霊と踊る仙人が異世界を謳歌する   作:蔵元優輔

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遅くなりました。


第九十七話

前回、ナルト達が木ノ葉に戻って来てペイン達と交戦に入る。そんな中イタチは鬼鮫と戦い、俺はデイダラと戦いながら新たな甲縛式オーバーソウル、スピリット・オブ・アース・羅震を発動させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺のスピリット・オブ・アース羅震の姿に冷や汗を流すデイダラが皮肉を込めた顔をしながら言葉を言ってくる。

 

「・・・おいおい葉の兄貴、何だそりゃ・・・前に見たのと違って随分とゴチャゴチャしてんな・・・うん」

 

「ああ・・・これは俺が子供の頃に見た星を守る為に青年達が勇者と呼ばれるヒーローになる作品に出てくるロボットがモチーフだからな」

 

「へぇ、ヒーローねぇ・・・やっぱ兄貴もそういうのに憧れてたのか?」

 

「憧れか・・・確かにかっこいいな〜って思ってたな。玩具なんかも買ってもらったりしたしな」

 

「へぇ〜兄貴にもそんな時期があったんだな。今の理不尽ぶりを見てると考えられね〜な」

 

「さぁ、続きといこうやっ!!」

 

俺は金属を精製操作し、勇者司令ダグオンに出てきたライアンが変形したライオソードを創り出す。ライオソードを振りかぶりながらブースターを吹かし突進していきデイダラの真上に移動してライオソードを振り下ろす。

 

「パワーライオソード!!」

 

「っ!?」

 

デイダラは振り下ろされる剣に脅威を感じて避ける。剣が地面に当たると轟音と共に巨大なクレーターが出来た。

 

「っ何だってんだその威力は!」

 

「そりゃあこのオーバーソウルの精霊はスピリット・オブ・アースだからな。さっきみたいに金属なんかを生み出したり、大地を操って地震を起こしたりな」

 

「・・・やっぱ理不尽だろアンタ!?」

 

そう言いながらデイダラはC2ドラゴンに乗って俺の攻撃を避けながら後退していく。

 

「お〜い鬼鮫!こっち変われ〜!」

 

「・・・貴方、一度決めたんならやり切ってくださいよ」

 

「うるせぇ!」

 

「まったく・・・無責任ですね。イタチさん、すいませんね・・・余計なチャチャが入ってしまいましたね」

 

「気にするな、こちらとしても勝負はこれまでにしておこう」

 

イタチは印を結んで体を鴉に変えてその場を離れてデイダラの方に現れ迎撃する。そして鴉がいなくなると俺がライオソードを構えて現れる。鬼鮫は冷静に鮫肌を振り下ろし迎え撃つ。

 

「直接見えるのはのは初めてですね。干柿鬼鮫と申します、以後お見知り置きを」

 

「これはどうも、ご丁寧に。シャーマン兼六道仙人の麻倉葉だ、よろしく」

 

「おやおや、彼からは規格外だとか理不尽だとか言われていたからどんな傍若無人な方かと思っていましたが案外話せる人ですね」

 

「アンタの半魚人っぷりには負けるさ、フカヒレさんよ」

 

「言ってくれますねェ・・・ウラァッ!!」

 

「オラァッ!!」

 

俺達は再度得物を振り被り、真正面から叩きつけ合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は変わり、ガマ吉と共に戦場から離れた瓦礫に移動したミナトさんや自来也さん、綱手さん達はサクラ達と合流し戦いを見ていたが、そこに柱間さんが合流した。

 

「皆、無事かっ!」

 

「初代様!」

 

「お祖父様・・・」

 

「兄者!」

 

そこに扉間さんが刑務部隊の隊長のフガクさんと日向ヒアシさん、ヒザシさんと共に合流する。

 

「おお、扉間も皆も無事だったか」

 

「ああ、守鶴の砂に命を救われた。ワシも跳ぼうしたが他の者は離れていてな」

 

「それで状況は?」

 

柱間さんや扉間さん達はミナトさんや自来也さんと共に戦況を見ながらここまでの状況を聞く。

 

「おお!ナルトは無事仙術を習得したようだな!サスケも仙人にはなれておらんが自然エネルギーを上手く使えておる、見事ぞ!!」

 

「そうですね、柱間様。ナルトは僕を超えた仙人となった・・・本当に凄いですよ」

 

「ああ、丁度ワシとミナトを足した様な感じだの・・・本当に良き弟子を持ったの」

 

「ああ、それにサスケの奴もな。あやつもワシよりも自然エネルギーの恩恵を受けておる」

 

「ええ・・・二人共、自慢の息子達です」

 

