霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅くなりました


第七十四話

前回、やぐらを操っていたオビトを炙り出し戦闘になった。それぞれ戦っていたが、やぐらの水遁・爆水衝波によって流され、近くの湖に降りて第二ラウンドが始まった。戦っていく中で、やぐらが尾獣化してしまう。そこで俺は2体目の七大精霊のオーバーソウル、スピリット・オブ・アビス・黄昏を発動させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は手を開いたり閉じたり、手に持つ万死ヲ刻ム影の握り具合を確かめていく。スピリット・オブ・ファイアの暁月はハオ様の黒雛というオリジナルがあってイメージはし易かった。そしてスピリット・オブ・アビスの黄昏、スピリット・オブ・ルミナスの甲縛式オーバーソウルは光と闇という属性でオタクの俺には膨大なアニメや漫画の知識があり、比較的イメージ候補が早く見つかった。

 

それが今回の闇のイメージ・・・何度も何度も絶望して闇に呑まれそうになった。だけど仲間達と共にどんな困難も乗り越えていき、歩き出すことを辞めなかった者、.hack G.U.の主人公、ハセヲ。俺が小さい頃からやっていたゲームで関連も大体やっていた作品群だ。そんなハセヲの力を自分が使っていると思うと冷静にならないといけないのにテンション上がりまくりだな!!

 

「ふっ・・・うううううおおおおおおおおおおっ!!!!!」

 

俺の咆哮の様な叫び声に呼応して闇が躍動していく。

 

 

 

 

 

 

 

そんな俺の様子を離れたところから見ているオビト・・・皆に任せてから少しして神威を使って撤退したようだ。

 

「(何だ、あれは・・・あんな物をたった1人の人間が生み出したというのか?・・・信じられんな)ゼツ」

 

「呼んだかい?」

 

「ああ、お前はこの戦いを最後まで見届けろ」

 

「・・・ねえ、なんかさ三尾以外にとんでもない化け物がいない?」

 

ゼツの見ている先には、闇を生み出し圧倒的な存在感を振り撒き続けている俺がいた。

 

「ああ、あれの観察をしろ。俺達の計画の最も大きな障害になる人物だ」

 

「へぇ〜、君がそこまで言うんだ。分かったよ」

 

会話が終わりオビトがその場から消えて、ゼツだけが残った。これからの戦いを見届けるために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よ、葉?そろそろ戻ってこい。なっ?」

 

「おいテメェ!いつまで吼えてんだ!早くこれを戻しやがれ!!」

 

「おおおおおーーーっ!お、そうだな。いや〜悪い悪い!俺が大好きだった物語の力が使えていると思うと嬉しくってね」

 

俺は綱手さんと再不斬に言われて闇の出力を抑える。

 

「あはは、葉さん。こんな時にはしゃいじゃってますね・・・」

 

「「「「「「「っ!」」」」」」」

 

俺達が一斉に磯撫の方を見ると、磯撫が此方に向かって突っ込んできた。

 

「皆、ちょっと霧の人達と一緒に離れていてくれ」

 

「分かったよ、お兄ちゃん」

 

「葉さん、気をつけてくださいね」

 

「フン、さっさと行って片付けてこい」

 

「葉、信じてるからな」

 

「おう」

 

皆がサイの鳥獣戯画に乗って離れていき、もう近くまできている磯撫と対峙する。そして磯撫は口元に赤と青のチャクラを貯め始めた。チャクラが溜まっていくのを黙って見守り、溜まり切ったチャクラの玉を磯撫が飲み込む。そして俺に狙いを定めてチャクラを一気に吐き出す!これは、ナルトが九喇嘛に乗っ取られた時大蛇丸に向かって撃っていた虚狗砲だ。この技は柱間さんも使っていた口寄せ羅生門の3枚を粉砕していたな、まあ関係ないがな!俺は虚狗砲に向かって真っ直ぐ突き進んでいく。そのままある技を発動させておく。

 

「黒穴っ!!」

 

俺は闇を俺の斜め後ろに闇で形成した玉を放つ。放たれた虚狗砲は黒穴の方に吸い込まれていき消滅してしまう。これはブラッククローバーのヤミ団長の闇魔法の技だ。

 

