霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

71 / 101
遅くなりました


第六十九話

前回、サスケが我愛羅達に追いつき戦闘に入り、そこにナルト達が参戦する。そんな中、尾獣『守鶴』が完全に顕現したりなどあったが九喇嘛の協力もありナルト達が勝利を収める。

 

 

 

 

 

 

 

ナルト達に敗れた我愛羅達、カンクロウに背負われながら移動して行く中我愛羅はカンクロウとテマリに声をかける。

 

「テマリ・・・カンクロウ・・・」

 

「「?」」

 

「済まなかったな・・・」

 

「「!!!」」

 

2人は驚愕した。今まで我愛羅からそんな言葉をかけられた事など無かったからだ。

 

「・・・別にいいじゃん、俺ら兄弟だろ?」

 

「・・・ありがとう・・・」

 

これから、この兄弟は原作通り良い兄弟関係を築いていってくれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は試験会場に戻る。そこではカカシやガイ、フガク、再不斬達木ノ葉側とバキや暗部の格好をしているカブト達砂音側が睨み合っていた。

 

「まさか音だけじゃ無く、これほど砂の上忍共も入り込んでるとはな」

 

「ま、そりゃそうだろ・・・こりゃいわゆる戦争だ。あっちもあっちで良くやるね」

 

「ああ・・・あんなバケモン共の戦いを見てまだ逃げださねぇとはな」

 

走行していると、やぐらの上から大蛇丸が部下を引きつられて逃走していくのが見えた。

 

「動いたな・・・カカシ、追うか」

 

「待ってください、フガクさん」

 

フガクさんが追おうとするが、それをカカシが止める。

 

「そう・・・上の状況情報がない状態であまり好き勝手に動き回ると敵の罠にハマりますよ」

 

「そんなことは百も承知だ。罠があろうが無かろうがこんな時に敵を見逃すわけにはいかん。それが木ノ葉の忍びだ」

 

「・・・で、お前は結局見てるだけか?カブト」

 

カカシの発言にカブトは暗部の仮面を取り、不適な笑みを浮かべる。

 

「そうですね、大蛇丸様も撤退した今、ここでやり合い続ける理由はほぼ無いですね」

 

「・・・・・」

 

「でも・・・どうせなら写輪眼の1つでも手土産にしましょうか。クーデターも無くなって手に入りづらくなっちゃいましたしね」

 

双方が戦いを再開しようとしたら、何かが上空から接近してくるのを感じとり上空を見ると2人の人物が降りてきていた。1人は地面を粉砕しながら着地し、もう1人は徐々にスピードを落としていき地面から少し上に滞空するように静止する。

 

「双方動くなっ!」

 

「せっ、先生!それに・・・」

 

「貴方は顔岩の・・・ま、まさかっ!?」

 

「彼らが今の木ノ葉の忍びか・・・うんうん、皆中々良い面構えぞ!猿飛め、中々の忍びを育てておるな!!」

 

俺と共に来た人物に皆が驚く中、柱間さんは今の木ノ葉忍び達の顔を見て満足げだ。

 

「やはりあの巨大な千手観音は木遁の、という事は貴方は」

 

「うむ!ワシはこの木ノ葉の創設者にして初代火影を任された者。名を、千手柱間という!」

 

「マジかよ・・・」

 

「しょ、初代様が・・・」

 

「オレ達の、目の前に・・・」

 

「ああ、俺との戦いが終わったら、こっちの援護に行こうってなってな。一緒に来たんだよ」

 

改めて柱間の名を聞き、皆は萎縮したり感動したりさまざまな反応を見せている。逆にバキなどは勘弁しろと言うような顔をしている。

 

「此度ワシは大蛇丸とやらの穢土転生という術によりあの世から呼び出された。だがそれもここにおる麻倉葉によって術の主導権を奪い返され、弟の扉間と共に木ノ葉側に付いておる!故にここからはお主らと共に戦うぞ!」

 

「「「「「「「「おおっ!」」」」」」」」

 

「行くぞ、木ノ葉の者達よ!」

 

「「「「「「「「うおおおおおっ!!!」」」」」」」」

 

「サラッととんでも無いことを・・・」

 

「うおおお〜〜〜っ先生っ!!!」

 

