霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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今年最後の投稿です。


第四十九話

前回、雪の国から帰還した俺達はミナトさんに報告して任務完了となった。ミナトさんから俺達の戦闘がそのまま映画に聞いたり他愛のない話をしていた。一方ナルト達は中忍選抜試験に参加する砂漠の我愛羅達砂の忍びと出会う。そんな中、ミナトさんの下、担当上忍が集められ改めて中忍選抜試験の開催が宣言された。そしてカカシ達ルーキーの担当上忍全員が自身の部下を推薦し一悶着有ったがヒルゼンさんの提案で模擬試験が行われる事が決定する。

 

 

 

 

 

 

 

 

火影屋敷での会議から2日後、ルーキー組の修行をしながら模擬試験について聞いてみた。俺達が会議をしていたその日に試験表を渡され、その次の日に全員が霧隠れの忍びに襲われたそうだ。全員無事に撃退したようで良かった。イルカ大丈夫かなぁ、皆原作より強くなってるし、そして数日が経ちいよいよ中忍選抜試験当日。下忍達が会場に向かう中、俺はまた輪墓・辺獄を使ってその後に着いていく。そして受験票を申請する3ー1の教室、に見せかけた2ー1教室の前に受験生が集まってるな。あっリーが殴られた。

 

「ぐあっ」

 

「リー!」

 

「ったく、こんな雑魚が中忍試験を受けるとはな」

 

「分かってんのか?中忍っつったら隊の部隊長クラスのエリートだぞ?任務の失敗、部下の死亡、それらは全て隊長の責任なんだ。半端な覚悟の奴はとっとと帰んな」

 

小うるさそうな下忍に変化しているイズモとコテツの演技を見ている。

 

「確かにな、だが俺達は通して貰おう。それにこの幻術も解いてもらおうか」

 

「あ?何言ってんだ?」

 

「サクラ、お前は俺達の中で1番幻術のポテンシャルが高い。俺やナルトより早く気付いたろ」

 

「うん」

 

うんうん、この場にいる者の中だとリー達第三班とナルト達第七班は幻術に気付いたな。他の子達は分からなかったみたいだけど、

 

「ふぅん、幻術を見破ったか。だがそれだけじゃなっ!」

 

「っ!」

 

コテツがサスケに向かって蹴りを放ち、サスケも瞬時に蹴りで応戦する。だが、2人の間にリーが割って入り2人の蹴りを受け止めてしまう。

 

「(なっ!?こいつ、早い!!)」

 

「おい、リー。警戒されるのが嫌だから目立たないようにしようと言ったのはお前だぞ?」

 

「すいません、ですが」

 

実力の一端を披露してしまったリーに、ネジが文句を言ってるな。だがリーは軽く返答した後サクラの方に向かう。

 

「え、と、何か」

 

「サクラさんと言うんですね、僕とお付き合いしましょう!死ぬまで貴方を守りますから!!」

 

「「「「はっ?」」」」

 

その場でサクラに告白した。ナイスガイポーズに歯を煌かせながら、

 

「・・・すいません、お受けできないです」

 

「えっ!」

 

おろ、原作と言葉が違う。

 

「私は貴方のことを全然知らないし、それに今私には気になってる人がいるんです。だからごめんなさい」

 

「・・・いえ、僕の方こそ急に告白などしてしまい申し訳ありません。それなのにこんなに真剣に返してくれた。ありがとうございます。でも僕はあきらめませんっ!これからは少しずつアピールしていきたいと思います、貴方に振り向いて貰えるように」

 

「えっ・・・はい!」

 

いや〜、サクラも成長してるねぇ、原作なら濃いからヤダ、だったからな。 

 

「君、中々やるな。俺は日向ネジ。名前を聞いてもいいか?」

 

「ああ、うちはサスケだ。俺も驚いたよ、まさか止められるとは思ってなかったからな」

 

「貴方達も葉さんに修行を?」

 

「いや、俺達は基本的には担当上忍のガイ先生にな。葉さんにはこの呪霊錠と何回か模擬戦をな」

 

