ある朝目覚めた時に戦う相手を決められていた件   作:クォーターシェル

17 / 17
サイバトロンのドリフトとコスモテクターのドリフトが被ってたので表記をドリフト(CT)にしてあります。アンケートはとりあえず今のままということでアンケートの方は消しておきます。


第14話 コスモテクター

旗振りが終わった後、スピンはこう言った。

 

「ありがとう!楽しかったよ。さっきはああ言ったけど、君たちに協力しようかな」

 

「なに!本当か!?」

 

と聞き返すプロール。

 

「うん!」

と答えるスピン達。ブロードキャストは

 

「そりゃいいや。これでシュテルンセイバーに対抗できるな!」

 

と喜ぶ。

 

「シュテルンセイバーだって!?」

 

とドリフト(CT)。

 

「ああ、シュテルンセイバーは今やデストロンの手に渡り、彼らに協力しているんだ。同じ伝説のマイクロンとして力を貸して欲しい」

 

と答えるプロール。

 

「分かった。俺達はやるよ」

 

と答えるインディ。こうしてコスモテクターチームがサイバトロンに加わった。

 

「ありがたい。これからよろしく頼むぞ」

 

とプロール。その時である。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

スチールジョー達と合流した俺達は、コスモテクターチームが居る所へ向かっていた。ニトロとオーバーライドが仲間になっていたのには驚いたが、まあいい。コスモテクターチームは既にプロール達に情報を流しているし、もうもぬけの殻だろう。そう思いながら行ってみたらプロール達が居た。……おいおい。説得するのにどんだけ時間かかってんだよ。これじゃあ意味ないじゃねえかと思いつつ俺は成り行きを見ることにした。

 

「デストロンデストロンデストロン!」

 

とブラーが騒ぐ。

 

「彼らは誰だい?」

 

と尋ねるスピン。

 

「あいつらがデストロンだ!」

 

とエクシリオンが銃を撃ちながら言う。

 

「なんだって!」

 

スチールジョーは

 

「サイバトロンの諸君。コスモテクターをこちらに渡してもらおうか」

 

とスチールジョーは味方に攻撃合図を出す。まずはクロウバーの銃撃でプロールとブロードキャストは吹っ飛んだ。

 

「うわあ!酷い奴だな~」

 

とブロードキャストは文句を言う。すると今度はオーバーライドが

 

「えっ、銃撃戦をするの?」

 

と言う。クランクケースが

 

「やる気がねえならどいてろ!」

 

と言いながらリジェを銃撃する。リジェはそれを躱し、

 

「なんでニトロ達もいるんだ?」

 

と疑問を呈しながら撃ち返した。

戦いは数で勝るデストロンが押していた。くそっ本来ならサイバトロン達は既に撤収していて俺達も直ぐに帰るはずだったのに……こんな事になるなんて思ってなかった。

 

「はっはっはっ。こりゃ楽勝だな!」

 

とモーターマスター。フラグだけど、ここからサイバトロンは逆転できるのか?そんな時である。

 

「こうなったら僕たちを使って!」

 

スピン、インディー、ドリフトが最強の盾コスモテクターに合体した。それをエクシリオンが持つ。

 

「なんだそんなもの!」

 

デストロン軍団はコスモテクターに攻撃を集中させる。しかし、コスモテクターは傷一つ付いていなかった。

 

「嘘だろ!?」

 

「効かないだと!?」

 

驚く敵に対しエクシリオンは

 

「これは凄いぜ!」

 

と歓喜の声を上げる。

 

「ならばこれはどうだ!トランスフォーメーション、メナゾール!!」

 

モーターマスターの掛け声と共にスタントロンの5人が合体し合体戦士メナゾールとなる。そしてエクシリオンに蹴りを放つが、

 

「ぐぅお!?」

 

その蹴りも跳ね返され、メナゾールは尻もちをつく。

 

「スモークスクリーン!今のうちだ!」

 

