霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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本編第二話始まります

今回から戦闘シーンも書いていきます。
温かい目で見守ってください


第二話

現実逃避したくなった。

 

「逃げろーーっ!」

 

「いやぁーーっ!」

 

「うわぁーーっ、た、助けてくれぇーーっ!」

 

下は阿鼻叫喚だ、まさか転移して木の葉の里に着いた日に九尾事件が起きるなんて思わんよ・・・

 

『うあー(クゥー)(グァー)((>_<))』

 

全員天を仰いだ・・・

 

当然だ、展開が早すぎる。下見やら調査確認何もできてない・・・どうしよ。

 

『あーしゃーねぇ、切り替えろテメェら。これから忙しくなるぞ!』

 

アバさんの一喝で皆の顔が引き締まった。俺も気合いが入った、やっぱりアバさんは纏めるのが巧い。

 

「そうだな、うしっ、やるか」

 

俺はアイテムボックスの中から戦闘服を出し着始める。同時進行でアバさんが仕切る。

 

『まずは現状の確認だ、九喇嘛が出てると言うことは、三代目の嫁さんが殺されて、オビトにうずまきクシナとナルトが捕まって、それを四代目が助けてオビトと交戦中ってとこか』

 

うん、それで合ってるはず。俺たちみたいなイレギュラーが無い限りは・・・

 

『んで、四代目の居場所は感知出来てんのか?』

 

「おう、ちゃんと感じ取れてる、やっぱりまだオビトと戦闘中だな。こっちに来るのはまだ先『葉殿っ!!!!!』」

 

阿弥陀丸の切羽詰まった声が響き其方を向いたら九喇嘛の尾が振り下ろされていた、この部屋目掛けて・・・そして、直撃した。

 

 

 

外では宿の店主や従業員の人達が尾が当たった部屋にいるだろう俺を心配し、そしてもうダメだと絶望していた。

 

 

 

 

 

そんな中、俺は生きていた。何故か?尾が屋根ごと押し潰したのに?いや、潰される前に尾を掴んだ手があった。もちろん俺のじゃ無い、俺も手を翳しているが俺の手じゃ無い。その手は巨大でほんの少し透けても見える。なのに溢れんばかりのオーラを纏って九尾・九喇嘛の尾を力強く握っていた。俺はその手の後ろにいる。いや、俺は・・・巨人の中にいる。

 

何故、尾が降ってきた?

 

原作の黒幕達が俺に気づいた?それは無い、たった半日で全く関わっても警戒してもいない旅行者を攻撃する?あり得ない・・・

 

六道の力に反応した?それは無いだろう・・・もしそうなら九喇嘛本体が来るだろう。

 

じゃあ何か?・・・・・・・・・・何もない。

 

何もないんだ。強いて挙げるなら自分の近くの建物が邪魔だったぐらいか。

 

 

 

 

 

 

               

 

 

あ?

 

 

 

 

 

 

九喇嘛は気にも留めてないのか、そのまま里の正面、顔岩を目指して進み始めた・・・

俺は眼中にないか・・・そうだろうな、俺はそんなもんだ。

 

 

 

だがな?

 

葉さん達やハオ様達と一緒に培った千年分の修行は本物だっ!

 

 

¨O.S (オーバーソウル)‥

 

それを無視しやがって、ぜってぇ許さねぇっっっ!!!!

 

俺ははらわたが煮え繰り返る様な怒りを持ったまま、冷静にその霊を顕現させる。

 

 

¨S.O.E(スピリット・オブ・アース)‥

 

そして、S.O.Eが俺の怒りを感じてか、握り潰さんばかりに持っていた尾を思いっきり引っ張った。外の忍達は驚いているだろう。いきなり黒茶色の巨人が現れ、九尾を引っ張っている光景が見えているからな、だがそんなのは関係ねぇ!