そう言ってての呪霊錠を見せるネジ。

 

「元々ガイ先生が葉先生に教わった最初期の生徒だったみたいで紹介してくれたんです」

 

「なるほど」

 

リーの言葉にナルトが返事をする。

 

「それじゃあ、とりあえず行くか」

 

「うん、それではまた後で」

 

サスケ達が歩き出し、その後ろ姿を見ているネジ達。

 

「あれが今年のNo.1ルーキーか、強いな」

 

「うん、それに隣のオレンジの子も同じくらい強いわよね」

 

「ああ、四代目の御子息、うずまきナルトだな。これは面白くなってきたな」

 

「・・・」

 

 

 

 

 

場面が変わって、サスケ達が開けた場所をを歩いている。すると、

 

「サスケ君、ちょっと待って貰えるかな」

 

「「「ん?」」」

 

3人が振り返ると2階部分からリーが降りてくる。

 

「ここで少し僕と勝負してくれませんか?」

 

「ここでか?」

 

「ええ、中忍試験中に戦う機会もあるかもしれないですが、居ても立っても居らなくて、君に僕の力がどこまで通用するか試したくて抑えられなかったんです」

 

「・・・」

 

「サスケ君・・・」

 

「サスケ、どうすんだ?」

 

「・・・受けるさ」

 

ナルトからの問いにサスケは受ける事を選択する。

 

「本当ですかっ!」

 

「ああ、俺も中忍試験のレベルを感じたい。それに・・・」

 

「それに?」

 

「強化されたこいつのお披露目にはこの場がいいと感じたのさ」

 

そう言ってサスケは写輪眼を発動する。雪の国でも二つ巴までだったが今は三つ巴揃っている。

 

「(あれが写輪眼ですか・・・)」

 

「それじゃあ、行くぜっ!」

 

体をほぐしたサスケがそのままの勢いで突っ込む。

 

「(来たっ、ならば僕も!)木ノ葉旋風!!」

 

そこに空かさずリーの鋭い飛び上がりながらの上段後ろ回し蹴りが迫る。それを見切りながら躱したサスケだが、交わされた瞬間に低い姿勢からの下段回し蹴りが迫る。

 

「(避けきれねぇ。ガードを)」

 

避けられないと思ったサスケがガードの態勢をとる。だがリーの蹴りはガードをすり抜けるようにサスケの頬にクリーンヒットする。

 

「ちっ(今何が起こった?ガードをすり抜けただと?)」

 

「(今、しっかりガードしてたはずなのに・・・忍術?幻術?)」

 

「スゲェな、あれが純粋な体術か」

 

「体術?あれが?」

 

「言っちゃえばただのフェイント、でもガードに触れる瞬間に俺達にも反応できないほど急激にスピードを上げてるからサスケも反応できなかったんだってばよ」

 

「そう、体術は瞳術使いにとって天敵になり得るんです。更に行きますよっ!」

 

「くっ」

 

今度はサスケの正面のガードを真下からの蹴りがサスケの顎を打つ。その一撃によりサスケの体は宙を舞う。そしてリーはサスケに追いつき、サスケの背後にピッタリと付いた。

 

「か、影舞踊!(何をする気だ!)」

 

本来ならここから表蓮華に繋がるところだが、リーはそのまま回し蹴りを放ちサスケを地面に落とした。

 

「ぐあっ!」

 

「サスケ君っ!?」

 

倒れたサスケに続いて着地したリーは構えを取り、そこで止まる。そのタイミングで声が掛かる。

 

「そこまで!」

 

突然の声に動きを止めて声の方向を向くと、木の葉の額当てを首に巻いた亀がいた。

 

「腕試しはその位で良かろう。続きは中忍試験で行えば良い」

 

「押忍っ!」

 

「か、亀が喋ってる・・・」

 

「口寄せ動物か、誰のだ?」

 

「サクラちゃん、カカシ先生の口寄せの犬も喋るってばよ?」

 

「えっ!?口寄せ動物ってそんなに喋るの!」

 

ナルト達が亀について話していると、いよいよあの男の登場かな?

