霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅くなりました


第八十二話

前回、ガイ班とカカシ班、同伴している俺、チヨさんが暁のアジトに到着した。アジト前の結界は原作通りに破壊して中に入ると我愛羅は既に守鶴が抜き取られていた。その後は逃げたデイダラをナルトとサスケとカカシに頼み俺、サクラ、チヨさんでサソリの相手をすることになった。それぞれの能力を駆使して戦っていき三代目風影の人傀儡を倒した所でサソリは遂に自分を繰り出して来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと・・・そっちも準備が出来たようだしそれじゃあ俺も用意しないとな」

 

そう言って俺は背後に控えているスピリット・オブ・ウインド

 

「えっ、葉さんまさか!七大精霊の甲縛式オーバーソウルをっ!?」

 

「・・・どういう事じゃ?あの風の巨人より更に上の力があるのか?」

 

「はい。さっき出していた刀のオーバーソウルもそうですが本来は力の総量に合わせて大きくしていく傾向なんだそうです。ですが力を圧縮して鎧の様に纏う形にする事でより低コストにより強力になっていくんです。その中でもスピリット・オブ・ウインドを含む七大精霊の甲縛式オーバーソウルは別格なんです」

 

「・・・それはどれほど違うのじゃ?」

 

「先程の蜥蜴郎と言う幽霊との刀のオーバーソウルで約10万・・・そして七大精霊のオーバーソウルは・・・・・約90万から100万」

 

「っ!?」

 

「行くぜ、スピリット・オブ・ウインドっ!!!」

 

俺の声と共にスピリット・オブ・ウインドが風を生み出し徐々に大きくなり竜巻となり俺を包み込む。竜巻が破裂しその中から新たなオーバーソウルを纏った俺が現れる。全体的に明るい緑色で体に装着される部分はスピリット・オブ・ウインドの頭部が胸当てとして現れ、肩部分と背中部分にも装甲を追加、藍色の宝玉が付き風を思わせる羽根の形状の緑の装甲を纏う。腕部には爪と盾を合わせた装甲が鉄甲に付いていて脚部分は様々な装甲が重なり猛禽類の足を思わせながらも刀などの様な刃を思わせる形となっている。背中には大小の鷲の翼が二対追加されて風で出来た光輪が現れる。全体のイメージとしては魔法騎士レイアースの3体の魔神、炎神レイアース、海神セレス、空神ウィンダム、それらが合体した合体魔神レイアースがモデル となっている。

 

「「甲縛式O.S!(オーバーソウル)S.O.W(スピリット・オブ・ウインド)・凰嵐(おうらん)!!!!!」」

 

「これが・・・スピリット・オブ・ウインドの甲縛式オーバーソウル・・・」

 

「なんという姿じゃ・・・」

 

「へえ・・・さっきまでとえらい違いだな・・・まあ、オレには関係ないがなあっ!!」

 

そう言ってサソリは両手の掌をこちらに向けてそこから筒状の噴射口を出す。間髪入れずにそこから炎が火炎放射器の様に出てくる。俺はスピリット・オブ・レインをオーバーソウルして水の盾を精製し防ぎ、サクラとチヨさんは岩陰に隠れる。岩が溶け出す程の火力の炎が出続け、俺と反対側にいるサクラとチヨさんが足止めされ続ける。

 

「どうした・・・対抗してんのはこいつだけで後は隠れたままか?」

 

炎を岩に当てながらサソリがそう言い、次の行動に移る。背中に仕込んである4つの巻物の内1番上にある巻物が消え、炎が消え、その代わりに水流が出てくる。サクラ達が隠れる岩に水流が当たると火炎放射の熱で温められた岩から水蒸気が立ち込める。そしてサソリの腕が一回転して水流の噴射口が細くなり出力が更に上がる。さながらダイヤモンドを切断できるウォーターカッターの様だ。

 

「うおっ!?」

 

「くっ!」

 

このウォーターカッターアニメで見たけどかなりの威力だな。周りの岩壁だけじゃなくてその延長線上にある雲もぶった斬ってたしな。俺達3人が避け続けていくと胴体に設置されているロープが伸びて来てサクラに向かう。

 

「!!ぐあっ!?」

 

