霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅くなりました。


第五十ニ話

前回、第二試験が始まった。各チームが巻物を奪い合っている中、ナルト達第七班の元に伝説の三忍、大蛇丸が現れる。3人は協力して何とか戦っていたが、一瞬の内にサスケが原作通り呪印を受けてしまった。その後、大蛇丸は3人の様子を確認すると幻の様に消えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐううっ!!?」

 

「サスケ君!」

 

「サスケっ!」

 

大蛇丸が去った後、サスケはまだ呪印の痛みに耐えていた。

 

「どうしよう、ナルト!」

 

「取り敢えず体を休められそうな所を確保するってばよ。俺達も精神的にかなり疲れてるはずだからな」

 

「そ、そうね」

 

「ぐっ、くう、ナルト、影分身で俺を運べ。本体のお前とサクラが戦えるようにしとけっ」

 

「サスケ君!大丈夫なの!!」

 

「いや、まだ全身が痛ぇ。だがチャクラを練らなければ痛みが引いてきた気がする。だからこのまま休んで体力を回復させてから1つずつ確認していこう」

 

「おう、じゃあ移動するぞ」

 

ナルトとサクラがサスケを両側から支えながらこの場を離れていった。

 

 

 

 

 

 

一方、暗部の出動要請を行った後死の森に入ったアンコは森の中をかなりのスピードで駆け抜けていた。

 

「(もう夕刻だわ。早く見つけないと!完全な暗闇になればこっちがますます不利になる!・・・しかし、一体今頃なぜアイツが・・・目的は何!?・・・まぁ良いわ。この里に来たのなら今日、ここでケジメをつける!)」

 

アンコは更にスピードを上げる。更に進んだ先の木の上で止まるアンコ。

 

「(アナタはもうビンゴブックレベルSの超危険人物。どれだけ足止めできるか分からないけど、暗部が来るまでは持ち堪えてみせる!それがかつてアナタの部下だった・・・)私の役目よね、大蛇丸」

 

「無理よ」

 

アンコの立つ後ろの木に、木に同化している様な姿の大蛇丸がいた。すかさずアンコは木からジャンプし、空中で反転して千本を投げようとする。しかし大蛇丸が舌を伸ばして千本を持つ手を拘束される。アンコは木に着地して舌を掴み木から引っ張り出そうとする。

 

「逃がさない。潜影蛇手!!」

 

更に袖口から口寄せした蛇が現れ、大蛇丸の舌に巻きつき、噛みつく。そして同化した木から大蛇丸を引き剥がす事に成功し、木に叩きつけた。だが大蛇丸は伸ばした舌を急激に縮めてアンコの側までやってきてそのまま体当たりしてきた。

 

「ぐっ!!」

 

だがアンコは即座に反転し態勢を入れ替えて大蛇丸の腕に苦無を突き刺した。そしてもう片方の腕から潜影蛇手をもう一度出し大蛇丸の体をぐるぐる巻きにした。

 

「へっ!捕まえた」

 

「あら、素敵な置物ね」

 

「!?」

 

しかし、拘束したと思った大蛇丸の声が後ろから聞こえた。

 

「影分身よ。仮にもお前は里の特別上忍なんだからね。そう簡単に引っかかってはダメでしょ」

 

大蛇丸は影分身を消しながら印を結ぶ。すると、アンコの首筋の呪印が反応し、アンコはその場に倒れ込んでしまう。

 

「ぐっ!い、今更、何しに来た!!」

 

「久しぶりの再会だと言うのにえらく冷たいのね。アンコ」

 

「フン、ま、まさか火影様を暗殺でもしに来たっての?」

 

「いーやいや、その為にはまだ部下が足りなくてね、この里の優秀そうなのにツバつけとこうと思ってね。さっきそれと同じ呪印をプレゼントして来た所よ。」

 

「相変わらず勝手ね。まず死ぬわよ、その子」

 

「生き残るのは10に1つの確率だけど、お前と同じで死なない方かもしれないしね。何せうちは一族の血を引く少年だからね」

 

「(うちは?今回の試験でうちはって、!?)まさかサスケ!?」

 