 

「それではガイ先生、お願いします」

 

忍亀の言葉を合図に亀の甲羅の上に煙が上がり1人の男が現れる。ロック・リー以上の濃ゆい眉毛とオカッパ頭、常に木ノ葉の忍者ベストの下の一張羅の緑色の全身タイツ。木の葉一熱い男、俺の最初期の教え子、マイト・ガイだ。

 

「まったく!青春してるな〜!お前ら〜っ!!!」

 

「うっ、うお〜!更にスゲ〜濃い人が来たってばよ!」

 

「リー、若さに間違いは付き物だ。だが禁じ手を使わなかったのは偉いぞ!」

 

「優しすぎますよ、先生っ!!」

 

ガイが慰めるように話しリーは泣きながら答える。この師弟もずっとこのままだから良いよなぁ〜。

 

「君達、カカシ先生は元気かい?」

 

「え?ええ、元気ですよ?やっぱり貴方もカカシ先生の同期の方なんですか?」

 

「ああ、人は俺等の事を「永遠のライバル」と呼ぶよ」

 

そう言ってガイはリーの側からナルト達の真後ろまで一瞬で移動する。

 

「ええっ!?」

 

「うおっ」

 

「戦績は50勝49敗。言っとくがカカシより強いよ?俺は」

 

「(まじか!!全く反応できなかった、写輪眼は解除してねぇのに)」

 

やっぱガイ早え〜な。流石はラスボスクラスのマダラに体術最強って呼ばれるだけはあるわ。

 

「今回はリーの申し出を受けてくれてありがとう、俺も爽やかスマイルで感謝するよ。それじゃあ皆、そろそろ試験会場に向かった方が良いな。皆また会おう!」

 

そう言い残してガイは行ってしまった。まさに嵐の様な男だったな。

 

「それでは僕もチームメイトの元へ戻ります。皆さん、中忍試験でまた会いましょう」

 

そう言ってリーも行ってしまった。

 

「(ロック・リー、強かったな。俺もまだ全力じゃなかったが、それでも今の俺より上な気がしたな。面白くなってきたじゃねぇかよ!)良し、俺達も行くか。ナルト、サクラ」

 

「おう!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

3人が3ー1の教室前に行くとカカシが待っていた。

 

「良し、ちゃんと3人出来たな。中忍試験、これで正式に申し込みが出来るな」

 

「やっぱり試験はスリーマンセルで受けるのね」

 

「ああ、この試験は例外を除いて3人一組、スリーマンセルでしか受ける事が出来ないからな」

 

「例外って?」

 

「俺の兄さん、うちはイタチだ。兄さんは1人で中忍試験に合格してる」

 

「えっ!?サスケ君のお兄さん、凄すぎない?」

 

「ああ、イタチは俺を凌ぐ天才だと言われてるからね・・・話を戻すぞ、先生の修行を受ける前のサクラならサスケやナルトに促されるままに試験を受けてしまったかもしれないからな」

 

「うっ、確かにそうかも・・・」

 

「だがお前達は自らの意思でここに来た。サクラ、ナルト、そしてサスケ・・でよく来たな」

 

「お前達は俺の自慢のチームだ、さぁ行ってこい!」

 

「おし、行くってばよ!」

 

3人は揃って扉を開ける、その様子にカカシは笑顔が溢れていた。しかし部屋に入るとそこには、大勢の忍びがおり、此方を睨むように見ていた。

 

「す、スゲェ・・・」

 

「ああ・・・」

 

「(凄い数、これが全員受験生なんだ)」

 

3人が雰囲気に飲まれ掛けていると、勢い良くサスケの首に抱き付く者が現れた。

 

「サスケ君、おっそ〜い!」

 

山中いのだ。いのはサスケの首に抱き付きながら話し始める。

 

「うふ、私、久しぶりにサスケ君に会えると思ってワクワクして待ってたんだから〜」

 

「うぬ〜っ、サスケ君から離れい!いの豚っ!!」

 

