霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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今回から雲隠れの里の話になります。キラービーのラップが自分には難し過ぎるので気持ち少なめで真面目さを増しています。


第六話

雷の国 雲隠れの里、高山などの山脈地帯が多く一見資源に乏しいような国土柄に思えるが、少なくとも第四次忍界大戦勃発時における国力は強大でペインの襲撃を受けた木ノ葉を軽く引き離しており、とくに財力では五大国中でもダントツ多い。雷影や人柱力の全員を輩出していると思われる夜月一族を筆頭に、多種多様な肌色や人種が織り交ざるグローバルすぎる里だ。 なお、作中で確認できる限りでは、五大国のうち唯一暁のメンバーを輩出していない国なんだよな。まぁこれは、雲隠れが良くも悪くも表裏がなくて、他の隠れ里が特殊な能力を持つ人材を無下に扱いすぎなんだよな。

 

そんなわけで関所みたいなことで手続きを済ませて宿を取り、里を散策する。山の上部を切り出しそこに一個の建物を作り、建物同士を橋と柱で繋いでいる。なんだか巨大なアスレチックみたいだ。木の葉の作りとえらい違いだな。

 

「おおー、まるで遺跡だな」

 

『確かにこれは絶景でござるな』

 

『それと同時に要塞の意味もありそうですな』

 

『確かにな、ここ攻めるとしたら正面からでも下から登るにしても罠を張り放題だろうしな』

 

『俺の故郷のマチュピチュを思い出すな』

 

他の皆も感慨深そうだ。オラクルベルの中で精霊たちも天使たちものびのびしている気がする。

 

『さて、景色を堪能しながらですが、まずは昼食ですかな?』

 

「そうだな、山岳地帯だからな、もしかしたらジンギスカンとか出てくるかもしれないぜ?」

 

 

 

 

 

 

そんな話をしながら目に止まった店に入り、おすすめを注文して数分後、出てきたのは・・・

 

『おおっ!』

 

『意外や意外ですな』

 

『うっひょー、美味そうじゃねぇか!』

 

「すき焼きか、良いなぁ」

 

すき焼きだった。無茶苦茶美味そうだ。そういえばキラービーも登場シーンで歌ってたな。

 

「あ〜さから修行でお腹は空きすぎ♪ラップ愛する俺様好きもの♪お昼の献立、すき焼き、決定!イエー」

 

そうそう、こんな感じの・・・えっ?

 

横を見ると、俺の知ってる姿からかなり若いが間違いない。背中に七本の刀を背負い、肩に鉄の字と牛の角の刺青が入っている。四代目雷影のブラザー、八尾の人柱力、キラービーが横に座った。

 

「ん?初めて見る顔だな、俺様は八尾がサビのキラービーだぜ♪、馬鹿野郎この野郎」

 

「俺は麻倉 葉。色んな国を旅してて、この里へは今日着いたばかりなんだよ」

 

「へぇ、旅か。羨ましいぜ、俺は里を出たことないからな。ヨォ、良けりゃあ里の外の話、聞かせてくれねぇかヨォ」

 

「ああ、良いよ」

 

俺は木の葉隠れの里や湯の国、周辺の村で起こったことなんかを話して聞かせた。木の葉隠れは知識は知っていても実際に行った訳じゃないから凄く喜んでた。お返しにビーも里でのことやラップのことなど話してくれた、互いに好きなことを話している内に、俺たちは名前で呼び合っていた。

 

「いゃ〜楽しかったぜ、良いもん聞かせてもらった。これで俺たちゃダチだヨォ、ヘイ葉、拳合わせなっ!」

 

上機嫌なビーが拳を向けてきた。出た、ビーの心の内をわかり合うみたいな描写のやつ、俺は嬉しくなり拳を合わせた。

 

「ありがとうな、ビー」

 

そう言って拳を合わせたら、八尾 牛鬼の気配を感じた、これが牛鬼かぁと思っていると、ビーが固まったように動かなくなった。どうしたんだと思っていたら九喇嘛から念話が来た。

