霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅くなりました


第六十五話

前回、サスケ対我愛羅の試合の最中、大蛇丸率いる音隠れと砂隠れによる木ノ葉崩しが始まった。俺や綱手さん、ヒルゼンさんはミナトさんのいるやぐらに行き、スピリット・オブ・アビスの力を借りて結界内に侵入する。そこで原作通り大蛇丸が穢土転生を発動、初代火影の千手柱間さんと二代目火影の千手扉間さんを呼び出す。俺達はそれぞれ応戦し、俺は柱間さんをやぐらから引き離した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達がやぐらにて戦闘を始めた頃、木ノ葉の里中で音の忍び、砂の忍びや口寄せされた大蛇が暴れ回っていた。その中でも防護壁の警備に回っていた森乃イビキも参戦するも巨大な大蛇の暴れっぷりに対応できないでいた。

 

「くっ、手に負えん!」

 

このままでは更に被害が広がってしまうと思われら中、何処からともなく声が響いてくる。

 

「忍法・口寄せ!!屋台崩しの術!!!」

 

声がした瞬間、大蛇の真上から更に巨大な蝦蟇が降ってきて、大蛇を押しつぶした。

 

「「「なっ!?」」」

 

その場にいる木ノ葉の忍びが驚愕していると蝦蟇の頭の上に人影が見えて注目する。

 

「久しぶりだのォイビキ・・・ったく、成長したのはその図体だけかァ!?見ちゃいらんねーのォ!」

 

「じ、自来也様!」

 

「えっ!?自来也ってあの伝説の三忍の!」

 

イビキと話す人物の正体が分かり、部下が更に驚愕する中自来也さんは潰した蛇とは別の蛇達と対峙する。

 

「ヒヨッ子共!!その小せー目ん玉かっ開いてよーく拝んどけ!!有り難や!!異仙忍者自来也の!天外魔境暴れ舞い!」

 

自来也さんが歌舞伎の見栄切りを見て蛇達は固まってしまう。

 

「蛙に睨まれた蛇共!一昨日来やがれっ!・・・ミナトや三代目は?」

 

「試験会場です!」

 

「・・・そうか(死ぬなよ、ジジイ)ん?」

 

自来也さんが試験会場の方向を見てヒルゼンさんを案じていると更に大蛇が現れる。

 

「まだ来るか!」

 

自来也さんが迎撃しようとするがまたもや上空から巨大な物体が降ってきていた。それはエリザさんのオーバーソウルであるメフィスト・Eであり、左手の巨大な注射器で蛇の頭を串刺しにした。その姿に木ノ葉の皆からは歓声があがる。

 

「ぬお〜〜〜!何じゃあのデカい白衣のムチムチねーちゃんは!!」

 

皆がメフィスト・Eの功績に歓声があがるが、自来也さんはメフィスト・Eの容姿に大興奮していた。

 

「あれは葉の持霊のエリザさんのオーバーソウルですね」

 

「おお、あれがか!!中々強力だのう、前に見せてもらった時のは身に纏うかんじだったからのう」

 

「ええ。それに天使達が敵と戦っています。戦いが始まった直後に葉がオーバーソウルを放ってくれていたのでしょう。正直助かります」

 

「そうだのう・・・(自身も戦いながら、里を守る為にあれだけの戦力を投入するとは・・・全く)」

 

里中で天使達が戦っているのが見え、木ノ葉を守ろうとする姿勢に笑みを浮かべる自来也さん。

 

「さて、ワシらもまだまだ暴れるか!いくぞっ!!」

 

「「「「「「はっ!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は戻り、俺が柱間さんを結界外に蹴り出した後、ヒルゼンさんと綱手さん、ミナトさんの3人は大蛇丸、扉間さんの2人との戦いが続いていた。ミナトさんと扉間さんは飛雷神を駆使して高速戦闘を続けている。

 

「くっ!」

 

「フン、四代目よ。お主ワシ以上に飛雷神を使いよるな。だが、まだまだだなっ!」

 

「(これは、きつい戦いになるね)」

 

『いや、もう少しの辛抱だぞ、ミナト』

 

「(この声、九喇嘛かっ!)」

 

『ああ、葉がお前達にチャクラを渡した時、ワシらとのリンクを作っておいたんだ。もう少し耐えてな、もう少しで大蛇丸のド肝をぬいてやるからよ』

 

「(・・・分かったよ、僕は君や葉君達を信じてるからね!)」

 

「ん?(何だ?急に笑いおったな、何か狙っておるのか?先程から彼奴から尾獣のチャクラが流れてきているのを感じるが・・・何かやるなら早くやれ四代目!そうでなければ、ワシの手で木ノ葉を潰してしまうやもしれん!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ミナトさんが扉間さんと戦闘を続けている中、ヒルゼンさんと綱手さんが大蛇丸と激戦を繰り広げている。ヒルゼンさんの如意棒と大蛇丸の草薙の剣が激しくぶつかり合っている。