「・・・凄いですね兄さん。ネジよりも年の若い、ヒナタちゃんの同い年の子達が仙術を身に着け」

 

「ああ、だが彼等もイタチも葉殿も戦い続けている。何時でも援護に入れるようにしておかねば」

 

「そうですね」

 

柱間さんから始まり、ミナトさん、自来也さん、扉間さん、フガクさん、ヒザシさん、ヒアシさんが話していく。綱手さんも話はしなかったが話を聞きながら何時でも動けるように備えている。

 

「兄者、まだうちはオビトも現れておらん。四代目や綱を奇襲してきただけで終わるとは限らん、警戒は必要だぞ」

 

「そうだな!まだ何が起こるか分からん、4人を助けられるよう備えるぞ!!」

 

そう言って柱間さん達は再度戦いを見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面はナルトの方に戻り螺旋連丸で畜生道を倒したナルトだが、仙術チャクラが切れてしまい仙人モードが解けてしまう。

 

「はあ、はあ、はあ・・・(仙人モードでも螺旋手裏剣はやっぱ2発が限界だ・・・)」

 

「ナルトっ!」

 

「サスケ、そっちも切れたのか」

 

「ああ」

 

何とか立ち上がったナルトの元に一旦引いたサスケが合流する。そして少し離れた所でフカサクさんとシマさんが話しだす。

 

「父ちゃん!小僧等の仙人モードが解けてしもうたで!」

 

「ああ分かっとる」

 

「危険じゃが、今のうちに融合するしかないで!」

 

「大丈夫じゃ、母ちゃん」

 

「ん?何が大丈夫なんじゃ」

 

「今の2人は大丈夫じゃ。特にナルトちゃんはな」

 

フカサクさんとシマさんが話している間に、天道がナルト達に向かってくる。

 

「もう諦めろ・・・仙術の切れたお前たちに最早勝ち目は無い」

 

「へっ、問題無えよ」

 

「やせ我慢は止めろ・・・自来也先生ですら仙術チャクラを溜めるのに時間が掛かっていた。俺達がそんな時間を与えると思うな」

 

ペインがそう言うとサスケは眼を瞑り自然エネルギーを集める。サスケは仙人モードになってる訳では無いので仙術チャクラを集める時間さえあればすぐにでも再開出来た。

 

「俺等も行くぜ!」

 

「小僧!お主どうする気じゃ!」

 

「俺等2人に任せてくれってばよ」

 

「2人?お主とサスケの小僧の事では無いんか?」

 

「もう1人いるだろ?ここによ」

 

そう言うとナルトはお腹を擦り、眼を瞑り意識を集中させる。意識は九喇嘛が封印されていた所まで行き2人で佇んでいた。既に2人の間には封印の檻はない、もう2人には必要無いからである。

 

「行こうぜ、九喇嘛!!」

 

『おう!待ちくたびれたぜ!!』

 

心の中で2人が同調し、オレンジのチャクラが溢れ出す。

 

「これは・・・」

 

ペインが驚きながらも見ている中、チャクラが徐々に凝縮され形作られていく。暴走状態と同様に垂直な瞳孔に、さらに頬の三本線の模様が太くなり、チャクラが具現化し放出され容姿も九喇嘛のそれに近づくが、暴走時とは違って悪影響は無い。衣服は襟に6つの勾玉模様がある丈の長い羽織が追加されて黒い模様が上半身に広がり、よりハゴロモ様に近い姿に変化する。尾獣の九喇嘛と、彼の人柱力であるうずまきナルトが対話し、心を通わせることによって誕生した、尾獣の衣から派生した九尾チャクラモードが完成した。更にナルトの変化は続く。目の周りに隈取りが現れ、目も九喇嘛の瞳孔に蛙の仙人モードの模様が合わさった形となる。

 

「貴様・・・」

 

「行くぜっ!」

 

ナルトの急激な変化に驚く天道にナルトが突っ込む。ナルトは格闘戦に持ち込み連続でパンチを食らわせ最後に大きく振りかぶってパンチを打つがそれは躱されてしまう。だがナルトは冷静に対処する。九喇嘛がナルトの腕のチャクラを操作し腕を形成、その手を伸ばして天道を捕らえる。

 

「何っ!?」

 

「食らえっ!!」

 

チャクラの手を勢い良く戻しそれに合わせて回し蹴りを食らわせる。それにより天道は吹っ飛んでいき、その隙にナルトとサスケはもう一度灼遁・螺旋手裏剣を作り投げる。

 

「良し、貰った!」

 

