前回、アスマが飛段の呪術・死司憑血に倒れシカマル達も角都にやられそうになるが、イタチ達に助けられる。その後
アスマは助かるが後日シカマルはカカシがと第十班で敵討ちに向かい、角都・飛段と再戦する。交戦する中でカカシが角都の心臓を貫いた。
「ば、馬鹿な・・・気配もなくこの俺の背後から・・・」
「お前の体を硬化させる土遁・土矛・・・俺の仲間の情報通り、土の性質変化をメインに使う忍びだったな」
「俺の・・・印のスピードを見切っただと・・・それに・・・これ程の雷遁を・・・そうか!お前が・・・写輪眼のカカシ!」
「土は雷に弱い、相性が悪かったな・・・終わりだ」
カカシの決め台詞と共に腕が引き抜かれ、角都は倒れていく。
「流石カカシ先生!!」
「あいつを先にやっておかないと厄介だからな」
「(やっぱり凄い、カカシ先生は!これで後もう1人!)」
「カカシ先生!!」
「心臓を1突きかよ!いきなりやられてんじゃねーよ!ったく・・・」
「次はお前だ」
焦りが見える飛段にカカシが雷切を決めようとした時、何と心臓を貫いた筈の角都がカカシを蹴り飛ばしてきた。
「グハッ!!」
「「「!?」」」
「よっしゃ!さっさとケリつけようぜェ!!」
「そのつもりだ」
「(どう言う事だ・・・急所は外してない筈・・・)」
「うオオォオオオ!!!」
角都は上着を抜ぐとその背中には縫い付けられた4つの面があり、縫い目が取れて4つの面が触手の塊と共に飛び出していく。それと同時にシカマルの影真似も限界で飛段の影から離れて元の影に戻った。
「!おっ?」
「(影真似も限界だ・・・)」
「な、何なのアレ!?何で死なないのアイツ!?」
「さあな・・・けどアイツ等相手じゃ少々の事じゃ驚かなくなってきたぜ・・・」
「やっと動けるぜ・・・」
「くっ・・・何だあれは?」
「さて・・・じゃ、殺るか。角都」
「ああ」
そうして並び立つ角都と飛段の後ろにはそれぞれ独特の姿をした4つの面のバケモノがいた。
「ジャシン様見てて下さいよォォ!俺本気出すから!マジ本気!腸とか引き摺り出すからァよォォ!!」
「(な、何あれ!?凄く嫌なチャクラの感じ)」
「ヴォオオオオ!!」
突然、水色の模様の面のバケモノが鳴き声を発したと思えば体が溶けるように崩れてしまった。
「・・・角都!!オイオイ啖呵切ったそばから1匹死んでんじゃねーか!ほっんとにカッコつかねーなオイ!!」
「(・・・奴の体から出てきた面が1つ斃れたって事はさっきの雷切で仕留めたのはあの面って訳か・・・少しネタがありそうだな)」
「飛段少し下がっていろ・・・ここは俺がやる」
「オイオイ待てよ!さっきからずっとやられっぱなしでイライラしてんだぜ、俺は・・・ヘッ、いつものでいこうぜ」
そう言って飛段はカカシに向かって切り掛かっていく。周りの木を登りながら剣戟を続けていくとカカシと鍔迫り合いをする飛段の背後から青色の模様が入った面の黒いバケモノが現れ口の部分を開いて術を放ってくる。
「風遁・圧害!!」
バケモノから放たれた風遁が辺り一帯を吹き飛ばしていく。
「カカシ先生ー!」
「(自分の味方ごと・・・そうか!不死身を利用して・・・!)」
風が止むと角都が3匹のバケモノと共に佇み、その内の黄色の模様のバケモノが体に雷を帯電させ始める。
「来るぞ!チョウジ!」
「くっ!」
「シカマル!チョウジ!逃げてっ!!」
「雷遁・偽暗!!」
「雷切!!」
放たれた雷遁がシカマル達に到達する直前、両手に雷切を纏わせたカカシが割って入り防いだ。
「フゥ・・・(コイツ等強い・・・特にあのマスクの方、これだけ高レベルの術は己のチャクラの性質と合致しないと出さない筈・・・それを土、風、雷の3つも・・・一体どう言う事だ?)」