「食らいやがれっ!!天葬蓮華!!!」

 

俺は磯撫の真下に潜り込み万死ヲ刻ム影で顎をかち上げる。そのままの勢いで磯撫の甲羅の方まで飛び、大鎌を横一閃に振り抜いた。大鎌の切先からは闇の斬撃が放たれ磯撫の甲羅に傷を付ける。

 

「おらもういっちょ!輪伐乱絶閃!!!」

 

俺は磯撫の甲羅に万死ヲ刻ム影を叩きつける。すると磯撫の真下の地面から紫のエネルギーで出来た爪が6本、磯撫を取り囲む様に現れ、そのまま拘束しダメージを与え続け、その後爆発を起こした。この技はゲーム状では悪魔の巨爪を召喚する大鎌の特大技。これで洗脳が解除されてくれりゃあ・・・良かったんだけどな。俺が煙の様子を伺っていると、煙の中から磯撫が現れる。所々傷ついているがまだまだやる気な磯撫に俺は万死ヲ刻ム影をしまう。

 

「さて、それじゃあ次のラウンドを始めようか。磯撫!」

 

俺は背中に手をかざし一気に引き抜くモーションを行う。すると闇から、2本の大剣が精製される。作品内で出て来た大剣の中で1番好きだった大剣・大百足だ。それをB-stフォームの時と同じ様に片手に1本ずつ持つ。

 

「行くぞ、磯撫っ!」

 

『グオオオオオーーー!!!』

 

俺と磯撫は咆哮を上げながら進み、俺の2本の大百足と磯撫の頭突きが激突する。大百足の鋸刃が高速回転して磯撫の頭部から火花が散りまくる。俺は翼のブースターを全力で噴かし体格差を補いながら拮抗させていると磯撫が首を思いっきり振ったので一旦距離を取る。だが磯撫は口から衝撃波の咆哮を放ってくる。

 

「うおっと!そういやアニメでこんな攻撃やってたな!!」

 

俺が衝撃波をアクロバットな動きで躱し切ると磯撫は体を丸め始めた。あれって忍界大戦でもやってたな。

 

「確か影撫でだったっけ?その巨体でそんなんされたら辺り一帯更地になっちまうよ「葉!」ん?」

 

俺が磯撫の技にどうしようかと思考していると綱手さんが近くに来た。

 

「やはり何もしないなんて出来なくてな、カツユと共に援護するぞ!再不斬達や霧隠れの者達も準備してくれている!」

 

そう言われて綱手さんの後ろを見ると再不斬班の皆と霧隠れの人達が術の準備をして待機している・・・その中で先程助けたくノ一の人がすんごい迫力を出しながらこっちを見ている、と言うか睨んでる?のが見える、どうしたんだ?改めて見るとやっぱりあの人五代目水影の照美メイだよな。助けた時の吊り橋効果でロックオンされたか?まぁ俺は全然OKだが・・・まあ後でいいか。

 

「了解です。じゃあ俺も・・・あ、どうせならあっちを呼んでみるか」

 

「うん?どうしたんだ?」

 

「いや、何でもないです。行きましょう綱手さん」

 

俺の掛け声で2人で左手の親指を噛み破って血を流し、右手の平に血を付ける。そして亥・戌・酉・申・未の印を組み、湖の水面に手を突き出し術が発動する。

 

「「口寄せの術っ!!」」

 

水面に術式が映り出し辺りに煙が立つ。煙が晴れると、綱手さんを乗せた巨大な蛞蝓、カツユが現れている。

 

「なっ!?おい葉!そいつはっ!!」

 

『ああ?何だテメェは』

 

綱手さんが驚くのも無理は無いな。何故なら俺が呼んだのは蝦蟇の誰かではなく、大蛇のマンダだったのだから。

 

「葉、どうしてお前がマンダを呼び出せるんだ!」

 

「前にアンコから契約してみないかって言われてね。龍地洞の契約の巻物に俺も加えて貰ったんですよ『おい!』うん?」

 

『無視してんじゃねえよテメェ!いつまでオレ様の頭にのってやがんだ!』

 