勢い良く飛んでいく灼遁・螺旋手裏剣。術が天道に当たる瞬間、先ほど倒された餓鬼道が天道と螺旋手裏剣の間に現れ封術吸引を発動させて螺旋手裏剣を吸収してしまった。

 

「「「「っ!!」」」」

 

皆が驚いているとそこに百足やサイ、犬が再び現れ突っ込んできた。皆は跳躍して回避してナルトはチャクラの腕でサイを殴り倒し、サスケは須佐能乎を出し、天照で出した黒炎を炎遁・加具土命で操作して剣状にして百足達を薙ぎ払う。対処し終えてナルト達が集まりペイン達の方を見ると天道の前に両手を構えた餓鬼道と蟹に乗っている畜生道がいた。

 

「こいつ等は忍術を吸収する奴と口寄せをやる奴だな」

 

「あいつ等ならさっき倒したろ!」

 

「・・・あいつだな」

 

サスケの声にそちらを向くとそこには、閻魔大王を呼び出す口寄せ・獄閻王を出している地獄道がいた。

 

「あれは・・・」

 

『どうやらあのペインがキーマンの様ですね』

 

「兄ちゃんが言ってた生き返らせる能力か」

 

『そして最も厄介なのは左のペイン・・・今はまだ能力使ってはいませんが、それもおかしいので・・・今は能力を使えない何かの理由があるのかも知れません・・・』

 

「どっちにしてもさっさと奥の奴を先にやっちまわねーとな!」

 

そう言うとナルトは、オリジナルを中心に螺旋丸を作っていく。

 

「煙玉も一緒に!」

 

「おう!」

 

そのまま地面に煙玉と共に螺旋丸をぶち当てて巨大な砂煙を作り出した。そして間髪入れずに煙を切り裂き灼遁・螺旋手裏剣が飛んでいく。

 

「無駄だ・・・」

 

餓鬼道は冷静に術を吸収する態勢を取る。螺旋手裏剣と封術吸引がぶつかり、術が吸収されていくと螺旋手裏剣が煙と共に消え、煙の中からオリジナルのナルトが飛び出してきた。

 

「(お前が吸収したのは変化の術だってばよ!)」

 

「!!」

 

ナルトはそのまま餓鬼道にタックルを食らわせ、倒れ込む。その直後に残った煙の中から本物の灼遁・螺旋手裏剣が飛んでくる。

 

「(これなら避けられねェ!もらったァ!!)」

 

ナルトも直撃を確信するが、天道に螺旋手裏剣が当たる瞬間、跡形も無く消えてしまった。

 

「やっと力が戻ったか・・・」

 

『あいつ!螺旋手裏剣を弾きおった!』

 

「まだだ!」

 

天道が灼遁・螺旋手裏剣を弾き消した事をガマブン太達が驚く中、タックルをかましたナルトは冷静に餓鬼道の目を腕で覆う。

 

「仙術!武御雷!!!」

 

「何ッ!?」

 

ナルトが餓鬼道の目を覆うと同時にサスケが空から降りてきて、千鳥に天照を合わせる赤御雷の完成系、武御雷を地獄道に目掛けて振り下ろし、それを受けた地獄道は地面にめり込みながら沈んだ。

 

「「あと4人!!」」

 

『ええぞガキ共!・・・しかし、一体何をやったんじゃ?あのガキ共は』

 

「あの時、最初に放った螺旋手裏剣はオリジナルのナルトちゃんの変化じゃったんじゃ。あのペインはそうとは知らずに術を吸収してしまったんじゃ」

 

「そうか・・・それであん時ナルトが」

 

「あ奴が吸い取れるのは忍術だけじゃ、だからあのペインはナルトちゃんのタックルをまともに受けたんじゃ。その直後に放たれた2発目の螺旋手裏剣を回復した能力で防いだようじゃが、最初の煙玉の時に空中に上がっていたサスケちゃんが奥のペインを仕留めたと言う訳じゃな」

 

『成程・・・それがあの3段攻撃か』

 

フカサクさんがナルトとサスケの連携攻撃の説明をしていると、ナルトは目隠ししている餓鬼道にパンチを放ち、サスケは武御雷を構えて天道に向かっていく。

 

「(間に合うか・・・)神羅天征!!」

 

「「ぐあっ!!」」

 

2人の攻撃があと少しで当たるという所で、ペイン天道の神羅天征が発動し2人を吹き飛ばした。

 

「大丈夫かナルトちゃん!サスケちゃん!」

 

「あ、ああ・・・大丈夫だってばよ」

 

「こっちも大丈夫だ!」

 

「これが兄ちゃんの言ってた全てを吹っ飛ばす術か!」

 