「先生大丈夫!?」
「ま・・・何とかな・・・」
「驚いたな・・・この段取りで殺さなかったのはお前が初めてだぜ・・・はたけカカシ」
「写輪眼で見切ったか・・・なら次のはどうだ?・・・火遁・頭刻苦!!」
「!!(何!?火遁まで!)」
今度は赤い模様の面の口が開き、豪火が放たれてる。
「「「!!」」」
「チョウジ!いの!大丈夫か!?」
「大丈夫!」
「うん!」
爆風で吹き飛ばされだが、シカマル達は何とか無事だった。カカシは煙の中から飛び出し、それを飛段が追撃してきた。何度か切り結ぶと2人は一旦距離を取る。
「やるな・・・やっぱ」
「カカシ先生、大丈夫!?」
「ああ・・・(とは言っても写輪眼を使ったまま雷切を4発・・・昔の俺ならチャクラが底をつく量を使っちまってる。グズグズはしてられないな)」
「アイツ等上手く連携を使ってくるわね・・・」
「さっきのカカシ先生の雷切、絶対当たってたのに・・・何で死なないのアイツ!?」
「心臓を潰した本来なら死んでる筈だ・・・だが倒せたのは奴の体から出てきたバケモノの内の1体・・・そいつが奴本体の代わりに死んだと考えられる・・・」
「さっき奴が影真似手裏剣を外して逃げた時もそうだったが・・・本体から切り離された腕に心臓のようなものがついていて・・・自立して行動した」
「つまり・・・どう言う事?」
「・・・つまり奴本体を含んで体から出てきたバケモノそれぞれに心臓があり、その全ての心臓が奴の物・・・奴は5つの心臓を持ってたって事だ」
「ええっ!?」
「そんな事って・・・!?」
「今は先生の雷切で1つ減ったがな」
「つまりあの人を完全にやっつけるには、後4つの心臓を潰さなきゃならないって事?」
「ああ・・・」
「良く気付いたな・・でこのそれぞれの心臓はかつて戦って奪い取った忍び達の物だ。また補充はきく・・・お前等の心臓でな」
「(成程・・・他者の心臓を経絡系に宿っているチャクラ性質ごと取り込んだのか・・・道理でいくつもの性質変化を・・・)」
「所でよ、木ノ葉って死んだら土葬?土葬だったらめんどくさーんだよォ、賞金首掘り起こして換金するぞとか角都言い出しそうだし・・・ハァーあの髭野郎ちょっとは楽しませてくれると思って期待したのによォ・・・やっぱ大した事ねーし」
「首を刎ねられた癖に良く言う・・・」
「るっせー!黙ってろ!!・・・お前等敵討ちのつもりだろうがそんな程度じゃ無理無理!」
「くっ!」
「ガキ共は見た感じアイツの教え子ってとこか?ま、あんなカスに教わってたんじゃたかが知れてるがなァ」
「アスマ先生を悪く言うなっ!!」
「やめろチョウジ!」
「フフン、美しきは師弟愛ってか?へっ、馬鹿らしい」
「貴様ーっ!」
「チョウジ!」
「あんなクソ野郎のどこがいいんだ?・・・デェブ!」
「っ!?ウオオオォォォォッ!!」
飛段の挑発に乗ってしまったチョウジが腕を部分倍加の術で大きくしながら真っ直ぐ突っ込んでしまう。
「チョウジっ!」
「へっ!」
シカマルの呼びかけにも反応せず突っ込んでしまうチョウジを飛段は余裕を持って鎌で迎撃しようと構える。2人が接触しようとした時、急にチョウジの動きが固まる。シカマルが影真似で動きを止めたのだ。
「チッ!」
それを見た飛段は鎌の軌道を変えて鎌を振り下ろす。
「あっ・・・」
しかしその鎌の1撃はカカシが苦無で受け止める。
「ヘッ、ヒャッホーっ!」
「あっ、はあ・・・」
「馬鹿野郎、あんな見え見えの挑発にのってどうする!」
「ご、ごめん」
「っ!チョウジ!?」
「はっ、ウオオオっ!」
