霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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今回は説明回です


第三話

四代目とクシナの蘇生から三十分くらい経った。皆の声が枯れ、水分という水分が出切った後、S.O.Wに乗せて木の葉に戻った。里が見えてくると里の人が中央部に集まっていたのでそこに降りた。俺達の凱旋を里の人達は大層喜んでいた。四代目、三代目、クシナさん達は勿論、俺の事を喜んでくれた人がかなりいた。一緒に戦っていた人達は勿論、日向一族やうちは一族の人たちで一部始終を白眼や写輪眼で見ていた人がかなりの数いたらしい。皆にもみくちゃにされている中、三代目が皆に声をかける。

 

「皆のもの、聞けぇーいっ!」

 

皆が一斉に三代目の方を向く。

 

「皆、彼のこともそうじゃが負傷者も多いじゃろう、医療班の元へ向かわんかっ!今ある者も警備班は通常任務に移行、他の者は、明日の復興作業や亡くなった者の捜索もある。しっかり休むんじゃ。良いな!!!」

 

「「「「「「はっ!!!」」」」」」

 

三代目の号令で皆動き出した。皆が皆俺に一声かけてから移動して行く。

 

「葉よ、お主、宿を取っておるか?」

 

「あっ!!!九尾の尾が直撃して俺の借りてた部屋無くなりました・・・」

 

「そうじゃったか・・・」

 

「き、九尾の尾が直撃って大丈夫だったのっ!」

 

クシナさん、ミナトさん、他の人達が俺を心配してくれる。うみのイッカク達以外は、

 

「大丈夫です。そのまま尻尾を掴んで逆に引っ張って殴り倒しましたから」

 

「ああ、あの時の九尾はそれで・・・」

 

「な、殴り倒した・・・?」

 

里にいた人達はああ、あの時の地震か・・・、という顔をしている。クシナさんは置いてけぼりだ。

 

「それで三代目、少し頼みたいことが・・・」 

 

「ん、なんじゃ?言うてみなさい」

 

「今回のことで亡くなった方のご遺体何ですが、一箇所に集めて下さい」

 

「それは・・・何故じゃ・・・ま、まさかっ!!!」

 

話を聞いていた中で、三代目、ミナトさん、クシナさん、暗部の人は察した。蘇生出来るのだと。

 

「葉君、今回の戦闘では忍、一般の人合わせて、かなりの数になるけど大丈夫なのかい?」

 

ミナトさんが聞いてくるが顔に書いてある。・・・頼むと。

 

「流石に九尾とタイマン張った後でヘトヘトですが、しっかり休めば大丈夫です」

 

「そうなの?ならしっかり休んで貰わないとねっ!」

 

他の人達は何の話をしているかわからなかったが、三代目達の雰囲気からすごく良いことが起こりそうだと感じた。

 

「では火影屋敷の方で部屋を用意しよう」

 

「ありがとうございます」

 

「では案内を頼むぞ」

 

「はっ、此方です」

 

暗部の人について行く。俺も流石に巫力をかなり減らした。七大精霊や天使、アバさんを除いた皆の霊力も約十万くらいにはなっているので、甲縛式O.Sを一回壊されるたび約十万減ると考えて良い。九尾との戦いでニポポテクンペを十回以上壊されたからそこで約百万、この世界では初めてだったから呪禁存思二回分で約三十万、全体数から見たら三、四割だが、これが数時間で消費したとなるととてつもなく多い。そうこうしてると部屋についたようだ。

 

「ありがとうございます、送って頂いて」

 

「いえ、貴方は里の者たち、四代目や奥方の命の恩人なのです。どれだけ礼を尽くせば良いか分かりません。・・・明日何をやるかは四代目と奥方を見ているので分かります、よろしくお願いします」

 

「任せてください。今日の悲しみを満開の笑顔に変えてみせます」

 

そうして挨拶を交わしそのまま就寝となった。こうして奇想天外な木の葉の里旅行一日目が終わった。

 

 

チュンチュン

 

「ん?んー、あーー」

 

朝か、時計を見たら九時ごろだった。結構寝たな・・・まぁ、初日から九喇嘛とタイマンやらかすなんて俺ぐらいだろう。

 

『おはよう御座います。葉殿』

 

オラクルベルから皆が出てきて、朝の挨拶をしてくれている・・・コロロとモルフィンはミックの上で寝てるが・・・

 

「ああ、皆おはよう」

 

『さて、今日はいよいよ全員の前での蘇生だ。覚悟は出来てんな?これをやっちまったら、もう後には引けねぇぞ。これを機に色んな奴らが俺らをターゲットにしてくるかもしれないしな』

