吹っ飛んでいく。雷牙が吹っ飛び激突した所に漸く起き上がった甚八も合流する。

 

「テメェ!よくも吹っ飛ばしてくれたなっ!!おらあああ〜〜〜っ!!!」

 

そしてまた突っ込んできたので爆刀に大蛇を全てぶつけて爆発の盾にする。大爆発が起こるが、俺は爆風による砂埃で汚れた位て無傷だ。その光景に意識が一瞬真っ白になっている甚八をチャクラの衣で捕まえて此方に引き寄せ、強烈な頭突きを喰らわす。

 

「頭八刀!!!(ヘッドバット)」

 

「ぐあっ!」

 

後ろに吹っ飛んでいくタイミングで衣を離し、そのまま木に激突して行く。10分も掛からず霧隠れの最高戦力だった忍刀七人衆の2人を圧倒して見せた。通常の忍ばなら信じられない光景だろうな。

 

「ぐっ、テメェ甚八!何簡単に吹っ飛ばされてんだよ!!!」

 

「五月蝿えな、雷牙っ!テメェだってご自慢の雷はどうした!何一つ効いちゃいねぇじゃねぇかよ!!!」

 

「んだと!?」

 

「何だよ!!!」

 

この期に及んで内輪揉めを始めた2人。

 

「情けねぇなぁ、お2人さん。こんだけやられてまだ内輪揉めかい」

 

「「ああっ!!!」」

 

「そんな姿を何時迄も見てるつもりはねぇからな、あの世への土産だ。蜥蜴郎の真の力を見せてやるよ・・・ぬぅんっ!!!」

 

俺はその場で木刀を振り下ろし、巫力を注ぎ込み始めた。O.Sからとんでもない圧力と力の奔流を感じ、甚八と雷牙は冷や汗が止まらなかった。

 

「最強のイメージ、揺るがない心!その源は信頼!疑うは揺らぎ!歩んできた過去に裏打ちされた自信!」

 

オーバーソウル『紅蜥蜴』が俺が送り込む膨大な巫力により更なる変化をしていく。まるで脱皮のように表面にヒビが入っていき、それは蜥蜴が竜に進化する証!!!

 

「今俺はここに、今まで関わった全ての人間と全ての経験に信頼と感謝を誓う!」

 

O.Sが激しい光を放つ。その光が消えるとそこには、蜥蜴郎の上半身が生えた巨大な胴体に車輪が付いており、その胴体から8本の尾と8本の頭の生えた大蛇がいた。その姿は、俺の世界の日本神話に出てくる伝説の怪物、八岐大蛇そのものだった。

 

「O.S!(オーバーソウル)『ヤマタノオロチ号!!!!!』」

 

『『『『『『『『ぐぎゃあああああ〜〜〜っ!!!』』』』』』』』

 

俺の宣言と共に8匹の大蛇全てが咆哮を挙げる。甚八と雷牙は自分達は夢や幻術を見せられているんじゃないかと思っていた。だがこの目の前にいる怪物の威圧感は本物だ。俺は2人のそんな心境を一体のオロチの頭の上から感じ取っていた。まぁ、だからといって手加減はしねぇがな。

 

「こいつの一撃はめちゃくちゃ痛えぞ・・・」

 

 

 

 

 

「ナメんな、コラ」

 

 

 

 

 

その後は前回の終わりの通りヤマタノオロチ号での突進を行い、2人を追っていたら此方の戦いに乱入してしまったことを話した。

 

「とまぁ、俺のとこの戦闘はこんな感じだな」

 

「「「「「うわあ〜・・・」」」」」

 

俺の戦いの状況を説明すると、皆は凄くゲンナリした感じになった。

 

「葉の兄ちゃん、容赦無さ過ぎるってばよ・・・」

 

「ナルトの言う通りだぜ・・・」

 

「葉さん、凄過ぎるわ・・・」

 

「お主、超超強すぎじゃろう・・・」

 

「先生、流石過ぎますよ」

 

「いや〜あいつらの仲間意識の無さがどうにも癪に触ってな、結構本気でやっちまったよ・・・最も、あいつはまだやる気みたいだけどな」

 

俺の言葉に皆は倒れている連中を見た。

 

「まだだっ!まだ俺は負けてねぇ」

 

「懲りないねぇ。ま、アンタがお望み通りとありゃ、付き合ってやるよ。蜥蜴郎っ!」

 

『おうよっ!!!』

 

俺の言葉に蜥蜴郎が答え、O.Sを変化させる。ヤマタノオロチ号の形を解除し、木刀周辺に圧縮して行く。ナルト達が圧縮された木刀のO.Sの圧に驚く中、俺はイメージを固めて行く。その形は一見すると巨大な包丁だ。その鍔部分が蜥蜴郎の額当てになったそれは、木刀の竜という人物が極限まで磨きあげ、俺が受け継いだ魂の結晶だ。その名は

 

「甲縛式O.S『刺身包丁・スサノロウ』!!!」

 

「うらあああああ〜〜〜〜〜っ!!!」

 

俺に向かって突っ込んでくる甚八に向かって俺は竜さんから教わった技を放つ!