プロールはサイバトロン戦士の1人、スモークスクリーンに指示をする。

 

「まかせてくれ!」

 

スモークスクリーンは得意技である煙幕を散布した。辺りが煙幕に包まれる。そして煙幕が晴れた時サイバトロン戦士たちはその場から消えていた。

 

「しまった!」

 

と叫ぶスチールジョー。どうやらサイバトロン戦士はこの場を脱出できたようだ。俺は内心ホッとした。

 

「あれ?もう戦闘終わったの?」

 

とオーバーライド。ニトロは

 

「そうだな……」

 

と呆れた顔をしていた。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

その頃地球では、メガトロン率いるデストロン軍団が発電所を襲撃していた。対抗するサイバトロン戦士だったがメガトロンに迂闊に近づけなかった。

 

「ふん、なるほど。伝説の名は伊達ではないようだな」

 

メガトロンの手にはシュテルンセイバーが握られていたのだ。シュテルンセイバーの威力は凄まじく、振っただけで衝撃波がサイバトロン達を蹴散らした。

 

「くそっ!このままではメガトロンにやられっぱなしだ!」

 

とアイアンハイドが言う。コンボイは

 

「しかし不用意に近づけばあのシュテルンセイバーに切り捨てられてしまうだろう」

 

と言う。その時、コンボイ達の頭上から声がした。

 

「俺に任せろ」

 

声の主はサイバトロン戦士の中でも随一の巨体を持つオメガスプリームだった。

 

「オメガスプリーム!いくらお前でも……」

 

とコンボイが言うが、彼は首を横に振りながら言った。

 

「いや、プロール達が『盾』をこちらに運んでいるという連絡がきた。俺が囮になるその間にあなた方は反撃の準備をしてくれ」

 

「分かった。頼んだぞ!」

 

「ああ、任せろ!」

 

オメガスプリームはエネルギーを略奪中のデストロン兵士達に頭部からの砲撃を見舞った。するとデストロン兵士の一人が

「なんだ?貴様は!」

 

と叫びながら向かってくる。オメガスプリームはその言葉を無視し、デストロン兵にキックを食らわせた。デストロン兵は吹っ飛ばされ、近くに居た他のデストロン兵を巻き込んだ。更に追撃でミサイルを撃ち込む。デストロン達は為す術もなく倒れていった。

 

「この野郎!よくもやってくれたな!」

 

とデストロン兵士が言うとオメガスプリームは

 

「来いよ。相手をしてやる」

 

と言った。挑発に乗ったデストロン兵が彼に殴りかかるが、彼の剛腕によって地面に叩きおとされた。

 

「次々いくぜ!」

 

とデストロン兵士に突撃する。デストロン兵士は必死に抵抗するも全く歯が立たず、なす術なく倒されていった。一方サイバトロン達はその様子を見ていた。

 

「凄いな……よし、我々も負けてはいられない!行くぞ!」

 

とコンボイが言い、遂に反撃が始まった。

 

「ええい!サイバトロンめ!小賢しい真似をしおって!」

 

とメガトロンが怒りを露にする。そしてオメガスプリームの前にでてシュテルンセイバーを構える。

 

「喰らえ!」

 

そう言ってオメガスプリームを真っ二つにしようとした時である。突然空からレーザーが降り注ぎ、メガトロンはそれを防ごうとしてシュテルンセイバーを手放してしまった。

「何者だ!」

とメガトロンは叫んだ。すると答えの代わりにキャノン砲が撃ち込まれてきた。その攻撃を防ぎきれなかったメガトロンは吹っ飛び、その衝撃でスパークが散っていた。

 

「ぐおお!!」

 

どうやらかなりのダメージを負ったらしい。

 

「シュテルンセイバー!」

 

メガトロンは手放したシュテルンセイバーに呼びかけ手元に戻す。そして周囲を警戒すると、攻撃の主であるトランスフォーマーが姿を見せた。

 

「貴様、ドレッドロックか!」

 