 

『葉、牛鬼がワシに気づいたぞ。今は向こうも相談中だろうからワシの空間で話した方がいいかもしれんぞ?』

 

「・・・葉、お前、何者だ?九尾の人柱力なのか?」

 

「それも含めて話がしたいんだが、俺の宿まで来てくれるか?」

 

「・・・わかったぜ」

 

俺たちは昼食を食べ終え俺が止まってる宿へ向かった。宿に着き、俺の部屋の中央に座り、俺から話を切り出す。

 

「これからある空間で会って欲しい方が居るんだ。その方は俺たちや九尾の九喇嘛、八尾の牛鬼に深く関わりのある人で俺の事情も知っている。その人も交えて話したい。一緒に来てくれるか?」

 

「ここに来る前にもう決意はしてた・・・話、聞かせてもらうぜ?」

 

「ああ行こう、天之御中」

 

こうして俺とビー、八尾の牛鬼は九喇嘛の空間に跳んだ。それが中々の騒ぎになると知らず・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しいな、牛鬼」

 

牛鬼『ほ、本当に六道の爺さんなのか?』

 

天之御中の空間に着いた俺たちは九喇嘛とハゴロモ様に会う。その時の牛鬼の顔は驚きと嬉しさを感じた。その流れで俺の転移の話や、力の話と霊達の自己紹介、木の葉で起こった九尾事件の全容も話した。九喇嘛が狙われたから他の人柱力も狙われることも言っておいた。後はハゴロモ様から俺が陰の尾獣を集めるよう頼まれたことも、十尾のことはまだ話さないほうがいいとハゴロモ様の目が言っていたので言わなかった。ともかく大部分の説明は終わった。

 

『なるほどな、九喇嘛。オメェも大変だったんだな』

 

『まぁな、だが今の生活はかなり楽しめてるぞ?この空間は自由に出来るからかなり寛げるしな』

 

「これが俺の話の全容だ、ビー」

 

「・・・確かにびっくりな内容だったぜ、六道仙人なんて存在が出てきたり、お前が一度死んでこっちに来たって話もな・・・だがお前の拳から伝わってきた思いは嘘じゃ無かった・・・それがわかりゃあ、十分だ。ダチなことには変わらねえヨォ、馬鹿野郎この野郎」

 

「・・・ありがとう、ビー」

 

「それより俺、お前の前の世界の音楽にも興味津々だぜ。こっちよりもラップが馴染み深いのは羨ましいな」

 

「そうだな、できれば実物を聞かせてやりたいが「出来ますよ?」レイン様?」

 

「オゥ、これがお前をこっちに送ったっていう女神様の声か?」

 

「め、女神様、そう言われるとすごく恥ずかしいですね・・・おほん、現代の音楽を入れたオラクルベルとシャーマンキングの麻倉葉さんが使っていたイヤホンをお二人にプレゼントしますよ」

 

「オー、そいつはありがたいぜ」

 

「えっ、俺もいいんですか?」

 

「ええ、そちらではそういう娯楽は生まれづらいですからね、機械関連は医療器具が発展しているのでこれくらいなら問題ないですから存分に使ってください」

 

そう言った後、ビーの手にオラクルベルとイヤホンが、俺の手にイヤホンがそれぞれ現れた。

 

「ありがとうございます」

 

「サンキューなっ!」

 

「いえいえ、それでは私はこれで失礼しますね」

 

レイン様が帰られてからイヤホンやオラクルベルの使い方を教えてから、いよいよハゴロモ様が牛鬼の陰のチャクラを分ける作業を行った。今九喇嘛と牛鬼が二人という面白い状況だ。

 

「そんじゃあ葉、そっちのハっつぁんを頼むぜ」

 

『そっちの俺、達者でな』

 

『おうよ。お前らよりこっちは仲悪くはならねぇだろうがな。宜しく頼むぜ、葉』

 

「ああ、此方こそ宜しく頼むよ、牛鬼」

 

『これで二人目でござるな』

 