 

S.O.Eの能力は質量制御、大地の擁する鉱物の特性の発揮、土壌の生命に与える恩恵、引力操作などだが今回使うのは・・・地震の発生。そして他のアニメのキャラだがイメージしたのは、全てを破壊する白ひげの親父だ。

 

 

 

俺とS.O.Eは宿屋の前の道まで飛んで来た九喇嘛を地面に向かって思いっきり殴りつける。そしてインパクトの瞬間、拳から地震の力を伝達させる。

 

 

           ¨界震‥

 

 

 

その瞬間、この世で最もデカい地震が木の葉の里を襲った。

 

後に木の葉の里の住人は語り継ぐ。尾獣が自然災害と例えられている。が、それは違うと・・・本物の自然はそんなものじゃないと・・・九尾を退けたあの一撃こそ、大地の怒りそのものだと・・・・・

 

 

 

一部始終を見ていた忍達は呆然としていた。戦場で隙を見せるのは致命的なのだがそれでも呆然としていた。

一体あの黒茶色の巨人はなんなんだ・・・さっきの地震ははあの巨人の仕業なのか・・・そして、そんな強大な巨人を従えているあの青年はなんなんだ・・・、九尾を殴り倒し、今なお怒りの形相で睨み続けているあの青年は、一体何者なんだ・・・

敵なのか?いや敵なら此方に何もしてこないのは変だ。明らかにあの巨人は我々より強い・・・、

味方なのか、いや味方であってくれ。九尾だけでも大惨事なのだ。これにあの巨人も加わったら里が滅んでしまう・・・どうか、どうか味方であってくれ・・・

 

祈るような悲願するような感情が戦場に溢れる中、九尾を睨みつけ続けている葉は

 

「(まだ洗脳解けないか・・・)」

 

葉は、輪廻写輪眼を使わずに霊視の眼で九喇嘛の洗脳が解けてないことを見ていた。まだ魂の繋がりが見てとれる。

 

写輪眼の支配ってこんなに深いのか・・・やっぱり六道の血が濃いからか・・・

 

写輪眼について考えていたら、皆がオラクルベルから出てきた。

今の一撃で隠す気がないと分かったからだろう・・・

 

『ったく、あっちの葉より使いこなしやがって』

 

『おお、とんでもねぇ巫力噴かしながら鬼みてぇな顔でぶん殴りやがった時はマジビビったぜ?旦那』

 

「悪かったと思ってるよ。でも葉さんや皆との修行の日々を馬鹿にされたような気持ちに勝手になっちまってな・・・俺、全然未熟だよなぁ」

 

『ま、未熟なのを自覚してんのはいいことだ、次に活かせばいい・・・ただまぁ、その怒り、俺らもよく分かる』

 

この世界は理不尽だらけだ。それに一々怒ってたら馬鹿に見えるだろう。一時の感情でこの後面倒ごとがわんさか出てくるだろう。だがこの世界はそんな馬鹿がガムシャラに突き進んで未来を掴み取る物語だ。

 

『さて、怒りが落ち着いてきたところで、未だ混乱してる周りの忍さんらを落ち着かせませんか?』

 

そうだよな、いきなり敵か味方かわからない奴が大立ち回りだからな。

 

そんなことを思いながら話そうとすると一人の忍が声を掛けてきた。その後ろには数名の忍と子どもに寄り添う女性の忍がいた。あの人は、

 

「そこの君、少し良いだろうか」

 

『坊っちゃま、あの御仁は』

 

ああ、どうやら俺と同じタイミングでやられるはずだったようだ。うみのイッカク、うみのコハリ

 

「助けていただき感謝する。しかし我々は君が敵か味方か判断に困っている。君のような実力者が里に入ってきたなんて情報はこちらには来ていなかった、なので我々は君の真意を聞きたい。頼む」

 

そう言って頭を下げてきたイッカク、本当に人格者だな。流石はあのうみのイルカの父親だな。

 

「・・・本当はこんなに大きく関わる気はなかったんです。ここへは観光で来ましたし、でもこんな理不尽から逃げちまったら俺は俺を鍛えてくれた人達に顔向け出来ないんですよ。だから言っておきます。俺は貴方達の敵じゃない」

 

俺はイッカクを真正面に見ながら言い放った。少しの静寂の後、

 

「・・・そうか。それが聞けて安心したよ」

 

その言葉を皮切りに周りの忍達も安堵の表情を浮かべた。

 

 

 

 

 