「あ〜ら、サクラじゃな〜い。相変わらずのデコり具合ねえ!ブサイク〜」

 

「なんですってえ!!」

 

「べ〜」

 

サクラといのは、サスケを挟んだまま喧嘩を始めてしまった。そこに面倒くさそうに近づく2人がいた。いののチームメイトの奈良シカマルと秋道チョウジだ。

 

「よお、遅かったな。お前らの事だから真っ先に来てるもんだと思ったぜ」

 

「シカマルにチョウジ!もう来てたのか」

 

「うん」

 

そこに更に近づく3人がいる。第八班の犬塚キバ、日向ヒナタ、油女シノだ。

 

「やっほ〜!見っけ〜、これはこれは皆さん、お揃いで」

 

「こ、こんにちは」

 

「よお、ヒナタ!」

 

ヒナタの挨拶にナルトが答えている時香燐がサスケの腕に抱き付き現れた。後に続いてサイと白が現れる。

 

「サッスケ〜〜!!!」

 

「やあ、皆」

 

「来ましたね、ナルト君」

 

「白!サイ!」

 

「ちょっと香燐!サスケ君の手を離しなさいよっ!」

 

「そうよ!サスケ君が困ってるでしょうがっ!!」

 

「うっせ〜よ!お前らにゃ関係無いだろうがっ!!な〜サスケ〜」

 

「お前ら、少し静かにしてくれ(ナルト、シカマル、サイ、助けろ)」

 

3人に囲まれたサスケがナルトやシカマルに助けを求める目を向ける。

 

「(無茶言うな、ボコボコにされちまうってばよ)」

 

「(面倒くせ〜からパスだ)」

 

「(大丈夫、サスケなら切り抜けられるよ)」

 

「(お前らぁ〜っ!?)」

 

「これで今年の下忍12名全員受験って訳だ。さて、何処まで行けますかねぇ俺達。ねぇ、サスケ君?」

 

「ふっ、偉く余裕だな。キバ」

 

「ああ、俺達も葉の兄貴がいない間も相当修行したからな。お前らには負けねえぜ」

 

キバが自信満々に話す中、チョウジはキバの頭の上の赤丸を見てかなり恐ろしい事を考えていた。

 

「(赤丸、ますます美味そうになったなぁ〜)」

 

「?どうしたの?シノ」

 

「すまない、足下に虫が居てな。踏まないでやってくれ」

 

「ああ、ごめんね」

 

「ちょっと君達、もう少し静かにした方が良いな」

 

ナルト達が話している中、そこに近づいてくる人がいる。あの眼鏡、出立ち、タイミング、間違いなく大蛇丸の部下の薬師カブトだな。

 

「君達がルーキー12・・・アカデミー出たてホヤホヤの新人12人だろ?可愛い顔してキャッキャと騒いで、全く此処は遠足じゃ無いんだよ?」

 

「誰よアンタ!偉そうに!!」

 

「僕は薬師カブト、それより周り見てみな」

 

カブトに言われて周りを見てみると集まる下忍が睨む勢いで此方を伺っている。

 

「君の後ろ、あいつらは雨隠れの奴らだ。気が短い、試験前で皆ピリピリしてる。ど突かれる前に注意しておこうと思ってね・・・ま、仕方ないか。右も左も分からない新人さん達だからな、昔の自分を思い出すよ」

 

「カブトさん、でしたっけ?」

 

「ああ」

 

「じゃあ、貴方は2回目なの?」

 

「いや?・・・7回目」

 

「はっ?」

 

予想外の回数にあっけにとられるシカマル。

 

「この試験は年に2回しか行われないから、もう4年目だ」

 

「て言うことはこの試験について、色々知ってるんですね」

 

「まぁね」

 

「でもそこまでやっても受かってねぇんだろ?やっぱりハードなのか」

 

「そうだね、それじゃあ可愛い後輩達に少し情報をあげようかな。この、忍識札(にんしきカード)でね」

 

カブトが説明すると言ってカードの束をとりだす。

 

「忍識札?」

 