「あら、知ってたのね。ええ、そうよ。サスケ君、良いわよねぇ。容姿も美しく才能もある。それにしても試験官とはいえ一個人を良く知ってたわね」

 

「そ、そりゃ知ってるわよ、私の旦那の教え子だしね」

 

「旦那?あら、貴方相手が見つかったのね、おめでとうと言っておくわ」

 

「当然よ、アンタなんかより遥かに良い人で、遥かに強いんだから」

 

「へぇ、貴方がそう言うなら本当に強いのね。本当に楽しみだわ、くれぐれもこの試験、中止にさせないでね。もし私の愉しみを奪うような事があれば、木ノ葉は終わりだと思いなさい」

 

そう言って大蛇丸は煙と共に消えてしまった。大蛇丸が消えた後、報告の為にアンコは呪印の痛みに耐えながら森の中を進んでいた。その時、アンコの目の前に3匹の巨大なトラが現れた。

 

「(チィ、こんな時に)」

 

「「「グルル、グオオウ!!」」」

 

アンコに向かってトラが襲い掛かるが、3匹はアンコの近くで固まった様に動かなくなってしまう。

 

「こ、これは金縛りの術」

 

「こんな所に居たか、アンコ」

 

上を見ると暗部が2人来ていた。

 

「ふー、暗部の癖に、来るのが遅いんですね」

 

「まぁ、そう言うな」

 

「ぐっ!!」

 

暗部の会話に気が緩んだのか、アンコは呪印の痛みで座り込んでしまった。

 

「大丈夫か。オイ!」

 

「あの呪印が浮かび上がって・・・まさかお前!!」

 

全てを察した暗部が問いかけるが、アンコは頷く事で確信に変わる。

 

「大蛇丸か・・・チィ、こうなったら火影様達の所に」

 

「いえ、塔に向かって・・・詳しい話もそこでするから・・・火影様も塔に呼んで」

 

「大丈夫だ。ミナト様もヒルゼン様も既に塔にいらっしゃる」

 

「えっ?」

 

アンコが急ぎ塔に向かって貰おうとしたが、既にミナトさん達が塔にいると言われる。

 

「それに葉殿からこれを預かっている。直ぐに塔に向かえる」

 

「あっ、それって」

 

暗部が懐から出したのは、俺のマーキングが入った六道の棒だ。

 

「では、行くぞ」

 

暗部が六道の棒にチャクラを流し合図を送り、一瞬で周囲の景色が変わり、塔の一室に移動する。そこにはミナトさん、ヒルゼンさん、クシナさん、そしてオリジナルの俺がいる。

 

「アンコ!大丈夫!!」

 

「クシナ様・・・ええ、大丈夫です」

 

「無理するなよ、痛みが酷いのは見てれば分かるよ」

 

「葉さん・・・」

 

俺は痛みは問題ないと言うアンコに近づき、首筋にある呪印に触れる。

 

「葉君、何とか出来るかい?」

 

「ええ、触れてみて、この呪印は仙術に近い物だと言うことが分かります。だからこの陽のチャクラで触れれば」

 

俺が右手の陽の印を呪印に当てて、その上から更に紋様を書き加えた。すると目に見えてチャクラが安定していくのが分かった。

 

「「「「「「オオっ!!」」」」」」

 

「どうだ?アンコ」

 

「は、はい。痛みが引いて、もう全然平気です」

 

アンコとクシナさんはアンコの体の状態を確認して驚いていた。

 

「さて、体の方は葉君のお陰で大丈夫そうだから改めて報告してほしい。試験会場で何があったのかを」

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、サスケを休ませる為木の薪の下にある空間で休息を取っていた。ナルトとサクラが交代で警戒しており、今はサクラが警戒している。

 

「(サスケ君、ちゃんと寝れてるみたい。良かった・・・もう夜明け、もう2日目に入ったのね)」

 

サクラも俺達との修行で逞しくなったな、休み有りの徹夜位軽くこなせるな。サクラが体をほぐしていると近くの茂みが揺れサクラが警戒していると、茂みからリスが飛び出してきた。

 

「何だ、リスかぁ〜。脅かさないでよね」

 

サクラが一安心しているとリスが此方に歩いてくる。それにサクラが不味いと思い、リスの目の前に苦無を突き立てる。それに驚いたリスは茂みに戻って行った。

 