サクラの腹に毒付きロープの先端が掠める。そのまま地面に刺さった先端から遠心力でチヨさんの方へと跳んでいく。背中から生えている刃を高速回転させチヨさんに向かっていく。

 

「死ね!・・・っ!?なに?」

 

だがその刃がチヨさんを切り裂く事は無かった。サクラが胴体に繋がったロープを全て出し切り止める事に成功した。

 

「ハァアァアアァァーーーっ!」

 

毒付きロープを握りしめて得意の怪力でサソリを振り回すサクラ。そんなサクラに俺は指示を飛ばす。

 

「サクラっ!こっちに投げろ!」

 

「ハイっ!!しゃーんなろーっ!!!」

 

サクラがこちらに向かって投げて来たサソリに対して、俺は脚を腰辺りまで上げ風を纏わせていく。

 

「列破重撃脚っ!」

 

俺はジャンプしながら風を纏った足で後ろ廻し蹴りを放つ。そこからは斜めに振り下ろしサソリに命中、体がバラバラになって俺の後ろに散乱する。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、や、やった!」

 

「やりましたね、葉さん!・・・葉さん?」

 

「サクラ、まだだ」

 

俺がそう言うとバラバラになったサソリの体がひとりでに動き、元に戻っていく。

 

「確かに大層な姿に見合う力だが、オレを殺すにゃちと足りないな」

 

サソリが完全に元に戻り、話し終えるとチヨさんが右手のカラクリを瓦礫から引っ張り出して再度装着する。そして懐から巻物を広げる。

 

「これは己で禁じた術・・・2度と使うまいと思っておったがそうもいかんようじゃな・・・・・これで幕引きとしようぞ」

 

巻物から10体の傀儡が現れる。

 

「流石ババアだ・・・傀儡使いは使える傀儡の数でその者の能力が測れると言うが・・・チヨバア極意の指・・・噂には聞いていたが、それが城を1人で落としたというカラクリ・・・白秘技・十機近松の集・・・傀儡の術初代操演者モンザエモンの十傑作・・・大した傀儡集だ・・・だがな」

 

そう言うとサソリは、背中にセットされている巻物を1つ取り出し真上に投げる。そして自身の右胸の部分を開けてそこから無数のチャクラ糸が飛び出し開封された巻物から出て来た大量の傀儡にくっついていく。

 

「オレはこれで一国を落とした」

 

「っ!!?」

 

「(こやつ・・・ここまで)」

 

「我ながら呆れる・・・手練れの小僧だけじゃ無く足手纏いだと思っていた小娘と老いぼれにも防ぎ切られて最後のカラクリまで見せる事になっちまった・・・・・赤秘技・百機の操演、とくと味わえ」

 

「チヨさん、サクラ・・・上は任せてくれ。地上に降りて来た奴らは任せた」

 

「はいっ!」

 

「ああ・・・行くぞっ!!」

 

俺の掛け声から戦闘が再開する。百の傀儡が迫り空にいる俺と地面にいるサクラとチヨさんにそれぞれ向かってくる。サクラは見事な身のこなしで攻撃を交わして反撃している。チヨさんも十の傀儡を駆使して傀儡達を迎撃していく。俺はと言うと風を纏った打撃により確実に数を減らしていった。

 

俺は脚部装甲をローラーブレードの様な形状に変化させた。これは漫画「エア・ギア」に登場するA・T(エア・トレック)を参考に形成、炎以外の全ての玉璽(レガリア)を使用できる様に生み出した・・・流石にスピリット・オブ・ウインドのオーバーソウルで炎を出したら何か違うって感じだし、勿論機構は分かっているから技は使えるが。

 

「技(トリック)・リヴァイアサン!!」

 

俺は牙の玉璽の機構を投影し巨大な横一閃の衝撃波を作り出し傀儡を粉砕する、この技は主人公チームの牙の王顎の技だ。次は別方向に向けて技を放つ。手を目の前に翳してそこに風の渦を発生させる。その渦を蹴り竜巻を発生させた。今度は同じ作品の主人公イッキが使用していた技!