「簡単に言えば、情報をチャクラで記号化して、焼き付けてある札の事だ。この試験用に、4年も掛けて情報収集をやった」

 

「カードは全部で200枚近くある、見た目は真っ白だけどね。このカードの情報を開くには・・・」

 

カブトはカードを1枚地面に起き、人差し指を置きクルクル回転させ始めた。

 

「何やってるの?」

 

「僕のチャクラを無いと見ることが出来ないようになってるんだよ。例えば、こんなの」

 

カードから煙と共にポンと音がして地図とそれに書かれた数字が現れた。

 

「わあ、凄い!これは、各里の出場人数?」

 

「その通り、それを里毎に纏めたものだ。そもそも何故中忍試験を合同でやると思う?」

 

「まず、国同士の友好を深める為、次に忍びのレベルを高め合う為だと言われている。」

 

「と言われている?」

 

「そう、本当の目的は隣国同士で忍びのレベルを確認し合ってパワーバランスをなるべく均等に保つ事にあるのさ」

 

「パワーバランスか、それって葉さんが更にしっちゃかめっちゃかにしちまってるよな」

 

「ああ、僕はまだ会ったことはないけど君達は、稽古をつけてもらってるんだっけ?そう、13年前の九尾事件の功労者の麻倉葉、彼によって雷の国・雲隠れの里、土の国・岩隠れの里と同盟というか和平条約を結ばれちゃってね。他の里はその事でかなり大慌てだって話だよ」

 

「だよなぁ、当の本人は四代目を連れて四代目雷影様や三代目土影様と飲みに行ったりしてるらしいしな」

 

「そうそう、俺も母ちゃんと一緒に行ったことあるってばよ。雷影のエーのおっちゃんは豪快な人で綱手の姉ちゃんと飲み比べしてたし、土影のオオノキの爺ちゃんは孫みたいに接してくれたし」

 

「いがみ合ってた里の長達が今じゃ酒盛り仲間かよ」

 

「それよりその札、個人の情報が詳しく入ってるのはあるのか?」

 

「あるよ、気になる奴でもいるのかな」

 

「ああ、いる」

 

「今回の受験者の情報は完璧にとまではいかないが焼き付けて保存してある、君達も含めてね。君が知っているその気になっている奴の情報を何でもいいから言ってみな。検索してあげるよ」

 

「砂隠れの我愛羅、それと木の葉のロック・リーだ」

 

「何だ、名前まで分かっているのか。それなら早い・・・これだ」

 

「見せてくれ」

 

「それじゃあまずロック・リーからだな。年齢は君達より1つ上だな、任務経験はDランク20回、Cランク11回、班長はマイト・ガイ、ここ1年で体術が異常に伸びているが他はてんで駄目だな。昨年実力のある新人下忍として注目されていたが、この中忍試験には出て来なかった。なので君達と同じで今回が初参加だ。チームにはテンテン、日向ネジがいる」

 

「日向?ヒナタの関係者よね?」

 

「う、うん。私の従兄妹に当たる人なの、昔から良く遊んでくれたり、稽古に付き合ってくれたりしたの」

 

「へぇ〜」

 

「次は、砂漠の我愛羅。任務経験はCランク8回と凄いな、下忍でBランク一回か。他国で新人だからこれ以上情報は無いけど、任務は全て無傷で帰ってきたらしい」

 

「下忍でBランクで、しかも無傷」

 

「木の葉、砂、雨、草、滝、音、今年もそれぞれの里から沢山の優秀な下忍が受験しにきている。まっ、音隠れの里は近年誕生したばかりの小国なので、情報はあまり無いけどね。いずれにしても、皆凄腕ばかりの隠れ里だ」

 

「な、なんか緊張してきますね」

 

「何言ってんのよ、今更」

 

「つまり、ここに集まった人達は」

 

「そう、リーや我愛羅ばかりではなく、皆が各国から選りすぐられた下忍のトップエリート達だ」

 

カブトの話を聞いてナルトが顔を下げて震えている。

 

「(流石のナルトもこの人数と雰囲気に飲まれちゃたのかしら。無理ないわ、皆同じ下忍だけど私達って新米のペーペーだもんね)ナルト?」

 