『どうやら・・・あの中心となっているペインの力が戻ったようですね。恐らくこの里を吹き飛ばしたのも同じペインの術だと思われます。大きな力を使う程、その間次の術を使用するまでのインターバル』

 

「だからさっきまでこの吹っ飛ばす術を使えなかったのか・・・どうすりゃいい?忍術も体術も効かねぇなんて・・・」

 

『葉さんが言うには、術と術のインターバルは基本的には約5秒・・・その間の5秒を狙い撃ちするしかありませんね』

 

「たった5秒か・・・っ!?ガマオヤビン!!」

 

ナルトが戦場を見るとガマブン太、ガマケンさん、ガマヒロさんが神羅天征にて3方向に吹っ飛んでいき里の外壁からも出てしまった光景が見えた。

 

「ちくしょう・・・オヤビン達まで・・・」

 

「んん、やはりワシ等の幻術に賭けるしかないか・・・ん?」

 

フカサクさんが幻術の準備をしようとすると爆発音が気になりそちらを見る。すると離れた所から鉄砲水の様な水と共にその上を滑る鬼鮫とその真上を飛ぶデイダラ、そして2人を追う完成体・須佐能乎を纏ったイタチとオーバーソウル・スピリット・オブ・アース羅震を纏った俺、そして俺達に追従してくる磯撫と犀犬が此方に向かってくるのが見えた。

 

「・・・全く、今度は此方の戦場の近くまで来てしまいましたねェ」

 

「うるせぇ!そう言うんならテメエが何とかしてみろ!!ほれ、テメエの鮫であの大怪獣共をよ!!」

 

「おいおいデイダラ、鬼鮫!そんなに逃げんなよ〜!ほら、こっちにはかっこいいお兄さんと可愛い亀と蛞蝓しかいねぇぞ〜っ!!」

 

「ウルッセ〜ぞ兄貴っ!!こっちからしたらどいつもこいつもバケモンでしかねぇんだよっ!?」

 

味方同士で罵り合いながらもしっかり俺達から逃げているデイダラと鬼鮫。

 

「葉の兄ちゃんに磯撫と犀犬!」

 

「イタチ兄さんも、こっちに来たのか」

 

「ナルト、サスケ、邪魔してごめんなっ!2人が怖く逃げちゃってさ!」

 

「誰が怖がってるだあ!ふざけんなよ、うん!!」

 

「・・・今のは私もカチンと来ましたね」

 

「葉の兄ちゃん、めっちゃ煽るな」

 

「あれぐらいは昔から普通にやってたからな」

 

軽口を叩きながら俺達もデイダラ達も味方側に合流する。双方が対峙していると俺の目の前に蜘蛛型の起爆粘土が風に吹かれたように飛んできた。それがあまりにも戦闘中とは思えない感じだったのでその場を動かず見守ってしまった。

 

「ん?」

 

「喝っ!!」

 

デイダラの喝の掛け声と共に俺の目の前で蜘蛛型の起爆粘土が爆発、間髪入れずに鳥型の起爆粘土が多数飛来して多重爆破が俺を襲い、俺の姿が見えないほどの爆発と煙が立つ。

 

「おっしゃ〜っ!全弾命中!うん!」

 

「おいおい、あそこまでやったら粉々じゃねえか」

 

「何言ってんだ?その為にやってんだろうが!・・・・・うん?」

 

「よっ」

 

「はあっ!?どうやって!術を使った感じは無かったぞ!!」

 

「それはな、これのお陰だよ」

 

俺が多重爆破の中を掻い潜り背後に回った事に疑問をぶつけてくるデイダラに俺は自分の足を見せつける。

 

「これは六ツ星神器・電光石火(ライカ)ってんだよ。こいつは光速移動の神器でな、ジャンプ出来ない変わりにとんでもないスピードが出せるんだ」

 

「んだそれ!そんな重そうな鎧着といてそんなスピード出んのかよ」

 

「俺のオーバーソウルはエネルギーをイメージで形作ってる物だからな。実際に鉄で出来ている訳ではないけど鉄を超える強度や硬度を持たせている。だから俺の持霊達の皆とイメージ次第で変幻自在にどんな戦いでも対応できる」

 

「それでいてチャクラを使わずとも乱戦も出来、性質変化よりも威力のある自然の力も操れる・・・理不尽な力ですねェ」

 

「・・・イタチ兄さん、流石にこいつら全員との乱戦は面倒だな」

 

「ああ。葉さん、ナルト、何人か連れて離れますのでこいつらは任せます」

 

そう言うとイタチは徐ろに比較的近くにいた修羅道と畜生道を掴み、サスケに呼び掛ける。

 

「サスケ、行くぞ」

 

