最凶の魔法科高校生   作:わすぽん

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さっき気が付いたんですが、感想がログインユーザーからしか受け付けない設定になってましたので、急いで修正しました。


幕間
第6話


廃工場に着いたらすることは一つだ。つぶすだけ。そう、つぶすだけ。

 

司一の言葉など聞いてやる必要もない。

 

「若。始めますよ。良いですね?」

 

「ああ、始めるぞ」

 

部下数人とともにブランシュの拠点に入っていく。流石にこのタイミングでの侵入は予想していなかったのか、まだ臨戦態勢ではなかった。が、こちらにとっては都合がいい。

 

「だ、誰だ貴様は!?」

 

「お前を殺しに来た、地獄からの使者だよ!」

 

そう言い、近くにいた武器を持った男を殺す。

 

すると、さすがに焦ったのか、アンティナイトを使って妨害するように司一は指示を出すが、ここにいるのは俺を含めアンティナイトに対する訓練を受けた者だけである。それに、アンティナイトがあることは知っていたので実弾銃を持ってきている。

 

「ど、どうだ!?魔法師ならばこの状態では魔法も使えまい!?」

 

「確かに魔法は使えんが、別に使うのは魔法だけではないわ」

 

そのままアンティナイトを使っている、テロリストを殺していく。

 

「くそっ!?殺せッ、殺せッ!!」

 

が、銃声が鳴り響くことはなく部下たちが既に始末してしまっている。

 

「ッ!?く、くそっ!?」

 

そのまま、走り出して逃げていくが逃げた先は出口が無いので慌てて追いかける必要もない。

 

「残党の処理は任せてください。若はあいつを」

 

「わかった」

 

部下の提案に乗り司一を追うことにする。

 

 

 

奴は奥の部屋でアンティナイトを装備した武装テロリストとともにいるようだが、そもそもアンティナイトはある一定の鑑賞力があれば効かないというものがある。特に非魔法師のキャストジャミングは効果が魔法師のものと比べても弱いのだ。

 

なので、そのまま真正面から入る。

 

「ハハハッ。いくら君でもこのキャストジャミングの中では何もできまい」

 

もう何も言わずにフォノンメーザーで武装テロリストの頭を撃ち抜く。

 

「何故だッ!?」

 

「何故かどうかは説明してもどうせお前は死ぬんだからどうでもいいだろう」

 

「な、なにが目的だ!?金か名誉か!?なんでもいい言ってみろなんでも出すから!?」

 

「そうだな。では命を貰おうか。もちろんお前のな」

 

「な、何故だ!?」

 

「何故か・・・そうかこれくらいは説明してやってもいいだろうか。お前は3年前のあった出来事を覚えているか?」

 

「3年前!?」

 

「そうだ。3年前と言えば反魔法師運動のデモ隊が魔法協会本部に詰め寄り衝突した事件だ」

 

「それが、何の関係がある!?」

 

「お前はなにも覚えていないのか!!!あの時、魔法協会側に一人死者が出た。その理由はデモ隊が頭部に警棒を振り、滅多打ちにした」

「結果として、彼女は亡くなってしまった」

「それが、俺の母親だ」

 

「し、しかしそれが俺に何の関係がある!?」

 

「その犯人はブランシュの構成員だった。しかし、警察の捜査では構成員だったこと以外の裏付けが取れず、ブランシュそのものには何の裁きもなかった。不審に思った親父がもっと調べたそうだ。結果はお前が支持を出していたそうじゃないか?誰かを狙うというよりかは誰でもよかったそうだが」

 

「ち、違うそれは俺ではない!?」

 

「ここまで来てまだ白を切るかァ!!!」

 

「ギャァァァァ!!!」

 

司一の両足がフォノンメーザーで切断される。

 

「お前がいなければッ!!!お前も母のように殺してやるッ!!!」

 

「待て、四十七。そこまでだ」

 

止めてきたのは十文字会頭だ。

 

「あら、お早い到着で。どこから聞いてましたか?」

 

「今来たばかりだが、お前がそいつを殺してしまいそうに見えたからな」

 

「では、先に説明しておきましょう。こいつが一高を襲撃したテロリストの親玉。ブランシュ日本支部リーダーの司一です」

 

「そうか。では後はこちらに任せてもらえるか?」

 

「お断りします」

 

「十文字家次期当主としてもか?」

 

「はい。こいつは四十七家にとって最も重要な存在だからです。・・・とはいえここで十文字先輩と事を荒立てるつもりもありませんので、貸し一つでどうでしょう?」

 

「それは、俺個人に対してか?それとも十文字家に対してか?」

 

「どちらでも構いませんよ。十文字先輩は次期当主なわけですからいずれは十文字家を継ぐはず。でしたらどちらでも構いませんよ」

 

「そうか。だが、何故そいつにそこまで固執するのか理由を聞かせろ」

 

