霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅くなりました


第七十話

前回、ナルト達の戦いが終わり、里の方でも俺と柱間さんの登場により木ノ葉崩しは終結した。その日の夜に会議にて柱間さんと扉間さんに俺とハゴロモ様とレイン様の話をしてその流れでお2人を蘇生させた。

 

 

 

 

 

 

ここは原作やアニメでよく出てきた火影が使っている執務室。そこでミナトさんとヒルゼンさんが扉間さんに正座させられていた。

 

「あ、あの〜、なぜ私達は正座させられているのでしょうか」

 

「分からんか?」

 

「「は、はい・・・」」

 

「・・・お主達は葉の活躍で雲隠れと岩隠れと対等な同盟を結んだ。そしてお互いの外交の元資材や名産品などの取引も行っている・・・これは俺達の代では成し得なかった事だ。それは良い、良いのだが余りにも利益を度外視しすぎではないか?」

 

ミナトさんとヒルゼンさんは、扉間さんに土の国と雷の国との貿易について問いただされていた。

 

「そ、それは〜、葉君が結んでくれた同盟相手なのでこれくらいなら良いかなぁって」

 

「ワ、ワシも」

 

「き、貴様等・・・幾ら同盟相手と言えど自国の利益をもっと考えよっ!これではいずれ足下を見られるぞっ!!」

 

「まあそう言うな、扉間よ。お互い手を取り合っていけば良いではないか。猿飛、それにミナトよ!ワシは2人を応援するぞ!このままやっていこうぞ!!」

 

「兄者!黙っておれ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に数日、復興作業が落ち着いた頃、改めて妙木山に行く為に自来也さんに取り次ぎをお願いした。すると内容が内容だからか直ぐ来てくれて大丈夫と返事が来た。そして今日、俺と自来也さん、綱手さん、ヒルゼンさん。そして話を聞きつけた柱間さんと扉間さんが合流した。

 

「さて、行くメンツも集まった事だし行くとしようかのお」

 

「はい、お願いします」

 

「いや〜、妙木山か、楽しみだな扉間!」

 

「分かったからはしゃぐな兄者!ワシらは葉やハゴロモ殿の付き添いで行くのだ、ガキじゃあるまいし迷惑をかけるなっ!!」

 

「ほっほっほ、柱間様は相変わらずじゃな」

 

「お祖父様・・・」

 

俺と自来也さんが最終確認をしていると、柱間さんが今にも飛び出して行きそうなほどテンションが上がっており、それを扉間さんが怒りながら止めている。ヒルゼンさんはとても懐かしそうに微笑んでいるが綱手さんはワンパクな祖父という存在に恥ずかしそうだ。

 

「ま〜ったく元気なじい様たちだのお!まあ良いか、よろしく頼むぞ」

 

自来也さんが妙木山から来てもらったコウスケに頼むと俺達は煙と共にその場から消える。そして次の瞬間にはアニメで見たまんまの光景が目の前にあった。ハスやタケノコの様な巨大でカラフルな植物が生えている不思議な場所・・・これが妙木山っ!!

 

「「うおおおおおっ!!」」

 

俺と柱間さんは幻想的な光景にテンションが上がり思わず大声を出してしまった。

 

「今度は葉もか・・・」

 

「まぁまぁ、そう言わんでやってください。扉間様」

 

「葉にとっては物語の世界の場所なのです。だからあんなにはしゃいでいるのです」

 

「・・・はぁ、分かった。葉にとっては見る物全てが珍しい物だろうからな」

 

「お〜い2人共!大蝦蟇仙人様を待たせるのも悪い!そろそろ行くとするかの!」

 

コウスケの案内の元、俺達は洞窟のような場所に来た。そこで二大仙人のフカサク様とシマ様と挨拶を交わした。

 

「皆、よう来なすったのう」

 

「まさか小僧と一緒に綱手ちゃんやヒルゼンまで来るとはのう」

 

フカサク様とシマ様の更に上にいる大きな蝦蟇に目線がいく。妙木山の長にして齢数千歳ともされる老蝦蟇。

 

「おお よー来た!よー来た! え──・・・ 誰じゃったかいの? 」

 

原作やアニメで見た通りかなりボケていて全員ずっこけてしまった。

 