シカマルの叫びでチョウジが前を向くと角都がもう目と鼻の先にいた。チョウジは直ぐに立ち上がり殴り掛かるが少し後ろに押される程度でしっかりと受け止められてしまいそのままカウンターを食らってしまう。
「グッ!グハッ!うわあああーっ!!」
打撃を3発食らい木の幹に吹っ飛ばされてしまったチョウジに、角都が更に追撃してきて、強烈な蹴りを食らわせる。
「ウオッ!!」
「チョウジ!」
チョウジの身を案じているシカマルといのだが、2人の元にも黄色の面のバケモノが接近してきて雷撃を放ってくる。それと同時にカカシも飛段に続いて赤の面と青の面のバケモノが炎や風の弾を放ってきている。それ等の弾を避けながら飛段と切り結んでいるが、木の上まで登っていたカカシの足元を風弾が遅い、態勢を崩したカカシに炎弾が放たれた。それを受けてカカシは倒れてしまい、そこに飛段が近づいてくる。
「テメェも、終わりだっ!」
倒れたカカシに飛段が近づき鎌を振りかぶりそのままカカシの首を切り裂いた。だがその瞬間、カカシが煙になって消えた、影分身だった。カカシは木を登る中それを見て飛段は驚愕した。
「ハアッ!?」
その間に角都に捕まったチョウジといのをシカマルが救おうとする。シカマルは巻物を取り出して開き、地面に置く。巻物には水と書かれていて前に白が使った物と似ていた。シカマルは巻物に開封の術の印を組み、水の字を踏みつける。するとそこから水が溢れ出て辺りを水溜りにした。その水は2人を掴んでいる角都の足元にも広がっていく。準備を終えたシカマルの背後から黄色の面のバケモノが迫り、雷撃を放ってくる。シカマルは難なく避けるがその雷撃は足元の水を伝い、角都は感電する。飛び上がって避けていたシカマルは角都に向かって起爆札付きの苦無を投げる。それに角都は気付き、2人を話して水遁の印を組み足元の水で障壁を作る。苦無は障壁に当たりながら爆発し辺りに煙が舞い上がり、その隙にカカシとシカマルが2人を救出した。
「2人共大丈夫か?」
「うん・・・」
「何とか・・・」
シカマル、カカシが2人を介抱していると、角都の横に飛段が並ぶ。
「だっせーなオイ、何だ?そのざま・・・」
「貴様こそ、影分身に気付かないとは・・・」
「あっはぁりゃりゃ・・・見てた?」
「・・・シカマル、どう戦う?」
「アイツ等2人を引き離して戦うのが最良っスね・・・まず奴等の連携攻撃を止める。そして後4回殺せば倒せる方を集中攻撃・・・」
「あの飛段って奴を足止めする役が必要って訳か」
「私がやる・・・私が今1番チャクラを温存しているし、それにシンプルな戦闘じゃ役に立てないから・・・心転身の術で」
「ダメだ心転身はそもそも俺の影真似で相手の動きを止めてから使う連携術だぞ・・・外れたら数分間は自分の体に戻れない、リスクが高過ぎる・・・だから俺がやる・・・影真似で縛ってからここを移動する」
「だがどうやって縛るかだな・・・どちらにしても陽動が要るぞ」
「ならその陽動役は僕がやる」
「それもダメだ。奴の攻撃を少しでも受け、血を採られたら終わりなんだぞ!奴にこっちから近づいて攻撃する事自体ズレてる・・・チョウジ、お前はカカシ先生と一緒に角都って奴をやる為にチャクラを温存しておけ」
「うん」
「あいつは俺1人で捕まえる・・・そしてあの役は俺がやる・・・」
「・・・わかった、お前に任せる・・・シカマル、これを」
「ああ」
作戦会議の後、シカマルはカカシから何かを受け取り、不死身コンビと対峙する。角都もその様子に考えようとするが、それよりも早くシカマルが影を触手状にして2人を襲う。
「またそれか!そんなに俺の鎌と能力が怖いか!?アァ!!?」
2人は器用に避けると、角都の前にカカシが現れ体術で戦い始まる。
「お前の相手は俺だ!」
その間飛段の方にはシカマルが影を伸ばして捕えようとしている。
