ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話   作:yrtohoyr

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どうも皆さんこんにちは、作者です。
10月にもなって真夏日が記録されるという異例の事態になっていますね。
いったい地球はどうなってしまっているのか。
本当にCO2が地球温暖化の原因なのでしょうか。
私には環境のことはよく分かりません。

それでは本編をお楽しみください。


第十七話 ミイラとゴーストの戦い

???「おい、おい!!マリーよ!!しっかりせい!!」

マリーを呼ぶ声が聞こえる。

 

マリー「うぅん...はっ!?デニスさん!?」

目を覚ますと一人の男がマリーを抱きかかえていた。

 

???「なにを訳の分からん事を言っておる、それより大丈夫か?階段から足を踏み外した様子だが...ところで医者は何をしているんだ!!早くこちらに来ないか!!」

 

医者「も、申し訳ございません!!ではマリー様、少し足の方を見させていただきます。」

 

マリー「私は一体...」

 

???「どうも様子がおかしい...マリーよ、私の言っていることが分かるか?」

 

マリー「えぇ、父上。」

父上と呼ばれたその男はまさにマリーの父親であり、ルイーズ王国の国王であるシモン・ルイーズだ。

 

シモン「...やはり言葉が通じていないな。」

 

マリー「あっ」

ここでマリーはフレデリークの言葉を話していたことに気付く。

 

マリー「失礼しました父上、少し頭が混乱していて...」

 

シモン「ふむ...?まあそういう事なら仕方あるまい。今日は特にマリーの出る必要がある予定はないからゆっくり休みなさい。」

パンパン

シモンが手を叩くと従者と思われる人物がすぐにそばに寄ってきてマリーを介抱し始める。

 

マリー「あ、あの、一人で歩けますから大丈夫ですわ、ガルトナール。」

 

ガルトナール「失礼しました。ですがお体の方が心配ですからお部屋まではご一緒させていただきます。」

 

マリー「ありがとう。」

こうして二人は王宮のマリーの部屋へと向かう。

マリーは部屋につくとベッドに横たわる。

 

ガルトナール「何かありましたら外でお待ちしております。」

 

マリー「...」

ドゴバァァァン!!!

その瞬間、マリーはガルトナールに向け火炎魔法を無詠唱で放つ。

 

ガルトナール「ぐはぁ!?」

魔法が直撃したガルトナールの体は壁に思い切り叩きつけられ、壁に大穴が開く。

 

マリー「やはりそういう事でしたか...あなた、ゴーストですわね?」

 

ガルトナール?「は、はは、なにをご冗談をお嬢様...」

 

マリー「なら、なぜ私の魔法を受けても倒れないのかしら?私の記憶では、ガルトナールはそんなに強くありませんでしたわよ?それにあなたの話す古代語、あまり慣れていない訛り方です。そして最後に、父はあんなに優しくありません。」

 

ゴースト「ふふ...あはは...あはははははは!!なるほどなるほど、であればもうこの空間を維持する必要はないな。」

パチン

ゴーストが指を鳴らすと、その瞬間世界が歪み、崩れ落ちていく。

それと同時にガルトナールの姿がみるみる骸骨のようなゴースト本来の姿に変化していく。

 

ゴースト「まさかあのリッチ様を倒したのがこんな小娘だったとは。単なる王家かぶれのか弱い初心ギルメンだと思っていましたが、中々の腕前です。ですがあなたの人生はここまで。私に憑りつかれたという事は、つまりそう言う事なのですよ?」

 

マリー「それがどうかしたというのかしら?」

 

ゴースト「もう死に行くしかない者は何をも恐れず、そう言う事ですか。」

シャキンッ!!

ゴーストは自前の大鎌でマリーの首をはねようと鎌を振りかぶる。

 

マリー「ふっ」

間一髪のところでかわすマリー。魔力だけでなく運動能力も高いのである。

 

ゴースト「グラビネス!」

ゴーストが魔法を唱えるとマリーの足元に骸骨のような魔法陣が現れる。

するとマリーの動きが徐々に緩慢になり、やがて立っているのも辛くなる。

グラビネス、重力を操る魔法です。

 

マリー「...」

 

ゴースト「ゴーストでもない限り、重力には逆らえまい?それじゃ、大人しくあの世へ行こうか!!」

 

マリー「テレポートネス!」

シャキンヒュン!