 

「技(トリック)・パイルトルネード!!」

 

竜巻に傀儡達が砕かれていく中、サクラとチヨさんも新たな動きを見せていく。

 

「サクラ、それを使えっ!!」

 

チヨさんの操作でサクラの近くにいた傀儡から傀儡、獅子首観音が納められた球体が出てきてそれをサクラが受け取る。

 

「っ!ここだあっ!!!」

 

封印術・獅子閉哮(ふういんじゅつ・ししへいこう)封印式を地面や壁などに描き込み、チャクラを完全に抑え込む術。封印式の中央にある「閉」の印、さらにその中心部に触れた者の点穴をことごとく閉じる。ただし、実際の戦闘中に対象者を封印式内に誘い込むことは困難であるため、傀儡やチヨの用いた忍具「獅子首観音」などにあらかじめ封印式を仕込んでおき対象者を捕捉すると同時に一気に封印式を展開させ、拘束するなどのパターンもある。サソリはこの術をくらい動けなくなった。

 

「これで・・・終わりじゃ・・・その封印術はチャクラを完全に押さえ込む物じゃ・・・これでもうチャクラ糸は作れぬ・・・くっ!」

 

「チヨバア様っ!」

 

毒が回って倒れ込んでしまったチヨさんに近寄るサクラ。そんなチヨさんの後ろから1つの傀儡が起き上がる。核の部分が付き変わったサソリが毒刀を構えて向かって来ている。チヨさんに刺さる瞬間、サクラが割って入り脇腹を刺されてしまう。

 

「サクラ!!」

 

「チ、チヨバア様・・・私は大丈夫です・・・だから、早く解毒剤を」

 

「ホウ・・・この傷で他人の心配か?大した娘だ」

 

脇腹に刺さった刀を動かして集中力や気力を削いでいく,だがサクラは刀に刺されながらも自身に医療忍術を掛けて固定する。

 

「このガキも医療忍者か・・・!だがな、いくら医療忍術で傷を治そうがオレの毒はどうにもなんねえよ」

 

 

「はあ、はあ、それはどうかしら?」

 

「何?」

 

「これ、何だか分かる」

 

そう言って片手をサソリの目の前まで持っていき開いてみせる。そこには小型の携帯型注射器があった。

 

「(注射器?それで何を体に入れやがった?・・・この小娘の自信に満ちた表情・・・おいおいまさか、解毒剤?)」

 

「ご明察よ」

 

「・・・まさかお前みたいなガキが俺の毒を中和させるとはな・・・だが毒が抜けてもこの状況は変わらねえ・・・これで終わりだ」

 

「随分考えが短絡的ね・・・はあ、はあ、私解毒剤が1つ何て言ってないわよ?」

 

「アア?・・・っ!?」

 

サクラの言葉に疑問を持つサソリだが次の瞬間、何者かから刺されてしまった。その正体は解毒剤を打って動ける様になったチヨさんが操るサソリの両親の傀儡だった。

 

「最後に気を抜いたの、サソリ・・・いくらカラクリの体とはいえチャクラを扱うお前にはどうしても生身の部分が要る・・・それが弱点じゃ、そして・・・あの抜け殻から左胸のその部分だけはそっくりそのまま抜けている・・・カラクリの体はつまりはただの人形・・・お前の本体はチャクラを生み出すその胸のパーツじゃ」

 

「へっ・・・」

 

チヨさんの推理にサソリが笑って答えるとサクラが痛みで限界だったから倒れ込んでしまう。それを俺が受け止めて即座にオーバーソウルしたエリザオペリーレンで治療を開始した。

 

「無駄だ・・・お前が回復役もやるのは驚いたが、その傷は間に合わねえよ・・・なに?」

 

俺はエリザさんが治療すると同時に刀を引き抜く。その後すぐにサクラは目を開け勢いよく起き上がる。

 

「ありがとうございます葉さん!もう大丈夫です!」

 

「エリザオペリーレンは回復させる為のあらゆる物を生み出すことが出来るんだよ。刀を抜く前に麻酔とか作ってサクラに施したりね」

 

「まさかお前みたいな規格外な奴と戦うなんてな・・・ついてねえ」

 

「俺はこの戦いは勉強になったよ、アンタの傀儡捌き素直に凄いと感じた・・・アンタともっと早く出会ってたらアンタともチヨさんとも違った出会い方をしてただろうしね」

 

「・・・確かにな、忍び五大国を和平に導く奴なんざ大層笑い話になったろうな」

 

「・・・その世界なら貴方の両親も生きていたかもですかね・・・」

 