「遅いぜっ!・・・っ!(影を使って投げたのか・・・!)」
飛段が木を登りながらアクロバティックに影を避けていると、離れたところから光るものが飛んできていて、よく見るとそれは最初の攻防の時に投げて地面に残っていたチャクラ刀だった。
「(空中なら身動きが取れない!貰った!)」
1本目は避けれたが、更にもう1本が態勢を崩した飛段に迫り、いのはチャクラ刀が飛段の影に刺さる事を確信するが飛段は木に鎌を突き刺してそれに乗る事でそれを避ける。
「「!」」
「(ケッ・・・甘いぜ!影にだけ注意してりゃあこんな術はくだらねェ!)」
そう言って飛段は影と下の方に意識を向けていると木の裏側からシカマルが木の表面を走ってきて飛段に殴り掛かる。
「!(何イ!?)」
シカマルの行動に飛段は驚くが、即座に対応してシカマルの拳を受け止める。
「離れたところからコソコソだけじゃねーぜ」
拳を離し、2人が離れて着地すると2人の影はくっ付いていた。
「影真似の術・・・成功」
「・・・コノヤロー・・・」
「行けシカマル!」
「こっちは任せて!」
「頼んだわよ!」
「ああ」
そう言うとシカマルは左手を開いて飛段に鎌を手放させる。そして2人は走り出す。
「2人っきりで楽しい散歩と行こうぜ」
「・・・誰も付いて行かなくていいのか?飛段を見くびり過ぎだ・・・あのシカマルとか言う若造・・・高値の賞金首になっただろーに、今日で死ぬぞ」
「「・・・」」
「だがお前等の判断は正しかったな・・・俺は強い」
「・・・」
「お前等と俺とでは戦闘経験に差があり過ぎる・・・お前等の額当てを見ると1番最初に戦った木ノ葉の忍びを思い出す・・・・・初代火影をな」
「何!?」
「え!?」
「柱間様と戦ったって・・・一体何歳なのこいつ!?」
「・・・本当の不死か・・・」
「いや・・・そんなものはこの世に存在しない。己の心臓が寿命で止まる前に他人の心臓を奪いストックし続ける事でどうにか生き長らえてきただけだ・・・より強い忍びの心臓を生きたまま抜き取ってな」
「「「・・・!!」」」
「俺のストックしておける心臓は己の含めて5つ・・・カカシ、お前に減らされた分はお前の心臓を頂く」
そう言うと角都は、赤い面と青い面のバケモノを1つ体にし始める。
「・・・!(火遁と風遁の面が1つの体になった!)」
場面は変わり、戦いの場を変えたシカマルと飛段はある森にいた。そこでシカマルは飛段を逃さないように起爆札とワイヤーが付いた苦無を四方八方に放つ。
「逃がさねぇってか・・・ケッ!・・・この影技、5分程度が限界なんだろ・・・しかも2人きり・・・・・そりゃこっちも好都合なんだよバカがァァ!!」
「ぐっ!」
影真似が解けた瞬間に折りたたみ式の槍を出し、襲いかかる。シカマルは避けられたように見えたが、シカマルの頬には血の跡があった。飛段が槍に付いた血を舐めて肌が変化していき自らの手を刺して血を流し、その血で模様を描き術の準備を完了する。そして槍を両手で持ち、アスマを刺したところと同じ箇所に狙いを定める。
「条件は整った・・・死ねェ!!」
場面は戻り、角都が火遁と風遁の面を合体させると、2つの面から火遁と風遁の合わせ技の外留愚々を放つ
「水遁・水陣壁!!」
「(風の性質変化が加わった火じゃ水遁だけでは消せないか・・・!)」
後退しながら思考を続けていたカカシだが、カカシの背後の木に隠れていた角都が腕を触手で伸ばしてきてカカシを捕らえて地面に叩きつける。角都は触手を戻してカカシに噛み付く。
「ぐっ!」
「「カカシ先生!」」
「俺にまで気が回らなかったようだな・・・貰うぞ、お前の心臓!・・・ぐおっ!!・・・な、何だっ・・・」