「ええ。何の説明も無しに納得しろ。とは言えませんから」

 

これで、のちにブランシュ事件と呼ばれる事件は幕を閉じた。

 

 

 

翌日

 

蓮夜は生徒会室に呼び出されていた。もちろん昨日の説明のためである。

そこにいたのは十文字先輩と真由美である。

 

「なぜ、真由美さんまでいるのかはさておき、昨日の説明ですね」

 

「ああ、そうだ」

 

「ちょっと、置いとかなくてもいいんじゃない!?」

 

「え~っとどこから説明したものか・・・」

 

「ちょっと!?無視しなくてもいいんじゃないの?」

 

「はいはい。お二人は3年前に起きた反魔法師団体によるデモ隊が魔法協会本部で警備していた魔法師と衝突した事件はご存じですか?」

 

「ああ、知っている」

 

「私も知ってるわ。当時大きなニュースになったもの」

 

「では、あの時死者が出たことは知っていますか?」

 

「聞いたことないな」

 

「聞いたことないわね。けが人こそ出たことは知っているけど死者が出たなんて話があれば、マスコミが黙ってないんじゃないの?」

 

「その死者が魔法協会側の人間でもですか?」

 

「まさか。死者が出ていれば魔法協会だって何かしらは声明を出したりするでしょう」

 

「いえ、出されなかったんですよ。魔法協会は魔法師が死んだと声明を出しませんでした。その死者は、別件で事故死したことになっています」

 

十文字会頭は眉を少しひそめた程度だが、真由美はかなり驚いている様子だ。

 

「その死者の名前は四十七彩華。私の母です」

 

「「ッ!?」」

 

「真由美さんはあのお通夜には来ていましたから、信じられないのではないかとも思いますが、これが事実です。魔法協会が魔法師に死者が出たことを隠ぺいしたのも百家の四十七家の本妻が非魔法師に殺されたなどとあれば魔法師の権威が失墜するとかそういう理由で決まったと聞いています」

 

「しかし、魔法師ならば最低限自衛ぐらいできたのでは?」

 

「母は魔法師としては平均的な技能しか持っていませんでした。戦闘魔法に関して言えば平均以下かもしれません。それに当時は魔法協会側がデモ隊をより興奮させる恐れがある。という理由で目に見える場所にCADを携帯することを制限していたとのことで、とっさに魔法を使えなかった可能性があります」

「そして、この時の犯人がブランシュの構成員でした。しかし、警察が調べることができたのはそこまでで、これが組織的な犯行なのか個人によるものなのかを判断することができず、ブランシュそのものには処罰は下りませんでした。それを不審に思った父が調べたところ、ブランシュのリーダーによる指示だったことが分かりました。ただ、特定の誰か。というわけではなく誰でもよかったみたいですが」

「これが、私があいつに固執していた理由です」

 

「そうか。すまなかったな」

 

「いえ、どのみち説明はするつもりでしたから」

 

とりあえず、ここで話は終わった。

 

 

 

ところで、そろそろ学期末テストの時期である。早くね?と思った奴もいるかもしれないが、このテストの成績で九校戦のメンバーを決めるため早めに決めておかないと練習の時間が取れなくなってしまうからである。

 

なので、誰もが勉強をすることにはなる。しかし蓮夜は実技は問題なく、かつ理論のほうも問題ないのでテスト勉強ではなくCADをいじっていたりする。

 

しかし、CADをいじっているのは趣味だからではない。九校戦においてはCADのハード面は公平を期すため制限されているが、シフト面はエンジニアの腕の見せ所。ということもあり、実は一切の規制が無いのである。少なくとも蓮夜の技術力はそこらの高校生よりもはるかに高いため、しっかりとCADを作り上げておくことで心配事を一つ減らせることになる。

 

 

 

ところで、テストの結果を見せたいと思う。正直、蓮夜はテスト期間前も期間中もテスト勉強はほとんどせず、CADばっかりいじっていたので代り映えしない部分はカットされてしまうわけである。

 

  総合  実技  理論
 1位 四十七蓮夜 司波深雪 司波達也
 2位 司波深雪 四十七蓮夜 四十七蓮夜
 3位 光井ほのか 北山雫 吉田幹比古
 4位 北山雫 森崎駿 司波深雪
 5位 十三束鋼 光井ほのか 光井ほのか

 

 

「おお、今回は総合1位をとれたか」

 

「不思議。理論も実技も2位なのに総合は1位?」

 

「いや、理論は達也と1点しか差が無いし、実技も司波さんと理論以上の差が無いからじゃ?」

 

というか、それよりも気になるのは理論の上位5位のうち二科生が二人いることである。達也のほうはまだしももう一人は・・・これは古式魔法の吉田か?