 

対面にいるアバさんとアバさんの後ろにいる皆の真剣な視線が俺を貫く。皆は示せと言ってるんだ・・・覚悟を。

 

「四代目達を蘇生した時、俺はこの世界に関わりぬくと決めた。みんなと一緒ならどんなやつが来ても超えていけると信じてる」

 

俺は笑顔で言った。

 

「なんとかなる」

 

この言葉を聞いて、ある者は歯をくいしばり天を仰いだ、ある者は何かを思って俯いた、ある者は微笑みながら前を向いている。

 

『・・・そのお覚悟、確かに受け取り申した。ならば拙者ら全員、何処までもお供しますぞ!葉殿っ!』

 

『はっ、私も坊っちゃまの行く道、どこまでも共に!』

 

『そうこなくっちゃな!行こうぜ、旦那っ!』

 

『クックルクーっ!』

 

『( ^∀^)』

 

『がおーっ!!』

 

『ええ、いつまでも、一緒に』

 

『おっしゃ、とことん付きあってやるよっ!葉!』

 

『葉さん、良い顔をしておりますな♪良き日だ』

 

皆への決意表明も終えて、簡単な食事を暗部の人が持ってきてくれて、それを食べ終わると

 

「お待たせしました中央の広場にお願いします」

 

いよいよ時間だ。行くかっ!!

 

 

 

 

 

 

中央の広場には百を超える遺体が並べられている。その中には出産時の護衛をしていた猿飛ビワコの遺体もある。それを見て親族が、知り合いが絶え間なく涙を流している。そんな中、奈良シカクなど一部の忍は何故ここに集められているのかを考えていた。全員を一箇所に集める理由がわからないからだ。色々考えが渦巻く中、四代目が子供を抱いた奥方、三代目、果ては相談役のお二人をも連れ立ってやってきた。その光景を見て、そこまでのことが起こるのかと驚愕していると最後に見慣れぬ装いの青年が歩いてくる。皆が不思議がっていると広場の中央から少し離れて三代目、相談役が並び、中央に四代目右後ろに奥方、左後ろに青年が立つ。

 

「皆、集まってくれてありがとう。まず今回の事件の詳細を説明する。事件の始まりは僕の妻、クシナの出産を終えた直後、仮面を被った正体不明の敵が現れた。そして産まれたばかりの息子を人質にして妻を連れ去った。息子をなんとか取り戻し、妻の封印に向かって跳んだらもう既に九尾は解き放たれた後だった。皆、僕がもっと注意しておくべきだった、本当に申し訳ない・・・」

 

「謝るでない、それを言ったら敵の侵入に気付けなかったワシらにも比はある」

 

ヒルゼンさんがそう返す。確かに神威を使ったオビトを感知ってほぼ無理だよな。

 

「謝罪は良いぞ、四代目。里の者もわかっておる」

 

コハルの一言で、集まっているもの皆が頷いた。ミナトさんは照れていた。

 

「ああ、それでそろそろワシらまで呼ばれたわけを聞きたいんじゃが?お主の横にある若者とも関係あるのか?」

 

皆が気になっていることをホムラが聞いた。当然か、相談役を引っ張り出すなどよっぽどだ。

 

「ええ、大いに関係があります。私は仮面の男をなんとか退けて里に戻りました。そしたら九尾はすでに倒れていました。彼によって」

 

「この者にか?」

 

他の人も信じられなかった。あの九尾をこんな青年がたった一人で倒したなど考えられなかった。

 

「ええ、それは三代目やイッカクさんの部隊が証明してくれます」

 

名前が出た三代目やイッカクさん等が頷いた。

 

「彼の協力を得て僕は九尾と家まで跳びました、そこで九尾を再封印しようとして二人とも九尾に刺され、死ぬ直前に九尾の封印に成功しました」

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!今死ぬ直前とおっしゃいましたが・・・」

 

「うん、僕とクシナは息子に九尾を封印して死んだんだ」

 

どよめきが起こった。四代目が死んだ?となっている。無理もない。実際目の前に生きているのだ。頭の良いシカクなどはまさかっという顔をしている。

 

「ここからは実際に見てもらおう、葉くん、いけるかな?」

 

「はい、全員に魂の繋がりがちゃんとあります。いけます」

 

葉と呼ばれた青年が前に出た。横に女性の幽霊が出てきて驚愕した。その時、

 

¨O.S (オーバーソウル)‥

  

¨エリザ オペリーレン‥

 