『ああ、最初にチャクラ量が多い二人を仲間に出来たのはデケェんじゃねぇか?』

 

「そうだな、後この里では二尾の又旅、二位ユギトさんか・・・」

 

「ユギトなら俺が話をつけるぜ、あいつなら話も聞かずに無下に扱うことはないしな」

 

「おお、助かるぜ。頼むよ、ビー」

 

「オーライ、気にすんな葉。んじゃあ一旦雲に戻ってユギトを探すか」

 

「よし、行こうか」

 

天之御中で元の宿の部屋に戻ってきた俺たちは、ユギトを探すため宿の外に出た。

 

「ビー、どこか当てはあるか?」

 

「プライベートはそんなに知らねぇな、甘いものが好きだった気がするからそういう店でも回ってみるか?」

 

「そうだな、それじゃ「・・・ォォォォーーー」ん?なんだ?」

 

なんか遠くの方から聞こえてくるな。

 

「ま、まさか・・・」

 

ん?ビーがビビってる?・・・おいおい、ビーがビビる相手って一人しか知らないぞっ

 

「オオオオリャーーーーーっ!!!!!」

 

直後、俺たちの目の前の地面が爆ぜた・・・・・はっ?

 

 

 

俺達は間一髪で避けて爆心地から距離を取った。

 

「・・・ビー、今のってやっぱり・・・」

 

「ああ、あれは・・・」

 

砂煙から人影が出てきた。

 

「ぬぅ、避けたか。生意気な小僧だっ!」

 

短髪、褐色、鍛え上げられた肉体、髭はないがとてもわかりやすい。雷の国 雲隠れの頂点、三代目土影オオノキから聞かん坊と呼ばれた、ビーの魂のブラザー、四代目雷影 エーがそこにいた。

 

 

 

 

遡ること数十分前・・・

 

 

「何っ!!!ビーのチャクラが消えたっ!!!」

 

「は、飲食店の客によると、先に店にいた旅の青年と意気投合したようで拳を合わせたそうです。そこで拳を合わせたまま固まったビー様と少し話をされて店を出たそうです、他の者の証言で青年が借りてる宿に二人で入ったととのことです。そこから少ししてビー様のチャクラが急に感知出来なくなり、今に至ります。以上です」

 

「ヌゥゥ、その小僧の宿は分かっているなっ!」

 

「は、はい。既に宿の人たちは避難させ、宿そのものの包囲も完了しています」

 

「よし、行くぞっ!!!!」

 

そう言って雷影は、壁とガラスを粉砕しながら出て行った。

 

「いや階段使ってくださいよ!雷影様ー!」

 

 

 

そして現在に戻る

 

「貴様がビーを連れ去ろうとした小僧かっ!?覚悟しろ!」

 

「はっ?連れ去る?何を言ってんだ?」

 

『もしかしてよ・・・九喇嘛の空間に行ったやつじゃねえか?』

 

え?あー、あぁなるほど。それを感知タイプの忍が感知したと・・・だからって話も聞かずに殴りにくるか?流石聞かん坊だな。

 

「オゥ誤解だ、ブラザー。葉はダチだ。こいつにゃ何もされてねぇヨォ!」

 

「お前は黙っとれ、ビーっ!」

 

ビーの話も聞かず、雷遁チャクラを纏い出した。それを見ながらアイテムボックスからジャガーズを取り出し、装着した。

 

「しゃあねぇか、アバさん、ミック頼む」

 

『ま、俺らが妥当だろ』

 

『グルル』

 

雷影の攻撃は早いし重いからな、ミックとアバさんに頼もう。

 

「何を出そうが関係ないわっ!くらえっ!!!」

 

雷遁の鎧を唸らせ爆音を発生させながら真正面から殴りかかってきた・・・舐めすぎじゃねぇか?

 

「憑依合体、ミックinジャガーズ、更にinパスカル・アバフ」

 

俺がそう呟いた直後、雷影のパンチが当たり、尋常じゃない土煙が起こった。

 




次回は戦闘、暴走、説明回です
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