中津今度は中世ファンタジーに降り立った   作:阿鬼羅

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ドーラント平原の会戦4.炸裂ダブリン戦術、第1補給廠の悪夢

7月9日

 

第1補給廠を失いドーラント平原に展開する友軍の補給線を切断されれ窮地に陥ったジャズポーレ上級少将は攻撃を悩んでいた、そんな彼のもとに土塁等に相当な被害を確認できたと報告が回ってきた、彼はその報告を聞き覚悟を決めた、

 

ジャズポーレ「攻撃だ、全軍で一気に落とす」

 

覚悟を決めたジャズポーレの動き早い、土塁の破損具合の悪い箇所に騎兵隊800騎を突撃させたのだ、対する中津は、そこにロングボウを装備させていた大鷲の嘶き傭兵団30名やロングボウを装備していた子飼いの部下を集めさせ一斉に放たせたのであった、中津は前世、前前世、前前前世にてミリオタであったそんな中津が今回思いついたのはイングランドのダブリン戦術であった、この戦術は100年戦争、クレシー、ポワティエ、アジャンクール等で多用され、7000のロングボウ兵が2万の重装騎士を打ち破る例があるなど守りに向いた戦術であった

 

補給廠は3本の道があるが中津はそのうち2つを事前に魔法で破砕し瓦礫を残る一箇所にばら撒き隊列を組みにくくした

 

中津「全軍放て」

 

100人ロングボウ兵からの矢の乱射に突撃する騎兵隊は大被害を受けていた、速度を重視したジャズポーレは軽騎兵が多く武器も軽槍や短弓が大半であり斜面から打ち下ろしてくるロングボウに戦列を引き裂かれていた

 

ジャズポーレ「ええい、やってくれるな」

 

参謀「閣下、ド・ゴンゼ伯、バストラッセ子爵等の軍勢2500が到着しました」

 

ジャズポーレ「そうか」

 

参謀「それと貴族法を盾に攻撃を主張しております」

 

ジャズポーレ「そうか、好きにさせろ、それと攻撃が失敗したら、犠牲をいとわずに騎兵突撃を敢行しろ、逃げ惑う貴族兵を轢き潰しながらな」

 

参謀「了解しました」

 

 

12時17分ド・ゴンゼ伯爵ら2500は突撃を開始、対するマルベリット戦闘団はロングボウによる乱射で対抗した

 

中津「矢は腐るほどある弾幕を絶やすな」

 

エールリヒト「補給品の矢ですが少なくとも2ヶ月はもたせれます」

 

中津「補給は敵もしてくれるからな」

 

エールリヒト「はい、矢の長さはほとんど変わりないですからな、クロスボウ兵も居るようですが」

 

中津「斜面では有効ではないな」

 

エールリヒト「はい」

 

中津「さて、平原の方はどうなったかな、我々がここで立て籠もっていれば勝てるはずだが」

 

エールリヒト「少なくとも負けることは無いかと」

 

中津「だろうな」(少なくともここで我々が粘っている限り平原の敵は補給難に陥る、そうなれば勝つことができるだろう、それに補給線を切られたと敵が気づけば動きに焦りが出る)

 

中津の思惑通りドーラント平原に展開するザンパルス王国軍司令官ゲットモンド大将は引くべきと主張する参謀たちやこのまま進み敵地で補給すべしという貴族らの板挟みにあっていた

 

対するエメリアル軍司令部は早馬にて第2補給廠陥落と次に第1補給廠を攻撃する事を知ると騎兵500ロングボウ兵1000の増援部隊を中津率いるマルベリット戦闘団に向かわせていた、司令官のバルサー中将はマルベリット戦闘団が第1補給廠を落とし、そこに立て籠もっていれば敵の補給線を切断し、ドーラント平原の敵部隊を殲滅その後メセニス地方と隣接するセデニス地方の制圧を狙っていた

 

7月10日昼過ぎ

 

中津「これで何度目だ?」

 

バルバロッソ「通算12回目今日だけなら4度目です」 

 

中津「ふむ、敵将は?」

 

エールリヒト「紋章によると、シッツエ伯爵、メルヒットレル子爵それと男爵2家騎士爵6家の混成軍2000です」

 

中津「また新しい貴族軍か、きりがないな、増援は?」

 

エールリヒト「明日か明後日には到着するかと」

 

中津「増援を入れてやるために敵陣に穴を穿たんといかんね」

 

エールリヒト「そうですな」

 

中津「バルバロッソ、味方の援軍が見えたら伝えてくれ敵陣に穴を開けてくる」

 

バルバロッソ「わかりました」

 

そして11日未明エメリアル王国軍到来

 

到来の報告を聞いた中津は、すぐに飛び出て王国軍正面の敵部隊をライトニングランスとライトニングボムで殲滅王国軍を城内に招き入れた

 

中津「よくここまで着けましたなパーシヴァル准将」

 

パーシヴァル「敵の妨害は殆どなくてね、マルベリット卿指揮権は卿に委任する」

 

中津「よろしいのですか?」

 

パーシヴァル「俺は守りが苦手でな、それにロングボウ部隊も使ったことがないのだ」

 

中津「わかりました、全具の指揮を取ります」

 

パーシヴァル「頼んだぞ、それと騎兵突撃になるときは呼んでくれ、俺の専門だからな」

 

11日8時丁度

 

ジャズポーレ「全軍突撃」

 

ジャズポーレ上級少将の号令の元到着した騎士団などの援軍を加えたザンパルス王国軍貴族連合軍6800は攻撃を開始まず先頭に立ったのはシッツエ伯の弟シッツエ大佐率いる重装騎兵と王立犬鷲騎士団の重装騎士等に軽装騎兵弓騎兵を合わせた騎兵隊2000であった、しかし彼らは忘れていた第1補給廠には1100のロングボウ兵が居ることを