女性の霊の背中に医療器具が現れた。そして彼にも変化が起こった。目が黒目から波紋のような模様が入った紫の目になった。そして両手の甲と背中に黒い球が現れた。これには四代目達も驚いていた。彼らは遺体の前で膝をついた。

 

「俺は麻倉 葉と言います。これから起きることは今回の事件を必死に戦い抜いた皆さんに起こる奇跡のようなものです」

 

そう言って彼は手を合わせた。

 

¨超・占事略決 仙法・呪禁存思‥

 

辺り一面光に包まれた。・・・十数秒経ち光が収まる。皆の遺体にある無数の傷が綺麗さっぱり無くなっていた。それにも驚いたが

 

「皆さーん!、朝ですよー、起きて下さーい!」

 

「何を言っておる。皆は死「う、うーん」なっ!?なんと」

 

「お、お前?」

 

「あなた?私死んだんじゃ・・・」

 

「お、お前ぇーーっ!?」

 

奇跡が起きた。死んだ皆が動き出した・・・生き返ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

里の皆が笑いながら泣いて、抱き合って喜んでいる。俺はO.S を解き、六道仙術を解いた。むっっっちゃ疲れたぁっ!一気にやるために六道仙術も使ったけど巫力がニ百万近く持っていかれた。でもこれでハッピーエンドかな?あっ、集まった中に凄い勢いで泣いてる緑タイツがいた。あれが幼い頃のガイか、その横にいるのがカカシにアスマに紅か、若いなぁ。

 

「葉くん、大丈夫かい?」

 

「ええ、今回は戦闘はなかったので大丈夫です」

 

「なるほどな」

 

「これがワシらを呼んだ訳か」

 

うたたねコハルと水戸門ホムラが話しかけてきた

 

「ええ、これから各一族の長と私たちを交えて彼の話を聞きます。そこに同席してもらいたいのです」

 

「わかった、ワシらも同席しよう」

 

「じゃがその前に・・・葉殿」

 

二人が改まってしかも頭を下げたっ!

 

「里の者を生き返らせて頂き、ありがとう、心から礼を申し上げる」

 

「いえ、里の人に俺も助けてもらいました。だからおあいこですよ」

 

そうして言葉を交わしながら説明のための場所へ向かう。説明かぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ではこれより緊急会議を始めます。進行については葉殿に質問をおこなっていき、皆さんか追加で質問していくという形でいかせてもらいます」

 

奈良シカクの挨拶から始まる。それぞれの配置は正面に現火影のミナトさん左右にクシナ、三代目、三代目の横にビワコさん、相談役のお二人クシナの横に進行役のシカク、その真正面に俺、左右に各一族の長がいる感じだ。

 

「シカクさん、俺のことは普通に呼んで貰って大丈夫ですよ」

 

「そうか?じゃあまずは坊主、お前さんの能力からで良いか?」

 

「分かりました。改めて俺は麻倉 葉と言います。俺を説明するとしたらシャーマン、そして仙人ということになります。」

 

「シ、シャーマン?シャーマンというと、あの霊媒師の?」

 

全員が戸惑っている中質問してきたのは長い金髪の男・・・あれがイノイチか。

 

「はい、俺の元いた世界ではあの世とこの世を繋ぐ者、精霊と踊る者とか言われています」

 

「ん?元の世界?どう言う意味だ?」

 

俺の言った一言が皆を混乱させる中、オラクルベルから皆が出てきた。かなり驚いているがS.O.Eのことを見ておぉってなってる人もいた。

 

『おいおい、そこまで言っちまう気か?』

 

「うん、やっぱりそこを説明しないと、だからね。それに彼らなら信用できる。宜しいですか?レイン様」

 

「うん?レイン様って「ええ、大丈夫ですよ。葉さん。」えっ?い、今どこから声が・・・」

 

「はじめまして私はレイン、彼を貴方方の世界に送った者です」

 

皆が混乱する中、レイン様から説明がされていく。俺が死んで、レイン様の所にいったこと、レイン様に能力を貰い、世界を旅することを選んだこと、ここで霊たちの自己紹介をした。流石に天使はびっくりしてたな・・・彼が選んだ能力の修行を約千年分行ったこと、その後、こちらの世界に送ったことなど、俄には信じられない話だが俺のシャーマン能力はこっちの占い程度の霊媒師の隔離からかなり逸脱しているから満更嘘とも言えなかった。

 

「俺の里に来る前の経緯はそんな感じです。何か質問があればどうぞ」

 

「それじゃあ僕から、さっきの蘇生の時の姿が変わったのはあれも特典というやつなのかい?」

 