そのままカカシの心臓を抜き取ろうとした角都だが、急に胸を押さえて動きが止まる。
「・・・どうやら間に合ったようだな、シカマル」
「・・・ま、まさか・・・」
「・・・ああ、そのまさかだ。お前の相方の儀式にお前の血を利用させてもらった」
「ぐっ、そんな・・・俺の血を、そんな隙がどこに・・・」
「俺の雷切で穴を開けた時に、一緒にお前の血を頂いたのさ・・・お前等こそシカマルをみくびりすぎだ」
「馬鹿な・・・あの若造・・・そこまで」
そう言って角都は倒れて動かなくなってしまった。
場面が戻り飛段が胸に槍を刺し、シカマルが同じ箇所を抑えながら倒れてしまう。
「これじゃ、ジャシン様もがっかりだぜ・・・角都の方ももう終わってんだろ・・・行くか」
そう言って能力を解除しながら立ち去ろうとした飛段・・・だがやられたと思われたシカマルが起き上がり、短刀で切り掛かった。飛段は反応が遅れて首を切られて倒れ込む。
「(浅いか・・・!)」
切り口が浅いと感じたシカマルは影首縛りを使って飛段の体を縛り付けた。
「・・・テメェ・・・何で生きてる・・・?」
「俺は・・・やられたフリをしてただけだ・・・お前の武器に付着している血は俺のじゃない・・・アンタの相方の血だ」
「!?」
そう言ってシカマルは頬を拭った。それにより血が拭かれてそこには傷は無かった。
「誰でもいい・・・チャンスがあれば角都って奴の血を抜き取る、このカプセルの中にな・・・そしてそれを受け取った俺がアンタを嵌る役・・・それがこっちの作戦だったのさ」
「・・・ククク」
「あ?」
「こう何度も同じ術にかかりゃバカでもその術の特徴が分かる・・・術にさっきまでの力は無いようだな・・・動けるぜ」
そう言いながら飛段は縛られながらも立ち上がり始める。
「縛るたびに術の強さと効果の持続時間がお粗末になってきてるぜ・・・詰まる所お前の影術は使えば使う程それに比例して術全体の効力が低下する・・・お前、そろそろチャクラも限界なんじゃ無いのか?えェオイ!?」
「ぐっ!」
「ゲハハハハハアァ!!」
限界を迎えた様子のシカマルに飛段は槍を構えて笑っている。
「お前もジャシン様を信仰していればピンチに救いの手があったかもなァ!今からジャシン教を信じるならその改心に免じて・・・・・許す訳ねーだろバーカァ!!!」
そう言って被弾は槍を振り下ろすが、シカマルは術に力を込め周りワイヤーに影を引っ掛けて動きを止めた。
「!?」
「そんなもんに許して貰わなくてもけっこーだぜ・・・・・影寄せの術!!」
そう言ってシカマルは影寄せの術で周りのワイヤーを全て引き寄せて動きを完全に封じた。
「ぐっ、ヤロー」
シカマルは更に近くの目印に短刀を投げつける。すると地面が崩れていき、飛段の真下に落とし穴が現れる。
「何ィ!?どう言う事だ!?いつの間にこんな!?」
「前もってここに仕掛けを準備してただけの事だ」
「っ!?(こいつ・・・がむしゃらに俺等2人を引き離したんじゃなく・・・俺をここへ誘い込んだってのか?だとすりゃあここまでがこいつの計算・・・)」
「人を呪わば穴二つ・・・お前は俺の師を呪い殺そうとした。てめーだけのうのうとはしゃいでられると思うな・・・そいつがテメーの墓穴だ」
「くっ・・・ククク・・・俺は死なねェ、体をバラバラにされて首1つになろうが必ずはいずり出てテメーのノド元に食らいつきに行ってやる」
「そりゃ無理だ・・・この森は火の国でも特別な場所でな・・・俺達奈良一族だけが立ち入る事を許されてる。他には誰も来ない・・・俺達一族がずっとお前を見張っておく」
