霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅くなりました


第五十四話

前回、大蛇丸の話をした数日後、第二の試験が終了して勝ち残った9チーム、27名が揃った。その内薬師カブトは棄権したが、その後中忍試験の意味などの説明の後人数を選抜する為の予選が行われる事が審判の月光ハヤテから説明される。そして第一回戦は原作通りうちはサスケ対赤胴ヨロイのカードで決まった。チャクラを吸収する特異能力に苦戦するも新技獅子連弾でサスケが勝利を収めた。

 

 

 

 

 

 

「やったな、サスケ!」

 

「サスケ君、おめでとう!」

 

「ああ」

 

試合が終わり上の階に来たサスケを第七班と俺が出迎える。

 

「いや〜、綺麗に新たな技を決めたじゃないの」

 

「分かってるだろ?確かに技は決まったが、体が技に追いついてないから色んな所に痛みが出てる。まだまだだ」

 

「(先日の手合わせの時に一瞬見た僕の動きをコピーしていたんですね。サスケくん、君の成長速度には恐怖すら感じるよ)」

 

「(高速体術・蓮華の一連の動きは自らの血肉を削る鍛錬なくしては習得不可能な代物、いくら写輪眼を用いたからと言って一朝一夕にマスターできるものじゃない、それにあのフィニッシュの技の発想・・・カカシ、お前のガキの頃を思い出させるな・・・それにしても流石は先生だ、あの様子では筋肉などにダメージは入ってない、体の疲労のみでとどまっているな。オレ達の時もそうだったが先生は基礎と術の修行を並行してバランス良く見ておられる。オレも見習い、更に精進して行きますっ!!)」

 

何かガイがこっちを見て燃えてるな、サスケの鍛え方を見て触発されたか?ガイらしいな。

 

「先生もありがとうございます。サスケの呪印を何とかしてもらっちゃいまして」

 

「気にしなくていいさ。この呪印に関しては中忍試験の範疇を超えた案件だからな。ま、俺がやらなくてもお前なら法術か何かで何とかしただろ?」

 

「まぁ、話を聞いた時から封邪法印をやる気ではいましたよ」

 

「やっぱりな」

 

「先生、大蛇丸はまたサスケを狙って来ると思いますか?」

 

「狙ってくるだろうな、オレが知ってる話でもサスケと言うかうちはの血を求めてた。でも狙うとしたら次の本戦だろうな。此処には木ノ葉の上忍達やヒルゼンさんもいるし、奴の部下も直ぐには来れない。やるとしたらもっと先だろう」

 

「そうですね」

 

 

 

 

 

 

 

「では、次の試合の抽選を始めます」

 

電光掲示板が動き出し、次の対戦組み合わせは、香燐、そして雨隠れの朧だった。

 

「うしっ、ウチの出番だ!」

 

「良し、行ってこい」

 

「頑張って下さい、香燐」

 

「油断しないでくださいよ?」

 

「わーってるよ、サスケや皆が見てるし、何よりお兄ちゃんもいるんだ。ウチの成長も見てもらいたいしな」

 

チームメイトからの激励を貰い香燐が舞台に降りる。同じく朧も降りてきてハヤテの前で対峙する。

 

「それでは第二回戦を始めます」

 

「フッフッフ、こりゃ直ぐに終わるかな」

 

「ウチを舐めんなよ、マスク面!」

 

始まる前から白熱してんな、香燐もクシナさんに似て熱くなりやすいしな。

 

「開始!」

 

「フン、こんな平けた場所で使うもんじゃないが、朧分身の術!」

 

朧が先に仕掛け、通常の分身の術とは違いあたかも実体があるように敵に思い込ませる朧分身を使って香燐を取り囲む。

 

「「「「「フッフッフ、さあ来いよ」」」」」

 

「・・・」

 

取り囲まれている状況の香燐は冷静に分身体を観察している。だけどなぁ。

 

「ねぇ、葉さん。これって」

 

「ああ、香燐との相性最悪の術だな」

 

「はあ、お前の術が分身系とはなぁ」

 

「「「「「何だ?怖気付いたのか?」」」」」

 

「がっかりしてんだよっ、通天脚っ!!」

 

朧の挑発に香燐は足を思いっきり振り上げ、地面に向かって振り下ろす!蹴りが地面に当たった瞬間、地面に蜘蛛の巣状の亀裂が入り、地面が爆ぜた。綱手直伝の桜花衝による踵落とし、通天脚だ。

 

「「「「「「なっ!!?」」」」」」

 

香燐の力を知っているルーキーや俺達以外の人達が驚愕する中、土遁で隠れていた朧が吹き飛ばされる形で出てきた。

 

「ぐはああぁっ!!」

 

香燐は追撃の為に更に術を放つ。

 

「金剛封鎖!!」

 

背中から金色の鎖を出現させ、鎖を伸ばし朧を捉えて引き寄せる。引き寄せた先には、拳を構えて腕を引き絞っている香燐がいる。

 

「これで終いだぁ!うらあ!!」

 

「ぐぼあっ!?」

 