 

「これがふんばり温泉板前長直伝の『ウルトラ捌き』よ」

 

「ぐあああああ〜〜〜〜〜・・・・・」

 

俺の『ウルトラ捌き』で吹っ飛び、地面に叩きつけられた無梨甚八。倒れたまま少しの間痙攣していたが、一言も発する事無くそのまま動かなくなった・・・

 

「や、やったのか?」

 

「うお〜〜〜!すげぇってばよ!!!」

 

「ああ、流石は木の葉の英雄だ」

 

「キャ〜〜〜っ!葉さん、凄〜〜〜い!」

 

「先生、やっぱりあなたはカッコいいですよ」

 

皆から賞賛の声を聞いてむず痒くなっている俺は無梨甚八の死体の近くに行き、爆刀・飛沫を手に取る。

 

「こいつは貰って行くよ、元霧隠れ忍刀七人衆、爆刀・飛沫の使い手、無梨甚八」

 

「さてと、黒鋤雷牙はまだ気絶してるし後は・・・」

 

「再不斬ですね。早いとこやっときますか」

 

俺達はまだ息もあり気絶もしていない再不斬に向き替える。そこにいきなり千本が飛んできて再不斬の首に刺さる!俺達は千本が飛んできた方向を向くとそこには、霧隠れのマークが入った仮面を付けた青年位の歳の人物が木の上にいた。その下には同じようなでざいんの仮面をした者もいた。

 

「ふふふふ、本当だ・・・死んじゃった」

 

「・・・確かに死んでるな」

 

「ありがとうございました。僕はずっと、確実に再不斬を殺す機会を窺っていた者です」

 

「確かその面・・・お前は霧隠れの追い忍だな?」

 

「流石、よく知っていらっしゃる・・・」

 

「追い忍とな?」

 

「追い忍って言うのは、再不斬みたいに何らかの理由で生まれ育った里に歯向かい、その里を抜け出した抜け忍を追いかけて、暗殺する忍者の事です。里の秘密が漏れるのを防ぐ為に」

 

「なるほどのう」

 

「そう、僕は抜け忍狩りを任務とする霧隠れの追い忍部隊の者です・・・」

 

「(背丈や声からして、まだナルト達と対して変わらないってのに、追い忍か・・・唯のガキじゃないねぇ、どうも)」

 

走行しているうちに、仮面の追い忍は再不斬を担ぎ、雷牙を部下らしき人物が担いでいる。

 

「あなた方の戦いも、ひとまず此処で終わりでしょう。僕はこの死体を始末しなければなりません・・・何かと秘密の多い体なもので・・・それじゃあ、失礼します」

 

「消えちゃった・・・」

 

「さてと取り敢えず俺達も移動するか。俺達の任務は、まだ終わった訳じゃない。タズナさんを家まで連れて行かなきゃならない」

 

「あはっはっは、皆、超済まんかったのう!ま、ワシの家でゆっくりしていけ!」

 

「よし、元気よく行くぞっ!」

 

そう言って歩き出したカカシは、数歩歩いた所で一瞬痙攣してその場で倒れてしまった。限界か、まぁ今回は雷切も神威も使ってないし、原作より鍛えてるから1日か2日位で治るだろう。

 

「何っ!どうしたのっ!!」

 

「何じゃ!再不斬との戦いで何処かやられちまったのか!」

 

「カカシ先生?やっぱり駄目だってば?」

 

「うーん、今回はそこまで大技を出さなかったんだけどね。やっぱり実践だとチャクラを大幅に使っちゃうなぁ」

 

「まぁ、しょうがないさ。うちは一族以外で写輪眼を使う奴も稀だし、今回は葉の兄さんもいる。全然余裕もあるだろ」

 

「そうだな。すいません、先生・・・少しこいつらの事頼みます」

 

「良いって良いって、気にすんなよ」

 

そう言って俺は爆刀・飛沫をアイテムボックスに仕舞い、カカシに肩を貸してやり、再び歩き始める。

 

「え?え?ちょっと!どう言う事なのか説明してくださいよ!」

 

「そうじゃそうじゃ!」

 

「それはタズナさんの家に向かいながら話ますから」

 

そうして俺達はタズナさんの家に向かって歩き出す。




次回はちょっと進んだ修行パートです。3人を着実に強くしていきたいと思うので頑張っていきます。
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