大鎌でマリーの首をはねようとしたと同時にマリーはテレポートネスでゴーストから数mほど後ろに下がる。

 

ゴースト「はぁ...テレポートネス?その魔法がどれだけ魔力消費するのか知らないはずがあるまい。つまり、お前は逃げれば逃げるほど死が近づくのだぞ?そらっ!!」

 

マリー「テレポートネス。」

シャキヒュン!

 

ゴースト「せいっ!!」

 

マリー「テレポートネス。」

シャキヒュン!

 

ゴースト「そりゃっ!」

 

マリー「テレポートネス。」

シャキヒュン!

 

ゴースト「はぁ...はぁ...お、お前...どおりゃああ!!!」

 

マリー「テレポートネス。」

シャキヒュン!

 

ゴースト「ヒィヒィ...な、なんでそんなに連続的なテレポートができるんだよ!?も、もういい加減魔力は残ってない...」

 

マリー「テレポートネス。」

ヒュン!

 

ゴースト「う、嘘だろ...」ゼーハー

傍から見たらまるでコントでもやっているのではないかと思えるような戦い方である。

 

マリー「ホーリーネス!」

 

ゴースト「は?」

次もまたテレポートするだろうと鎌を構えていたその隙を突き、マリーは聖属性の攻撃魔法を唱えた。

ゴーストの足元には白い魔法陣が浮かび上がり、その霊体を白い光が優しく包み込んでいく。

 

ゴースト「う、うわぁぁぁ...となると思ったか間抜けめ!!」

シャキキキン!!!

自前の鎌を振り回すと、足元に浮かんでいたホーリーネスの魔法陣が切り刻まれ、魔法の効力を失ってしまった。

 

マリー「なっ!?」

 

ゴースト「我がゴーストとして何人あの世に送ったと思っているのだ。その程度の魔法、私には全く効かないぞ?」

 

マリー「こうなれば...」

そう言うとマリーは右腰に手を伸ばす。

だが手を伸ばした先には何もなかった。

 

ゴースト「ふふ、もしかしてこれか?」

ゴーストの方を見ると、その手にはベルトホルダーと共にオートマチックの拳銃を持っていた。

マリーが今回の旅の護身用として装備していた物だ。

 

マリー「いつの間に...レディーの体を触るのはあまり宜しくなくてよ?」

 

ゴースト「念には念を入れるのが成功への道。我にそんなことを教わるレベルじゃぁ、まだまだ未熟者だな。確かに魔力量は人並み、いや魔物や魔族をも超えているであろう。だが経験が足りない。リッチ様はさぞ悔しかったろうな...では、お命頂戴してもらおう。フリーズネス!!」

 

マリー「!?」

ピキィン!!

マリーの体はその場で固まってしまう。

フリーズネス、相手の体を硬直させる魔法です。

 

ゴースト「最初からフリーズネスを使っておけば苦労はしないで済んだな...せいっ!!」

ヒュッガキィィン!!!ミシミシミシ...パキン!!

 

ゴースト「は、はぁ!?なんで鎌が折れて...あ゛っ゛」

サラサラサラ...

断末魔の後、ゴーストの体が砂のようになり崩れ落ちる。

そうして全て崩れ落ちると、マリーは白い光に包まれる。

 

マリー「...はっ!?」

気が付くとそこは森の中。

デニス達が心配のまなざしをにこちらに向けていた。

 

デニス「マリーさん!!良かった、気が付いて...」

 

ポール「一時はどうなることかと、兄さんには感謝しないとね。」

 

デヴィット「まさか本当に効くとは思っていなかったが、成功という事だな。」

 

ショーン「良かったよぉマリーさぁん!!」

そう言うとショーンはマリーに勢いよく抱きつく。

 

マリー「きゃっ...ふふ、心配かけてごめんなさいね。」

そっと抱き返すマリー。

 

