ついでにろくろに対して恋愛感情は欠片もありません。
やべー奴じゃんこいつ。
「というわけで私たちも作戦に参加するぞ!」
「駄目だ」
「え?」
「駄目だ」
駄目でした。
「いや、普通そうですよ☆」
出撃するために整備をしているはずのろくろにも言われるとは。
それにしてもさっきまで顔を赤くしていたのに、今は大丈夫なんだな。
「はい☆ 流石に慣れました☆」
「そうか」
近寄ってみる。
すぐ離れようとするろくろ。
慣れてないじゃん。
「そんなの無理に決まってるじゃないですかー! もー!」
「何が無理なんだ?」
「えいっ☆」
蹴りが腹に!
「ええと……何をしてらっしゃるんですか?」
「ん?」
コックピットから蹴り出された私の頭上に、誰かが立っていた。
ユーフェミアだ。
「コントだ」
「こんと」
「そうだ」
首を傾げているユーフェミア。
そうか、コントを知らないのか。
仕方ないね。
「とりあえず、ここにいるのもなんだしティータイムにしよう」
「あら、ろくろさんはいいんですか?」
「すぐ来るさ」
整備も一段落していたから想像だが。
という感じでユーフェミアの後ろをついていくと、何故か指令室へと辿り着いた。
あ、コーちゃんが怒ってる。
「どうしてここに?」
「わたくし、副総督ですから」
「真面目か」
「?」
真面目かつ天然とは。
こんな素敵な少女を放っておく男どもはどうかしている。
……いや、どう考えてもコーちゃんがブロックしてたんだろうけど。
「? まあいい。馬鹿、副総督を任せたぞ」
「いいのか?」
「守ると決めた相手を守れなかったことはないだろう?」
「それはそう」
出撃するコーちゃんを見送り、私たちは配置につく。
まあ私は端っこの誰もいない角にいるのだが。
「そうだユフィ」
「今は副総督と呼んでくださいな」
「副総督」
「はい」
「4つ腕のナイトメアフレームが出てきたら教えて欲しい」
できれば出てきてほしくはないが。
とはいえ最悪は想定しておかないと駄目だろう。
「というわけでろくろ、任せたぞ」
「……いやもう我慢しますけどね」
そして、再びコックピットでろくろとお話をする。
準備も終わって、後は出撃するだけだ。
出撃しないことを祈るが、まあそれはないだろう。
多分。
「まあ、ろくろもそれを見越して進言したわけですからね
「いつも助かっているよ、ろくろ」
「なんだか最近やけに優しくないですか!?」
若干キレ気味で叫ぶろくろ。
そうだろうか?
別に接し方を変えたつもりはないのだが。
やはりあれだろうか。
ろくろに友人ができて、何だか取られてしまったように感じているのだろうか。
そう考えると、なんとなく納得がいくようなそうでもないような。
「なあ、ろくろ」
「な、なんですか☆」
若干警戒しているようなろくろ。
まあそれも仕方がないのか?
よく分からないが。
まあいいや。
本音で話そう。
それがきっと私自身の為なのだ。
「ろくろは私のものだよな?」
「鈍感で抜けてて頭の悪いご主人様を返せー!!!」
顔面を殴られた。
解せぬ。