香燐の桜花衝によって腹を打たれた朧は、凄いスピードで飛んでいき壁に激突した。そして見事に壁にめり込んでしまった。少しの静寂の後ハヤテは宣言した。

 

「これも確認するまでも無いですね。勝者、香燐!」

 

「うっしゃあ!」

 

「良くやった!香燐!!」

 

「おめでとうございます、香燐さん!」

 

「やったね、これで本戦進出だ」

 

「おう!」

 

チームメイトからの賞賛を受けて、香燐は笑顔で上の階に上がってきた。再不斬達と話した後、香燐はこちらの方にも走ってきた。

 

 

「お兄ちゃ〜ん!サスケ〜!勝ったよ〜!!」

 

そう言って思いっきりサスケに抱きつく香燐にサクラがキレた。

 

「ちょっと香燐!サスケ君から放れなさいよ!!」

 

「うるせえ、サクラ!勝者の特権だ!!」

 

またもやサスケを挟んで喧嘩が始まった。向かいの方ではいのが参戦しようとしており、それをシカマルとチョウジが抑えてるな。

 

「と、とにかく良くやったな、香燐」

 

「おお、凄かったってばよ!まるで母ちゃんみたいだったってばよ!!」

 

「そーだな、流石はクシナさんや綱手様の教え子だよ」

 

「っ!うん!!」

 

俺達の言葉に香燐は満面の笑顔が見れた。良かったな、香燐。

 

「えー、では次の試合の対戦カードを発表します」

 

ハヤテの合図で電光掲示板が動き出す。そして映し出された名前は、油女シノと音隠れのザク・アブミだった。

 

「フン、何処のザコだ」

 

「・・・」

 

2人は上の階から降り、ハヤテの前に並び立つ。

 

「えー、それでは第三回戦を始めます」

 

「(あれって音忍の・・・)」

 

「シノ君、大丈夫だよね?」

 

「あったりめぇよ!あいつは強い、俺達木ノ葉の同期じゃ本気のあいつとは戦いたくねぇよ」

 

「では、始めてください」

 

ハヤテのスタートの合図でザクが飛び出し、先手必勝の構え!殴るように腕を出したが、それはシノに難なく防がれる。

 

「その程度か?」

 

「うっせぇよ!くらえ!!斬空波!!」

 

至近距離で斬空波を喰らったシノは吹き飛ばさられ、地面に転がった。

 

「オラ、こんなのまだまだ小手調べだぜ?さっさと立てよ」

 

ザクの言葉と同時位にシノは立ち上がる。

 

「な、何だ!?」

 

だがその様子は異様だった。頰の傷口から虫が這い出ていて不気味さがハンパない。

 

『やっぱシノのあれは気味が悪いよな』

 

『オメェが言うか?オメェも虫だろ?』

 

『いや、あの体の中から虫出るのはやっぱり気持ち悪いだろ』

 

俺を通して試合を見ている重明と孫悟空のやり取りを聞きながら試合の行方を見ているが、もう終わりそうだな。シノの様子に驚愕していたザクが自身の背後で音がするのを聞き振り向くと、夥しい数の虫の大群がそこにいた。

 

「なっ!?」

 

「こいつらは奇壊蟲と言って集団で獲物を襲いチャクラを喰らう。これだけの数で襲い掛かれば再起不能は必至、嫌ならギブアップしろ、それが得策だ。もし先程の技を俺に使えばそれと同時に背後から蟲にスキをつかせる」

 

「チィ・・・」

 

「逆に蟲に技を使えば、俺がスキをつく。いずれにしてもお前は八方塞がりだ、奥の手を出すのが早かったな」

 

「クッ(これ以上失敗したら、俺は・・・)舐めんじゃねえよ!!そんなのどっちも同時に吹っ飛ばしゃ良いだろうがっ!!」

 

そう叫びながらザクは両手でシノと蟲達を同時に狙う。しかし、その動作を見てキバ達八班や俺は可哀想なものを見るような目で見ている。

 

「終わったな」

 

「くらえ!斬空双波!!」

 

ザクが技を放とうとしたら、その瞬間ザクの腕が内側から爆ぜてしまい、右手は千切れ飛んでしまった。

 

「なっ!?何だと!!」

 

ザクが自分の腕に何が起こったのか分からない顔をしており、シノは瞬時にその背後にまわっている。

 

「さっきお前と組み合った時に蟲達をお前の体に放っていてな。その後にこう指示しておいた。「あの厄介な風穴をお前達の体で塞ぎじっとしていろ」とな。真の奥の手とはこういうものだ」

 

「くっ、このォ!」

 

ザクが怒りのままに振り返るがシノの強烈な裏拳により会えなくダウン。ハヤテが状態を確認するが、確認するまでもないだろうな。

 

「終わりですね、どう見ても。勝者、油女シノ!」

 

予想通りの結果に木ノ葉の面々は勝って当然な雰囲気があり、関わりが薄い第三班はシノの勝ち方に驚愕していた。

 

「な、何ですか彼は、ネジ!」

 