四代目がさっきの蘇生の時の姿について聞いてきた。やっぱり鋭いなぁ。

 

「はい。あれは六道仙術、この世界の忍の開祖、六道仙人の使う仙術です。因みに瞳術も輪廻写輪眼と言う物を持っています」

 

六道仙人という単語にもだが、現うちは一族の当主、うちはフガクと日向家宗家の当主、日向ヒアシと分家の当主、日向ヒザシは写輪眼の所に注目した。

 

「失礼、質問を良いだろうか。あなたの瞳術、輪廻写輪眼の説明を頼めるか。それは写輪眼と輪廻眼を合わせる、ということなのか?」

 

まぁ、思うわな。三大瞳術だもんな、元々別々だと思うよな。

 

「はい、じゃあまず結論から、写輪眼と輪廻眼は同じ系譜です」

 

皆からかなりのどよめきが起こった。皆からしたら驚愕の真実だもんな。

 

「それは、どう言う・・・」

 

「説明していくと、写輪眼が万華鏡写輪眼に進化するように、条件が揃えば昇華するのが輪廻眼です」

 

「それは・・・一人でなれるのか?」

 

「いいえ、一人ではなれないですね。しかもおれの知る限り家系的に発現する可能性があるのは綱手様とうちはの誰かが結婚して子を儲けた場合ぐらいですね」

 

「ん?なぜここで綱手様が?」

 

「正確には千手とうちは、と言うことですね。そこが六道仙人の系譜の中で一番濃いですからね」

 

「・・・そうか、答えてくれてありがとう。質問を終わります」

 

次に手を挙げたのは山中イノイチだった

 

「では私から質問させてくれ、君は忍の開祖、六道仙人と同じ能力を持っているのは分かった。だが忍術を使っている感じがしない。それはなぜだ?」

 

「おお、それはワシも思ったぞっ!何故なんだ?話を聞く限り仙術と同じで術の威力なんかは上がるだろう?」

 

「そうだね、自来也先生も条件があるけど使えば威力は桁違いになっていたね」

 

イノイチの質問にチョウザとミナトさんが乗っかってきた。

 

「それは簡単です。俺の場合、五大性質の術を使うのは効率が悪いんです。俺には火、水、風、土、雷、光、闇の大精霊がいるのでチャクラで作る術より威力も速度も段違いなんですよ。螺旋丸の様な形態変化や影分身とか陰遁、陽遁の術は覚えても良いかなとは思ってますね」

 

「なるほど、わかった、ありがとう」

 

「じゃあ僕からの質問だ、君はこれからどうする予定なのかな?」

 

次はミナトさんだ。

 

「そうですね、取り敢えず旅は続けていきますね。それが第一の目標でしたし」

 

「そうか・・・旅を再開する時は言ってね、盛大に見送るから」

 

「まだ当分先ですよ。木の葉に来てまだ2日ですよ?」

 

「あっ、そうか。そういえばそうだったね・・・初日からハードな旅になったね」

 

皆から同情の眼差しがくる。いや、まぁ、うん。

 

「あ、俺からも聞いておきたいことがあるんですが良いですか?」

 

「ん?なんだい?遠慮せずに言ってごらん」

 

「四代目の中の九尾の片割れ、どうする予定なんですか?」

 

皆が息を呑んだのがわかった。

 

「あー、うん。それは・・・まぁ九尾を抜いたら死ぬからね。やっぱりこのままかな」

 

「ミナト・・・」

 

「大丈夫だよクシナ。息子と同じなだけだよ」

 

「あー、水を差すようで悪いんですが・・・抜きます?」

 

「「え?」」

 

この場にいる全員がえってなってる。

 

「いやー、今ならおれがいるのでリスクなしで抜けますよ?」

 

みんなの顔があっ!って顔になった。

 

「やろうミナトっ!やってもらうしかないってばね!!!」

 

クシナさんの必死さがハンパない。自分の時は死ぬしかなかったからなぁー。

 

「ま、待って待ってクシナ!嬉しいし直ぐにでもやって欲しいけどまだ話し合わなきゃいけない問題があるんだって!」

 

「なにがだってばね!!!!!」

 

「そうだぜ、四代目!こんなこと、どの里にもない究極の幸運なんだぞっ!」

 

「何が問題なんだっ!」

 

「九尾を何処に封印するのっ!!!」

 

「「「「「「「「「「えっ?・・・ああっ!!!」」」」」」」」」」

 

「そうじゃったな、突然の幸運が舞い込んで肝心な事を忘れとった」

 

「でもこの問題って解決しますか?人に封印するなら変わらないのでは?」

 

皆が問題の難易度に必死に考える。

 

「物に封印するのは出来ないのか?」

 

「自分で抑えるとかが全く出来ないからな、出ようと思えばすぐ出てきちまうだろうさ」

 

「後はどこか広い場所に結界張っておくとかか?」

 

「今からそんな広い場所や結界なんて用意できないしな・・・」

 

皆が途方に暮れていると、またも救いの手が彼から挙がった。

 

「あのー、俺の瞳術の中はどうでしょうか?」

 

皆が首を傾げた。瞳術の中?