「そんな未来があったらな・・・オレは人形になりきれなかった人間・・・か、オレは傀儡だが生身の核を持つ不完全な傀儡だ。人でもなく、人形でもない・・・もうじき動かなくなる・・・その前にオレも無駄な事を1つしてやろう・・・オレを倒した褒美だ」

 

「「「!?」」」

 

「お前ら木ノ葉には有力な情報だ・・・草隠れの里にある天地橋に10日後の真昼に行けそこに大蛇丸が現れる」

 

「どういう事!?」

 

「大蛇丸の部下にオレのスパイがある・・・そこでそいつと落ち合う・・・事になってる・・・精々、頑張んな・・・」

 

俺達に大蛇丸の情報を話しながらサソリは動かなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は少し戻り、デイダラを追うカカシ達は後を追いながら遠距離忍術を放ち続けていた。

 

「火遁・鳳仙火っ!」

 

サスケが放った炎の礫をデイダラは軽く

 

「へっ、そんな単純な術当たるかよ」

 

「ちっ!やっぱり空を自由に飛ばれるとキツイな」

 

「カカシ先生、どんどんあっちと離されていってるってばよ!」

 

「ああ、俺達と言うかナルトを誘き寄せるつもりなんだろう」

 

「カカシ先生、なんか作戦ねーの!」

 

「うーん、相手は明らかに遠距離タイプ、それも並以上の能力だ。俺達3人が追っていても余裕が見えるしな・・・ああいうタイプには遠距離忍術を持つ忍者が必須でお前やサスケも使えるが専門の奴よりはやはり劣るしな」

 

「じゃあカカシ先生は?」

 

「んー、俺はな?シカマル並の頭を持ち、遠距離忍術を使いこなす上忍だよ」

 

「じゃあ条件満たしてんじゃん!」

 

「ああ、だからここは俺に任せろ」

 

そう言ってカカシは印を組み目を閉じる。

 

「(ん?はたけカカシのチャクラを集中させている?・・・何か仕掛ける気だな、うん)」

 

「カカシ先生、まだかってばよ」

 

「焦らすなって・・・俺はお前ほどチャクラを持ってないからな。先生のお陰で失明の心配はないけどそう頻繁には使えんのよ・・・・・良し、いけるぞ」

 

「それがカカシ先生の万華鏡写輪眼か」

 

「そうだ。今までは失明の危険性があったから能力の確認くらいしかしてなかったがサスケ達万華鏡写輪眼」

 

「・・・カカシ先生、遠慮せずぶっ放してくれってばよ。なんかあっても俺等がきっちり決めるからよ」

 

「ああ、出番があればな・・・・・神威っ!!!」

 

カカシが瞳術を発動しデイダラの周囲が歪んでいく。鳥が不規則に動き狙いを定めづらくなっており

 

「!?(何だ・・・これは!?)」

 

「な、何だあの術・・・すげぇ」

 

ナルトが絞り出す様に言葉を発しサスケが声に出さずに見つめている中、

 

「(オイラの腕を空間ごと・・・!?なんて術だ)っ!?ぐああ!!!」

 

カカシの神威がデイダラの右手を引きちぎりながら異空間に跳ばした。間髪入れずに呪印の状態2になったサスケがナルトを連れてその背中から生えた手型の翼でデイダラの真横まで跳んでいた。

 

「千鳥・・・光剣っ!!」

 

サスケが千鳥を剣状に変化させ、そのまま振り下ろしデイダラの乗る鳥の頭部を切断する。

 

「影分身の術っ!」

 

その瞬間にナルトが影分身を6人作り出し、2人で鳥の頭部を確保し、4人でデイダラを空中で羽交締めにする。すかさずサスケが獅子練弾を放つ。

 

「獅子連弾っ!!」

 

「がはっ!」

 

最後の踵落としが決まった瞬間、サスケの上からナルトが螺旋丸を構えて落下してくる。

 

「螺旋丸っ!!」

 

ナルトがデイダラに螺旋丸を打ち込んで地面にめり込んでいく。だが螺旋丸で飛び散ったのは・・・血肉では無く粘土だった。デイダラの粘土分身だ。

 

「くそっ!何処だ」

 

「(あれが、はたけカカシの部下か・・・思ったより強いな。尾獣に大蛇丸の呪印か・・・ん?)」

 