「このボケジジィ!!折角お前さんみたいなのに会いたいって来てくれた子達に何じゃそれは!!」

 

「母ちゃん!大ジジ様にその言葉使いはやめい!!」

 

「ボケをボケと言って何が悪い!!」

 

今度はフカサク様とシマ様が喧嘩を始めてしまった。

 

「頭!姉さん!夫婦喧嘩はその辺で勘弁してくださいませんか!今日はこの葉の件で来ていますので」

 

「喧しいわ小僧!こっちはこのボケジジィがいきなり決めたせいで歓迎の準備もできとらんのじゃぞ!折角ご馳走でもてなそうと思ったったのに!!」

 

「えっ(姐さんのご馳走ってまさか・・・)」

 

「これでは埒が開かんな。葉、もうあの方を呼んでしまえ」

 

「あ、はい。そうですね・・・天之御中」

 

俺は扉間さんに促されて輪廻写輪眼を発動し術を使う。今回は時空間を移動するのではなく大きな穴を開けて天之御中の空間を見えるようにした。喧嘩をしていたフカサク様達は俺の眼と空間に驚いていた。そして俺が開けた空間からハゴロモ様が出てこられた。

 

「な、何じゃお主は!」

 

「急な訪問申し訳ない。昔馴染みとの久方振りの再開に少々気が早ってしまっての」

 

「お前さん、何者じゃ?そのなりに輪廻眼・・・まるで六道仙人のようじゃ」

 

「そのまさかだ・・・ワシは安寧秩序を成す者・・・名を大筒木ハゴロモという」

 

「「・・・はあっ!?」」

 

「おお・・・おお・・・」

 

「久しぶりだな、ガマ丸。昔はこんなに小さかったのに、今ではこんなに大きくなって・・・それにしても歳を食ったなガマ丸、まるでミイラじゃないか」

 

「久しぶりに会った師匠に対してそれか?ハゴロモよ・・・お前こそしわくちゃで化け物感が際立っておるぞ」

 

会って早々ディスり合いをしているが、2人とも笑顔で目には涙を浮かべている。どれくらいの年月が経ったのか正確には分からないけど友人に会えて本当に嬉しそうだ。フカサク様から手で合図されたので、話を続ける2人をそのままに俺達は退散、コウスケに残って貰い、俺達はフカサク様の家にお呼ばれした。そのままシマ様が腕によりをかけて作ってくれたご馳走を頂いた・・・アニメで見た通りのカラフルな虫料理を。

 

「さあ皆、たんと食べんさい!」

 

「遠慮せんでええぞ?客人がこんなに大勢来たんは久しぶりじゃ」

 

シマ様が料理をどんどん出してくれて、フカサク様が料理を頬張りながら俺達に食べるよう促してくれるが、自来也さん達は中々手が出ていないようだ。

 

「おい、自来也。折角のフカサク様とシマ様からの御厚意だぞ、お前が手をつけなくてどうする」

 

「そう言うお前も箸が進んでおらんぞ、綱手・・・分かっておるがどうにも虫料理は慣れんでのう」

 

「年寄りの胃には刺激が強くないかの・・・」

 

「歳を理由に逃げるなよ、猿。折角の厚意だ、有り難く頂かなくてはな。ほれ食え」

 

自来也さん、綱手さん、ヒルゼンさんは橋の進みが遅いが扉間さんは結構普通に食ってる。

 

「葉やお祖父様はどうですか・・・え?」

 

「「おかわり!・・・ん?」」

 

綱手さんが俺達の方を向いたらそこには、頬をリスの様に膨らませながら虫料理を頬張っている俺と柱間さんがいた。

 

「よ、葉もお祖父様もすごい食べっぷりですね」

 

「おお!独特の味だがそれがまた癖になる味でな、箸が止まらんぞ!」

 

「はい!前の世界でも乾燥させた干物みたいな虫の食品とかありましたし、俺珍味系結構好きなんですよ!」

 

「そ、そうか・・・」

 

「2人共凄いのう」

 

「あらあらっ!そんなに美味しそうに食べてくれて嬉しいねぇ!よっしゃ、まだまだ作ったるからどんどん食べんしゃい!」

 

「はいっ!」

 

「おうっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方木ノ葉の里ではカカシが茶屋の前で誰かを待っていた。その店には黒地に赤い雲の模様が入った羽織を着た二人組がいた。

 

「ん?よう!お2人さん、仲のよろしい事で、デートですか?」

 

「バーカ!私はアンコに団子頼まれたのよ」

 

「お前こそこんなとこで何やってんだ?甘いもんは苦手だったろ?」

 

「いやね、供え物を買いに来たついでにここで待ち合わせしてんのよ。サスケとね」

 

カカシが茶屋を確認しながら話しているとそこにサスケが到着した。

 

「どうしたんだ?カカシ先生。アンタが先にいるなんて珍しいな」

 

「ま!たまにはな」

 

「ん?俺、納豆と甘い物は苦手だぜ」

 

「あっそうだったね、悪い悪い」

 

カカシが話をしながら茶屋を確認するとそこにいた2人組みが居なくなっていた。

 

 

 

 

 

場面は変わり、先程の2人組が川縁を歩いていた。2人の前にアスマと紅が現れ通せんぼする。

 

「お前ら、里の者じゃねーな・・・一体何しに来た」

 

「猿飛アスマに夕日紅か・・・」

 

「俺らを知ってるてなると、元この里の忍びって事か」

 

1人が傘を外すとその者は片目が空いたうずまき状の仮面を被っており、その目の部分からは写輪眼が見えた。

 

「「!!」」

 

「(仮面・・・それに写輪眼か、誰だ?)」

 

「貴方のお知り合いですか?まぁどっちにしろ私も自己紹介はしておきましょうか・・・干柿鬼鮫、以後お見知り置きを」

 

「以後なんてねーよ。お前らは今から俺達がとっちめる」

 

「アンタのことは知ってるわよ。干柿鬼鮫・・・元霧隠れの忍びで大名殺し、国家破壊工作などの容疑で水の国より各国へ指名手配中の抜け忍」

 

「そっちの仮面野郎は知らねぇが、お前さんはビンゴ・ブックじゃSランクになってる重罪人だ。そんなお前ら何の考えもなくこんな所に堅気にゃ見えないカッコでノコノコ来るはずはないことぐらい分かってる・・・目的は何だ?」

 

「・・・・・」

 

「この方けっこーウルサイですねえ、殺しますか?」

 

「・・・素直に里から出れそうにないな。だがやり過ぎるなよ、お前の技は目立つ」

 

「決まりですね」

 

「(刀の先で押されるとはよ・・・なんて力してやがる、だがこんなもんじゃ俺はやれねぇぞ!)」

 

「ウォラァァ!!!」

 

「っ!!ちぃ!」

 

「私の大刀“鮫肌“は斬るのではなく削る!!」

 

「知っ、てんだよっ!!」

 

腕を削られたが、何とか距離を取るアスマ。だがその様子は冷静だった。

 

「紅・・・遅いぜ」

 

その言葉の瞬間、鬼鮫の足元が沼の様になり、仮面の奴は突如現れた木に絡め取られる。紅の幻術だ。

 

「幻術か」

 

「これで・・・終わりよ!」

 

紅が苦無でトドメを刺そうとするがなんと仮面の奴が拘束をすり抜けてしまった。それに驚き動きを止めてしまった紅に仮面の奴の蹴りが迫り、それを受けて川の方に蹴り飛ばされてしまう。

 

「流石だが、これで終わりだ」

 

「ああ、確かに終わりだ。お前がな」

 

水面に着地した紅の背後に陣取る仮面の奴だが、その更に背後にカカシが現れる。一方、アスマの方は鬼鮫の鮫肌を躱してアイアンナックルを払い、鬼鮫の頬に切り傷を作る。

 

「なに!?」

 

「水遁・・・「水鮫弾の術!!」」

 

「(私と同じ術!!)」

 

「オラアアアッ!!!」

 

術同士がぶつかって起こった水飛沫が収まった瞬間、首切り包丁を振りかぶった再不斬が現れ、獲物を思いっきり振り下ろす。鬼鮫はそれを難なく受け止めてみせる。

 

「っ!?ほお、久しぶりですねぇ、再不斬の小僧が」

 

「そうだな、化け物の鬼鮫、イヤ?フカヒレの鬼鮫でいいか」

 

「言ってくれますねえ・・・」

 

