霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅くなりました。1月最後の週から風邪になったり風邪が治って来たら喉が爛れたりと踏んだり蹴ったりでした。


第八十話

前回、ナルトが修行の旅から戻って来た。その後復活した第七班でカカシとの鈴取り合戦が行われ、翌日皆で一楽を食べたりして過ごしていたら風影になっていた我愛羅が暁に連れ去られたと言う知らせが来て俺達は砂隠れの里に向かった。着いて早々チヨさんに襲われる出来事があったがサソリの毒にやられたカンクロウをサクラが解毒し俺達は暁捜索に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「もう少し待ってくれれば此方も手だれを用意できるが・・・」

 

「そうですね・・・」

 

「私が行く!」

 

「テマリ、お前は里に残って国境警備にあたれ」

 

「「「「「「!」」」」」」

 

出発しようか話し合っているとテマリが行くといい、それをチヨさんが止める。

 

「砂の忍びはワシ1人で十分じゃ」

 

「でも・・・!チヨバア様!!」

 

「それはいくら何でも・・・」

 

「ワシを年寄り扱いするでないわい!」

 

テマリ達が止めるがチヨさんは同行する意思を変える気は無いようだ。建物の上から勢い良く飛び降り難なく着地する。

 

「うわっ!」

 

「なっ!」

 

「それに・・・可愛い孫を久しぶりに可愛がってやりたいんでのォ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方ミナトさんから追撃の任務を受けたガイ班が砂隠れを目指して森を駆け抜けていた。

 

「ちょっと!飛ばしすぎだって!もう1日走りっぱなしじゃない!少しは休憩しようよ!」

 

「テンテン、修行が足りませんね」

 

「!」

 

「待て、ガイ!」

 

移動しているとネジが真っ先に何者かが近づいてくるのを察知する。その正体はカカシの口寄せ動物の八忍犬の内の1匹パックンだった。

 

「パックンか」

 

「カカシに言われワシら八忍犬はバラバラに八方に散り暁のニオイを追った。そうした所、奴らは木ノ葉と砂の間にある川の国へと向かった。つまり、今現在暁の最も近くにいるのはちょうど木ノ葉から砂へ向かって来ていたお前達だ。」

 

「成程・・・」

 

「ワシについて来い。詳しい話は走りながら説明する」

 

「良し!行くぞみんなァ!」

 

ガイ班がパックンの先導の元、川の国に向かうのをゼツが監視していた。

 

『コノアジトノチカクニテキガチカヅイテイルゾ・・・ソレモソウトウノテダレ・・・コノハ・・・ナハ・・・マイト・ガイ』

 

『・・・誰だそいつは?』

 

『木ノ葉の上忍で体術を使う・・・かなりのやり手だ。甘く見ない方がいい』

 

『ああ、あの珍獣ですか』

 

『・・・・・あの術をやる』

 

『なら私が行きましょう。その人には個人的に因縁がありましてね』

 

『そうだな・・・あの術は暁の中でもチャクラ量の多いお前向きだからな・・・鬼鮫、それでもチャクラの30%はもらうぞ』

 

『やれやれ・・・やっと・・・あの時の蹴りの借りが返せそうですね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は戻り、砂隠れの里を出発した俺達は川の国を方面へ向い森の中を駆け抜けていた。

 

「ナルト、1つ聞いていい?」

 

「ん?何だってばよ?」

 

「いつから暁に狙われているの?」

 

「分かんねえってばよ。修行の旅をしている時にもこっちに現れた事は無かったんだ」

 

「1度暁の中の2人がナルトに接触しに木ノ葉まだ来たことがあった。そん時は俺達と少しやり合って帰っちまったけどね・・・あれから3年、今になって再び動き始めた」

 

「3年・・・何故そんなに待ったんだ?上忍数人と普通にやり合えるんだろ?九尾事件の話を聞くに火影であるミナトさんともやり合えてる」

 

「手を出さなかったんじゃなく出せなかったのかもしれないな、ナルトには常に自来也様が付いていたからな」

 