「(危ない危ない)ふう」

 

「クク、寝ずの見張りかい?」

 

「!!(こいつら!)」

 

声のする方を見ると音隠れの3人がいた。

 

「でももう必要ないよ、早くサスケ君を起こしてくれ。僕達そいつと戦いたいんでね!」

 

「な、何言ってるのよ!大蛇丸って奴が陰で糸引いてるのは知ってるわ。一体何が目的なのよ!?」

 

「「「!!?」」」

 

サクラの口から出た大蛇丸の名を聞いて冷や汗をかく程驚いていた。

 

「・・・さーて、何をお考えなのかな。あの人は」

 

「しかし、それを聞いちゃあ黙っちゃられねーな。この女もオレが殺る。サスケとやらもオレが殺る」

 

「待て、ザク!」

 

「あ?何だよ?」

 

ザクを止めたドスは、地面を凝視している。

 

「ベタだなあ。ひっくり返されたばかりの石、土の色、この草はこんな所には生えない」

 

「クッ」

 

「ブービートラップってのはさ、バレないように作らなきゃ意味ないよ」

 

偽装を引っ剥がしながらしたり顔をするドスだったが、サクラはその様子を見て冷静に、それでいて笑っていた。

 

「ん?(何故だ?罠がバレたって言うのにあの落ち着きよう・・・ん?)」

 

ドスは引っ剥がした布の裏を見て驚愕するそこには布一面に起爆札が敷き詰められていた。しかもその中の1枚に既に火花が見えた。

 

「ヤバい!2人共、逃げろっ!?」

 

「「!?」」

 

だが一足遅く、3人が背を向けたタイミングで全ての起爆札が爆発、3人は爆風をモロに受けてしまう。

 

「ちいっ!このアマ!?」

 

「ナルト、今よ!」

 

「よっしゃ〜!!」

 

サクラの合図で木の上からナルトが10人程の影分身と共に降りてきた。

 

「何っ!?クッ、斬空波!」

 

「「「「「「「「「「風遁・大突破!!」」」」」」」」」」

 

奇襲に対して対抗しようとしたザクは掌にある穴から空圧を飛ばす“斬空波“を出すが、10人掛りの“風遁・大突破“は流石に分が悪かった。“斬空波“が掻き消されてザク自身も吹き飛ばされてしまった。

 

「ぐあっ!」

 

「ザク!っ!?」

 

術を受けたザクに呼びかけるドスだが、そこに間髪入れずに十数個の火の玉が向かってきたのが見えたので、右手のガントレットを前面に構え、超音波による振動を発生させ火の玉から身を守った。ドスが火の玉が来た方向を見るとサスケが起き上がる体制で此方を見ているのが見える。

 

「ちっ、案外冷静だな。この連携で終わらせようと思ってたのによ」

 

「ヒヤッとしましたがね・・・」

 

平静を装っているが冷や汗をかいているのが目に見えているな。会話がひと段落した時ナルトの術で吹っ飛ばされていたザクが戻ってきた。

 

「ぐっ、ちくしょう!やりやがったなあ!!キン!まずはそっちの女からやっちまえ!」

 

「ああ!」

 

キンが千本を持って背を向けたサクラに襲い掛かるが、サクラは素早く印を組む。印が終わったと同時にキンがタックルしながら千本を刺してきた。だがサクラの姿は瞬時に丸太に変化した。ゲームとかで最強の術なんて言われている変わり身の術だ。

 

「何っ!?」

 

「しゃ〜んなろ〜〜〜!!!」

 

「ぐはあああっ!!?」

 

木で死角を作り隙だらけのキンに向かって桜花衝を叩き込む。まだまだ修行期間は数年だが、流石に軽く岩を粉砕する威力があるからな。桜花衝を受けたキンは、凄いスピードで木にに激突し力無く木に埋まっている。

 

「キン!!」

 

「よそ見してんじゃねえってばよ!」

 

「ああっ!!」

 

キンがやられ、自分達が任務を失敗してしまう可能性が大きくなって感情が爆発し出したザクだが、ナルトの叫び声で其方を向いた。そこには2人のナルトが通常より巨大な螺旋丸を形成し突進して来ていたら。

