霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅くなりました


第八十四話

前回、俺達は風影である我愛羅の奪還任務を終え木ノ葉の里に帰還した。帰還した途端に扉間さんの部下として働いていたダンゾウに詰め寄られるハプニングはあったが無事に帰ってこられた。それから数日、サソリの情報による大蛇丸の元にいるスパイが現れる天地橋に向かうメンバーを集めて出発した。そしてスパイであったカブトと会えはしたがそこに大蛇丸も現れ戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自来也さんが口寄せしたガマブン太がキセルを蒸しながら話始める。

 

『マンダにワシ、カツユに綱手、そして目の前に大蛇丸・・・何じゃ自来也、これから同窓会か?』

 

「いや、どちらかと言うと・・・送別会かのオ」

 

ガマブン太の同窓会セリフに自来也が話を重ねる。

 

「あら、そんな事を考えていたの?・・・何なら私が盛大に葬式を開いてあげるわよ」

 

「そんなものはいらん!大蛇丸!お前は今日、ここで潰すっ!!」

 

「あら綱手・・・潰すだなんて言ってくれるじゃない。出来るかしらね!口寄せの術っ!」

 

大蛇丸はその場を跳び口寄せの術を発動させる。俺達と反対の橋元に巨大な蛇が現れる。

 

「フン、準備万端だのオ!ならこっちから行かせてもらうかのオっ!!」

 

「(あの印は・・・ならばっ!)」

 

勢いのまま自来也さんが印を組み、それを見た大蛇丸も印を組み同時に術を発動させる。

 

「火遁・大炎弾っ!!!」

 

「風遁・大突破っ!!!」

 

自来也さんの爆炎と大蛇丸の暴風が激突する。威力は拮抗しており、その余波で橋にいるナルト達やカブト達は態勢を整えながら戦いを見ている。

 

「ぐうっ、腕は落ちとらんようだのオ!」

 

「当然よ、貴方みたいに年老いていくだけでは無いのよ」

 

「やかましいっ!お前といい綱手といい見た目を誤魔化しすぎなんじゃ!そのせいでワシは年齢以上に見られるんじゃ」

 

「くっ!やっぱエロ仙人すげえってばよ」

 

「ああ、範囲が広い術だがたった2つの術でここまでの威力か」

 

皆がその場で踏み留まる中、水月が俺を目掛けてマンダの体を登って向かって来た。

 

「なぁアンタ、ボクの相手してよっ!」

 

水月が巻物を取り出し、広げて開封の術を使う。そして出て来たのは忍刀七人衆の扱う忍刀の1つ、鈍刀・兜割だった。俺は首斬り包丁を取り出し兜割の斧を受け止める。

 

「へえ〜、聞いてた通り忍刀全てを持っているみたいだね!それ、ボクにちょうだいよ」

 

「誰がやるかよ、大事な友人から貰った物だからな」

 

「ま、そう言うよね。どっちみち力尽くで貰うつもりだったけどねっ!!」

 

そう言って水月は兜割の槌を斧の刃の峰目掛けて振り下ろす。鈍刀・兜割の十八番、ガード破壊の一撃だ。水月が必殺の一撃を打ち込み、俺は首斬り包丁でその一撃を・・・・・

 

「ん?打ち込んだ感触が軽い?それに打ち込んだ所から・・・砂?」

 

『流石にそいつの一撃じゃ葉の首斬り包丁が破壊されかねねぇからな、邪魔させてもらうゼっ!!』

 

守鶴が兜割の激突部分に砂を咬ませて威力を抑えてくれた。

 

『舌歯粘酸っ!!』

 

『食らえやっ!!』

 

カツユの岩をも溶かす溶解液・舌歯粘酸とマンダの毒液が大蛇丸に向かう。だが大蛇丸は難なく乗っている大蛇と共に避け切ってしまう。やっぱり分かりやすいじゃ食らってくれないか。

 

俺が水月を降ろす為にマンダから降りながら話していると呪印を発動した君麻呂と重吾が襲って来た。俺は迎撃する素振りも見せず静観していた。2人の拳と骨の剣が俺に届く瞬間、3本の九尾の衣を纏ったナルトと状態2を発動させ、草薙の剣を持ったサスケが受け止めた。

 

「「「っ!!!」」」

 

「やらせる訳無えだろ」

 

「兄ちゃんと戦る気なら俺らを倒してからにしろってばよ」

 

「っ!君のその呪印は・・・」

 

「・・・ハッハー!よし殺す!!」

 

君麻呂はサスケの呪印に反応を示し、重吾は既に破壊衝動が表に出ている様で言動がヤンキーと言うかジャンキーみたいだ。走行していると大蛇に乗った大蛇丸が森の方に向かっていく。

 

「着いて来なさい・・・自来也、綱手。着いて来れるならね」

 

「っ!待てっ!!」

 

「葉っ!私達はそのまま奴を追うっ!!」

 

「分かりました!こっちを片付けてすぐ向かいますっ!!マンダ、お前は自来也さん達と一緒に行ってくれ。俺達はここで応戦するよ」

 