「・・・それもあるじゃろうがワシの得た情報ではもっと別の理由があると聞いた・・・人に封じられている尾獣を引き剥がすにはそれ相応の準備がいるからのォ」

 

「尾獣・・・九喇嘛達の事ですね」

 

「・・・クラマ?何じゃそれは」

 

「九尾の名前ですよ。一尾の守鶴と同じです」

 

「・・・何じゃ、お主ら尾獣と和解したとでも言うつもりか?」

 

「まぁ、そのようなものです。主に俺らの先生がですが」

 

「お主が?」

 

「はい、こんな感じなんで」

 

俺は皆の尾を1本ずつ出す。これにはチヨさんも驚愕して此方を見ている。

 

「!?お主・・・守鶴だけでは無く全ての尾獣のチャクラを」

 

「ええ、全ての尾獣達から半身を託されています」

 

「なんと・・・まさか・・・」

 

『そのまさかだゼ?隠居ババア』

 

「お主、守鶴か・・・」

 

『ああ、訳あってコイツらにゃ全面的に協力してんだヨ!』

 

「・・・まさかお主がそんな事を言うとはのォ」

 

『これからはそうなっていくんダ、我愛羅の中にいたオレ様も少しは協力的になってんだからナ』

 

「尾獣が協力か・・・」

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

再度場面が変わり、ガイ班に戻る。パックンの案内で暁のアジトを目指していたガイ班だがネジが強烈な気配を感知した。

 

「っ!後ろだっ!」

 

ネジが相手の位置を確認するとそこには鮫肌が鮫の背びれのように此方に向かってくる様子だった。ガイ班は難なく回避して相手の姿を確認した。その姿はやはり干柿鬼鮫だった。

 

「っ!お前は!」

 

「知ってるんですか、ガイ先生!」

 

「・・・誰だ?」

 

「「「・・・・・」」」

 

ガイの記憶にない発言に3人は呆れてしまう。

 

「・・・珍獣は頭の方も獣レベルのようですね・・・まぁすぐに思い出させて差し上げますがね」

 

「皆、気を引き締めてくれ。コイツ・・・とんでもないチャクラ量だ。これほどのチャクラ量を持ってる奴見たのは葉さんや人柱力の皆以来だ・・・これが暁か」

 

「水遁・爆水衝波!!」

 

鬼鮫の爆水衝波により大量の水が吐き出される。

 

「行きますよ!!」

 

鬼鮫は水の上を滑るように移動してくる。

 

「木ノ葉昇風!」

 

「(何い!?)」

 

ガイへの攻撃が当たる瞬間リーが割って入り鮫肌を思いっきり蹴り上げる。その威力に鬼鮫も驚愕している。

 

「八卦空掌!!」

 

ネジの空掌が決まり鬼鮫が吹っ飛んでいく。そしてそこに起爆札付きの棘鉄球がぶつけられる。

 

「!!(仕込み!)」

 

鬼鮫が気付いた時には瞬時に爆発する。それを巻物を広げながらテンテンが観察している。

 

「くそ、逃した」

 

「全くやっかいなガキ共ですね・・・面倒くさい」

 

「水遁系忍術に先生が持っていた鮫肌・・・お前が干柿鬼鮫か」

 

「どうやら思い出していただけたようですね・・・それに、気になる事もおっしゃっていましたしね」

 

鮫肌を構えた鬼鮫とガイが接近する。ガイが渾身の後ろ回し蹴りを放ち鬼鮫が鮫肌で防御する。ガイはそのまま鮫肌の持ち手に足を引っ掛け刀身部分を蹴ってテコの原理で鮫肌を鬼鮫の手から奪い取って見せた。

 

「今だ!!」

 

「チィ・・・水分身の術!!」

 

ガイの合図で三班の3人が一斉に襲い掛かる。それを鬼鮫は水分身を3人出し受け止める、その顔に笑みを浮かべながら。

 

「余り調子に乗らない方が良いですよ?水牢の術!」

 

「(なっ!?)」

 

「(くっ!?)」

 

「(しまったっ!?)」

 

3人は水分身が使用した水牢の術に閉じ込められてしまう。

 

「お前達っ!?」

 