「だあ〜〜〜らあ〜〜〜っ!俺の名はうずまきナルトだ!お前らにゃ負けねえぞ!!分かったか〜〜!!」

 

そうだよな、俺がいる事で強くなってもナルトはやっぱこうでなくっちゃな。

 

「ねぇ!何なの、こいつ!!少しは変わったと思ったのに!!!」

 

「私に言うな!」

 

「他の誰に言えってのよ!!」

 

「ああ〜、スカッとしたってばよ」

 

その様子を見る砂の3人。あれが守鶴の人柱力、我愛羅か。闇を抱えているって言うか暗闇そのものみたいな眼だ。

 

「ふ、あいつってあの時の奴じゃん?」

 

「弱い犬ほどよく吠える」

 

既に部屋に来ていたテンテン、日向ネジ、ロック・リーの第三班もこの様子を見ている

 

「馬鹿?」

 

「ヒナタ様の友人は、随分威勢がいいな」

 

「熱いですね」

 

そしてこっちが音隠れの3人か、この3人1人は我愛羅に殺されて2人は穢土転生の生贄なされたんだよなぁ、不憫すぎるな。

 

「聞いたか?音隠れは小国のマイナーな隠れ里だとよ」

 

「・・・心外だな」

 

「あいつら、ちょっと遊んでやるか?」

 

「・・・いや、それは試験で解らせてやればいいさ」

 

「静かにしやがれ!!このドグサレ野郎共がっ!!!」

 

大きな音と煙が立ち込め、10人ほどの部下と共に、

 

「待たせたな、中忍選抜第一の試験、試験官の森乃イビキだ。まず言っとくぞ、試験官の許可無く対戦や争いはあり得ない。又許可が出たとしても、相手を死に至らしめる行為は許されない。俺様に逆らうような豚共は即失格だ、分かったな?」

 

「何か甘っちょろいな、この試験」

 

音忍の言葉にイビキさんは深みのある笑みを浮かべる。

 

「ではこれから、中忍選抜第一の試験を始める。志願書を提出して代わりにこの番号札を受け取り、その番号の席に着け。その後、筆記試験の用紙を配る」

 

「ペ、ペーパーテストかよ・・・」

 

「まずこの第一の試験は大切なルールが幾つかある、質問は受け付けんからそのつもりでよぉく聞いとけ」

 

「(ルール?質問を受け付けないって)」

 

「まず第一のルールだ、お前らには最初から10点ずつ持ち点が与えられる。筆記試験は全部で10問各1点ずつ、そして、この試験は減点式となっている。1問間違える毎に1点減点される。3問間違えれば7点となる。」

 

「第二のルール、合否はチーム3人の合計点数で判定する」

 

「「「「「ええっ」」」」」

 

「合計点ってどういう事ですか!」

 

「五月蝿え!これにはちゃんと訳がある、黙って聞いてろ」

 

「訳?」

 

「分かったら肝心の次のルールだ、試験中にカンニング及び、それに準ずる行為を行ったと監視員達に見なされた者は、その行為1回につき、持ち点から2点ずつ減点させてもらう。つまり採点を待たずにこの試験中に退場させられる者が出るかもしれないという事だ」

 

「(筆記問題以外にも減点の対象を作ってるって事ね)」

 

「無様なカンニングなど行った者は自滅していくと心得てもらう」

 

「いつでもチェックしてやるぜ?」

 

「仮にも中忍を目指す者、忍びなら立派な忍びらしくする事だ」

 

「(忍びらしく?何か引っ掛かる言い方ですね)」

 

「それから、チームの中に1人でも0点の者がいる場合、そのチームの全員を不合格とする」

 

「(1人だけ高くても合格できないようになってるね)」

 

「因みに最後の問題は試験開始後45分経ってから出題する。試験時間は1時間だ、始めろ!」

 

そうして、中忍選抜試験第一の試験が始まった。




次回は2日か3日くらいに投稿出来るよう頑張ります。よろしくお願いします
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