<ゼロを発見しました。これより拘束します>
あ、やっべ。
ルルーシュが捕まる。
これは由々しき事態だぞ。
私のことまで知られてしまうではないか。
……ああいや、いいのか?
軍機違反をしたわけだし、このままだと会議にかけられるだろう。
そうしたら多分おしまいである。
ならルルーシュを確保するのが先決だ。
「行くぞお前たち! ゼロを助けに!」
「……両頬を真っ赤に腫らして言う台詞じゃないですね☆」
「腫らした本人が言う台詞か……?」
さて、色々とやりたいことはあるが、まずは戦力の確認をしておこう。
まずはろくろ。
装備はほぼ壊滅状態。
両腕はあるから武器は持てるが、まあ戦力にはならない。
次にナキ。
装備は同じく壊滅。
腕も通常の腕が2本。
武器はない。
そして私。
基本装備のサザーランドだ。
トンファーとマシンガン。
……ん?
もしかして戦えるのは私だけなのでは?
「お前たちはこの先のポイントで待機していなさい」
「え、あ。はーい☆」
「いいのか?」
「任せろ。お前たちのご主人様だぞ」
「きゃー☆」
「ペットになった記憶はないぞ」
いいじゃないか別に。
勢いだ。
「というわけで行ってきます」
跳躍。
ルルーシュがいるであろう地点にノリで飛び込み、どうにかする。
完璧な作戦である。
「……おお、本当にいた」
発見した。
想定の範囲外だ。
いやまあ当たっていればいいんだ。
<サザーランド……?>
どうやらルルーシュはランスロットにボッコボコにされたらしい。
あの性能なら仕方ない。
ちょろっと見たが、無頼じゃアレに勝つのは無理だろう。
「っしゃー! 我こそはモヒカン同盟の長! ブッパッコー! マジ張り倒すぜおらぁ!」
<っ! まさか新手!?>
そのまさかである。
弾幕を展開しつつトンファーで殴りかかる。
銃弾は全て回避されて、トンファーは剣で切り裂かれる。
いや装備の性能が雲泥の差。
これは勝てない。
インターフェイスとかも違うんだろうなぁ。
まあそこは私がフォローすればいいんだが。
まずはOSをリセットして、かきかきと。
新しいOSを作成して導入。
機能的には駆動部のリミッターなどの解除やエナジーフィラーの消費上限を撤廃するなど。
つまるところ限界突破だ。
この時間、およそ2秒。
お互いが動きを止めている状況でささっとこなしたぜ。
流石わたしである。
「こちらBPK。ゼロはさっさと逃げるように」
「っちぃ!」
ルルーシュはマントを翻して遁走。
その近くには白い影もあったが、まあ敵じゃないだろう。
<何者ですか……!>
「言っただろう、モヒカン同盟だと」
台詞とともにスラッシュハーケン。
威力とかなんとかはどうでもいい、とりあえず牽制だ。
その隙に接近するのだ。
<っ早い!>
「ふっ」
駆動部は摩耗速度は従来を120%を超える。
もはや一瞬で燃え尽きる花火のよう。
綺麗だよね、日本の花火。
それにしてもチャンネルの切り忘れか、というか一応同じ所属だから当然か。
<……お兄様! はやく戻ってきてください!>
聞き流していたが、ユーフェミアの大きな声が聞こえているのだった。
チャンネル切ろう。
というわけでここからは普通に戦うぜ。
久し振りのKMFでの戦闘だ、昂る。
突き、払い、蹴り、拾った小石で牽制、スラッシュハーケン。
とにもかくにも手数を優先する。
相手はクッソ早いランスロットだ。
少しでも距離を取られたら負ける。
いやもう負け確ですよ。
そして機体も開始10分でガタガタ。
ちゃんと整備してたかこいつー。
いやコーちゃんのことだからちゃんとしてたんだろうけどね。
流石に摩耗速度240%超えたらボロボロになるよね。
……しかし、このランスロット強過ぎでは?
既に私の使っているトンファーが3割くらいしか残っていないのだが。
20回は表面をゴリゴリ削っていったからな。
トンファーを斬られて、その剣の平を押し出すようにして回避。
これを延々と繰り返している。
え、勝ち筋?
相手のエナジーフィラー切れを待つ以外ないよ?
そしてそれよりも先に私のサザーランドのエナジーフィラーが尽きる。
というか今尽きた。
「ろくろ、キャッチ任せた」
<はーい☆>
即座に脱出。
ズンバラリされるサザーランドを見つつ、私はろくろに回収されてその場を後にするのだった……。
「捕まえました。リヴァーサ様です」
「うむ、ご苦労」
「あるぇー?」
後日、見事に捕まった私の姿が!!!