「これでやっと1対1ですねえ」

 

ガイはヌンチャクを出し、いつでも動けるように構える。先に動いたのは鬼鮫だった。鮫肌を何のフェイントも無く全力で振り下ろす。ガイはヌンチャクでガードするが、ヌンチャクの鎖が軋み純粋に力負けしていく。

 

「(ぐっ!なんて馬鹿力だっ!?)」

 

「があああっ!!!」

 

鬼鮫が拳を力一杯振り下ろしガイを水中に叩き落とした。

 

「ぐはっ!?」

 

「まだですよ?水遁・五食鮫っ!」

 

水中の地面に叩きつけられたガイは水面の方を見る。鬼鮫が放った五食鮫が迫ってくるのを確認したガイは覚悟を決める。

 

「仕方ないか・・・・・第六景門・開!!!」

 

ガイは八門遁甲の第六の門、景門を解放した。その余波で周りの水が吹き飛び五食鮫も消滅し空気を確保できた。

 

「何だこれは」

 

鬼鮫がガイの変貌ぶりに一瞬動揺した瞬間、ネジが水牢の術にチャクラを流して3人の水牢の術を解除する。

 

「ぷはっ!はあ、はあ、あれって・・・」

 

「ああ」

 

「ガイ先生の勝ちです」

 

「朝孔雀っ!!」

 

数え切れない程の拳撃による摩擦で起こった炎の連撃を浴びた鬼鮫が吹っ飛んでいく。景門解放の余波が落ち着いた所で全員で鬼鮫が激突した所に向かう。

 

「こ、コイツは」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は戻り、ガイ達が鬼鮫と戦闘が始まった頃、俺達の前にも暁の刺客が現れていた。今回は仮面を外してくるんだな・・・オビト。

 

「・・・ここから先には行かせん」

 

「っ!お前は・・・!?」

 

「あやつの目、まさか・・・」

 

「・・・葉の兄ちゃん、カカシ先生。あいつ誰だってばよ?」

 

「・・・かつて俺と同じくお前の父、波風ミナト先生の担当していた班にいた忍び・・・うちはオビト・・・お前と同じで火影を目指していて俺の親友と言える奴だったが前回の忍界大戦の時に亡くなったはずだった。葉先生に話を聞いた時は信じられなかったが生きていて、今じゃ犯罪集団の暁の一員らしいけどな」

 

「言うようになったじゃないか、カカシ。昔のお前は他人に関心など持たない奴だったがな」

 

「お前のお陰だよ、オビト。お前の前向きさを見習って他人と接してみたのさ。今じゃ同期の奴らと飯も行くし、頼れる後輩や教え子もいるよ・・・お前が死んで俺も変わらなきゃって思ったんだがな、まさかお前が犯罪者になってるとは思わなかったよ」

 

「フン、忌まわしい過去をまざまざと見せられている気分だ」

 

カカシとオビトが言葉を交わしている場面を見てると目頭にくるものがあるがこのままって訳にもいかないな。

 

「カカシ、今日はその位にしておけ。いずれ嫌ってほど話させてやるから」

 

「先生・・・そうですね。分かりました、今日はこんくらいで良いでしょう。旧友との団欒は」

 

「貴様・・・麻倉葉」

 

俺が話に割って入ると明らかに敵意が増したな。

 

「何だ、覚えてくれてたのか。てっきり覚えられなかったかと思ったのに」

 

「あれ程の力を見せつけておいてよく言う・・・今度こそお前を仕留めるとしよう」

 

「やって見ろや、遅刻魔。それともおばあちゃん子とでも呼んでやろうか?」

 

「・・・貴様」

 

「何だ?随分と血の気が多いじゃないか、オビト?体は成長しても性格は変わらなかったか?」

 

「黙れ・・・っ!」

 

「いい感じに熱くなってんじゃんか、それじゃあこの前の続きと洒落込もうか?」

 

「残念だがお前の相手は俺ではない」

 

「何?」

 