「悪いな!ちょっと力を借りたいんだ、目の前の三尾を止めたいんだ。協力してくれ」

 

『アア?ふざけんなよ、何でテメェの言うことなんざ聞かなきゃなんねぇんだ!!』

 

「駄目か?後で飯とかたらふく食わせるぞ」

 

『そういう問題じゃねえっ!ふざけやがって・・・テメェを食って俺はおさらばさせてもらうぜ!』

 

そう言って俺を放り上げ、大きな口を開けて俺に食らいついて来た。・・・まぁマンダの牙を掴んで口の中で静止したけどな。

 

『フン、そのまま食って終いにしてやらあ、!なっ何!?』

 

マンダが顎に力を入れるが俺は噛み砕けない。俺はマンダの牙を手で止めて口の中で踏ん張っている。大百足は噛まれる寸前で手放し2本の尻尾で掴んでいる。

 

「葉!大丈夫か!?」

 

「はい、全然平気ですよ・・・なぁ」

 

『っ!?』

 

「俺食われる様な事したか?確かにいきなり戦場に呼び出して大捕物を協力してくれってんだから怒るのは分かる。だけどよ、いきなり食おうってのは無いんじゃないか?流石の俺も・・・ちょっと怒っちゃうぞ?」

 

『なっ!?ちょっ!?』

 

俺は光輪の闇を放出してある形を作っていく。それは『死の恐怖』の碑文の憑神(アバター)スケィスの第2形態だ。その姿にマンダを含めたその場にいる全員が恐怖する中、スケィスはマンダの上顎と下顎を掴み力を入れていきどんどん開いていく。

 

「お前が俺を『敵』だと認識するならよぉ・・・」

 

『ま、待っ!?』

 

「喰い殺すしかねえかな?・・・あ”あ”っ!!!」

 

「「「「「「「「「『っ!?!?!?』」」」」」」」」」

 

俺がハセヲのドスの効いたセリフを言いながら殺気と闇を放つと丸まって攻撃の準備をしていた磯撫や遠くで見ていたゼツを含めた全員の時が止まった。まるで魂が凍ってしまった様に、死神に命を握られた様に・・・背面にあるスケィスの姿も相まって敵味方全員に刻み込まれてしまったみたいだ『死の恐怖』が。

 

「まぁ安心してくれや、お前は取り敢えず開きにでもして後で蒲焼きにでもするからさ」

 

『待てっ!待ってくれっ!!』

 

「ん?」

 

俺がスケィスに更に力を加えようとすると、マンダからの静止の声が掛かった。

 

「どうした?」

 

『オレが悪かった!話を聞くべきだったと今なら分かる!お前は強いしヤベェが大蛇丸より良いもんをくれそうだ!だから頼む!チャンスをくれ!!』

 

「チャンス?まぁ俺としては協力してくれれば良いからなぁ。勿論後で美味いもんは出すし」

 

『分かった!協力するからよ、だからそいつの手を離してくれ!!』

 

「ああ、良いよ」

 

マンダの悲痛な叫びに俺はスケィスを闇に戻す。それにより皆が息を吐いて緊張を解いている。俺は冷や汗をかきながら呼吸を整えているマンダの目の前に静止する。俺がまた目の前に来た事でマンダはまた緊張している。

 

「マンダ、脅すような形をとってしまった事は謝る。だけどお前に協力してほしいって気持ちは嘘じゃ無いんだ。大蛇丸との契約みたいに生贄って形は取れないけど見返りはしっかり考えてる。だから、頼む!」

 

『・・・・・』

 

マンダの目の前で俺は頭を下げる。それに驚くマンダだったがそこから考え始めてしまう。

 

『・・・はぁ、テメェが何でオレと大蛇丸との契約について知ってんのか聞きてぇがそれはあいつを止めてからだな』

 

「えっ、じゃあ!」

 

『テメェ、名は』

 

「麻倉葉」

 

『麻倉葉か・・・分かった、契約成立だ!葉、さっき言ってた報酬、忘れんなよ!来るぞ!!』

 

磯撫は体を丸めて縦回転を始める。あれだ、ポケモンのドンファン見たいな感じだ。

 

「皆っ!影撫でが来る!備えておいてください!木遁・木人の術!!」

 