サイバトロンの幹部格ドレッドロックは

 

「そうだ。そして援軍をここまで連れてきたのも私だ」

 

と言い放つ。

 

「援軍だと?」

 

とメガトロン。その問いに答えるかの様にトレーラーと3つの小さな車がこちらに向かってきた。そして、

 

「トランスフォーム!!」

 

トレーラーはコンボイに変形し、車たちは1つの物体へと合体した。物体――コスモテクターはコンボイが装着した。

 

「コンボイそれはまさか……」

 

尋ねるメガトロンにコンボイは

 

「これが伝説の盾コスモテクターだ」

 

と答えた。

 

「これでシュテルンセイバーに対抗できるぞ!」

 

とアイアンハイド。駆けつけたプロールは

 

「苦労したがね」

 

と付け加えた。するとメガトロンは

 

「その程度でこの我に勝てると思うとは笑止千万!!我がデストロン軍団の力で返り討ちにしてくれるわ!」

 

と叫ぶ。そしてコンボイに向かってシュテルンセイバーを振り下ろす。しかしそれを簡単にコスモテクターで防御する。

 

「ほう、少しは出来るようだな」

 

とメガトロンは言う。だがそれも束の間、いつの間にやら背後に現れたオメガスプリームの一撃を受けてふっとんでしまった。

 

「ぐおぉ!?貴様ぁ!」

 

とメガトロンが言う。対するオメガスプリームは

 

「お前に勝ち目はない。大人しく降参しろ。さもないと命を落とす事になるぞ」

 

「ほざけぇ!」

 

怒り狂うメガトロンは再びセイバーを振る。しかし今度はセイバーは弾き返された。メガトロンの攻撃は全て弾かれる。コンボイは

 

「伝説の剣でも伝説の盾を貫くことはできないようだな!シュテルンセイバーのマイクロン達!破壊は止めるんだ!」

 

とシュテルンセイバーを構成するマイクロン達に呼びかける。

 

「フン!何をするかと思いきや!そんなくだらない命令を出すとは何事だ!ええい!早く壊せ!コンボイを破壊するのだ!奴らを皆殺しにせいぃ!」

 

と怒号を発するメガトロン。しかし、シュテルンセイバーは輝きを失うと、マッハ、シャトラー、ジェッターに分離して何処かへ飛び去ってしまった。

 

「何が起きたのだ……」

 

とまどうメガトロンにコスモテクターを分離させたコンボイが組みつく。

 

「シュテルンセイバーはお前たちデストロンに染まってはいなかったようだな!」

 

とコンボイ。そして、

 

「メガトロンよ!お前に良心があるなら、今ここで降伏せよ!」

 

と勧告する。メガトロンは

 

「クッ……こんな筈では……仕方がない。ここは退却だ!皆撤退するぞ!」

 

と言って撤退した。

 

「コンボイよ……わしは絶対にあきらめないぞ!」

 

とメガトロンは呟くとデストロンは撤退していった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

「やった!メガトロンが逃げていったぞ!」

 

とバンブル。オメガスプリームは

 

「ああ、あとはあなた方の好きにしてくれ。俺は暫く休む」

 

と言うとオメガスプリームは姿を消した。

 

「オメガスプリーム、ありがとう!」

 

とバンブルが言うと、

 

「礼には及ばない。当然の事をしたまでだ」

 

と彼は答えた。

その後サイバトロンは基地に戻り、医療班のリペアを受けた。アイアンハイドは

 

「でかしたなプロール。お陰でメガトロンを退けることができた」

 

と言った。するとプロールは

 

「ああ、想定外のことも起きていたが何とかなるものだな」

 

と答えた。ロディマスが

 

「想定外のことってスピーディアのチャンピオンがデストロンに入ったことか?」

 

と言った。するとプロールは

 

「その通り。だが、それは結果的に良い結果になった。荒事になれていない連中が相手の足を引っ張ったお陰で我々は生きて戻ることができた。それにニトロ兄妹もデストロンの実態を知れば直ぐに離反するだろうさ」