ショーン「っ///」

そのたわわはショーンの顔を優しく包み込む。

 

デヴィット「...ショーン、あとで話がある。」

デヴィットはうらやまけしからんという目でショーンをにらみつける。

 

ポール「...同じく。」

 

マリー「ところで私に一体何が...」

どうやらマリーはゴーストとの戦闘をすっかり忘れているようだった。

 

デニス「先ほど我々は本来ここに居るはずのないゴーストという魔物、いや幽霊に近いものと鉢合わせました。そのゴーストというのは人に憑りつくもので、今回はマリーさんに憑りついてしまいました。」

 

デヴィット「憑りつかれた者は最後、そいつと共に冥界へ。つまりゴーストによって魂を抜かれて死んじまう訳だ。」

 

ポール「結構危ない状態だったんだけど、兄さんが奇策を思いついてね。マリーさんの持っていたあのお酒。あれをマリーさんに呑ませることでゴーストを浄化したんだ。」

 

デヴィット「聖水でも浄化できると前に聞いたもんでな、まさか本当に効くとは思っていなかったが...」

 

マリー「皆さん、私の為にありがとうございます。ところで私どのくらい倒れていたのですか?」

 

デニス「詳しい時間は分かりませんが10分ほどです。」

 

マリー「良かった、そうなると遭難届は出されずに済みそうですね。」

 

デヴィット「だな。よし、マリーさん立てるか?」

デヴィットが手を差し出す。

 

マリー「えぇ、ありがとうございます。」

デヴィットの手を借りながら立ち上がると装備を再確認する。

 

マリー「...思い出した。」

 

デニス「どうかしましたか?」

その時、マリーの後ろから声が聞こえる。

 

???「間に合った!!」

 

???「ホーリーネス!!」

真っ白な魔法陣がマリーの近くにいた4人をとらえ、次の瞬間閃光と共に大爆発を引き起こす。

 

???「良かった、無事でしたか。」

 

マリー「デニスさん!!」

 

デニス「お待たせしてしまい申し訳ございません、マリーさんとコンタクトするのに少し時間がかかってしまいました。」

 

ポール「今までマリーさんと話してた奴はゴーストの幻影。危うく冥界の道に引きずり込まれるところだったよ。」

 

デヴィット「時間がかかってしまって悪かったです。ここで立ち止まっていたという事は、何か現実と違う点があった感じですかい?」

 

マリー「ええ、私の護身用銃が腰ベルトにありませんでした。」

 

デヴィット「いや貴方魔導士...」

 

ゴースト「く、くそぅ...上手くいくと思っていたが直前の記憶をまさかそんなことで思い出させるとは迂闊だった...」

 

デヴィット「俺たちの幻影を使ってまでマリーさんを道ずれにしようとするとは...とことん許せない奴だな。」

 

ポール「僕たちマーシャル兄弟を怒らせたら怖いってこと、とことん教えてあげなきゃ。」

 

ショーン「僕も援護します!」

 

デニス「マリーさん、これを。装備はここにすべて入っています。」

そういうとマリーが背負っていたバッグを渡す。

 

マリー「...ありがとう、デニスさん。」

カチャチャキン

それを受け取ると中からハンドガンを一丁取り出し、準備を整える。

 

ゴースト「くくく、良いでしょう良いでしょう、受けて立ちますよ!!フリーズn」

パパパァン!!

 

ゴースト「ぐあっ!?」

サラサラサラ...

発砲音の直後に怯むゴースト。撃たれた箇所は徐々に浄化されていき、光の粒となっていく。

 

マリー「...」

パパパァン!!パパパァン!!

無表情にM93Rで攻撃を行うマリー。

3点バーストであるが、すべての弾丸が命中する。

 

ゴースト「くそ、なぜだなぜだ!!なぜ物理攻撃が効いてっ!?」

 

マリー「...早く成仏してくださいまし。」

パパパァン!!パパパァン!!シュッチャキン

 

ゴースト「くそぅ、バリアネス!!」

シュンッパキパキ...バリィン!!