そう言うと辺りに鹿が集まり出す。鹿達が見守る中、シカマルは起爆札付きの苦無を取り出し、飛段に向かって投げる。飛段の体に刺さり起爆札が起動しそのまま大爆発を起こし、体がバラバラになりながら穴に落ちていく。穴の底に落ちた首はまだ目を開けてシカマルを睨んでいる。
「は、ハハ・・・ヒャハハハハ、な、何てザマだコレ・・・俺をこんなにしやがって・・・・・テメーには必ずジャシン様のバチが当たる!!ジャシン教により大いなる裁きがお前にィィー」
「そんなもん怖かねーんだよ・・・俺とお前じゃ信じてるモンが違う。俺達が信じてんのは火の意志だ・・・だがテメーの神はそのくだらねェジャシン様でも何でもねェ、今はこの俺だ。俺が裁きを下す・・・」
そう言ってシカマルは落とし穴の壁に起爆札付き苦無を投げつける。起爆札が起動して更に穴が崩れていく。
「さっき言ったよなァ?テメーにはジャシン教により裁きが下るってよォ、なァ!?ゲハハハハハ!!!その裁きを下すのは俺だぁ!テメー何て歯だけで十分だ!良く噛んでバラバラにしてやるぜぇ!!!」
飛段はそう叫びながら穴に埋まっていった。
「「カカシ先生!」」
「ぐっ!」
カカシが体に巻き付いた触手を取り除き、心臓を抜き取るために刺さった触手を引っ張り出そうとする。
「(あの短時間でここまで侵食しているなんて・・・っ!シカマルがもう少し遅れていたら・・・)ゆっくり!直ぐに医療忍術で手当てします」
「手当ては後だ!来るぞ!!」
カカシが無理矢理触手を引き抜きながら注意を促すと、バケモノ2体が此方に向かって
「倍化の術!!ウオオオッ、超張り手!!」
巨大化したチョウジがバケモノ2体にチャクラの籠った張り手を真上から炸裂させる。
「いいぞ!やるじゃないチョウジ!」
「へへっ!」
「!」
だがバケモノはうまく回避し赤の面のバケモノが火遁を放ちカカシ達を角都から引き離す。その隙を付き黄色の面のバケモノが角都の中に吸い込まれていく。黄色の面のバケモノの全てが吸い込まれると角都の体から鼓動が復活して立ち上がる。
「生き返った・・・」
いのが驚愕する中、角都は火遁と風遁の面も取り込み更に体から触手を生やした形態に変化した。
「何、あれ」
「本体もまんまバケモノだな」
「久方ぶりだぞ・・・俺の心臓を2つも潰されたのはな・・・」
角都が話し終えると同時に地面から触手が出てきて3人を拘束してしまう。
「くっ、早い!」
「きゃあっ!」
「くそっ!(動けない!)」
「はたけカカシ、お前らで失った心臓の補充をするつもりだったがな、気が変わった・・・心臓の補充などいつでも出来るからな・・・死ねっ!!」
角都は拘束したまま、至近距離から外留愚々を放つ。だがそこに割り込んでいく影が複数現れる。
「風遁・螺旋丸!!」
「水遁・破奔流!!」
「颶風水渦の術!!!」
2つの術が合わさり巨大な竜巻となり炎を押し返し辺りを煙が包む。
「!?」
「・・・遅くなって済まねーってばよ」
煙が晴れるとそこにはナルト、サスケ、サクラ、ヤマトの第七班、そしてイタチとシスイが
「フゥー・・・いいタイミングだ」
「ハァー援軍助かったー・・・」
「サクラ、ナルトも。それに・・・サースケ君っ!!」
「イタチにシスイも来てくれるとはな」
「こんなカッコ悪い先輩は初めて見ましたよ・・・この敵、相当強いですね」
「最初は来る予定じゃなかったんすけどね」
「葉さんから不安要素があるから俺達も向かうよう言われたんです」
「成程な」
「それで、シカマルは?」
「もう1人の敵と別の場所で戦ってるよ」
「シカマル側にも直ぐに向かってくれ。遠距離タイプと医療タイプがいい」
そう言ってカカシは案内役の忍犬パックンを口寄せする。
「そっちには俺が行く、シスイさん、サクラ行こう」
「ああ!」
「うん!」
「良し、拙者に付いてこい」