俺の煽りにまた怒ったかに見えたオビトだったが、冷静に俺の相手はしないと言ってきた。何故だ?オビトの術は分かるし神威はカカシが対処できる。更に此方には今現在の原作より実力をつけて絆も段違いな第七班、それに砂の実力者のチヨさんがいる。此方の実力の総数を知らなくてもこの人数は面倒だろう。原作じゃ此方にイタチ、ガイ班の方に鬼鮫の偽物を向かわせていたが・・・そう思っていると頭上から何か、いや誰かが降下してきたのを感じた。俺達が上を向くとそこには三連鎌に鎖鎌を足したような武器を振りかぶりながら高笑いしている男がいた。間違いなく飛段だ、お前出てくるのまだまだ先だろ。

 

「ゲハハハハハーーーっ!」

 

俺はすぐ背中の鮫肌を抜き頭上に構え、迎え撃つ。流石に高所からの落下のエネルギーも加わってかなりの威力になっていた。攻撃を受け止めた俺の足元は蜘蛛の巣上の亀裂が入り、足が地面にめり込んでいく。

 

「へえ、良く受け止めたな。1発で1人殺っちまう予定だったのによォ」

 

「お前・・・元湯隠れの飛段だな」

 

「何だよ、俺の事知ってんのかよ」

 

「ああ、ジャシン教を信仰している快楽殺人者、だろ?」

 

「はあ!分かってねーな!!『汝、隣人を殺戮せよ』それがジャシン教の戒律よ!俺はそれを忠実に守ってる信徒だぜ!!」

 

「ああ、そうかいっ!」

 

俺は力任せに鮫肌を払い、飛段を引き離す。そして新たに動こうとしたら辺り一面に紙が舞っているのが見えた。

 

「(何だ、紙?・・・って!まさかっ!?)」

 

その正体が分かった瞬間、紙が爆発して俺は爆風に呑まれてしまった。

 

「先生っ!?」

 

「葉の兄ちゃんっ!?」

 

「兄さんっ!?」

 

「葉さんっ!?」

 

皆が心配する中、爆風が晴れるとそこには砂で出来た球体が出来ていた。

 

「あれは、守鶴の」

 

チヨさんが術の正体を言い当てると同時に砂の球体は崩れていき、その中から磯武の状態2の状態で丸まって防御姿勢をとっている俺がいた。俺は防御姿勢を解いて、状態2も状態1に戻す。

 

「いや〜、ビックリした。」

 

「「「ビックリしたのはこっちっ!!」」」

 

「こらこらお前ら。先生に文句言ってないで・・・それで先生、あれ誰だか知ってますか?」

 

皆を抑えたカカシがたった今紙で出来た羽で優雅に降りて来た女性について聞いて来た。アンタも出てくんの早すぎでしょうが。

 

「ああ、知ってるよ。現在の雨隠れの重鎮、小南。自身の体を紙に変える術を使う」

 

「雨隠れの・・・」

 

「驚いたな。飛段の事だけで無く私の事まで知っているとは」

 

「ああ、知ってるよ。アンタ達が作った暁についてもな」

 

「・・・何?」

 

「アンタらが前回の大戦の時に自来也さんに助けられた事や暁を作った時の事、木ノ葉のダンゾウと雨隠れの半蔵に嵌められた事も」

 

「え、自来也様に世話になってたんですか?」

 

「えっ!?あのネーチャンエロ仙人の弟子なのかっ!!」

 

「ああ、数年世話になった筈だ。戦争孤児だった彼等を自来也さんが色々世話してた筈だ」

 

「・・・お前、何故そんな事まで知っている」

 

俺が結構細かく彼女等の話をしたから小南が物凄い形相で見て来た。まあ、触れられたくない過去だろうししょうがないか。

 

「さあね〜、実際見て来たからかもね」

 

「(ホント・・・この手の過去話は全部煽りになるんだから)それでもう1人は元湯隠れの忍びでジャシン教と」

 

「ああ、半殺し厳禁で自由気ままに殺戮と殺人を繰り返し、それをジャシン様に生贄として捧げるのが日課何だとよ」

 

「な、何なんですか、それ・・・そんなの」

 

「イかれた集団って訳か」

 