 

「葉くん、どう言う事だってばね?瞳術の中って」

 

「はい、俺の輪廻写輪眼の能力の中に天之御中(アメノミナカ)と言うのがあるんです」

 

「天之御中(アメノミナカ)?どんな能力なんだ?」

 

「簡単に言うと、空間そのものを口寄せする能力です」

 

「空間を・・・なんとも無茶苦茶な力だな。それでその空間は幾つあるんだ?」

 

「今は六つですね。使ってる内に増えていくかと・・・」

 

「そのうちの一つに九尾を封印、良いのかい?能力の一角が使えなくなる様なものだよ?」

 

「気にしないでくださいよ。それよりクシナさん見て下さいよ」

 

「え?」

 

ミナトさんが振り返ると、泣きそうな顔で必死にミナトさんを見つめるクシナさんがいた。これにはミナトさんもびっくりした。

 

「答えが必要ですか?」

 

「すまない。頼む」

 

「分かりました」

 

そのままの流れで集まった人たちを天之御中の中へ入れることになった。

 

「では、行きますよ。天之御中」

 

一瞬で景色が変わる。そこには山と森の世界。

 

「すげぇな、本当に別の場所だ」

 

「ええ、まるで飛雷針だ」

 

シカクさんやミナトさんが賞賛を送ってくる。改めて使うととんでもない力だ。流石はラスボスが使った力だな。

 

「では、ミナトさん、いきますよ」

 

「ああ」

 

そう言ってミナトさんが九喇嘛を解放する。そのままミナトさんはゆっくり倒れ死ぬ。それをクシナさんが支える。

 

『こりゃあ、六道の力か・・・』

 

出てきた陰の九喇嘛は辺りを見て何もしない。警戒は続けているが・・・

 

¨O.S (オーバーソウル)‥

  

¨エルザ オペリーレン‥

 

¨超・占事略決 呪禁存思‥

 

「っは、まさか二日間で二回も死ぬとはね」

 

「ミナトっ!」

 

「で、お前は掛かってこないのか?」

 

『ワシにはその気がない。だからそいつらを引っ込めろ。話もできん』

 

その言葉を聞いて俺は霊たちを引っ込めた。皆は大丈夫なのかと不安そうですが、俺はあの顔が、敵意がないことが分かる。

 

「どう言う風の吹き回しだ?」

 

『お前の話を四代目の中から聞いてた、そして六道のジジイが言ってた事を思い出してな、ワシはお前と共に旅に出ようと思った。これも縁だと感じてな、お前もワシを連れて行ったほうが良いだろう?』

 

「・・・手を、合わせてくれるか?」

 

俺は拳を握って九喇嘛に突きつけた。

 

『ああ』

 

二人の拳が重なる。そしてわかった、全て本心だと。

 

「わかった、一緒に行こう。九喇嘛」

 

『おう。よろしくな、葉』

 

俺たちが心を通わせているとミナトさんたちが恐る恐る聞いてくる。

 

「よ、葉くん。どうなってるんだい?拳を合わせて・・・それに九喇嘛って」

 

「あー皆はやんないか、チャクラを繋げた意志の疎通、いや、本心の共有ですね。山中一族の心転身の術が近いですね。九喇嘛は九尾の本来の名前ですよ。俺で例えれば九喇嘛は麻倉 葉で、九尾は人間ってことになります」

 

それを聞いて、イノイチやシカク、チョウザは、なるほどとなり、他のものもその説明で納得していた。

 

「じゃあ、九喇嘛。この世界は好きに改造して良いからな、ここは俺と繋がってるから人柱力と同じ感じで会話なんかもできるからな」

 

『おお、想像した物が出てくるな、こりゃ良い』

 

そう言って九喇嘛サイズの油揚げを出して食べていた。やっぱり油揚げなのか・・・

 

九喇嘛に挨拶してから俺たちは元の空間に戻った。こうして会議は無事、終了した。

 

 

 

 




次回いよいよ、あの人物と対談です。
その後どうしよ・・・
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