 

「ぬうっ!(くっ、チャクラは葉が分けてくれたから術に関しては何とかなってるが、如意棒がこんなにも重く感じるとはっ!)」

 

「ふっ、木ノ葉に存在する術の全てを知り、扱うことのできるプロフェッサーと呼ばれた貴方が、あんまりガッカリさせないでくださいよ?」

 

「くっ、舐めるなっ!」

 

大蛇丸の挑発にヒルゼンさんは如意棒を振り回して攻め立てるが、全て捌かれてしまう。そんな攻防の最中大蛇丸の背後に回った綱手さんが殴りかかる。

 

「うらぁっ!」

 

「残念、ハズレね。潜影多蛇手!!」

 

綱手さんが殴りかかった瞬間に大蛇丸の袖口から大量の蛇が飛び出してくる。綱手さんは気づいた時にはもう遅く、その蛇達に絡み取られて身動きが出来なくなっていた。

 

「綱手っ!?」

 

ヒルゼンさんがすぐに助けようと動くが、逆の袖口からも大量の蛇が出てきて、ヒルゼンさんも捉えられてしまう。

 

「綱手様っ!?三代目っ!?」

 

「綱・・・サルっ・・・」

 

ミナトさんや扉間さん、暗部の人達が声を上げ心配している中、大蛇丸は勝ち誇った様に話し始める。

 

「どうやらここまでのようですねぇ。猿飛先生はお年に加えてかなりの時間戦闘から離れていたことによる衰え。そして綱手、あんたは昔と変わらず素手だからどうしても攻撃が直前的になってしまう。それに・・・貴方は今幸せの中にいる。そういう人間は感覚が鈍ってしまう」

 

「くっ、黙れ!そんなあたし達から幸せを奪おうとするお前に言われたくない!!」

 

「フフフ、そうかもね。でも結果はご覧の通りよ?貴方達の負け、それでこの戦はおしまいだわ」

 

「ぐっ!そうはさせん!(くっ、駄目じゃ。抜け出せん!)」

 

「さて、名残惜しいけどこれでおしまいにしましょうか。最後に会えて楽しかったわよ?猿飛先生、綱手・・・死ねっ!!」

 

「「くっ」」

 

大蛇丸が蛇の絡みつく力を強め2人は目を瞑ってしまう。だが2人がやられる事は無かった。何故なら2人の体から青い炎と溶岩が溢れてきたからだ。溢れてきた蒼炎と溶岩により蛇は燃え、溶けてしまい拘束が解けていく。

 

「なっ!?」

 

「「えっ?」」

 

大蛇丸が驚愕しすぐに離れて、綱手さんとヒルゼンさんは何故自分の体から炎やら溶岩が出るのか分からなかった。

 

『落ち着いてください、おニ方』

 

「えっ!?ああ、又旅かっ!」

 

『ええ、そうですよ綱手さん。』

 

「おお、という事はワシと繋がっているのは孫悟空か!」

 

『おうよ!水簾洞の美猿王、孫悟空様だぜっ!』

 

「おお!まさか猿王様が俺達を助けてくださるとは!」

 

又旅や孫悟空の加勢に猿魔も興奮を隠せないでいた。

 

『私達がサポートします。だから心配しないで戦ってください』

 

「助かるっ!」

 

又旅の言葉を背に綱手さんは突っ込んでいく。

 

「(あの青い炎、まさか二尾の化け猫の炎?それに四尾の溶遁だと?何故あの2人に尾獣の力が?・・・まさか葉君は尾獣の力をも従えているというの!?)」

 

2人の力の正体が分かり驚愕する大蛇丸に、綱手さんは蒼炎を纏いながら突っ込んでいき再び戦闘が開始される。先程と違って綱手さんもヒルゼンさんも全身がかなりの高温を纏っているので防御ではなく回避に徹する大蛇丸。

 

「避けるなっ!」

 

「避けるに決まってるでしょ?」

 

「ワシもいるのを忘れるなっ!!」

 

「ぐっ、面倒ねえっ!(くっ、尾獣共のチャクラが邪魔で近接戦闘が出来ない!面倒な事をしてくれるわね、葉君)」

 

更に苛烈になった2人の攻撃を何とか避けて別の手を思案している大蛇丸だが、3人が戦っている上空に扉間さんが現れ、周りの水を集めて手の周りに巨大な水流を形成しそれが放たれる。

 

「食らえっ!水遁・硬渦水刃っ!!」

 

「「うおっ!!」」

 

3人は避け切るが扉間さんの術はやぐらの屋根部分を貫通し地面にまで達していた。

 

「・・・流石の威力ですね、先代様。でも私まで巻き込みそうになってますよ?気を付けてくださいね」

 

「・・・巻き込む?違うな」

 

「ん?」

 

扉間さんの言い方に疑問を持つ大蛇丸。周りの綱手さん達も扉間さんの様子を伺っている。

 

「ワシはお前を狙ったのだ、若造」

 

