中津今度は中世ファンタジーに降り立った   作:阿鬼羅

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ドーラント平原の会戦6.終戦、そして受勲式

統一暦1724年9月1日エメリアル王国王都エメリーネリア

 

中津「はあ、受勲か」

 

エールリヒト「司令、受勲はお嫌いですか?」

 

中津「そうではない、そうではないが、法衣貴族か、さて傭兵たちをどうしたもんかな」

 

エールリヒト「ふむ、では一部を雇い続けて領内の狩猟に使っては?」

 

中津「そうするとしよう、バルバロッソ隊20を雇い続けるとしよう」

 

エールリヒト「了解しました」

 

 

王城

 

侍従「マルベリット男爵家5男ベルベック・マルベリット卿前へ」

 

エドワード・ドライフェルツィヒ・エルメリア「ベルベック・マルベリット、汝を先の会戦の功を評し汝を法衣男爵に任ずる」

 

そして受勲式が終わり中津は法衣男爵に就任そして士官学校からのお誘いが来ていた

 

中津「士官学校か」

 

エールリヒト「はい、士官学校です」

 

中津「にしても入校のお誘いなんて来るんだな」

 

エールリヒト「それは、年齢的なものかと現在ベルベック様は11歳、士官学校の適正年齢は15歳となりますので」

 

中津「なら、なぜ届いたのかね?」

 

エールリヒト「制度として残っている、軍幹部や軍事貴族の非適性年齢者推薦制度によるものかと」

 

中津「そうか、来年の4月入学か」

 

エールリヒト「それまでにやることは沢山あります、まず屋敷と使用人を雇いませんと」

 

中津「必要なのは従士長と執事長それに使用人が幾人、従士長はバルバロッソに任せるとした執事長はエールリヒト君に頼んだ」

 

エールリヒト「御意に、でお屋敷はいかがなさいますか?」

 

中津「無いと不便だからな、いつまでも王城のゲストルームを借りるわけにもいかん」

 

コンコンコン

 

エールリヒト「何方ですか?」

 

衛士「王都マルベリット家の使者を名乗る方が起こしですが」

 

中津「なるほど、王都マルベリット家か、衛士くん、如何なる用か聞いてくれるかね?」

 

衛士「了解しました」

 

エールリヒト「王都マルベリット家、ご存知で?」

 

中津「8代遡ると実家たる西部マルベリット家に繋がる、言うなれば血縁関係にある家だ、確か昔あって今は断絶した北部マルベリット家の3男が手柄を上げて法衣準男爵になったのが王都マルベリット家、で北部マルベリット家の4男が手柄を上げてその後開拓し準男爵から陞爵し男爵になったのが私の本家西部マルベリット家だ」

 

エールリヒト「なるほど、交流は?」

 

中津「たしか、年次の挨拶だけだな」

 

エールリヒト「なるほど、にしても如何なる用でしょうか?」

 

中津「ふむ、ベタなのは受勲の祝いだろうが、もしや借財の依頼かもしれんな、最近王都周辺は物価が上がっておるゆえにな」

 

エールリヒト「そこまででしたか?」

 

中津「小麦だけでも先週より7ポイント上昇している、これは非常に不味い数値だ商工会議所に前年の上げ幅表を出してもらったが前年のこの時期は4ポイントの上昇だった」

 

エールリヒト「そこまでですか」

 

中津「小麦だけではないぞ特に塩の値上がりが止まらん昨日私が財務省の役人とあっていただろ?」

 

エールリヒト「はい」

 

中津「彼は物価の調査担当だったらしくてね塩の値上がりについて聞いてみたのさ」

 

エールリヒト「それで結果は」

 

中津「5パンド(5ポンド)辺り10モートラだ」

 

エールリヒト「待ってください、西部の倍ですか!?」

 

中津「そうなる、そしてこれ先月の数値だ今は20ポイント上がった12モートラだ」

 

エールリヒト「そこまでですか、ならば借財の申込みもあり得るかと」

 

衛士「失礼します、御用を伺ってまいりました、どうやらお手紙を届けに来たようです」

 

中津「そうか、君、紙と書くものを持ってきてくれるかね?」

 

衛士「直ちに」

 

中津「さて中身を拝見するかね」

 

中身は時候の挨拶と受勲祝いの挨拶に最近の近況報告がざっと便箋一枚に書かれたあと最近金欠なんですと端の方に書かれていた

 

エールリヒト「内容は?」

 

中津「時候の挨拶と受勲祝いそれに大量の近況報告に端の方に金欠だと書かれていたな、わかりにくくだがね、はてさていくら欲しいのやら、おやなんとなく金額が書かれているね」

 

エールリヒト「お貸しになるので?」

 

中津「一応血が繋がってるからね、金額もそこまでではないな、エールリヒト1年の貸付で年利どのくらいの利子を取ればいいと思うかね」

 

エールリヒト「そうですね、王国法には年利20%と規定されていますが、8代前とはいえ親族になり得るので、そう言えばとそれ以降血の交わりは」

 

中津「確か、4代前つまり私から見て高祖父の代に向こうに嫁いでいたな」

 

エールリヒト「また、えらい昔の話に100年ほどですか」

 

中津「そうなるな、ギリギリ王国法の親族減利に当てはまるな、なれば18%でよかろう」

 

エールリヒト「それがよろしいかと、そして金額は?」

 

中津「ふむ、15000モートラか戦利品から出しておくとしよう、エールリヒト、明日王立銀行に行って200000モートラばかし引き出してくれ」

 

エールリヒト「少々多いのでは」

 

中津「借財分と私の屋敷の購入代金だ、そのくらいあれば足りるだろう」

 

エールリヒト「下級貴族街に良さげな屋敷を探します」

 

中津「頼む、あと狩猟ギルドでこの辺の森の地図買ってきてくれ、後狩猟許可書の取得に必要な書類も頼む、弓の鍛錬も兼ねて狩りに行くぞ」

 

エールリヒト「了解しました」

 

数日後

 

中津「ここがその屋敷か?」

 

不動産屋「はい、5年前までヴェッス子爵様の屋敷でしたが子爵様が伯爵様となり上貴族街(かみきぞくがい)に屋敷を移しました、下貴族街(しもきぞくがい)の屋敷は保持していても良かったのですが、あの、その」

 

エールリヒト「荘園経営で失敗したらしく当座の資金のために売りに出されました」

 

中津「なるほどな、さて幾らかな?」

 

不動産屋「は、はい、ええと土地代含めて150万モートラです、だいぶ傷んでおりますので」

 

中津「そうか、修繕するか、さてエールリヒト使用人は?」

 

エールリヒト「用意してあります」

 

中津「よろしい、大変よろしい」

 

 

そして三年後

 

中津「ついに士官学校も卒業か」

 

エールリヒト「史上最年少の士官ですか、配属はお決まりで?」

 

中津「配属は決まっているよ南方艦隊の魔法士官としてらしい、どうやら新型の魔導動力艦配属らしい」

 

エールリヒト「新型艦ですか、噂の」

 

中津「そうなるな、さて移動の支度をしよう」

 

統一暦1728年4月中津王国軍南方艦隊魔導戦闘艦シューメルヒ号付き少尉として任官

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