前回、水の国・霧隠れの里へ到着し、原作でも活躍していた青と会うことが出来て紹介して貰った店で美味い食事やお酒を楽しんだ。その翌日、俺達は霧隠れの重鎮達が集まる会議の場に呼ばれた俺達はその場に来ていたオビトを誘い出し戦闘を仕掛けた。
「やぐら様!目を覚ましてください!!」
「そうです。あのような者に操られないで下さい!!」
「水影様っ!!」
「・・・・・」
霧の忍び達の呼びかけに全く反応しないやぐらに再不斬が瞬身の術で接近して首斬り包丁を横薙ぎに振るう。やぐらは自身の武器でそれを受け止めまたもや鍔迫り合いになる。
「再不斬さんっ!」
「ああ!問題ねえよ!!白!香燐!サイ!こいつの動きを止めるぞっ!!綱手とシズネ、やるぞ!!」
「「「了解っ!」」」
「任せろっ!」
「はいっ!」
鍔迫り合いを止め距離を取った再不斬の号令で皆が返事をし、術を繰り出す。
「氷遁・ツバメ吹雪!」
「晶遁・六角手裏剣・乱舞!」
「忍法・鳥獣戯画!」
再不斬の言葉に3人が了解の言葉を告げ、術を発動していく。白は氷遁のツバメを、香燐は晶遁の手裏剣を、サイは墨による無数の鳥をそれぞれ再不斬とから結んでいるやぐらにむけて放った。だがやぐらは再不斬の態勢を崩させ距離を稼ぎそれぞれの術を避けていく。生徒達の術を利用しもう一度突っ込んだ再不斬だが、そこでやぐらの術が発動する。
「水遁・水鏡の術!」
やぐらの目の前に水で出来た鏡が作られ、棍棒の鉤爪部分で引っ掛けて鏡を再不斬と術の方に向ける。すると鏡に再不斬と術が写りそれらが飛び出してくる。再不斬は鏡合わせの自分と斬り合い、術の方も全く同じ術が出てきて相殺される。あれが水遁・水鏡の術か・・・接近する敵に向かって水でできた鏡を展開し、さらに同じ姿をした分身を発生させて衝突させる。対象が術や武器などを使用している場合、そのまま再現される。
「はあっ!?うちらの術は相殺されるし、再不斬先生は自分と斬り合ってるし、何なんだあの反則見てーな術は!」
「あれはやぐら様の得意技、水鏡の術だ。相手の体術だろうが飛び道具だろうが術だろうが、全く同じ物を水で作った鏡から出現させ相殺する」
「随分理不尽な術ですね。分かりやすい弱点などは無いのですか?」
「はっきり言って分からん。我らでも思いつくのは術の発動よりも早く仕掛ける、それくらいなものなのだ」
「流石は尾獣の力すら自身の意志で操る四代目水影ですね」
話しながら対策しようとしているとやぐらが印を組み術を発動しようとしていた。真正面にいた再不斬が明らかな焦りの表情で全員に警告する。
「あれはっ!?テメェら逃げろっ!流されるぞっ!!」
「水遁・爆水衝破っ!!」
下を向いたやぐらの口から水が際限なく溢れてくる。この術は白が中忍試験の香燐戦で使っていたが、白も加減して使っていたがその時とは明らかに規模もスピードも違った。一瞬で会議場を飲み込み、この場にいる全員を洗い流した。
「「「「「「「「「うわあああああっ!!?」」」」」」」」」
「「っ!」」
その水は俺たちの所まで届き、流されてしまう。その水流は離れた場所で戦っていた俺とオビトのの所まで届き、一緒に流されてしまう。
場面は少し戻り、俺はオビトを引き離し戦闘を行っていた。
「さっさと俺の事を知っている訳を話せ」
「さあて、何でだろうなあ〜、術使おうとして飴玉詰まらせて顔面蹴り飛ばされた話とか?」
「っ、貴様っ!!」
俺は唐竹・袈裟懸け・右薙・右斬り上げ・逆風・左斬り上げ・左薙・逆袈裟・突きの斬撃を放ち、その合間の隙を尾獣達の尾を織り交ぜ、オビトを近づけてさせない様に立ち回った。その間にオビトは首斬り包丁をすり抜けたり、鎖で防いだりしながら俺に向かってきた。
「貴様、それ程の数の尾獣共をどうやって手懐けた?」
「そんなんじゃねぇよ、お前らと違って俺は仲間になってんだ」
俺が首斬り包丁を横凪しようとするとオビトは袖から木遁・挿し木の術を打って来たので尾獣達の尾で弾くとその死角を利用してオビトが近づいており、遂にオビトの手が首斬り包丁の刃を掴んだ。
「隙が出来たな、こいつは貰っておくぞ?」
「渡すか、バカ」
神威に取り込まれそうになっている首斬り包丁を飛雷神で左手に飛ばし、その後アイテムボックスに収納する。