「ああ、それとこっからが重要なんだが・・・あいつ、死なねえんだ」

 

「「「「「・・・・・は?」」」」」

 

「だから死なねえんだよあいつ。頭胴体から離そうが心臓ぶっ刺そうがな」

 

「はあっ!?何で死なねえんだってばよ!?」

 

「ジャシン教の人体実験で偶然成ったらしいんだよな。あんまり簡単に不死身なんかになるなってんだよな」

 

「「「「・・・・・」」」」

 

飛段の不死身っぷりを話しているとカカシ達がジト目でこっちを見て来た。

 

「ん?どした、お前ら」

 

「いや、それは葉の兄ちゃんも変わんねーじゃねぇかって思って」

 

「何言ってんだ、俺は不老ではあるけど普通に死ぬぞ?・・・まぁ俺の場合は魂の状態からでも蘇生出来るから死んだその場で戻ってくるがな」

 

「・・・やっぱり不死身じゃねぇか」

 

「まあまあ、先生の理不尽さは置いといて、他に特徴は?」

 

「ああ、戦闘力は中々、後は相手と自分をリンクさせて相手を呪い殺す呪術・死司憑血って術を使う。発動条件は幾つかあるがこれを覚えておけば良いだろ、あいつに血を与えるな」

 

「・・・何とも厄介な能力ですね」

 

「後はあれだ・・・基本的には馬鹿だ」

 

「オイコラ!聞こえてんぞ!誰が馬鹿だ!!」

 

「基本的には馬鹿やってる時のナルトを相手する感じで大丈夫だ」

 

「「「・・・ああ〜〜〜」」」

 

「ちょっと待ってくれってばよ!俺ってばこんなんじゃねーってばよ!?」

 

「んだとコラガキ!テメー、誰がこんなんだ!」

 

「うっせー!お前が馬鹿だからこっちが話に出されたんだろーが!」

 

「んだとコラ!馬鹿って他人に言う方が馬鹿なんだよ!バーカ!」

 

「うっせーバーカ!お前程じゃねーってばよ!」

 

「飛段、いい加減にしなさい。似た者同士で戯れてないでさっさと戦いなさい」

 

「「んだと!誰が似た者同士だ!!」」

 

「な?」

 

「「「・・・・・」」」

 

ナルトと飛段の似たり寄ったり具合に皆反応できてない。

 

「そんな事よりオメー、俺も一緒に殺るつもりだったろ」

 

「あら、行けなかったかしら?」

 

「ったりめーだろ!?吹っ飛ばされたら何も出来ねーだろうが!馬鹿か!!」

 

「・・・貴方にだけは馬鹿と言われたくないわね」

 

「んだとコラ!オメーから先にぶっ殺してやろうかアァ!?」

 

「お前等人選間違いにも程がねーか」

 

俺が小南と飛段の漫才に突っ込んでいるとオビトが印を組み終えて術を放とうとしていた。

 

「火遁・爆風乱舞っ!!」

 

オビトは神威を用いて強烈な旋風を呼び寄せて、火遁の炎を吹き出すことで炎の渦を生みだす忍術の火遁・爆風乱舞を放ってくる。

 

「っ!?サクラ!サスケ!ナルト!」

 

「はいっ!水遁・水龍弾!」

 

カカシの指示で瞬時サクラが水龍弾を放つ。水龍が満遍なく広がり爆炎を防いでいるが、神威の回転で起こした風を受けた火遁は中々協力だ。そこで今度はナルトが術を放つ。

 

「ナイスだってばよ、サクラちゃん!風遁・大突破!!」

 

ナルトが追加で放った風遁により水龍が強化され、風で煽られた火遁を相殺できていた。その間にカカシとサスケが雷切と千鳥刀を構えて向かっていく。

 

「雷切っ!!」

 

オビトはカカシの雷切を難なく躱し千鳥刀で切り掛かって来たサスケに対応する。サスケの刀の柄の部分を掴み腕を固める。刀身は千鳥が付いているので腕の方を拘束する方向にしたんだろう。

 

「中々の剣技だがまだまだだな」

 

