「えーご主人様にはイレギュラーが発生した場合の予備戦力として頑張っていただきます☆」
「なるほど。まず暴れればいいんだな?」
「予備戦力です☆」
悲しい。
「ご主人様を基本作戦に放り込む方が馬鹿ですからね☆」
「それはそうだな」
「ひどいこと言うなぁ」
まあいいや。
ルルーシュがそう決めた以上、したがっておこう。
「そういえばろくろとナキは元気にやってるのか?」
「大丈夫ですよー☆」
にっこりと笑っているろくろ。
なら大丈夫か。
ナキも大丈夫っぽい。
さてさて。
場所は処刑場。
回収ターゲットは日本の武将。
とーどーきょーしろー。
今回はイレギュラーが発生するのか否か。
<来ました! 白兜です!>
戦闘に入って暫く、白いKMFが現れたらしい。
早い。
もうイレギュラーじゃん。
早速出番か。
<待て。こいつは私達で相手をする>
「マジか」
<こいつを倒す様子を黙って見ていろ>
折角のイレギュラーを自分で処理するとか。
まさかあいつ、ルルーシュじゃないのでは?
<おーほっほっほっ! 出番ですわ出番ですわ出番ですわぁー!!!>
と思った矢先に謎の高笑い。
なるほど二段構え。
やはりルルーシュか。
牢獄の壁に乗っているKMFを見つける。
なるほど、バランス力。
さぞ名のある騎士なのだろう。
つよそう(こなみかん)
機体は灰色。
何だか白兜とどこか似ているような気もする。
あとなんか巨大な盾以外の武装がない。
スラッシュハーケン何処だよ。
内蔵型か?
「まあいいや。取り合えず行くぞー!!」
<ご主人様っ!>
「あん?」
色々考えつつ突貫しようとした時、なんとそのKMFがこちらに突っ込んできた。
予想外の行動だ。
というか最初から見えていたのか?
<ふふふ……弟のことを把握していない姉などいなくてよ!>
「私に姉がいたのか」
『おい』
上空から振り下ろされる盾を回避し、右腕のクローアームを構える。
相手の盾の使い方が武器なんだが。
まあいいや。
それよりも相手がオープンチャンネルで高笑いしているのが笑える。
<おーほっほっほっ! ってあら、チャンネル変えるの忘れてましてよー!>
ぶつん。
気付いたらしい。
こっちも一応確認しておこう。
<無事ですがご主人様!>
「問題ない。こっちは無傷だ」
広告のタケモ〇ピアノも無事だ。
しかし。
どうやら向こうにもKMFが出たらしい。
さっきの一言以外喋る余裕もないくらいの敵。
これは高まるな……。
動いたのは向こうだった。
地面にめり込んでいた盾を一瞬で引き抜き、そのままこちらに投げてきた。
サイズ的にはKMFの全長くらいあるんだがあの盾。
まあ避ける。
そのまま胸部の内蔵マシンガンを連射しつつ接近。
クローアームで接近戦を持ち込む。
「?」
嫌な予感を感じて右へ。
するとすぐ脇をスラッシュハーケンが飛ぶ。
なんと、先程投げた盾からスラッシュハーケンが発射されているのだ。
なるほど、中々面白い。
そしてそのハーケンのワイヤー部分を掴んで引き寄せる相手。
そして胸部のスラッシュハーケンも撃ち出してくる。
一機で挟み撃ちとはやるな。
『どうする』
「こうする」
即座に跳躍。
後方から飛んでくる盾に乗って、そのまま更に跳躍。
そこからマシンガンで弾幕を張って火炎放射も撒く。
と思ったら液体が飛び散る。
あれ、何か間違えたか?
……ああいや、こういうことか。
即座に理解、そして退避。
その液体に火炎放射器から放たれた種火が着火した瞬間、連続して爆発が発生する。
なるほど液状サクラダイト火炎放射。
接近戦で使うのはやめよう。
それに相手は無傷。
なるほど、火力でゴリ押しは難しそうだ。
あとぐるんぐるん盾をぶん回してるのはどうなんだろうか。
木が凄まじい勢いで伐採されていく。
そして盾がまた射出される。
遠心力を纏ったそれは、先程とは比べ物にならない速度で突っ込んでくる。
跳躍は隙を作るだけ。
横に駆動して回避、そこからマシンガンで牽制。
そしてクローアームをちょっと伸ばして削りに行く。
「げっ」
しかしそれを回避される。
マジか、今完全に機体の硬直を狙ったんだが。
と思ったらなんと自分の機体に飛んで行った盾のハーケンをひっかけていた。
なるほど、そうやって回避したのか。
しかし、そうなるとこちらがピンチ。
今の攻撃で硬直が発生してしまう。
『こっちで弄るわ』
「助かる」
そこに脳内姉のサポートが。
何と私の思考では判断し切れない駆動部を使ってその場から移動したのだ。
ちなみにだが。
さっきから「ジャーン……!」とか「ギィイイン!」とか「ウィイイイン!」とか色々鳴ってるのは私のナナツボシが発している音である。
うるさいので脳内から排除しているが。
とりあえず、今はそれよりもこっちの機動速度についてくる盾のKMFの相手だ。
強い。
なにより上手い。
戦いがいのある相手だ。
「さあ、まだまだ行くぜ……!」
暫く経って。
お互いに無傷のまま10分が過ぎた。
これは……疲れる!
楽しいとはいえ、集中し続けて10分は流石にきつい。
というかろくろがやばい。
スタミナが欠片もないろくろがこれだけの長時間戦闘を行えるはずがない。
どうにか助けに行かなければ。
と思ったら、向こうからいなくなってしまった。
何かあったのか。
まあいいか。
とにかく、ろくろの方に向かわなければ。
「ろくろ、無事かー?」
<ご、ご主人様ぁー>
「無事みたいだな」
なんかぐるぐるしてるけど、まあ無事みたいだ。
ついでにナキの方も大丈夫そうだ。
<なんか雑じゃないか?>
「信じていると言ってほしい」
とりあえずみんな無事か。
はー疲れた。
あとでルルーシュにご飯奢ってもらお……。
「出てこない……だと……!?」