バリアネスで物理魔法を防ごうとしたが、その魔法が崩れ落ちる。

 

デニス「ふん、バリアネスなど私の斬撃で切り刻める。デヴィット、ポール、今です!!」

 

デヴィット「シェアネス!!」

シェアネス、自分の魔力を分け与える魔法です。

シェアネスでポールに魔力を分け与える。

 

ポール「ホーリネス!!」

真っ白な魔法陣がゴーストの足元に浮かび上がる。

 

ゴースト「させるかああ!!」

大鎌を取り出し魔法陣を切り刻もうと振りかぶる。

 

パパパァン!!

 

だが、隙を突いた射撃により鎌を握る手に弾丸が命中。

ゴーストは持っていた鎌を落とし、完全な無防備状態だ。

 

ゴースト「ち、ちくしょおおおおおおお!!」

ドゴォォォゥゥゥン...

ポールの唱えたホーリーネスが完全発動し、ゴーストは爆発四散、完全に成仏したのであった。

 

マリー「...」

ゴーストが居た場所にまだ銃を構えて臨戦態勢のマリー。

それを見たデニスは自身の手をそっとマリーの手に載せ、構えられた拳銃を下に向ける。

 

デニス「マリーさん、ゴーストは倒れました。ゴーストの作り上げたこの世界もそろそろ崩壊します。さ、戻りましょう。」

 

マリー「...その言葉、信じて良いのかしら?」

 

デニス「信じてください。」

疑心暗鬼気味のマリーに優しく返すデニス。

やはりこの男、紳士である。

 

マリー「分かりました、信じます。」

 

デヴィット「よし、みんなこの魔法陣に入ってくれ!」

デヴィットが帰還用魔法陣を要していた。

 

ポール「兄さん、魔力量は大丈夫?さっき僕に渡してくれたけど...」

 

デヴィット「なぁに、このくらい大したことねえよ。」

 

ショーン「...エーテルいります?」

 

デヴィット「ばかっ、お前に助けられるほど使っちゃいねーよ!けど、ありがとうな。戦士は紳士、その心はこれからも忘れないように。」

 

デニス「さ、マリーさんも早く。」

 

マリー「えぇ。」

こうして5人全員が魔法陣の中に入る。

 

デヴィット「テレポートネス・ウェイクアップ!」

デヴィットが魔法を唱えると、その瞬間に全員の視界が真っ白になる。

 

マリー「...戻ってきた?」

気が付くと、そこはゴーストに出会った場所。

そう、現実世界に戻ってきたのだ。

 

デニス「...はっ!?マリーさんは!?」

 

マリー「デニスさん!」

 

デニス「良かった...」

よほど安心したのであろう、デニスは腰が抜けかけていた。

 

デヴィット「ふわーあ...んぉっ!?生きてる!?生きてるよな!?」

 

マリー「ええ、大丈夫です。」

 

デヴィット「おいポール!!起きろ!!」

 

ポール「うーん...なぁに兄さん?」

ポールは寝起きに弱いようだ。

 

デヴィット「マリーさん生きてるぞ!!」

 

ポール「マリー?...そうだマリーさん!!」

 

マリー「大丈夫、この通りですわ。」

腕に力こぶを作るポーズをとる。

 

ポール「元気そうでよかった...ほらショーンも起きて!!」

 

ショーン「むにゃあ...あと5分...」

 

デヴィット「...ママに言いつけt」

 

ショーン「ひぃっ!?ママだけは勘弁を!!ってあれ?僕はどうして森に?」

 

デヴィット「はぁ...お前も一緒にゴーストを倒すためにマリーさんの体にリンクしたんだろ?全く...」

 

ショーン「あっそうでした...」

 

デニス「さ、マリーさんも助かりましたし出口を急ぎましょう。」

こうして5人は改めて出口に向かうのであった。

続く...




いかがでしたでしょうか。
ついに私が使っているブラウン管の寿命が近づいてきてます。
ちょっと前まで何ら問題なく使えてましたが、最近になって画面が横に震えるように。
最初はちらつきによる錯覚かと思いましたが、内部の故障のようです。
残念ですが、分かれというのはいつかかならず訪れる物です。

それではまた次回。
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