ナルト達がデイダラを探していると、サクラとチヨさんを連れた俺が合流する。

 

「兄ちゃん達!」

 

「よお兄さん、やっぱり早かったな」

 

「よお、カカシ!ナルト!サスケ!またせたな!」

 

「サスケ君!ナルト!カカシ先生!ようやく会えた・・・」

 

「先生!良くここが分かりましたね」

 

「チャクラを追ってな」

 

「兄ちゃん、サクラちゃん、やったんだな!」

 

「うん!」

 

「それで・・・我愛羅は」

 

「ああ・・・何とか今さっき奪い返した所だ」

 

「・・・そうか」

 

俺達が話していると粘土分身をおとりに隠れていたデイダラが茂みの影から此方を見ていた。

 

「(まさかな、葉の旦那がいるとはいえあんな小娘とババアにサソリの旦那がやられるとはな・・・何が後々まで残っていく永久の美だ。とっとと死にやがって・・・大体弱点丸出しのあの造形は自信過剰何だよ・・・うん・・・まあオレからすりゃあ芸術家らしい最後だったな)!」

 

「ご苦労、ネジ」

 

デイダラが逃げようと茂みから出たが、そこにはガイ班第三班が待ち構えていた。そこから更に戦闘が再開された。気配と音がしてそちらを向くと、苦無を咥えたデイダラと第三班が戦い始めていた。

 

「(こりゃあ走って逃げ切るのは無理だな・・・)」

 

デイダラはガイ達と戦いながら頭を切られた鳥の起爆粘土の元に向かいそれに食らいついた。

 

「皆気を付けろ!そいつは爆弾で攻撃する遠距離タイプだ!」

 

「オイラの究極芸術を見せてやろう・・・芸術は爆発だ!!」

 

「!!(チャクラが一点に一気に集中している・・・!まさか・・・)皆急いでここから離れろ!!」

 

「「「「「「「!!」」」」」」」

 

皆が急いで離れるが一歩遅かった。

 

「喝っ!!!」

 

デイダラの起爆のキーワードを言いデイダラの体が爆発した。皆が絶望の表情をする中決心した表情をしているカカシに声を掛ける。

 

「大丈夫だよ、カカシ」

 

「先生・・・」

 

俺は直ぐに顎の牙を爆発の周りに無数に配置してその更に周りに風の球体を作り出す。俺は手を前に翳して握りしめる動作をする。俺の動作に合わせて風の球体が収縮していき、完全に握りしめると球体は爆発と共に消滅した。これはエア・ギアのイッキと顎の技を参考に考えたオリジナル。

 

「無限の嵐牢(インフィニティ・スフィア)」

 

俺が振り返ると皆が目を輝かせるか俺の能力に呆れるかの2択の表情をしている。

 

「やっぱりすげえな、葉兄さんは」

 

「流石です、先生っ!!」

 

「ふう、どうなるのかと思ったわ」

 

「これで任務は完了ですね」

 

「いや、まだだ」

 

テンテンとリーが任務終了の話をしているが、ネジがまだだと言う。それは勿論我愛羅が死んだままだからだ。

 

「我愛羅・・・」

 

「先生・・・何とかなりますか」

 

「勿論、九喇嘛が封印されたミナトさんからハゴロモ様が九喇嘛を抜いて、そこから復活させたのは誰だと思ってんだ?」

 

「っ!!?兄ちゃん!!」

 

「任せて・・・さあやろうか、エリザさん」

 

『ええ、救ってあげましょう』

 

「オーバーソウル、エリザ・オペリーレン・・・呪禁存思」

 

「・・・くだらぬ年寄り共が作ったこの忍びの世界にお主達の様な者達が現れてくれて嬉しい」

 

「かつてワシのして来た事は間違いばかりじゃった・・・しかし、最後の最後になって正しい方向に持って行けそうじゃ・・・砂と木ノ葉・・・そして忍界の未来はワシらの時とは違ったものになろう・・・」

 

チヨさんの話が終わる頃には砂の皆が駆けつけ来てくれて、その少し後に我愛羅が目を覚ます。

 

「世話かけやがって」

 

「ナルト・・・」

 

「全くだ。心配かけやがる弟じゃんよ」

 

「カンクロウ・・・」

 

「何だお前ら偉そーに!我愛羅は風影なんだぞ、生意気な口きいてんな!この下っ端ども!」

 