 

悲劇はすぐに始まったロングボウの斉射により多数の騎士が騎兵が討ち取られていった

 

一時間と立たず2000あまりの騎士騎兵隊は壊滅特に王立犬鷲騎士団団長エドワード・クリスタレル団長は身体に17本の矢を受け敗死いていた

 

想定していない騎士団の敗北に恐慌状態になる兵士たち

 

ジャズポーレ「あ、ありえん、ありえん、夢か、俺は夢を見ているんだ」

 

参謀「閣下気をたしかに」

 

ジャズポーレ「参謀、夢か?これは」

 

参謀「事実です、騎士団は壊滅しました」

 

ジャズポーレ「なぜだ、なぜこうなる、重装騎兵や重装騎士を投入したんだぞ」

 

参謀「閣下、総督に援軍を要請しましょう」

 

ジャズポーレ「俺に頭を下げろとあのインテリ気取りのアイツに」

 

参謀「このまま平原の軍が敗れればその責任は全て閣下に」

 

ジャズポーレ「何だと!侵入を許したのはやつではないか」

 

参謀「閣下」

 

ジャズポーレ「………………止む終えん、総督府に援軍を要請しろ」

 

11日夕刻事態の打開を考えたジャズポーレ上級少将は総督府に援軍を要請

要請を受けたガメラニエス総督ユーゴ・バ・シュトライエス伯爵は騎兵1000歩兵1500を急行させた

 

13日昼過ぎ増援部隊が到着同日には王立フェルトランド重装騎馬騎士団、王立トランメルス下馬騎士団や周辺部隊からの援軍も合わせ4000が合流していた

 

この時ジャズポーレ上級少将の手元には重装騎士227下馬騎士200騎兵1420歩兵6000が展開していた

 

そしてジャズポーレは第3次総攻撃を命令予備の歩兵1000を残して全戦力を第1補給廠奪還に投入した、まず飛び出したのは騎兵や騎士では無く木製の盾を持った短槍兵とクロスボウを持った部隊2000であった、部隊は盾に身を隠しながらクロスボウを射掛けたが曲射性に問題のあるクロスボウではロングボウに敵わず劣勢となりつつあっとところで血気盛んな若騎士が命令を待たず突撃それに乗せられた重装騎士、騎兵ら400程が命令を待たずして突撃を開始、これに驚いたのは前線の歩兵隊であった、彼らは前方の矢と後方の騎士と騎兵の集団に轢き潰されていった、これを見た中津はつぶやく、まるでクレシーの戦いだと、そして突っ込んでくる騎士と騎兵の集団に矢を射掛け続けそれらを粉砕した

 

そして改めて突撃を刊行する1200の騎士と騎兵の混成団に大量の矢を射かけつつ予定地点に誘っていった、そしてあと一息で門と行ったところで

 

ドカーーンドカーーン

 

突如地面が爆ぜた

 

地雷それは現代でも使用される兵器、中津は小型の箱に動力の魔石と破裂魔法を込めた魔晶石新開発の感圧作動魔法を込めた魔晶石とそれらを魔導縄で繋ぎ魔導地雷とでも言えるものを多数埋設していたのであった、これは中津のもつ特定振動を発する魔晶石とリンクしていた為の問題となっている残留地雷対策もされていた

 

これにより多数の兵を失う羽目となった第3次総攻撃は戦死者2471名負傷者814名を出す結果となった

 

中津「ふむ、敵も学ばんな」

 

バルバロッソ「学んでもどうにもなりませんよ、ここを落とすには投石機でも持ってこないと」

 

中津「無理だなロングボウの射程と斜面を考えると持ち運び式の投石機では土塁に届かんよ」

 

バルバロッソ「ですな、ロングボウがここなら350はいけます、敵の主力投石機の射程は280斜面ですから200くらいですか」

 

中津「それに投石機をどこに置くのかね」

 

バルバロッソ「たしかにここの斜面は………なるほどたしかに投石機は置けませんな」

 

この砦は周辺から約4.5mの丘に建設されており2方に川1方を崖に囲まれ1方向からしか登れず3本の道があるが2本は瓦礫、逆茂木、乱杭で封鎖されていた、それによりザンパルス王国軍はロングボウの集中砲火を受ける羽目となっていた

 

中津「さて打って出るかな」

 

バルバロッソ「夜襲ですか?」

 

中津「私一人でね」

 

バルバロッソ「御気をつけて」

 

中津「そうしよう」

 

14日夜陰中津はスリングを使い魔導破片手榴弾40個を敵陣に投擲、大半の将兵が寝入っていたこともあり、突然の爆発に飛び起き逃げ回ることしかできなかった

 

15日昼過ぎ

 

ジャズポーレ「被害は」

 

参謀「戦死71重軽傷者約500軍馬27頭死亡輓馬41頭死亡また軍馬輓馬共に負傷多数」

 

ジャズポーレ「やってくれたな、で敵の攻撃手段は?」

 

参謀「全く未知の手段です、突然地面が爆発したと」

 

ジャズポーレ「魔法か?」

 

参謀「だと思われます」

 

ジャズポーレ「……夜間警戒を厳重にしろ」

 

参謀「引かないのですか!?」

 

ジャズポーレ「引く?引くわけなかろう、前線を崩壊させる気か!!」

 

参謀「し、失礼しました」

 

伝令「で、伝令」

 

ジャズポーレ「何事だ」

 

伝令「ドーラント平原にて我が方大敗司令官戦死」

 

ジャズポーレ「な、何だと」

 

参謀「誤報ではないのか!?」

 

伝令「間違いありません」

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