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『聞こえるか?小さき者よ。』
(「うわあああああああああああ!!!!」)
『おい!叫ぶのではなく、返事をしろ!!』
「ひぇっ、すみませんーーっ!!」
こっ、怖すぎる………!!
どぉっ、ドラゴォン?!?!?!
『フン。まぁ良いだろう。それにしても、そっちのスライムはまだしも、貴様は何者なのだ?』
(そっちって酷いなこのおっさん…。)
『おっさんだと?』
(ひいいいい!!!申し訳ありませんーっ、自分、目もなく口もない状態でしてーーーっ!考えたことが伝わるとは思わずーーーーーっっ!)
『なんだ、我の姿を見て言ったのかと思ったが、目が見えんのか。よし、見えるようにしてやろう?だが、条件がある。』
(えっ、あっ、はいっ!!)
『貴様ら…いや、そっちの猫は見えるか。そこのスライムの、貴様は、我が見えるようになっても怖がらずにたまに話しかけてくるのだ。あ、猫もだぞ。』
「ちょ、あの、私が何者だ、ってのは…?」
『ん?あー、すまんすまん。そっちのスライムは、魔力感知は使えるか?それで目が見えるようになるぞ。』
(んっ、ふむふむ。ふむふむふむ…。…おおっ!見えたーーっっ!!!)
「よかったね、悟さん!」
『サトル?変な名前だな。それに、生まれたばかりのようだから名前はないはずだが?』
私達は、何があったのかを説明した。
『ふむ。どうやら貴様らは転生者のようだな。』
「(転生者…。)」
『さて、話が逸れたが、貴様は何者だ?』
えっ、と。ノゾクモノさん、私は何者なんですかね?
《解。マスターは夜猫という種族の猫です。夜猫はマスター以外には存在しません。ユニークスキル・創造者で生み出すことは可能ですが、自然に生まれることはありません。》
「私は夜猫という種族の猫のようです。スキルに聞きました。」
(へぇ、大賢者みたいなやつか?)
「…多分?私もよく分かってないから(笑)。で、夜猫は私以外居ないようです。」
『ふむ。ユニークか。』
「ゆにーく?まぁいいや。」
あっ、ところで私の見た目ってどんなんなんだろ?
ノゾクモノさん、大きめの鏡を作ってくれる?多分創造者で出来るっぽいから。
《了。》
おおっ、出てきた!
…ほお。若干金色が混ざったような白色の毛色だけど、ところどころにココア色がある。で、目は夜空のような、群青色。
うーん…。人間になれないんですかね?サトルモノさん、どう?
《夜猫の固有スキル・擬人化で、人間のような風貌になることは可能です。耳や尻尾は、出し入れが可能です。さらに、固有スキル・変形で、髪色や顔などの見た目を変えることも可能です。》
へぇ!よし、なろ。(早い)
《了。》
「スキル・擬人化!!」
黒い何かが私を覆ったかと思うと、目線が高くなって視界が開けた。
(わ、わぁ…。)
ん、悟の反応がおかしい。何故だ。
さっき作った鏡で見てみよう。
「…うわ、美少女。」
『ふむ。それが貴様の擬人化か。なかなかの美形だな。』
「美形は今いらないでしょうよ?!?!」
まぁ、美形ではあるな。
身長は120か130くらいで、髪色はココア色。毛先に白色が若干入ってるかな?そして目は、群青色。そしてケモミミ。尻尾はないね。ま、出せるんだけど。…ケモミミの色は白だね。
で、ケモミミより後ろの位置に二つ小さいお団子があるね。
自分から見て左側の横髪のすぐ左くらいに青色の星の髪飾りがついてて、耳には青色のもふもふのイヤリング。
服(トップス)は、首のところがもっふもふになってて、それ以外の部分ももこもこ。
んでショーパンか。
……装飾無駄に多くね?
…ハァ、ノゾクモノさん?
《私はマスターに似合う物を創作してつけただけです。》
擬人化したあの一瞬で?!?!
思考加速って恐ろしい…。
(びっ、美形でよかったね!)
「ありがとう…?」
んー、情報が多いな。毛先の白消そうかな?
肌が色白だから白の要素(?)あるし。
《了。》
再び黒い霧のような何かに覆われたかと思うと、今度は毛先の白が消えた。
「いやぁ、美少女でなにより。」
(…というか、ドラゴンさん。あなたの名前まだ聞いてない…。)
『ん?おぉ!やっっと聞いてくれたか!!我の名は暴風竜ヴェルドラ!この世に四体のみ存在する竜種が一体よ!!』
「(カァッケエエエエエエエエエ!!!)」
「あー、あと!そのバリアーみたいなのなんですか?」
『これは勇者のスキル・無限牢獄だ。これのせいで300年もここで独りぼっちでな…。』
300年?!?!
(俺なんか37年彼女がいなかっただけで悲しかったのに…。300年独りきりってどれだけ…。)
あ、悟さん、さては、年齢=彼女居ない歴でしょ?w
そんな事を考えていたら、悟さんがこんなことを言い出した。
(捕食者で捕食できないかな…。)
「あ、それなら私も悪食者があるよ?」
(…あ、大賢者に聞いたら、悪食者と捕食者の性能はほぼ同じくらいらしいぞ?)
「へぇ!あ、じゃあ悟さん、試してもらっていい?」
(ああ!元からそのつもりだ!!…捕食者!!)
…無理か…。
「一応私もやってみましょうか。……悪食者!!あぁ、やっぱダメか…。」
『な?無理であろう?』
(「うぅーん…。」)
(あっ、そうだ!)
『どうした?』
(ヴェルドラ…俺の胃袋に入らないか?)
「『…は?』」
お読みいただき、ありがとうございました!
追記
ミシュアの擬人化状態をピクルーの「レトロアイコンメーカー」で作成しました!URLはhttps://picrew.me/image_maker/29419です!
【挿絵表示】