このやりとりを少し離れた場所から見ていた三代目火影、猿飛ヒルゼンと暗部は、

 

「大丈夫でしょうか・・・」

 

「大丈夫じゃろう。あの者の目、本気で語っておったわい。それに、あの様子なら話は後で聞けそうじゃ。その時はあの者の案内を頼むぞ」

 

「承知しました。三代目様」

 

暗部との話を終え、もう一度葉を見る猿飛ヒルゼンは。

 

「(あのようなものが外にもいるとはな・・・)」

 

あの巨人が九尾を殴りつけた時は、うちはの須佐能乎かと思い、来てみたら見知らぬ青年だった時は肝を冷やしたが、どうやら悪き心の持ち主ではなさそうじゃ・・・それに、

 

「(柱間様、里の外にも貴方様に似た意志の者がおりましたぞ)」

 

ヒルゼンは何よりそれが、嬉しかった。名も知らぬその青年の背中に尊敬していた柱間の背を重ねた。

 

 

 

 

「かーちゃんっ!」

 

話が終わった所で叫び声が聞こえた。全員の目線が後ろを向いたら、子供と一緒にいた女性、うみのコハリが倒れていた。

 

「っ!コハリっ!!」

 

イッカクが駆け寄り抱き起こす。背中からかなりの出血が見られる。

 

「コハリさんっ!しっかり!」

 

「おい!医療班はまだかっ」

 

「この惨状だぞっ!医療班殆ど出張ってるだろ!」

 

忍達が混乱し出したな、そんだけ信頼されてんのがよく分かる。俺はS.O.Eに九喇嘛を見張ってもらい、倒れているコハリの元へ歩いた。それに気付いた者達が徐々に目で追っていき、俺の行動を見守る。

 

「君」

 

「お願いします、かーちゃんを」

 

泣きながら悲願するイルカ少年に向かって俺はただ一言

 

「大丈夫」

 

「ごめんなさいね、折角貴方が助けてくれたのに・・・あたしもうダメみたい」

 

諦め掛けたコハリの肩に手を置き、

 

「何を言ってるんですか?貴方はこれから旦那さんと息子さんと笑わなきゃいけない、叱らなきゃいけない、慰めなきゃいけない、見守らなきゃいけない。だから大丈夫」

 

そう言って肩から手を離して立ち上がり、S.O.Eのところに歩いて行く。それを周りの忍達が見ていた。言葉をかけるだけかと、助けてくれないのかと、皆がそう思い出し始めた時コハリが目を見開き、凄い勢いで起き上がった。

 

「「「「「「「「うわぁーっ!」」」」」」」」

 

「コ、コハリっ!起き上がるな!傷口が」

 

「痛みが・・・ない」

 

「はっ?そんなわけ・・・」

 

「イ、イッカクさん、コハリさんの背中の傷が・・・なくなってますっ!」

 

その一言でコハリを後ろ向きにし、全員で傷を確認したが・・・傷がなかった。

 

一拍おいて、

 

「「「「「「「「わぁーーーーっ!」」」」」」」」

 

大歓声が起こった。イッカクとイルカはどこにも行かすかとおもいっきり涙を流しながら抱きしめた。そんな祝福ムードを一喝する声が木霊する。

 

「静まらんかっ!」

 

その声にびっくりして、その声の方を向いたら、その声の場所には三代目、猿飛ヒルゼンが暗部を連れてたっていた。

 

「「「「「「「「さ、三代目様っ!」」」」」」」」

 

びっくりしながら礼をする忍達。

 

「いくら嬉しくともまだ戦闘中だということを忘れるでないわっ!」

 

「「「「「「「「申し訳ありませんっ!」」」」」」」」

 

「全く、コハリよ。大丈夫か?」

 

「は、はい。傷も全くありません。おそらく彼が治療を」

 

「そうか(あの一瞬で治療を・・・綱手よりも早い医療術まで)」

 

横目で葉のことを見ていたが、倒れている九尾を見ているのが気になり、近くに行く。

 

「良いかな」

 

「ん?貴方は・・・三代目火影の猿飛ヒルゼンさんですか?」

 

「うむ、いかにも。里の者を救って頂き感謝する」

 