俺は目の前に木人を作り出す。そこに遂に磯撫が猛スピードで突っ込んできた。俺はそれを木人で受け止める。だがその突進力に木人が軋みを上げていってしまう。

 

「お兄ちゃ〜んっ!不味くない!?」

 

「何の、まだまだだ!」

 

俺は更に印を組み木人を変化させて巨大なレールを作り出した。磯撫はそのレールに乗っかりコースを変えてしまう。レールをジェットコースターのように組み替え落下地点を水上に設定して磯撫を上空に放りだす。

 

「霧の方々!水飴お願いします!!」

 

「っ!分かりました!皆の者、行くぞ!」

 

「「「「「「「「「応っ!水遁・水飴拿原!!!」」」」」」」」」

 

俺の合図で霧の方々が落下地点に水飴を流してもらう。そこに磯撫が落下してくる。磯撫は落下しても回転は止めてなかったので全身に水飴が纏わりつき動きずらそうだ。

 

「これで動きは鈍るだろ、綱手さん!」

 

「おう、カツユ!」

 

『はい!舌歯粘酸!!!』

 

「綱手様、私も共に!溶遁・溶怪の術!!」

 

綱手さんと先程助けたくノ一が同時に相手を溶かす術を放つ。それぞれの術が磯撫の全身に降りかかる。流石に表面にはダメージが溜まるだろうと思っていたら磯撫が真上に水を撒いている。体についた異物を取り除こうと言うのだろう。

 

「だが、それは隙を生むよな。マンダ」

 

『おう!』

 

俺の合図でマンダが猛スピードで駆け出し、磯撫の前足に巻き付く

 

『グ、グオオオオオ』

 

『くっ、長くは持たねえからな!早くしろよ!』

 

「十分だ。皆!全方位から攻撃を!」

 

「たく、待たせやがって!水遁・大瀑布の術!!」

 

「氷遁・狼牙雪崩の術!!」

 

「晶遁・破晶降龍!!」

 

「「「「「水遁・水龍弾!!」」」」」

 

「「「「「水遁・水鮫弾!!」」」」」

 

全員で磯撫の全方位を攻撃していく水や氷といった術を使用しているから目眩しにもなってるな。磯撫は体全体に降り注ぐ水やら氷やら水晶やらが鬱陶しくなって来たようで術の方位から脱出しようと動き出す。

 

『グオオオオオっ!!!』

 

「悪いがこれで終わりだよ」

 

磯撫が振り向くとそこには、既に技を放つ準備をした俺がいた。俺の右手に光る紋様が浮かんだ大砲のようになっておりさながら憑神のデータドレインのようだ。

 

「いっけえ〜〜〜っ!!!!!」

 

俺は憑神のデータドレインを元にした技、ドレインロードを放つ。

 

『グオオオオオ〜〜〜っ!!!!!』

 

俺のドレインロードが当たり、磯撫が吹っ飛んでいく。俺は技を打ち終わり磯撫の吹っ飛んだ場所まで向かう。磯撫は林を一直線に飛んでおり止まった場所に行くと尾獣化が解けたやぐらが倒れている。近くにいき確認するとちゃんと息をしていた。

 

「ふう、終わった、かな?」

 

俺はやぐらを抱えて皆の元に戻った。やぐらを抱える俺が見えて皆が集まってくる。俺は霧隠れの人にやぐらを預ける。

 

「水影様っ!」

 

「やぐら様、目を開けてください!」

 

「やぐら様っ!」

 

霧の皆からの声に

 

「ぐっ、お前達は・・・」

 

「俺達は木ノ葉から特使として来た者です。」

 

「貴方様を操っていた者を炙り出し撃退していただき、尚且つ暴走なされたやぐら様をお救い下さったのです」

 

「そうか・・・それでは礼を、それに俺を操っていた奴の話を、グウ!」

 

側近の肩を借りて立ちあがろうとしたやぐらだが体にかなりのダメージが残っているようで膝を突いてしまう。

 

「詳しい話は後日にでも」

 

こうして霧隠れの里の騒動は終わりを迎えた。




次回は、話し合いや小話を書いていこうと思います
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