『分かった・・・気ぃ付けろよ葉。あの大蛇丸の部下だ、めんどくせぇ能力を持ってるに決まってる』

 

「ああ、大丈夫だよ」

 

話終わると自来也さんと綱手さんがガマブン太とカツユ、マンダと共に大蛇丸を追っていく。

 

「悪ぃが化け物!オメエはここで足止めぜよ、忍法・蜘蛛巣開っ!」

 

そう言って鬼童丸は口と手を使い蜘蛛の巣の形を造りこちらに飛ばしてくる。

 

「はあっ!!」

 

「何っ!?」

 

だがその蜘蛛の巣はヒナタが柔拳により断ち切ってしまった。そしてその横からサクラが飛び出し殴りつける。

 

「しゃーんなろーっ!!」

 

「ぐっ!」

 

「アンタ達の相手は私達よっ!!」

 

「1発入れたからっていい気になんなよ、このクソアマっ!」

 

「まだ俺等もいんだぜっ!」

 

そこに多由也と左近も参戦しようとする。そこに鳥獣戯画の鷹が襲い掛かる。2人が避け終え此方を見ると、サクラ達の横にサイとシカマルが並び立つ。

 

「させねーよ」

 

「ボク等もいるんですからね」

 

「テメェら・・・」

 

これでこの場にいる全員がそれぞれの戦う相手と対峙している事となった。

 

「皆、手筈通り別れてくれ。ここじゃ俺や自来也さんや綱手さんの戦いの余波が来る、相手は俺が跳ばすから」

 

「「「はいっ!」」」

 

「分かったぜ、兄貴」

 

「良し・・・・・散っ!!」

 

そう言って皆はそれぞれサイとヒナタ、シカマルとサクラでペアを作り散開していく。

 

「何だ?足手纏いを逃したのか?」

 

「そんな訳あるかよ、それぞれの邪魔をしない様に散ったんだ」

 

サスケの言葉の後、俺は術式付きの六道の棒を4本、上空に放り投げる。この場にいる全員が上を向き、その瞬間に俺は印を組み術を発動させる。

 

「木分身の術っ!」

 

4人の木分身を創り出し、瞬身の術にて4人の目の前に現れる。

 

「「「「なっ!?」」」」

 

「「「「跳んでけっ!!」」」」

 

4人が一瞬で現れた俺に驚愕した瞬間、俺は4人に触れて飛雷神で皆の元に跳ばした。

 

「・・・彼等を何処にやった・・・」

 

「俺達の仲間の所だよ、兄さんは術式を施した自分や他人、無機物さえ自在に移動させられるんだ」

 

「成程・・・」

 

「んなことぁどうでも良いだろっ!全部壊しゃあ良いんだっ!!」

 

「・・・何か、俺の相手頭がぶっ飛び過ぎだってばよ・・・」

 

「しゃーねぇだろ、兄さんも言ってたがこの呪印のオリジナルで日常的に仙術チャクラを体内に入れてる様なもん何だからよ。俺達でさえ状態2にならば人間から離れた姿になるんだ、オリジナルともなりゃあ相当だろ」

 

「ああ、確かに俺のこの状態でも思いっきり踏ん張んなきゃ吹っ飛ばされてたな」

 

ナルトは自身が尾を3本出した状態なのにギリギリだった事に驚いていた。サスケも君麻呂の骨の剣に自分の草薙の剣が食い込みもしなかった事に静かに驚愕していた。千鳥刀にはしていなかったが状態2になって高まったチャクラを万遍なく通していた獲物をしっかり抑えられるとは思っていなかった。

 

「(こりゃ本腰を入れなきゃやられるのは俺達の方かもな・・・)」

 

「はあ〜、2人共いい加減にしなよ。大蛇丸様の方にも行かないといけないんだからさぁ」

 

「分かっているよ・・・重吾」

 

「ああっ!?・・・チッ、わーったよ!」

 

水月の話に君麻呂が同意して重吾を諫めて見せた。あの状態でも君麻呂の言葉には反応するんだな。

 

「まあボクもあいつから忍刀を奪ってやりたいから良いんだけどさ」

 

「・・・君はどちらかというとそちらが目的だろう」

 

「そりゃそうさ!僕の目的は忍刀七人衆の刀を全部集めて長になる事なんだからさっ!」

 

俺は木分身を解きながら話を聞いていた。俺が術を解除しているのが見えたのだろう君麻呂が話しかけてきた。

 

「分身を何故解いた?」

 

「お前達と戦うのに分身はいらないと思っただけさ。まぁ最も?俺が本気になったら木分身だけでかたが付いてただろうけどね」

 

「んだとっ!!テメェオレ様が分身ごときに負けるだと、言ってくれんじゃねぇーか!」

 

「落ち着け重吾・・・安い挑発だ」

 

「そうだよ重吾〜、それにあいつは君と同じ仙人の力を自在に操るって大蛇丸様も言ってたろ?それだけでも十分脅威なんだって」

 

「チッ・・・」

 