「っ!?貴様、あの男と同じ術を」
「ここにいないミナトさんに集中してていいのか?モルフィン!」
俺の使った飛雷神の術に気を取られ過ぎて隙を見せたオビトに、俺はモルフィンをオーバーソウルしたクリスタルペンデュラムを突撃させる。オビトを輪廻写輪眼でしっかり捉えながらだ。
「貴様こそ忘れてはいないか?俺には攻撃は効かっぐはっ!!?」
神威を発動させていて攻撃を無効化出来ると高を括っているとオビトの動きが一瞬止まり、オビトの腹をペンデュラムが通り過ぎる。しかしオビトは腹に衝撃があったかの様に声を上げ仮面の内から血を吹き出している。
「ぐっ・・・何だ、何故俺に攻撃が、それに一瞬体が動かなくなった・・・貴様の仕業か、麻倉葉」
「ああ、俺の万華鏡写輪眼の能力、思金(おもいかね)って言うんだよ。能力は視界に入れた相手の魂に干渉することが出来る。例えば魂を相手の体からずらしたりな、魂が離れた部分は自由を効かなくなる。そして俺のシャーマンとしての能力、霊の力を具現化させるオーバーソウルは魂に触れることが出来る。これがお前の攻撃を食らったタネだ」
「・・・成程な、つまり貴様には単発の能力だけでは回避にはならないという訳か」
「そういう事」
俺達がそれぞれ戦略を思考していると皆が戦っていた方向から巨大な水流が迫ってきた。
「「っ!」」
水流の中には皆が見えて俺達も一緒に流された。水流は建物の外壁を破壊して溢れ、近くの湖に流れていった。
「(っ、皆!)」
俺はモルフィンを眼で合図を送り、流されて来た皆の胴体に巻き付いて貰う。そのまま俺達は湖に投げ出された。その後オビトとやぐらが湖の上に現れる。
「沈んだか・・・引き上げるぞ奴等の死体や尾獣共を回収せねばな」
オビトがやぐらを使い俺達を引き上げようとすると、俺達が沈んだ場所が水蒸気を上げ爆発した。
「っ!何だ」
水蒸気が晴れると肩のアーマーから触手が生えたような形状の鎧を身に纏い、紫の炎を操る俺の姿があった。
「貴様・・・その鎧は」
「これが霊の力を具現化させるオーバーソウルの中でも、「シャーマンが纏う巫力の鎧」に成形することで運用効率を極限まで向上させた、いわば最強形態。全てのシャーマンがいずれ辿り着く、奥義にして到達点。 複霊甲縛式O・S「憤怒の炎」マステマ・ドルキームさ」
「葉・・・」
「葉さん、凄い」
「お兄ちゃんかっこいい!!」
「やっぱり頼りになるよね、葉さんって」
「何という存在感なんでしょう」
「あの野郎、まだこんなのを隠してやがったのかよ」
綱手さん、シズネ、香燐、サイ、白、再不斬が俺のマステマ・ドルキームの圧倒的な存在感に驚愕している。俺のオーバーソウルを初めて見た霧の方々は、言葉も出ず呆然としているが、しょうがないか。俺はマステマ・ドルキームの説明を終えた瞬間に巳の印を組み、至る所に木を生やしていく。
「綱手さん、再不斬。もういっちょ四代目の方は任せます」
「任せろ」
「おう」
「さ〜て、そんじゃあ・・・行くかっ!」
俺の言葉を合図に皆がオビトとやぐらに向かって突っ込んでいく。やぐらは迎え撃つため身構え、オビトはこっちに向かって突っ込んでくる。一番に接触しようとしていた俺とオビトだが俺は触手の1本を木に巻き付け方向転換しそのままやぐらの元へ直行する。
「何っ!?」
「おらぁっ!」
まさか自分を素通りするとは思っておらずこっちに意識を向け過ぎたオビトは綱手さんの豪撃に対応できず、直接食らう事は避けたが水面を撃ち抜いた時の衝撃破は回避できず吹っ飛ばされてしまう。他の皆が追撃に向かう中、俺はやぐらの元に辿り着きそのまま飛び蹴りを食らわす。単純な攻撃だったので棍棒で塞がれるが、
「くっ、貴様ぁ!」
「よそ見してんじゃねえよ・・・いつまでもうちの大将が構ってくれると思ってんじゃねえぞ!水遁・水龍弾!」
「氷遁・破龍猛虎!」
「晶遁・破晶降龍!」
俺の行動に憤慨してこっちを睨んでくるオビトに、再不斬が挑発しながら水龍弾を、白が破龍猛虎を、香燐が破晶降龍を同時に放つ。だがその攻撃は神威のすり抜けで躱されてしまい、それ等の術は結晶になった。
「ちぃっ!貴様等、邪魔だっ!!」