 

「舐めんな!最大出力、斬空極波!!」

 

「うおおおっ!!」

 

ザクの掌から先ほどより更に大きな衝撃波を飛ばして来た。それに対してナルトは大玉螺旋丸を構えながら衝撃波の中心へ突っ込んだ。それを見てザクは勝利を確信したニヤケ面をしていたが、その直後に衝撃波の中からナルトが衝撃波を受けながらも出て来た。

 

「なっ!?俺の斬空極波の中を突っ切ったってのか!!」

 

「食らえ、大玉螺旋丸!!」

 

「クソがあああ〜〜〜!!!」

 

大玉螺旋丸が直撃したザクは木を薙ぎ払いながら飛んでいき、10数メートル進んだ先で爆発を起こした。

 

「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ」

 

「ナルト、大丈夫?」

 

「あ、ああ、大丈夫だってばよ。でもやっぱり大玉螺旋丸はチャクラメチャクチャ使うから疲れたってはよ」

 

これで残る敵はドス1人だけになった。2人がやられたのが信じられないドスは冷や汗をかきながら驚愕した顔をしている。

 

「ザクまでも・・・」

 

「後はお前だけだな」

 

「くっ!」

 

ドスはサスケに接近戦を仕掛ける。それをサスケは刀を抜きながら躱していく。

 

「(くっ、もう少し近づいてくれたらっ!)」

 

「(何か狙ってるな、こっちも休息を取ったとはいえ体は回復し切ってないからな。なるべく早く決着をつけなきゃな)」

 

サスケは誘いに乗る事にしたらしくドスに急接近した。それにドスは勝機が舞い降りたと言った感じでサスケに向かってガントレットを当てようとし、サスケは刀でそれを受け止める。

 

「貰ったよっ!」

 

「こっちのセリフだ、千鳥流し!!」

 

ドスがガントレットから超音波を出そうとするがそれより早くサスケが、全身に千鳥を纏う攻防一体の術“千鳥流し“を行い出すを麻痺させる。

 

「がっ!」

 

体に電気が流れて動きが止まったドスをサスケは、地面に向かって蹴り落とす。

 

「ぐっ!」

 

ドスは地面に激突しサスケは、少しよろけながらも着地した。

 

「くっ、うう・・・!?サスケ君、それは・・・」

 

ドスがなんとか起き上がりサスケの方を向くとサスケの左半身の肌が見えている部分に刺青のような紋様が浮かび上がっていた。

 

「サスケ君!やったわね、って、サスケ君それ」

 

「はあ、はあ、はあ。ああ、戦ってる中で徐々に広がって来た・・・恐らくチャクラに反応してるんだろ。そこは後で葉兄さんや綱手の姉さんに見てもらうさ」

 

「うん」

 

「・・・サスケ君、君は強い。今のボク達では到底倒せない。これは手打ち料、これで退かせて下さい」

 

そう言ってドスは自分達の地の書を置いた。

 

「虫が良すぎる様ですが、ボクたちも確かめなきゃいけないことが出来ました。その代わり約束しましょう。今回の試験で次貴方と戦う機会があるのならボクたちは逃げも隠れもしないと」

 

そう言ってドスは去って行った。チームメイトの元に向かったんだろうな。ドスが去って一息ついている七班を木の上からネジ、テンテン、リーの3人が一部始終を見ていた。

 

「俺達が手を貸す必要も無かったな、流石の実力だった」

 

「ええ、そうね。四代目様の息子も女の子も凄かったけど、最後のうちはの子のチャクラの上昇率も凄かった。確実に次の試験まで残りそうね」

 

「(サクラさん、凄かったです!流石は僕が見そめた女性っ!!)」

 

第三班と同じ様に七班を見守る者達がいた。シカマル、チョウジ、いの達第十班だ。

 

「ナルト達、やったみてーだな」

 

「うん、良かったね」

 

「そうね(サクラもやるじゃん、流石私のライバル!)」

 

七班の戦いぶりを見て2チーム共、その場から離れて行った。さて、この試験の重大な場面は乗り切ったし、俺も術を解こうかな。ナルト、サスケ、サクラ、良くやったな! 

 

 




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