「いえいえ、大したことはしてませんよ。それよりこいつ、どうにか出来ますか?」

 

「うーん、そうじゃな・・・」

 

そうして話している間に突然人が現れた。マダラ(オビト)を退け、飛雷神で跳んできた四代目火影・波風ミナトだ。

 

「おお、ミナトか」

 

「三代目っ!、申し訳ありません。敵がかなりの手練れで、九尾はどうなりましたかっ?」

 

「まだ、そこで伸びとるよ」

 

「これは・・・、これは三代目が?」

 

「いや、これはそこの彼と巨人がやりおってな」

 

「彼が・・・(見た感じ若いのに九尾を倒すとは・・・すごいな、それに彼の周りの・・・ダンさんの霊化の術じゃない本物の幽霊を連れている?不思議な子だな)」

 

そうこうしている内に大きな音を出しながら九喇嘛が起きた。怒り心頭といった感じで此方を睨んでいる。魂の繋がりはコハリさんを巫力による治療を行った直前に切れていた。

 

 

『貴様か、ワシを殴り倒したのは?・・・覚悟は出来てるだろうなぁ』

 

 

「君、九尾を止めてくれてありがとう。僕は波風ミナト、挨拶したばかりで勝手なお願いだけど、俺がチャクラを貯める間もう一度足止めを頼めるかい?」

 

「止める、で良いんですか?」

 

「うん、後は僕が封印するから」

 

「・・・なるべく早く頼みますよ」

 

俺はアイテムボックスからイクパスイを取り出し、皆がオラクルベルに戻ってもらい、コロロ俺の隣にくる。コロロに驚く四代目を他所に、

 

「じゃなきゃ俺がこいつを・・・ぶちのめす!行くぜ、コロロ!!」

 

『クックルクー!』

 

「憑依合体!コロロin イクパスイ!」

 

コロロがイクパスイの中に入っていき、凄まじい冷気が周囲一帯を覆った。そして背中にイクパスイが刺さった装甲に、そして両手には手をすっぽり覆うほどの手甲が出現していた。

 

¨O.S (オーバーソウル)‥

 

¨ニポポテクンペ‥

 

「さぁ来いよ。俺に惚れたら霜焼けすんぜ」

 

 

 

 

 

凄まじいな、僕、波風ミナトの目の前で起こっている戦いを表現するならそうとしか言いようがない。黒茶色の巨人が九尾の攻撃を防御している。そして彼も手甲と氷の能力で互角に戦っている。何より凄いのは、手甲も何度か破壊されている、彼の力で作り出しているのだろう。何度か壊されても瞬時に修復して向かって行くその精神が凄まじい。

 

『調子に乗るなよ、ガキィっ!』

 

九尾が腕を振り上げ、彼を叩き潰すために振り下ろした!

 

「ニポポテクンペ・ハラキホク(レフトハズバンド)、ウォセ!(遠吠え)」

 

左手の手甲から出た衝撃波の様なもので九尾の手を弾いたっ!?今度は彼が右手で殴りかかる。

 

「シモンマタク(ライトワイフ)、ルプシカテク!(凍らせる手)、オラァーッ!」

 

凍らせながら投げ飛ばしたっ!。里の皆も歓声を上げている、三代目達も縦横無尽に動き回り術や忍具で援護して上手く時間を稼いでくれている・・・ん、よし溜まったっ!

 

「よし、チャクラが溜まったよ、頼むっ!」

 

「おっしゃー。援護頼みますっ!」

 

彼が九尾を頂点として僕と反対側にスタンバイした。そして凄い勢いで突進していった。それを好機と思った九尾が迎え打とうとしている。

 

「させんっ!火遁・大炎弾!」

 

三代目や皆からの援護で気が逸れた。今だよっ!

 

「シューシュワッキ(風が唸る)」

 

彼の右手の手甲のとんでもない冷気が集まっていくっ!