「うっせーぞ、テメェ!この距離で叫ぶなっ!!」

 

カカシが嬉しそうな呆れているような表情をし、ガイが俺のやったことに興奮を隠さず大声を上げ、それに再不斬がキレる。他の皆も拳を天に向け雄叫びを上げている。これで士気はかなり上がったな。

 

「おい・・・どうするっ!?」

 

「・・・直ちに退きましょう。あの2人別次元です」

 

「また逃げるのか?」

 

「今はね・・・迂闊に手の内を見せると写輪眼にコピーされちゃうのが関の山ですから。まぁもっともカカシさんはうちは一族ほど完璧にその眼使いこなせてはいないでしょうけど」

 

「この野郎、人が気にしてることをストレートに言ってくれるじゃないの」

 

「ではまた」

 

そう言ってカブト達は逃走していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、ホールのような会議場に上忍や特別上忍、各一族の重鎮、火影の護衛や奥方、三忍の綱手さん、自来也さん、俺が集まっている。そして中心にはヒルゼンさんとミナトさんと一緒に並んでいる柱間さんと扉間さんがいる。

 

「それでは、この度の砂隠れと音隠れとの戦闘、及びその後の対応についての会議を始めます。進行は私、奈良シカクが務めさせていただきます」

 

シカクさんの号令から会議が始まった。

 

「さて会議を始めるのだが、まずはお2人に挨拶をさせて欲しい。改めてお久しぶりです、柱間様、扉間様」

 

「ああ、先程まであの若造の術中であったからな」

 

「うむ、そうだな!それもこれも葉のお陰だなっ!」

 

「さて、葉。説明してもらおうかお主の力についてな」

 

「扉間!そう言う言い方は無いだろう、ワシらは助けられた身だぞ」

 

「黙っておけ兄者!彼奴は尾獣や写輪眼を持ち、六道の力まで持っているのだぞ!今後の為にも直ぐ聞いておかねばならん!!」

 

「しかしだなぁ」

 

「黙れっ!!」

 

扉間さんにかなり厳しく言われた柱間さんは、原作通りガーンという擬音が見えてきそうなほど真っ白に落ち込んでしまった。

 

「お祖父様・・・」

 

「ああ言うところも昔のままだのお」

 

綱手さんが懐かしいような呆れているような雰囲気を出し、自来也さんは楽しそうだな。

 

「扉間さん、まず俺の話を聞いてもらうにあたって会って欲しい方々がいるんです。先ずはその方々に会ってもらえませんか」

 

「あの方々か」

 

「サル達はその者達に会っているのか?」

 

「はい、九尾事件の時に葉のことを聞く過程で会いました」

 

「成程・・・分かった、それでどこで会う?」

 

「俺の輪廻眼の能力で作り出した時空間忍術の空間で」

 

「・・・分かった、やってくれ」

 

「はい、天之御中」

 

 

 

 

 

 

『よお、来たな』

 

『葉の視点から見ていたがマジで初代火影だな』

 

『スゲェな!目ぇ黒っ!』

 

『私は戦いましたから驚きは無いですね』

 

『本当に久しぶりなメンツだなっ!』

 

『ええ、懐かしいですね』

 

九喇嘛、牛鬼、重明、穆王、孫悟空、重明、又旅が俺達、いや主に柱間さんを見ながら言っている。

 

「おお!五尾だけで無く他の尾獣達もおるのか」

 

「説明されると分かってなければ悪夢と言える光景だな・・・」

 

「よくぞ参られた」

 

「「っ!?」」

 

2人が声がする方を向くと、ハゴロモ様が立っていた。扉間さんはかなり警戒した様子だが、柱間さんは大はしゃぎだ。

 

「おお!其方が葉が紹介したいという」

 

「何なのだ、お主は・・・」

 

「うむ、我は安寧秩序を成す者・・・名を大筒木ハゴロモという」

 

「「・・・はあっ!?」」

 

そのままハゴロモ様の話に移る。チャクラの始まり、母カグヤの蛮行、それを弟と共に止めたこと、尾獣の成り立ち、後の二人の息子の対立、そして現代に脅威が来た時のために、葉に尾獣の陰のチャクラを集めてもらっている事などを話した。

 