そう言ってパックン、サスケ、サクラ、シスイがシカマルの戦う場所に向かって行った。
「こっからは俺等がやるってばよ・・・イタチの兄ちゃん、サポート頼むってばよ」
「ああ」
「・・・完成したのか?」
「いえ、7割程だと思います」
「そうか・・・」
「まぁ見てて下さい・・・以前のナルトとは別人ですよ!」
「ハァ・・・終わったか「終わってねぇよ」っ!?」
「ヒャッハーッ!!」
飛段が鎌で切り掛かる。それをシカマルは何とか避けるが、シカマルの表情は驚愕一色だ。
「まだ避ける元気があったかよ・・・」
「な、何で・・・」
「どうしてバラバラにされた俺がこうやって立ってんのか、か?」
「コウ言ウ訳ダヨ」
「っ!」
シカマルがこの場にいない筈の第三者の声のする方を見たら、ハエトリ草の様な物が付いた顔左右で黒と白に分かれた人物が立っていた。
「おうゼツ、鎌ありがとな!」
「気ニスルナ・・・」
「何だ、テメェは・・・」
「僕ラハゼツ・・・ヨロシク」
「こいつには自然に同化する能力に相手のコピーを作り出す能力があんだよ」
「・・・それでさっきの煙玉の時に入れ替わって隙を伺ってたって事か」
「そう言うこった」
「ソレジャア、コレデ終ワリダナ」
そう言って2人はシカマルへと迫る。
「死ねェーっ!!」
飛段の振りかぶる鎌がシカマルに迫るが、それはサスケの千鳥鋭槍が鎌を受け止められた。
「ナニ?」
「サスケ・・・それにシスイさん」
飛段が鎌を引くと、サスケも千鳥鋭槍を解除して改めて対峙する。
「何だ?そっちのテメェはあの髭野郎の救援に来た奴だな。そっちのガキは・・・」
「前に一回会っただろう?あの時は葉兄さんと一緒にお前と切り結んだんだがな・・・」
「んあ?・・・っ、テメェあの時の!」
「ああ・・・うちはサスケだ」
「多重影分身の術!」
場面は戻り、角都と対峙したナルトは影分身を2人出現させた。
「多重影分身・・・そうか、お前が九尾の人柱力か・・・」
「状況説明と敵の能力を教えて下さい」
「こいつには分裂する能力がある。あの両肩の面が本体から抜け出して分裂するんだが・・・その面1つ1つに心臓があり独立して行動する。奴は初め5つの心臓を持っていた・・・今は2つ減らして後3つだ」
「・・・どう言う事です?」
「もう2度殺しているって事だ。奴は後3度殺さないと倒れない、それに・・・中距離タイプであらゆる性質変化を使う」
「(どうりで先輩が苦戦する訳だ)ナルトォ!」
「ちゃんと聞いてたってばよ!」
そう言ってナルトの影分身達が角都に突っ込んでいく。
「ナルトォ!」
「1人で突っ込んでも駄目だってば〜!」
ナルトの影分身は、1人はそのまま突っ込み直ぐに触手に捕まってしまうが、もう1人はそれを囮に苦無で切り掛かるがそれも直ぐに捕まってしまう。
「ぐっ!!」
「影分身だけか?それでは勝てんぞ」
「(・・・あの攻撃スピードと戦闘スタイルからして、陽動には最低でも影分身が3人要るってばよ)」
「(まず影分身の経験値をオリジナルの中に情報として蓄積・・・それに基づいたシミュレーションの作成・・・影分身で上手く情報を得たな)」
「影分身の術!」
「!影分身を3体・・・」
影分身から情報を得たナルトは影分身を更に3体出し、術の準備に入った。
「何なの・・・あれ・・・?」
「凄い高音・・・な、何てチャクラだ・・・」
「何だ・・・あの術は・・・!?(あれを食らったら・・・やばい・・・絶対に駄目だ)」
カカシ達や角都が驚く中、ナルトが頭上に掲げた手の中には巨大な風の刃が発生した手裏剣型の螺旋丸・・・ナルトの新術が完成していた。
「風遁・螺旋手裏剣!!!」
次回は不死身コンビとの戦いの決着です