「分かった!」

 

「「っ!」」

 

2人のペインを掴んだイタチはそのまま離れていったデイダラを追いかけ、サスケが完成体・須佐能乎をだし、イタチを追いかけていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいコラッ!そんな物騒なもんで追いかけてくんじゃねぇーよっ!!」

 

「お前が逃げなければいいだけの話だ」

 

そう言うとイタチは掴んでいる修羅道と畜生道をデイダラ目掛けて思いっきり投げ込んだ。

 

「この馬鹿がァッ!?」

 

デイダラは乗っている鳥型の起爆粘土を巧みに操り2人のペインを避ける。2人のペインは余りのスピードに何も出来ずに地面に激突した。

 

「おら大将、まだ動けるか?」

 

「・・・舐めるなよデイダラ」

 

「・・・これくらい何でもない」

 

滞空しながら無事か聞いてくるデイダラにペイン達は何でも無いことを伝える。そこにイタチとサスケが到着し、須佐能乎を維持したまま対峙する。畜生道はすぐに術を発動させた。

 

「口寄せの術!」

 

畜生道は鳥を口寄せし、修羅道と共に乗りデイダラと並んで飛ぶ。そして間髪入れずに修羅道が腕からミサイルを多数放ってくる。

 

「「火遁・鳳仙火の術!!」」

 

それをサスケ達は鳳仙火の術で迎撃する。完成体・須佐能乎の状態で放っているので礫位のサイズの筈が軽く豪火球を超える大きさの火の玉が2人分で多数降ってミサイルを迎撃していく。

 

「口寄せの術!」

 

続けて畜生道が口寄せの術を発動、またもや犬や百足が口寄せされ巨体からの大ジャンプで2人の須佐能乎に迫る。

 

「兄さん!」

 

「ああ!」

 

だが2人は冷静に言葉を掛け合い対処していく。イタチの須佐能乎が百足を太刀で瞬時に斬り刻み、サスケの須佐能乎が天照を炎遁・加具土命で操作し形成した太刀で犬を分裂させること無く切り伏せる。

 

「舐めんなっ!!」

 

口寄せ動物達を倒した2人の須佐能乎の上からデイダラと先程の攻防の隙に鳥から乗り移った修羅道がデイダラの十八番の一つで翼の生えた起き上がり小法師人形のような造形の起爆粘土でデイダラの作品の中でもトップクラスの爆発力を誇り、直撃した場合は大国の里も消し飛ばせるC3、頭から放たれるレーザーが襲い掛かる。

 

「サスケ!」

 

「ああ」

 

それをイタチが自身の須佐能乎の左手に八咫鏡を展開し、上に掲げる。そしてサスケが八咫鏡の前面に天照を発動、炎遁・加具土命で広範囲に展開して二重の防御を張った。C3やレーザーが黒炎の盾に当たった瞬間巨大な爆発が起こり、その衝撃がイタチとサスケを襲う。2人の須佐能乎巨大な煙が覆い、どうなったかを確認する為にデイダラ達は高度を合わせて落ち合う。生死を確認しようと眠りを見ていると煙が晴れていき、そこには・・・無傷で乗り切った2人の須佐能乎がいた。

 

「これも防ぐのかよ・・・」

 

「天照!!」

 

「八坂ノ勾玉!!」

 

自分達の攻撃を防ぎ切った2人を見続けていた3人に向かってイタチの赤い須佐能乎が投げた数珠つなぎの勾玉にサスケの紫の須佐能乎から放たれた黒い炎が纏わりつき、更に勾玉が分散してデイダラを覆い黒いドームを創り出す。

 

「んなっ!?」

 

「行くぞサスケ!」

 

「ああ、イタチ兄さん!」

 

飛び上がった2人の完成体・須佐能乎が剣を重ねて天を指す。すると切っ先に黒炎と共に稲妻が迸り、刺突の構えでデイダラ達に突進していく。余りの速さにデイダラ達は動けずに立ち尽くしていた。

 

「マジかよ・・・」

 

「「須佐能乎・双神雷臨!!!」」

 

デイダラ達3人に直撃、辺りに黒雷が広がる。黒雷が収まるとそこには技の威力により砕け散った岩石のみが残されております3人の姿は跡形も無かった。3人のチャクラが消えたのを確認したイタチとサスケは須佐能乎を解除し降り立つ。

 

「こちらは片付いたな」

 

「ああ」

 

「葉さんの方は問題ないだろうから俺達はナルトの方に戻ろう」

 

「ああ」

 

2人は来た道を戻りナルトが戦っている場所まで戻るのだった。

 




次回はペイン戦のラストまで行きたいと思います。
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