次に俺の話を始める、元々居た世界で死に、レイン様に見つけてもらったこと。多くの世界を旅することを決めた事。そこで物語の能力を貰いその能力の持ち主達から直接修行をつけてもらったこと。千年分の修行を終えこの世界に送ってもらいその日に木の葉隠れの里に着き、そして九尾事件に巻き込まれたこと。そして湯の国、雷の国・雲隠れの里、滝隠れの里、土の国・岩隠れの里に旅行に行き、そこで二尾・又旅、八尾・牛鬼、七尾・重明、五尾・穆王、四尾・孫悟空と会い、木ノ葉に戻ってから一尾・守鶴と会う約束を取り付けている事を話す。

 

「「・・・・・」」

 

初めて聞いた柱間さんも扉間さんも1度聞いた皆も改めて固まってしまう。

 

「いや〜、なんとも壮大な話だな」

 

「・・・兄者は能天気すぎだ。こっちは頭が痛くなる・・・」

 

俺達の話を聞き柱間さんは笑っているが扉間さんは手で目を覆って俯いてる。

 

「所で葉よ、先程の話でお主はワシのように全ての五大性質を使えて、陽遁とワシも使えん陰遁も使えるのだろう?ならワシの木遁も使えるのでは無いか?」

 

「ええ、使えると思うのですがどうしても貴方が使っているイメージが強くて使うのを躊躇っていたんです」

 

「何だ、そんな事を考えていたのか?そんな些細な事は気にせず存分に使えばよい!」

 

柱間さんは笑いながら木遁を使う事を促してくれた。

 

「分かりました。これからは積極的に使わせて貰います。貴方とマダラの戦いのシーンは俺も大好きな戦闘シーンでしたし」

 

「ほお!何とも気恥ずかしいがかっこいいと言われるのは気分が上がるのお!ではどうだ一緒に修行でも「そう言う話ではない!兄者ひっこめ!!」うっ!?」

 

テンションが上がった柱間さんを扉間さんが無理矢理止めてしまった。あ〜あ、また落ち込んじゃった。

 

「はあ・・・まあ良い。それで葉よ、お主はワシらをどうするつもりだ?」

 

扉間さんの一言で皆は真面目な顔に戻る。皆は俺と扉間さんを交互に見ている。これからの流れを固唾を呑んで見守っている感じだ。

 

「お主は今、ワシらえの命令権がある唯一の人間だ。はっきり言ってそれだけでもかなりの脅威だ。それに加えてお主には霊の力を引き出す技に写輪眼、その進化である輪廻眼、そしてあの尾獣共さえ手懐けている」

 

「叔父上様っ!?」

 

「扉間っ!?そういう言い方は寄せ!!葉は木ノ葉の為に戦ってくれたのだぞ!!」

 

「兄者も綱も黙っていろ。ワシもそれは分かっておる。だからこそ聞いておかねばならん。兄者と真っ向から勝つ者なぞ、考えられるのはうちはマダラ以外おらんと思っていた。だがそれが現れた。しかも里同士で戦争の蟠りがあった岩隠れと雲隠れと同盟までやってのけた・・・そんな事を成し遂げた者はワシらの代ではいなかった。だからこそ聞かねばならん。そんな強者がワシらをどうするのかを」

 

「二代目様・・・」

 

「扉間様・・・」

 

ミナトさんやヒルゼンさん、この場にいる皆が扉間さんの心情を聞き、俺の方を見ている。そんな中、俺は話し始める。

 

「・・・先程話しましたが、俺は生前この世界を物語として見ています。今回の戦いであなた方が穢土転生で蘇り大蛇丸と共にヒルゼンさんと戦い、その戦いでヒルゼンさんが命を落としてしまう事を」

 

「・・・・・・」

 

ヒルゼンさんは神妙な顔になり皆も顔を曇らせている。俺が居なかったらそうなっていたかもしれないと感じたようだ。俺が居なかったら綱手さんやシズネ、パクラ、サムイはいないからね。

 

「俺はそれを何とかしたかった。そして大蛇丸の計画を崩してやろうと思ってました。あの戦いまでは考えていたのはそれくらいです・・・それで今考えていることといえば」

 

「考えている事?」

 

俺の言葉にクシナさんが反応する。皆も俺が何をするつもりなのか気になっている様子だ。

 