場面は俺に戻り、飛び蹴りを防がれてからマステマ・ドルキームの触手と尾獣達のチャクラを纏った手足での徒手空拳を仕掛ける。俺の打撃をやぐらが一歩引き、棍棒を湖に叩きつけ大きな水飛沫を立てる。水飛沫の中から複数のやぐらが飛び出してくる。
「水分身か・・・悪ぃけどそんなもん意味ねえんだよっ!」
俺は輪廻写輪眼とマステマ・ドルキームによるダウジングで本体と分身の正確な移動場所を先読みし、分身を尾獣達の尾によって同時に掻き消し本体をマステマ・ドルキームで拘束しようとする。だがやぐらは再度水遁・水鏡の術を発動、鏡から俺が現れ触手同士がぶつかる。動きの止まった俺に向かってやぐらは素早く印を組み術を発動させる。
「水遁・大瀑布の術!!」
やぐらの周囲の水が渦巻き、一気に此方に押し寄せてくる。水遁・大瀑布の術は広範囲にわたり、数十メートルという高さまでうねり上げた水を巨大な滝の如く、一気に地面へと流れ落とす術。カカシ対再不斬戦で見たけどそれよりも更にデカいな・・・だったらこっちも特大の技をくれてやるよ!
「火葬!!!(ハルヴァヤー)」
俺が放った極大の火炎によって水遁・大瀑布の術は蒸発した。地獄の炎で敵の全身を焼き尽くす必殺技「火葬(ハルヴァヤー)」。その威力はパッチソングで強化された十祭司を一瞬で消し炭にしてしまうほどだ。勿論やぐらを殺したいわけじゃないから少し加減はしているが、炎に所々焼かれたやぐらが距離を取る。
「・・・・・」
『葉、そろそろあいつが起きてくるかもしれねえぞ』
『ああ、あいつのチャクラが膨れ上がっていくのが分かるな』
「ああ、俺にも分かるよ」
『葉、俺達の物語を見ていたから分かってると思うが、あいつの頑丈さは並大抵のもんじゃねーぞ』
『ええ、私の炎もですが穆王の角も通さない強固な甲羅ですからね』
「うん、原作の忍界大戦を見てるから分かるよ。オビトもいるしね、だからこっちも切り札を切るつもりだ」
『では七大精霊の甲縛式オーバーソウルを?』
『おお!初代火影とやった時のあれか!』
九喇嘛、牛鬼、孫悟空、又旅、穆王、重明と話をしているとやぐらの体を赤いチャクラが覆い始めた。
「来たか・・・」
「ああああああああああああああああああっ!!!!!」
やぐらの叫び声と共に、湖が荒れていく。近くにいる俺だけじゃなくて離れた場所にいる皆も体勢を崩さない様に踏ん張っている。そして水面が静まっていき、煙が晴れるとそこには・・・・・山の様に巨大などちらかといえば甲殻類に似た3つの尾を持ち全身を装甲で覆ったようないかめしい姿をしている巨大な人亀、三尾の磯撫が佇んでいた。
「やっぱり、何度対峙しても尾獣達は絶望感ハンパないな」
『そう言っておりますが、緊張しておりませんな葉殿?』
「マタムネ、当たり前さ。俺は今、テレビで漫画で見ていた世界にいる。それで興奮しっぱなしだし。それに、こんくらいの困難で怖気付いてたらアンナさんに叱られるよ」
木ノ葉の特使が来て、対談が行われようとした時顔がドストライクな方が水影様を操っている者の存在を見破ってみせた。そして戦いが始まり木ノ葉の方々を中心に戦っていたが、水影様が遂に尾獣化してしまった。私達は三尾を見て動けなくなってしまっていた。そこに三尾が私を踏み潰そうとして来た。
「きゃあああああっ!!」
私は身構えるが、いくら待っても衝撃は来ない。
「大丈夫か?」
「・・・えっ?」
男性の声に目を開けると、木ノ葉から来た客人で水影様が操られているのを看破し、黒幕の男と戦っていた麻倉葉殿の顔があり、私は抱き止められていた。所謂お姫様抱っこだ。
「えっと・・・怪我は無さそうだけど大丈夫ですか?」
「は、はいっ!大丈夫です!!」
「っ!!行くぞマタムネ、スピリット・オブ・アビス!O.S!鬼殺し!S.O.A!!(スピリット・オブ・アビス)」
彼は首から下げている熊の爪の首飾りを手に持ち2人の霊?をそれぞれ変化させていく。背後に闇を纏う巨人が現れ、彼の手には巨大な刀が現れていた。三尾が迫って来ているが彼は慌てた様子もなく対処する。
「マタムネ、アビス、やるぞ!」
そういうと彼は、瞬く間に三尾の懐に潜り込んだ。手にする巨大な刀に黒いオーラの様な物を纏っている!