 

「カムイランケオプケニ!!!(神から授かった拳)」

 

彼の必殺の一撃が決まった。九尾の体が半分以上凍ったっ!彼の頑張りを無駄に出来ない!それに・・・皆に嘘もついちゃったしね。

 

「ありがとう、後は任せて」

 

そう言って僕は凍りついた九尾と共に飛雷神で跳んだ。

 

さぁここからは僕の仕事だ。

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう、後は任せて」

 

そう言って四代目が九尾と共に跳んだ。やっぱり原作通りになってしまったか・・・

 

「ミナト!お主というやつは・・・」

 

三代目が悔しそうにしている。無理もない、三代目も習得してるんだ、四代目がどんな封印をするかなんてすぐわかるだろう。

 

「急ぎ四代目を追いかけましょう!」

 

「うむ、急ぎミナトの家に向かうぞ」

 

あ、やっぱりあそこって家なのか、じゃなきゃ死にかけのクシナが合流できるわけないもんな。

 

「お主、名は何という?」

 

三代目が俺に名を聞いてきた。

 

「俺は麻倉 葉、葉っぱの葉の字で、葉です」

 

「そうか、では葉。お主も付いて来てはくれんか?」

 

え?俺も良いの?火影の家だぞ?

 

「いや、良いんですか。俺が行って」

 

「お主は木の葉の忍という立場でもないのに九尾撃退に誰よりも貢献してくれた。この場にある者でお主を悪くいうものはおらんよ」

 

三代目の言葉にこの場にいる全員が頷いた。

 

「・・・わかりました。俺もご一緒させて頂きます」

 

「わかった、では向かうぞ!」

 

三代目と暗部の人が四代目の家に向かうのについて行く。

 

 

 

 

 

 

しばらく走っていると鎖が至る所に引っ付けた九喇嘛が結界越しに見えてきた。

 

「これは君のためだけじゃない・・・。ナルトのためにやるんだ!息子のためなら死んだっていい・・・。それは父親でもできる役目だ」

 

結界で干渉できない俺達が見守る中、ミナトの屍鬼封尽によって九尾のチャクラが抉り取られます。器として受け入れたミナトはあまりのチャクラで、身体を思うように動かせなくなります。八卦封印のための儀式台を口寄せし九尾を封印するための準備に取り掛かろうとしたとき、クシナによる束縛が一瞬緩み、九尾がナルトともども押しつぶそうとしますが、反応が遅れたミナトに代わってクシナがなんとか守り抜きます。

 

「・・・これは父親でもできる役目だって・・・言ったのに・・・」

 

「・・・じゃあ・・・母親なら・・・なおさらでしょ・・・」

 

「・・・クシナ・・・」

 

「・・・分かったわ・・・。・・・夫婦ゲンカで私が負けたのは・・・初めてね・・・。それだけ・・・アナタが本気だって事・・・」

 

「ありがとう。クシナ・・・」

 

そうクシナに告げると、ミナトはガマ寅を口寄せし、大至急自来也に蔵入りするように言います。

 

「・・・クシナ・・・。もう命がもちそうにない・・・。そろそろ八卦封印を・・・やるよ・・・。オレのチャクラも、ナルトへ少し組み込みたいんだ・・・!・・・当分は会えない・・・。今・・・ナルトに・・・言いたい事を言っておこう・・・」

 

ミナトは屍鬼封尽の影響で、自分の命が短いことを悟っています。いま我が子にかけてあげられる言葉をかけてあげたい。クシナも同じ気持ちだろう。

 

「ナルト・・・。好き嫌いしないで・・・いっぱい食べて・・・大きくなりなさい!お風呂には・・・毎日ちゃんと入って・・・温まる事・・・。それと・・・夜更かししないで・・・いっぱい・・・寝る事・・・!!それから・・・お友達をつくりなさい・・・。たくさんじゃなくていい・・・から・・・!本当に信頼できるお友達を・・・数人でもいいの・・・!それと・・・お母さんは苦手だったけど・・・、勉強や忍術をしっかりやりなさい・・・。ただし・・・特異・・・不得意が誰しもあるものだから・・・、あまりうまく・・・いかなくても・・・落ち込まないでいいからね・・・。・・・アカデミーでは先生や先輩の事を・・・敬いなさい・・・、あ・・・それと・・・大切な事・・・。忍の三禁について・・・。・・・特に・・・“お金”の貸し借りには気をつける事・・・。任務金は・・・ちゃんと・・・貯金する事・・・。それと“お酒”は20歳になってから・・・。飲み過ぎては体にさわる・・・から・・・、ホドホドにする事・・・!・・・それと・・・三禁で問題なのが・・・“女”・・・。母さんは・・・女だから・・・よくは分からないけど・・・。とにかく・・・この世は男と女しかいないから・・・。女の人に興味を持つ事になっちゃうけど・・・。・・・変な女に・・・ひっかからないよーにね・・・!母さんのような女を・・・見つけなさい・・・!!・・・それと・・・三禁といえばもう一つ・・・。自来也先生には・・・気をつけなさいってばね・・・!」