 

それは、ともかく俺は生徒会役員として九校戦メンバーの選抜会議に呼ばれた。

 

周りがいろいろ議論しあってるが正直俺が口をはさむところはないし、ただ座ってるだけである。ちなみに俺はアイス・ピラーズ・ブレイクのみの出場となる。一人当たり2つの競技に出られるのだが、俺は何かあったときのバックアップらしい。新人戦はともかく本選にも出れるだけの実力があると認められたため、どっちにでも出る可能性がある。

 

話を半分聞き流していたら、エンジニアの話になっていた。しかも達也のことらしい。

 

「そういえば四十七も理論は2位だったよな。ちょっとだけでもエンジニアできないか?」

 

「ちょっとだけならいいですよ。一種目だけですし」

 

話が完全に横道にそれているがエンジニアの確保が目的なので誰も咎めるものはいない。

 

で、本題。達也を連れてきて実際にテストさせてみるのがよろし。ということになった。

まあ、結果は自明の理なので結果を述べれば達也はエンジニアになった。

 

 

 

ちなみに俺の担当エンジニアはあーちゃんこと中条先輩である。とは言っても俺は自分でCADの調整ができるので、本来は必要ないのだがエンジニアのお手伝いとしてあーちゃんに就くことになったので、そのためでもあるのだが。

 

テストも終わったので授業もほとんどなく、九校戦に向けた練習が行われる。俺の出場種目のアイス・ピラーズ・ブレイクは12本の氷柱を先にぶっ壊したほうが勝つ競技である。九校戦の中では殺傷力ランクの規制が無い競技なので、もちろん俺はフォノンメーザーを一回発動するだけでいい。学内で対戦してきたが、今のところ負けなしである。

 

「すごいですね、四十七君!フォノンメーザーを使えることもすごいですが、全戦全勝もすごいですっ!」

 

「あーちゃん先輩。興奮するのは分かりますが、どちらかと言えば目当てはこのCADでしょう?」

 

「あ~バレちゃいましたか。だってそのCAD、アルス・マギア社のタネガシマシリーズの短銃身競技用モデルですよね」

 

「たしかにそうですけど。そんなに珍しいですか?」

 

「タネガシマシリーズは見た目を火縄銃のようにして作られたモデルだからかあまり使う人も少なく、しかも競技用モデルは一般モデルに比べてより装飾を増やしている関係で元々重い重量がさらに重くなってしまった結果、不人気なモデルですよ!だから、見る機会も少ないんです!」

 

「確かに、タネガシマシリーズ自体が不人気なモデルですけど見た目はいいでしょう?アイス・ピラーズ・ブレイクは、コスプレをするって言いますし、それに合わせてみようかな。って思いまして」

 

「なるほど、ところで四十七君はどんなコスプレをするんですか?」

 

「甲冑を着た武者のコスプレをしようかと思いまして、ちょうど家にあるもんですから」

「ところで、あーちゃん先輩なら何のコスプレをしますか?」

 

「えっ?私ですか・・・う~ん、何がいいでしょう?」

 

「個人的なおすすめはリスの着ぐるみなんてどうですか?かわいいと思いますよ」

 

「ちょっ!ちょっと!私はリスみたいじゃありませんよ!!」

 

頬を膨らませながら言うもんだから、なおさらリスみたいでかわいい。

 

「う~ん。だったら何がいいですか?定番は和服ですね。特に振袖が多いみたいですね。次に浴衣ですか。あとは、ドレスなんかも多いみたいですね」

 

「へ~いっぱいあるんですね。というか、よく調べてますね」

 

「なんとなく気になったので。ってああそうだ。余計な話をしてたら忘れてた。中条先輩に一つご相談があるんです」

 

「なんですか?」

 

「いま、アルス・マギアで開発中のCADがありまして、そのモニターをしてもらえないかと思いまして」

 

「えっ!?わ、私ですか!?」

 

「はい。中条先輩は成績もよいみたいですし、デバイスオタクと呼ばれたりするぐらいにはCADに詳しいので、ピッタリかと思いまして」

「それに、一応開発のコンセプトが魔法科高校生を対象にしたモデルなので現役の魔法科高校生にモニターしてもらうほうがいろいろと都合がいいので」

 

「で、でも、私で務まるかどうか・・・」

 

「ああ、そういえばこの試作品はモニターをしてくれる人にはお譲りしておりまして、テストが終わるまではいろいろと制限もありますが、それ以降はご自由にしていただいて結構ですよ」

 

「えっ!?もらえるんですか?・・・だったら、う~ん」

 

しばらく悩んでいたようだったが

 

「じゃあ、やらせてください!」

 

「ええ、分かりました。では、今週末にアルス・マギアの東京支社に来ていただけますか?このカードを持って受付に渡せば担当の者が案内しますので」

 

というわけで、中条先輩の確保に成功。

 

 

 

 

 

 

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