「ええ、お2人を・・・生き返らせちゃおうと!」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「・・・はああああああっ!!!!????」」」」」」」」」」」」」」」」

 

俺の2人の蘇生発言に柱間さんや扉間さんを含めた全員が驚愕の表情になっている。

 

「よ、葉!お主そんな事を考えとったのかっ!」

 

「ええ、お2人には今の里や忍び達の事を見てほしいですし、尚且つこれからを考えると居てくれたらかなり未来が良い方向に変わっていくと思うんですよ」

 

「いやっ!それは分かるんだけど、え?お2人も生き返らせられるの?」

 

「今のお2人の体は穢土転生で使用された生贄の体に塵が集まって形になっている状態じゃぞ?流石にそんな体じゃ生き返るのは無理では無いか?」

 

ミナトさんとヒルゼンさんが驚きながら質問してくる。あれ?皆に細かく説明してなかったっけ?

 

「俺のシャーマンとしての蘇生術は肉体と魂のどちらかがあれば、それらの記憶から復元していくことが出来るんですよ。だから魂を口寄せして仮初の体に入れる穢土転生とシャーマンの術は相性が良いんですよ」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「・・・はあ〜〜〜・・・」」」」」」」」」」」」」」」」

 

盛大にため息吐かれた・・・何でや、全部は説明してなかっただけでその場で出来る方法をとっただけなのに。

 

「まさかそんなことまで「おおっ!生き返れるのか!ならやってもらおうかのう」っおい!はしゃぐな、兄者!っええい、分かった!先ずはやってくれ、葉」

 

俺の言葉に扉間さんが呆れていると柱間さんが話を遮って割り込んでくる。柱間さんはかなり乗り気だ。

 

「それではまず穢土転生を解除しますね」

 

俺は穢土転生の術を解除した。すると2人は体から魂が離れていく。それに伴って2人の体の塵が消滅していき、その中からザク・アブミとキン・ツチの遺体が出てくる。

 

「部下の命を・・・大蛇丸め、何と言う事を」

 

「それでは・・・オーバーソウル・エリザオペレーリン」

 

俺はエリザオペレーリンを発動する。

 

「超・占事略決、呪禁存思」

 

俺は技を発動させる。すると2人の魂に纏わりつくように体が生まれていき、2人は完全な体を取り戻す。

 

「「「「「「「「「「「「「「「「ウオオオオオッ!!!」」」」」」」」」」」」」」」」

 

「お帰りになられましたな・・・柱間様、扉間さん」

 

「お祖父様・・・叔父上様・・・」

 

皆が喜び、綱手さんが涙を流す中、こうして忍びの歴史においても最強格のお2人が完全復活した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、俺と柱間さんと丁度任務から帰ってヤマトは破損した家や建物の再建作業を請け負っていた。

 

「良し、行くぞ!葉!ヤマト!!」

 

「「はいっ!!」」

 

「「「木遁・連柱家の術っ!!」」」

 

俺達は術を発動し瞬く間に木製の家の骨組みが出来上がっていく。しかし流石は柱間さんだな、ヤマトが1列作るのと同じ時間で5列は作ってるし。かく言う俺も3列は作ってるけど、

 

「はっはっは!!良い術を作っていたのう!お陰で復旧作業が早まっておる」

 

「そうですね、このペースなら直ぐに終わりますね・・・大丈夫か、ヤマト?」

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・な、何でお2人共そんなに元気なんですか・・・はぁ、はぁ、はぁ、初代様は分かりますが葉さん同じくらいの規模で使用してますし」

 

「俺の場合は六道仙術を覚えたこの体がハイスペック過ぎてな、全ての性質変化も習得していたんだけど心象的に木遁を使う気になれなかったんだけどな。実際に柱間さんに会い認められたことでこれからは使っていこうって気になったんだよ」

 

「はぁー、やっぱり規格外過ぎますよ。僕なんてお2人の半分ほどでまいってしまってるんですよ」

 

「はっはっは!そう言うな!お主の術のお陰で里が元通りになるまで時間が早まったのだ。喜ばしい事ぞ!」

 

こうして修復作業は順調に進んでいくのだった。




次回はいよいよ暁登場です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。