「闇纏・無明斬り!!!」
彼の凄まじい斬撃により三尾は後退した。凄い・・・人の身で尾獣と対等に戦えるなんて!
「大丈夫なら皆の応援に行ってやってください、頼みます!」
そう言って彼は三尾の元へ向かってしまった。それにしても・・・ああっ、なんて良い男なのかしらっ!!振る舞いは紳士的で特使として来れるくらい信頼があり、しかも強い!ああ・・・あの方と一緒になれたらどんなに良いのかしら・・・この戦いが終わったら水影様や長老様に打診してみようかしら、いや!絶対に彼の方の元に行ってみせるわっ!
なんか見覚えがあるくノ一を助けたが、今はそれどころじゃ無いしな。そう思っていると木ノ葉の皆が俺の周りに集まって来た。
「葉!」
「葉さん!」
「お兄ちゃん!大丈夫なの!!」
「おう、何ともないよ」
「あの巨体を生身で押し返して何ともないんですか・・・」
「流石は葉さん」
「いや、単なるバケモンだろ」
「再不斬、うるさい」
走行していると磯撫が立て直して此方に向かって来た。
「葉さん!また向かって来ましたよ!!」
「おいさっさと何とかしやがれ」
「んだよ、他人任せか?」
「俺らはテメェや柱間みてぇな規格外じゃねーんだよ、単身で災害に挑むなんざ頭のネジぶっ飛んでる奴のやる事だ」
「あはは・・・それで葉さん、どうしますか?」
「どうするか・・・こうするかな」
白の言葉に俺はスピリット・オブ・アビスをヒトダマモードに戻しマタムネを鬼殺しから元に戻しながら答える。
「2体目の七大精霊・・・という事はっ!」
「ああ、甲縛式オーバーソウルをやる」
「行くぜ?スピリット・オブ・アビス!!!」
ヒトダマモードのスピリット・オブ・アビスから闇が溢れて俺を包みこんでいき辺りを闇で覆っていく。その場にいる全員が恐怖している中、闇の中から俺が現れる。
その姿はスピリット・オブ・ファイア・暁月とは全く異なる代物になっている。頭にはスピリット・オブ・アビスの角がつき頰に紋様が浮かび、胴体部分と背中部分は暁月と似ているが手足のパーツは比べるまでもなく禍々しくなり鉤爪の手甲部分には剣の様な突起が出来ている。肩はスケィス2ndの金の肩当て、暁月にもあった翼はマスターガンダムのブースターの黒バージョン、腰の辺りからB-stフォームの3本の尻尾、光輪も宇宙を思わせる闇になっている。そして手には一回り程大きくなった万死ヲ刻ム影を握る。闇の大精霊の鎧を考えている時から.hack G.U.のハセヲのイメージが頭に浮かんでいたし、ゲームが大好きで憧れた存在の力を実際に使ってテンション上がるな!
「これがスピリット・オブ・アビスの甲縛式O.S!(オーバーソウル)S.O.A(スピリット・オブ・アビス)・黄昏(たそがれ)!!!!!」
「さあ、第2ラウンドだ、刻んでやるよ・・・『死の恐怖』をよっ!!」
次回はスピリット・オブ・アビスの戦いと霧隠れ編の終わりまで書いていきます。何とか今月中に書けるように頑張って行きます