俺の言葉にイラついた重吾だったが冷静な君麻呂と水月に宥められてしまった。

 

「な〜んだ、そのまま殴り掛かって来ると思っていたのに・・・」

 

「思ったより冷静だったな、兄さんの言葉にあのまま感情に任せてくれりゃあちょっとは楽だったのにな」

 

「そりゃあそうだよ。あの大蛇丸様が最大限に警戒している相手だよ?あの人より弱いボク等が全く警戒しない訳ないでしょうよ」

 

「ま、そりゃそうか」

 

常に冷静な君麻呂は論外として仙人化している重吾はすぐに乗っかってくるとして、お調子者の感じがある水月はなんだかんだ乗ってくると思ったんだけどな。思ったより大蛇丸が俺の事を危険視している様だな。柱間さんとの戦いがかなりのインパクトを植え付けてしまったんだな。

 

「ま、そうは言っても今回は大蛇丸様の直々の命令だからね、相手が化け物でも戦うさ。それにボクとしては忍刀七人衆の刀が手に入るから全然アリなんだけどね」

 

「だからやらないって、まあ良いか・・・用意は良いな?2人共」

 

「ああ、いつでも行けるぜ!」

 

「よっしゃ!暴れるぜ!!」

 

「良し・・・そんじゃあ、行くぞ!ナルト!!サスケ!!」

 

「「了解っ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、俺の飛雷神により跳ばされた多由也と次郎坊はサクラとシカマルと対峙していた。

 

「クソっ!あのクソ野郎にまんまとしてやられた訳かよっ!!」

 

「落ち着け多由也目の前に敵がいるんだ。それ以上あいつに気をやってたら「うっせーぞクソブタ!!テメーに言われるまでもねーんだよ!!」」

 

「ったく、やかましい女だな「んだとクソムシが!」本当にうるせーな・・・」

 

多由也と次郎坊のやり取りを見てシカマルが呆れていた。短気な多由也がそれに反応して怒鳴ってくるのでシカマルは耳を抑えて鬱陶しそうにしている。

 

「チッ!しゃーねえか、さっさと向こうに戻ればいいか」

 

「ああ、まずは邪魔な奴らを片付けるとしよう」

 

「悪りぃが兄貴達から頼まれてんだ」

 

「貴方達は、私達が倒すっ!」

 

「はっ!やれるもんならやってみなっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じく跳ばされていた左近と鬼童丸も天地橋から離れた地点でサイ、ヒナタと対峙していた。

 

「・・・あの連続した爆発が大蛇丸様とジーさんバーさんが戦ってるとこだよな?まさかこの距離を一瞬で移動させられたのかよ・・・」

 

「全く・・・お前らの上司は相変わらず化けもんぜよ」

 

左近と鬼童丸は目の前で対峙しているサイ、ヒナタに話しかける。

 

「葉さんは化け物じゃないです・・・葉さんは私達皆の家族です」

 

「確かに葉さんは規格外だよ?ボク等には想像も出来ない鍛錬の元、輪廻の理すら掌握した理不尽の権化みたいな人だよ・・・でもね、葉さんはボクと兄さんを救ってくれた。ボク達に幸せを与えてくれた。ボクが力を振るうのは、そんな理由だよ」

 

「っは!そーかよ!」

 

「悪いがこっちも負けられねーんだ、早速始めるぜよ!」

 

「行きますっ!」

 

「行くよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、未だ移動している大蛇に乗った大蛇丸を追っている自来也さん、綱手さん、口寄せのガマブン太、カツユ、マンダ、そしてそれを追うカブト、紅蓮にヤマトと香燐。

 

「自来也様達を追いかける形になったのはボク達だけみたいだね」

 

「うん、お兄ちゃんやサスケ、ナルトは橋の近くで戦ってるし、他の皆はそれぞれ決めていたペアで相手と向き合ってるよ」

 

「分かった。それじゃあボク等はカブトと彼女を相手にしながら自来也様達を追うよ」

 

「了解っ!」

 

「舐められたものだね・・・僕等がそう簡単にやられると思わないでほしいな」

 

「大蛇丸様の元には行かせない、私達がお前達を消すっ!」

 

 

4人の様子を後ろに目をやり確認していた大蛇丸が2人に話しかける。

 

「ふ〜ん、私達について来ているのは両方から4人・・・葉君がそれぞれ戦力を分散させたわけね」

 

「それがどうしたっ!」

 

「良いのかしら?葉君やサスケ君は兎も角、他の連中じゃ私の部下達の相手は務まらないと思うけど?」

 

「大蛇丸、お前分かってないのオ〜。あ奴らはワシや葉達が鍛えに鍛えた者達よ、そう簡単にやれるなんて考えるは甘すぎるのオ」

 

「あらそう・・・じゃあ精々死なない様に祈ってなさい」

 

「私達は負けん!私も、葉も、私達の弟子達もこんな所で終わりはしない」

 

今、それぞれの戦いの火蓋が切って落とされた。

 

 

 

 

 




次回はそれぞれの戦場を書いていきたいと思います
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