「そんな事は俺が1番分かってるよ。兄さんっ!」

 

「あいよっ!」

 

サスケの合図で飛段と対峙していた俺がサスケと入れ替わる。俺は鮫肌を横薙ぎに振り抜き、サスケは飛段の三連鎖鎌を千鳥刀で受け止める。

 

「アァ?一瞬で入れ替わった?でもテメーじゃいかんせん力不足だな」

 

「それも分かってんだよ!千鳥流しっ!!」

 

「ぐあああああっ!?」

 

サスケは千鳥刀から直接千鳥流しを放ち飛段を感電させる。

 

「くっ!また貴様か!!」

 

「そう言うなよ、ちょっと付き合ってもらうぜ!カカシっ!!」

 

「はい!雷伝っ!!」

 

俺の背後からカカシが影分身と共に雷切を繋げながら突っ込んでくる。俺に当たる瞬間、飛雷神でナルトの元に跳び、カカシの雷伝が命中する。やっぱり神威でのすり抜けはして来ないな。一方、小南の方に行っているサクラが術を放っている。

 

「水遁・黒雨の術!」

 

サクラの術により上空に黒雲が出現しそこから油が雨のように降り注ぐ。

 

「油・・・私の能力を知ってすぐに対抗策を用意して来たか・・・だが甘い!」

 

小南は油まみれに成ったが苦無を構えてサクラの方に向かってくる。それをサクラが避けながら距離を取っていく。

 

「それも想定済みよ、サスケくんっ!」

 

「火遁・鳳仙花の術!」

 

サクラの合図でサスケが鳳仙花の術を放つ。油が降る中を通っているので鳳仙花の大きさと威力が上がっており小南は羽を生成出来ないので走って避け続けている。小南は鳳仙花を避けながらサクラに向かっていき、苦無を振るう。

 

「能力を封じた位で私を止められると思うな」

 

「本当にそう思っているのなら甘いわよ!」

 

小南の苦無をサクラは同じく苦無で受け止めた。その瞬間、サクラと俺が入れ替わり、俺は犀犬の状態2の状態になっていた。一瞬で入れ替わった俺達に小南が驚いている中、俺はそのまま技を放つ。

 

『「加速泡沫!!」』

 

「くそっ!」

 

「マジかよ・・・」

 

紫色の泡沫が加速し続けていき、小南と共に千鳥流しで痺れている飛段も巻き込んで吹っ飛んでいく。そしてカカシの雷伝が命中したオビト、その瞬間サスケが接近して万華鏡写輪眼を構える。

 

「天照っ!やれ、ナルト!!」

 

「おう!」

 

サスケが天照を行い体を焼きながら視界を奪った。その瞬間、サスケと入れ替わるようにナルトが突っ込んでくる。ナルトの姿は九喇嘛のチャクラの衣を纏い、影分身と一緒に巨大な螺旋丸を作っている。

 

「大玉螺旋丸っ!!」

 

そのままナルトの大玉螺旋丸がオビトに命中して吹っ飛んでいく。

 

「す、凄い」

 

「こやつ、本当に九尾と和解を・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コイツは、どう言う術なんだ?」

 

俺達が吹っ飛んだ暁のメンバーの元に行くとそこには、オビト、小南、飛段に似ても似つかない3人だった。

 

「これは対象のある程度のチャクラを利用して別の人物を対象の人物に変身させる象転の術って奴だ。コイツらのリーダーが使ってた筈だ」

 

「そんなの、強すぎませんか?」

 

「と言う事はかなりの制限がある術なんですね?」

 

「ああ、俺が読んだ時は3割のチャクラを使用して発動してたかな。それで身体能力、使える術にかなりの制限付きっていう感じだな」

 

「成程、だからオビトは万華鏡写輪眼を術の補助にしか使ってなかったんですね」

 

「こ奴らの目的としては、我愛羅から守鶴を抜く為の時間稼ぎか・・・」

 

「でしょうね。見事に」

 

「・・・先を急ぐってばよ!」

 

ナルトの言葉に、俺達は再び我愛羅救出の為走り出す。




次回は芸術コンビとの戦闘開始です
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