「「「「「「「「「「・・・はっ!?」」」」」」」」」」

 

扉間さんのその言葉にこの場にいる全員が驚愕に包まれる。今の発言は、もうお前には縛られてないぞと言わんばかりの発言だからだ。

 

「な、何を言っているのですか、二代目様・・・貴方は私の穢土転生の支配下にあるのですよ?」

 

「そう思うのなら、また命令してみれば良い」

 

「っ!叔父上様っ!!」

 

「そうですか・・・そう言うのならばもう一度命令しましょう、この場にいる全員を殺しなさいっ!!」

 

「「「「「「「・・・っ!?」」」」」」」

 

扉間さんの煽りに綱手が静止しようとするが、それよりも早く大蛇丸が新しい命令をしてしまう。それに周りの皆はまた戦いが始まると思い身構える。だが、

 

「断る」

 

「「「「「「「「「「・・・はあっ!?」」」」」」」」」」

 

扉間さんはそれを即座に断った。敵味方問わず混乱しており、大蛇丸は印を結びながら何度やっても扉間さんは腕を組んで仁王立ちをしていた。

 

「な、何故だ、何故命令を聞かない!命令の札も残っている、操れないはずは「それは葉君が術を乗っ取ったからですよ」な、何っ!!」

 

大蛇丸の言葉を遮るようにミナトさんが現れる。

 

「おお、ミナト!無事じゃったか!!して、葉が術を乗っ取ったとはどう言う事じゃ?」

 

『ああ、そこからはワシが説明しよう』

 

ミナトさんの体に纏っているチャクラが九喇嘛の形を形作っていく。

 

「「「「「っ!」」」」」

 

「ほう、九尾の化け狐か。災害と言われたお前が説明とは、丸くなったな」

 

『フン、言ってろ二代目火影、ワシ等はお前と違って頭が柔軟なんだよ、昔とは違う。まあいい説明してやる、葉がワシ等のチャクラを通して六道のチャクラを戦いで接触する度にお前達の体に流し続けた。それにより術の使用者としての権限を丸ごと奪ったのさ。だから貴様は今出してる穢土転生を操れないぜ?』

 

『葉君は最初からこれを狙っていたのです。だから戦いを飛雷神を使えるミナトさんに二代目の相手をさせ、自分は初代を担当した』

 

『つまり!ここでの戦闘は、葉の掌の上で踊らされていたっつー訳だな!こりゃ傑作だぜ、はっーはっはっはっ!!』

 

九喇嘛に続き、又旅、孫悟空もチャクラから形作っていき話す。その内容に大蛇丸は呆然とした。

 

「ま、まさか六道の力・・・そんなものまで持っていると言うの?」

 

「もう諦めろ若造、術者が葉とやらに移ってから体の感覚が戻ってきておる。葉はワシ等に何の縛りも施しておらん。全力のワシにサルや綱、四代目を相手に戦って勝てるつもりか?・・・それに、葉の力はまだまだこんなものでは無いようだしな」

 

扉間さんの言葉の直前に、その場にいる全員が感じられる程の地震が起こる。皆落ちないように身を屈めて周りを確認する。すると俺と柱間さんが落ちていった場所から2つの巨大な土煙が起こっていた。そこから拳を振りかぶる樹木で出来た巨人と漆黒の4枚の翼を広げ、至る所に光のオーラを纏わせた4本腕で頭に角の生えた鴉天狗が現れ拳を受け止める。その姿は原作最後のナルトとサスケのラストバトルの九喇嘛と須佐能乎の激突の構図に酷似していた。衝突した瞬間またもや地震が起こる。それにより張られていた四紫炎陣が解除される。だがそんな事を気にしている余裕はなかった。何故ならすぐ側で怪獣大決戦が起こっているのだ。そんな側にいては戦いどころでは無い。

 

「ぐっ!あれは柱間様の木人に、あの色は葉の須佐能乎かっ!」

 

「あれが・・・須佐能乎だと?私が知っている形より遥かに強大で凄まじい存在感・・・あれが葉君の力だというの?」

 

「あれが・・・須佐能乎の真の姿なのですか」

 

「ああ、あれが完成体須佐能乎だ。あれは万物を断ち切り山脈を一薙で消し去る。正に破壊の具現化よ」

 

ヒルゼンさんの言葉に大蛇丸は自身が知る須佐能乎との違いに戸惑っており、綱手さんが扉間さんに須佐能乎について聞いている。扉間さんは一瞬忌々しい物を見たような表情をしている。恐らく過去の柱間さんとマダラの戦いを思い出しているんだろう。

 

「「「「大蛇丸様!」」」」

 

「「「火影様っ!」」」

 

2度目の地震で結界を維持出来なくなった音の四人衆や暗部がそれぞれの主人の元に集まっていく。

 

「貴様達も見ていくがいい。あれが・・・ワシらの時代の戦いだ」

 

 




次回から葉と柱間の戦いになります
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