「「うっ!」」

 

未だ呆然としている我愛羅にナルトとカンクロウが体調を聞いたりしていくがテマリによって一蹴されてしまう。

 

「・・・我愛羅、気分はどうだ?」

 

「くっ・・・」

 

「急に動かない方がいい、体の硬直がまだ完全には解けてないからな」

 

「うっ・・・うっ・・・良かった・・・風影様ホントに死んじゃうかと・・・」

 

「我愛羅様がそう簡単にくたばるワケないでしょ!!」

 

「イテ!」

 

「我愛羅様は無口でクールで強くて格好良くてエリートで・・・」

 

「そうそう!それでいてどことなく可愛くてそれなのに風影で・・・」

 

「我愛羅様の危機は私が防いで見せます!今度こそ!」

 

「イヤ私が!」

 

そう言って我愛羅に迫って来る女性忍者達に近くにいたナルトが吹っ飛ばされた。

 

「そういやオレってばまだ下忍だったってばよ」

 

「そう落ち込むな・・・女ってのはエリート志向でクールなのに弱いって相場は決まってんじゃん」

 

「なんか・・・シカマルもそんな事言ってたっけな・・・んーーー」

 

「ありがとよ、ナルト」

 

「いや、我愛羅を助けたのは兄ちゃんだってばよ。それに葉の兄ちゃんがいなくてもバアちゃんがすげえ医療忍術で治そうとしてくれてたみたいだしな・・・今は疲れちまったみたいだけど「いや、違う」ん?」

 

「違うって、何がだ?」

 

「チヨバアがやろうとしていたのは医療忍術なんかじゃない、転生忍術だ・・・チヨバアは死ぬつもりだったんだ」

 

「ど・・・どう言う事だってばよ・・・」

 

「自分の命と引き換えに死んだ者を生き返らせる忍術だ・・・砂の傀儡部隊で一時、傀儡に生命を与える術を研究開発しようとした・・・チヨバアが先頭に立ってな。術の理論は開発出来たが、途中術のリスクが余りにも大きいって事で人体実験の前に禁術に指定されて封印された術だ」

 

「死んだふりーって今にも起き上がりそうな安らかな顔をしておるよ・・・」

 

「ナルト・・・やっぱりお前は不思議な奴だな。お前には人を変えていく力がある・・・チヨバア様は里の未来などどうでもいいといつも言っていた・・・我愛羅の為にこんな事をする様な人じゃなかった」

 

「チヨバア様は我愛羅とお前に未来を託した・・・忍びらしい立派な最後だった」

 

「うん・・・三代目の爺ちゃんに似てるかな・・・婆ちゃんの思い、今ならハッキリ分かるってばよ!」

 

ナルトの言葉の後、我愛羅が起き上がろうとしそれをナルト支える。

 

「皆・・・チヨバア様に祈りを・・・」

 

我愛羅の呼び掛けによりその場にいる全員がチヨさんに黙祷を捧げる。そのまま時間が過ぎていると小さい声で笑い声が聞こえて来た。

 

「・・・・・んっふっふ」

 

「「「「「「「「・・・ん?」」」」」」」」

 

その声に皆が目を開けて周りを見渡し、皆ある一点を見つめるとそこには・・・・・サクラに抱かれながら亡くなっていたはずのチヨさんが笑いを堪えてプルプル震えていた。

 

「・・・あっひゃっひゃっひゃっひゃっ!死んだふり〜っ!」

 

「「「「「「「「・・・はあああああっ!!??」」」」」」」」

 

「兄ちゃん!サクラちゃん!どう言う事だってばよ!!」

 

「いや〜、俺が治療している時に黙ってろってジェスチャー出しててね、それに乗っかっちゃたんだ」

 

「わ、私も断れなくって・・・ごめん」

 

「はあ、姉ちゃん・・・こんな場でんな冗談すんなよ」

 

「ひゃっひゃっひゃっひゃっ!皆しっかり引っかかりおったな、忍びともあろう者がなさけないのう」

 

「「「「「「「「こ・・・このクソババアっ!!!」」」」」」」」

 

「あっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!」




次回は天地橋での大蛇丸との戦いを書いていきたいと思います。原作と違う戦いを書いていければと思いますのでよろしくお願いします
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