一通り言ったところで、涙が滲み出てくるクシナ。何を言っても言い足りない。なぜなら――

 

「ナルト・・・。これからつらい事・・・苦しい事も・・・たくさんある・・・。自分を・・・ちゃんと持っ  て・・・!・・・そして夢を持って・・・。そして・・・、夢を叶えようとする・・・自信を・・・持って・・・!!・・・もっと!もっと・・・、もっと・・・!もっと!もっと・・・本当に色々な事を一緒に・・・教えてあげたい・・・。・・・もっと一緒にいたい・・・。愛してるよ・・・」

 

もっとずっと一緒にいたい。母親として一緒に過ごして、我が子の成長を見守っていきたい。そんな愛情に溢れた言葉だ。

 

 

 

俺は涙を流しながら俺は三代目に行った。

 

「三代目、これから結界を無くします。宜しいですか」

 

「この結界を壊せるのか!いや、あの巨人ならいけるか?」

 

「いえ、壊すのではなく、無くすんです。それに今回はS.O.Eの力は借りません」

 

そう言って、アイテムボックスから春雨とフツノミタマノツルギを取り出す。

 

「さぁ行こうぜ、阿弥陀丸!!!」

 

『承知っ!』

 

「憑依合体!in春雨!更にinフツノミタマノツルギ!」

 

大小様々な装甲が生まれ、それが一つに連なり一番大きい装甲に巨大な刀を持った独特の形、刀の精霊の最終形態が忍の世に生み出された。

 

¨O.S (オーバーソウル)‥

 

¨スピリット・オブ・ソード 白鶴‥

 

 

 

「ミナトごめん・・・。私ばっかり・・・」

止め処なく溢れる思い。

言葉では全てを言い切れない。

クシナはミナトに譲ります。

 

「ううん・・・。いいんだ・・・。ナルト・・・。父さんの言葉は・・・。・・・口うるさい母さんと・・・同じかな・・・」

 

最後にミナトがそう告げて、八卦封印がナルトにかけられると、二人が倒れた。

 

 

 

俺は刀を構え、あの技を解き放つ!

 

「阿弥陀流 無無明亦無っ!」

 

刀が結界に触れると何事もなかった様に結界が消滅した。

 

「なっ!結界が・・・」

 

三代目や暗部の人が驚く中、俺は二人に近づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり・・・死んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミナト・・・」

 

「四代目・・・」

 

三代目も暗部の人も涙を浮かべて俯いてる。俺も涙が止まらない・・・原作でもこのシーンは感動して涙が出た、だが実際に目の前でその光景を見たらもう止まらない。

 

そうしてると、オラクルベルからアバさんとエルザさんが出てきた。俺だけでも使えるが、エルザさんがサポートしてくれた方が効率がいい。

 

『そろそろやるか?』

 

「はい」

 

俺は三代目達に近づいた。

 

「葉?」

 

三代目が聞いてきて、暗部も此方を見る。

 

「三代目、俺は四代目とクシナさんの親としての思い、感動しました。本当に凄い人たちだと思いました。・・・これから行うことは彼らの決意を無下にする事になります」

 

そう言ったら、暗部の人から殺気が出てきた。

 

「こんな事言う俺の事を疑われると思います。それを承知で言わせて貰います。・・・俺を信じてください」

 

「何をっ!っ三代目」

 

暗部の人を三代目が止めた。

 