 

と言った。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

月面基地に戻った俺達はスタントロンやニトロ兄妹に基地の案内をしていた。

 

「居心地の悪そうな所ね」

とオーバーライドが感想を言った。確かに、あまり綺麗ではない場所だ。それを聞いたドラッグストライプが

 

「なんなら故郷のスピーディアに戻っても構わないぜお嬢さんw」

 

と言った。スピーディアのチャンピオンであるニトロ兄妹とならず者であるスタントロン達は仲が悪いのだろうか。

 

「なによ戻るなんて一言も言ってないわよ!」

 

とオーバーライド。ニトロが

 

「よせよオーバーライド」

 

と言う。スチールジョーが

 

「うちは一応軍なんだ。入るなら私用での喧嘩はよせ」

 

と二人を窘める。するとニトロは

 

「すみません。ご迷惑をおかけしてしまって……」

 

と謝ってきた。俺は

 

「いや、うちは荒くれ者が多いしまあほどほどに気を付けてくれ。後で二人の部屋を用意するからちょっと待っててくれ」

 

と言った。そうして司令室に入った時である。

 

「フォスフォフィ!一体どういう事だ!シュテルンセイバーが勝手に逃げたぞ」

 

とメガトロンがフォスに怒鳴っていた。俺は

 

「一体何があったんだ?」

 

とその場にいたドレッドウイングに聞いた。ドレッドウイングは

 

「シュテルンセイバーを構成していたマイクロンが敵前逃亡をしたのだ。お陰で我々は敗走した」

 

と答えた。俺は

 

「そうだったのか」

 

と納得すると同時に、そこまで怒る事はないのにとも思った。フォスは

 

「シュテルンセイバーだって武器であると同時に生きているセイバートロニアンなんです。気分を害することだってありますよ」

 

と言った。するとメガトロンは

 

「黙れ!これ以上我が軍の士気を下げるような発言は許さぬぞ!」

 

と怒鳴りつけた。メガトロンは続けて

 

「とにかくこの責任はお前にある!覚悟しておくことだな!」

 

と言い残し去っていった。俺はフォスに

 

「大丈夫か?実際問題敵前逃亡はかなり心象悪いぞ。逃げたマイクロン達は大丈夫なのか?」

 

と言った。フォスは

 

「多分平気だとは思いますけど、マッハ達は戦闘に関してはかなり感情に左右されやすいので、ひょっとしたら……」

 

と心配していた。俺は

 

「マッハ達の間で何かあったらすぐ報告してくれ。フォローできるようにしておく」

 

と約束した。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

その後、シュテルンセイバーを構成するマイクロン達は何故か日本に居ることが判明しスタースクリームらジェットロンが彼らを回収しに行くことになった。そっちの動きも気になったが、まずは目の前の任務を優先しなければならない。

 

「よし、これより任務を発表する。移民星アニマトロスに向かいそこで協力者を取り付けるのだ!」

 

とメガトロンは宣言した。

 

「今回はゲルシャークとドレッドウイングの二人が中心となってアニマトロスへ向かえ!我らデストロンに組する者達を見つけてくるのだ」

 

とメガトロンは命令する。ドレッドウイングは

 

「分かりました」

 

と承諾したが、ゲルシャークは

 

「しかし……」

 

と言って反論しようとした。

 

「しかしもかかしもないだろう。これは命令だ。拒否はできぬ!」

 

とメガトロンは言い切った。その迫力に思わず気圧されるゲルシャーク。

 

「よろしいですね皆様方。では早速出発の準備に取り掛かってください!」

 

とリペアを終えたばかりのノックアウトが言った。行くメンバーにまたも選ばれそうなのでシュテルンセイバーを構成するマイクロン達が日本に居ることをサイバトロンに流しつつ俺も準備するのだった。

 




駄文閲覧ありがとうございました。感想・評価お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。