リーが動揺しながら感知能力の高いチームメイトのネジに聞いている。ネジは素早く印を組み、白眼を発動させる。

 

「(白眼!・・・!!)何てやつだ・・・口寄せの術で蟲を呼び出すならともかく、体中に蟲を寄生させている」

 

「な、何ですとォ!?」

 

「あいつは木ノ葉に伝わる蟲使いの一族だな」

 

「そういえば聞いたことがある、この世に生を受けると同時にその体を巣として蟲に貸し与え戦うという秘伝忍術を持つ一族の話を。一族は蟲を自在に操り、その戦闘の殆どを蟲に委ねる代償として自らのチャクラを餌として与え続ける契約をするという・・・」

 

「その末裔が彼というわけですか・・・」

 

「えーでは、早速次の試合に行きたいと思います」

 

電光掲示板が動き、次の対戦カードが出た。砂のカンクロウと二連続の雨隠れのリーダー格の篝だ。

 

「(やっとオレの番じゃん)」

 

「(カンクロウめ、完全にナメてかかってるな)」

 

「(バカが)」

 

カンクロウの様子にバキと我愛羅が調子に乗っているのを感じ取っているな。

 

「俺は朧ほど油断したりしないぜ?俺と当たるお前さんはアンラッキーだな」

 

「それはどうかな?」

 

「それでは第四回戦始めてください」

 

「そんじゃ、速攻でケリつけてやるじゃん」

 

カンクロウが早速背中に背負った鴉を下ろした。

 

「っ!させねえよっ!」

 

篝は床に下ろされた鴉に何かあると思い、苦無を持って襲い掛かる。カンクロウはそれを受け止めるが、篝はカンクロウの腕と首をガッシリ関節技で固めてしまった。

 

「ぐっ!」

 

「どんな忍具かは知らないが本体をこうしちまえば意味ないねえ・・・だがちょっとでもおかしな動きをしてみろ、ギブアップを待たずに首の骨をへし折る!早くギブアップしなよ」

 

「ぐっ、・・・へっ.ヤダね」

 

「!!死にたいのか!」

 

「ぐうっ、死ぬのはてめーじゃん?」

 

「・・・・・」

 

ハヤテが確認しようとした瞬間、首の骨が折れる音がした。

 

「首の骨が折れてる」

 

「フン、くだらん」

 

「フー」

 

リーがカンクロウの状況を驚愕しながら言葉にして、我愛羅は茶番を見るかのような呆れた様子、バキもカンクロウの意図に息をはき落ち着いている。

 

「チィ、バカが・・・勢い余って殺しちまったじゃねーか」

 

「・・・じゃあ今度はボクの番」

 

篝が関節技を解こうとしたがカンクロウが急に動き出す。その顔は剥がれて中の本当の顔、カラクリ鴉が現れた。

 

「な、なに!!?こ、これは傀儡人形!!」

 

一旦引こうとした篝だが、4本の腕で拘束されてしまって逃げられなくなった。そして鴉に魅せていた布の塊が突如解かれ、中からカンクロウが出てくる。

 

「(あっちが本体だと!?こいつ、傀儡師!!)」

 

「フン、雑魚はそっちだったな」

 

「ぎ、ギブアッ、あぐわああああ!!」

 

そのまま鴉が篝を締め付け、ボキボキと骨の折れる音が会場に響き渡る。

 

「殺しはしねえから安心しろよ」

 

「(フー、私としたことが危うく途中で止めるところでしたね)試合続行不可能により勝者カンクロウ!!」

 

「傀儡師・・・自らのチャクラを糸状にしてカラクリの関節部に繋げて操る忍び。術者は操作に集中しなければならないため術者は接近戦を苦手とし、本来は物陰などに隠れて傀儡で戦うことが定石だが、一対一での騙し方も板についてるな」

 

「ですね、傀儡系統の術はかなり繊細ですし、それを自らの知恵でカスタマイズして自分の色を出す。かなりオリジナリティが出る術だ」

 

俺とカカシの説明を近くにいた三班、七班、十一班が聞いている。下忍達は実物を見てからの解説だったから分かりやすかったかな?

 

「葉の兄ちゃんとカカシ先生の説明、分かりやすいってばよ!」

 

「うんうん!」

 

「傷を恐れず突っ込んでくる2人目の敵、厄介だね」

 

「ええ、しかも色々な仕込みが隠されている・・・要注意ですね」

 

ナルト、サクラが俺達を煽ててサイや白がカンクロウを警戒して香燐は話を聞きながらサスケに抱き付いている。まぁ、いいか。

 

「では、続けて第五回戦を始めますね」

 

「他の里の奴も独特な力を持ってんな〜」

 

「お前が言うなよ」

 

「アハハ、言えてるー!」

 

「って笑ってる場合じゃないな、サクラ」

 

「えっ?」

 

「ホラ」

 

カカシが促した先をサクラが見るとそこには、春野サクラと山中いのが電光掲示板に記されていた。

 




次回も原作をなぞりながらオリジナルの組み合わせを考えて行きたいと思います
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