「わしには二人の決意を無かったことには出来ん。して欲しいとも思わん。それでも他人の為に九尾と戦えるお主が何かをやろうとしてある。この状態を変える何かを・・・わしはそれを信じたいっ!」

 

三代目が涙を流しながら、力強く言ってきた。

 

「ありがとうございます。・・・エルザさん」

 

『はい』

 

皆がエルザさんと俺を見つめる。

 

 

 

「行こうか、エルザさん」

 

『ええ、あなたとならどこまでも』

 

 

 

¨O.S (オーバーソウル)‥

 

そこに顕現したのは、背中に医療器具を装備したエルザさんの最新O.S

 

¨エルザ オペリーレン‥

 

 

 

俺はエルザさんと一緒に膝をつき、二人に触れる。

 

「四代目火影 波風ミナトさん、うずまきクシナさん。あなた方の覚悟、とても愛情に溢れ、とても尊いものだと思います。でもあえて言わせてください、子供は強い部分もあるけど、やっぱり脆いんです。誰かに甘えないと壊れてしまいそうになる時があるんです。人柱力ともなれば尚更です。だからそんな子供をこれからも支えてあげて下さい。これは貴方達親子に起こる奇跡です」

 

 

 

 

¨超・占事略決 呪禁存思‥

 

 

 

 

俺とエルザさんから光が出て二人を包む・・・

 

光が収まる。三代目達は何が起きたかわかっていないだろう。これから・・・奇跡が起きる。

 

「起きて下さい、四代目。もう起きる時間ですよ?」

 

「お、お主?何を「ん、んー」っな!?」

 

何と四代目から声が聞こえる。

 

「あー寝てたかな?確かナルトに九尾を託して死んだ様な・・・え?」

 

「ミっっ、ミナトぉ!?」

 

「四代目ぇーーー!?」

 

三代目も暗部の人も大号泣だ。それについていけてないミナトに

 

「寝坊ですよ、四代目。せっかく息子さんが生まれたのに・・・、ほら奥さんも、」

 

「な、何を言ってるんだい?クシナは九尾が抜けたから「うーん、うるさいってばねー」え?」

 

クシナが身じろぎをする。それを見てミナトは恐る恐る揺すって見る。

 

「ク、クシナ?・・・クシナっ!起きて!起きてよっ!クシナ!クシ「うるさいってばねーーーーっ!」がっ!?」

 

クシナさんの見事なアッパーが決まった。

 

「人がせっかく寝てるのに何するんだってばね!!!」

 

「ク、クシナぁ、クシナぁーー!!!」

 

ミナトが泣きながらクシナに抱きついた。

 

「うわっ!、何なのよミナト!いきなり抱きついて、見っともないっ!これから父親になるんだからドシッと構えてくれなきゃ・・・あれ?何で・・・あたし生きてるの?」

 

「クシナっ!」

 

「三代目様、これは?あたしは確かに・・・」

 

「彼らの力で・・・生き返ったようじゃ」

 

「え?え?」

 

「詳しい話は後で・・・、先ずは、エルザさん」

 

俺はエルザさんが抱えていたナルトをクシナさんの腕の中に返す。

 

「あ、ナルト?」

 

「おめでとうございます、元気な男の子です」

 

「あ、あ、あぁ、ああぁーーー!!うあぁーーーーーー!!」

 

ナルトを抱いて自覚した様で、涙が溢れ出した。

 

 

 

 

 

『こりゃ、収拾がつかねぇなぁ』

 

アバフさんの言葉をきっかけに皆がオラクルベルから出てきた。

 

『良いんじゃねぇか?残して死ぬと思ってたら、生きて息子抱いてるんだぜ?こんなめでたいことねぇぞ?』

 

『そうでござるよアバフ殿、かくゆう拙者も涙で前が見えませぬ』

 

『私もです』

 

『クゥー』

 

『(;o;)』

 

『グァー』

 

『うんうん、泣きながらもなんと清き笑顔。良きかな良きかな』

 

天使達も七大精霊達も喜んでいる様だ。

 

「とりあえずは一件落着か?」

 

そんな俺の独り言は、皆の泣き声で掻き消えていった。

 

 

 




次回は説明回ですね

むっちゃ長くなったな、戦闘シーンむずかしい
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