「何でお前らまで出てくんだっつーの」

 

「いやーさっきは、お2人にお願いしちゃったけどさ。やっぱ気になるじゃない」

 

「はたけ・・・カカシ!」

 

再不斬、アスマ、カカシが話していると仮面の奴がカカシに過剰に反応する。

 

「(何だ?この仮面の男写輪眼を持っているってことはうちは一族か、誰かから眼を奪い取ったってことだが、俺達が乱入してから明らかに俺を意識している)」

 

「これは驚いた・・・道理で私の術を、確かコピー忍者のはたけカカシさんでしたか」

 

「驚いたのはこっちだよ。茶屋で怪しい奴らがいたんで誰かと思ったら霧隠れの怪人干柿鬼鮫とはね」

 

「これはこれは、私の名まで・・・光栄ですよ」

 

「成程、霧の忍刀七人衆の1人、そんでそのデカい刀が鮫肌というわけか」

 

カカシは確認する様に言葉を紡いでいく。それに鬼鮫は薄ら笑いを浮かべてカカシを見ている。

 

「貴方はそこにいる再不斬の小僧や無梨甚八、黒鋤雷牙とやり合って勝ったと聞いていますが?」

 

「ああ、俺だけの力じゃないがね」

 

「クク・・・削りがある方だ」

 

「よせ・・・鬼鮫」

 

鬼鮫がカカシに仕掛けようとすると、仮面の奴がそれを止める。

 

「「「「「!」」」」」

 

「お前がそいつとまともにやり合えばただでは済まない。それに時間をかければ他の忍びがここに駆けつけるだろう」

 

「しかし・・・」

 

「目的を見失うな、お前はここに手傷を負いに来たわけじゃないだろう?」

 

「その目的とやらを聞こうか?仮面君?」

 

「・・・探し物を見つけに来ただけだ」

 

「探し物ねえ・・・それを何だい?後、仮面の下の素顔見せてもらえないかな?」

 

「・・・断る。どうしても見たければ自力で奪って見ればいい」

 

「雷切っ!!」

 

仮面の奴の言葉が終わった瞬間、カカシは雷切を発動し懐まで入っていた。そのまま腹目掛けて突きを放つが先程と同じ様にすり抜けてしまう。

 

「(やはりさっきと同じすり抜ける術!これが奴自身の術かそれとも万華鏡写輪眼の能力か、それに何だ?この感覚は)」

 

カカシは仮面の奴の術の考察と同時に違和感を感じている様だが、すり抜けた先に鬼鮫が鮫肌を振り抜いている姿が見えた。

 

「終わりですよっ!!」

 

「木ノ葉剛力旋風!!」

 

鬼鮫の振り落としより早く協力な蹴りの一撃が決まる。鬼鮫は仮面の奴の元まで戻された。

 

「何者です?」

 

「木ノ葉の気高き碧い猛獣・・・マイト・ガイ!!」

 

「何て格好だ・・・珍獣の間違いでは?」

 

決めポーズを取るガイに鬼鮫は珍獣扱いだ。

 

「相変わらずいいタイミングで出てくるじゃないの」

 

「おお!遅れてすまんな、警邏部隊の奴と中々会えなくてな。だがここからは俺も参戦するぞ!写輪眼対策は分かっているな!」

 

「アンタね、簡単に言うけどね」

 

「目と目を合わせず、常に相手の足だけを見て動きを洞察し対処していくだったか、改めて言うがこんなんお前位しか出来ねぇよ」

 

「そうは言うが先生の修行では出来ていた。ならばやるのみだ!後は俺が呼んだ警邏部隊が到着するまで足止めすれば俺達の勝ちだ」

 

「・・・いい度胸ですねェ」

 

ガイが臨戦体制に入ると鬼鮫も鮫肌を構える。戦いが再開されようとしているが、だがそれを仮面の奴が止める。

 

「鬼鮫止めだ・・・俺達は戦争をしに来たんじゃない・・・残念だがこれ以上はナンセンスだ。帰るぞ」

 

「折角ウズいてきたのに仕方ないですねェ・・・」

 

そう言って2人はいなくなった。木ノ葉と暁の初衝突は痛み分けといった感じになった。

 




次回は修行や葉の新たな旅について書いていこうと思います
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