ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話   作:yrtohoyr

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どうも皆さんこんにちは、作者です。
気づけばあっという間に20話目です。
自分の中で20話というのは意外と長続きしている部類です。
この小説くらいは最終話まで書こうと思うのでこれからも応援のほどよろしくお願いします。
それでは本編をお楽しみください。


第二十話 ミイラは上級コースを進む

クエスト依頼を受けた翌日である。

ギルドメンバーたちは集会場に緊急で招集されていた。

 

カルロス「皆様お集まりいただきありがとうございます。昨日の緊急クエストですが、正式にフレデリークギルドのギルドマスター様に許可をいただけました。そこで今から皆様に作戦書類をお配りします。この書類にはクエストの目的や作戦だけでなく、このキャンプの使用権に関することもすべて記載されておりますので必ず目を通してください。」

そう言うとカルロス達フォーキーのメンバーはその場に集まったギルドメンバーたちに薄めの冊子を配っていく。

 

ゴゴ「ふむふむ、キャンプ施設だけでなくアイテムも一律無料利用でいいんだねぇ」

 

デニス「ゴゴ、どうやら今回は我々が主導で動くようですよ?」

 

ジャック「本当だ、俺たちが全パーティーの統括パーティーだぜ!」

 

マリー「これは相当大事になりましたわね...武器足りるかしら?」

 

エミリオ「今回は元々この調査に乗り出していただいている調査団パーティーを筆頭に、各パーティーが集まって複数のグループとして調査をしていただきます。パーティーは基本自由ですが、なるべく戦闘経験豊富な方とそうでない方が分散するように組んでください。」

 

ゴゴ「となるとマーシャル兄弟は私たちと一緒だとまずい感じかな。」

 

デニス「ですね。彼らもショーン君がいますし参加自体するかわかりませんが...」

 

デヴィット「一応俺たちも参加する予定だ、デニスさん。」

すると後ろからデヴィットが話しかけてくる。

 

マリー「ショーン君の付き添いはよろしくて?」

 

ポール「彼ももうすぐ初級ギルドメンバーになるからね、そろそろ一人で行動できるようになってもらわないとってことで彼にはバランスキーパーの警備の人たちと一緒にキャンプ地の護衛に回ってもらったよ。」

 

ジャック「確かに、いくらギルドメンバー御用達とはいえ上級メンバーがほぼいないんじゃ危なっかしいしな。」

 

エミリオ「皆様に一点ご連絡があります。この後フレデリーク王国のギルドメンバーの方々が来てくださいます。増援部隊の方々に普段ペアを組まれている方などがいらっしゃいましたらそちらの方と組んで頂くこともできます。」

 

周りの上級ギルメンA「まじか、あいつ来るんかな?」

 

周りの上級ギルメンB「確かに今のパーティーだとあまり慣れてないから心配だな...」

エミリオの情報により周りのギルメンたちが少し安堵したように思えた。

こうして1時間後、フレデリーク王国から上級ギルドメンバー数十人が黒の森のキャンプ地に到着した。

 

ゴゴ「おー、見慣れた顔ぶれが続々と馬車から降りてくるぅぅぅうううう!?」

 

ジャック「ゴゴ、どうかしたのかぁぁぁああああ!?」

二人は集まったギルドメンバーの中から、ある二人を見つける。

 

???「おい、なんで俺たちが呼ばれたんだ?」

 

???「仕方ないよ、僕たち二人とも上級ギルドメンバーの資格取っちゃってたんだから。」

 

ゴゴ「ユリーさん!?ライアーさん!?」

そう、ユリーとライアーだ。

 

ユリー「お、こんなところにいたか。全く、なんでまた黒の森なんかに俺たちが呼び出されたんだ?管理はフォーキーの奴らだろうに。」

 

ライアー「フォーキーのバランスキーパーでも駄目だったんでしょ。呼ばれたんだから仕方ないさ。」

 

マリー「お二人がいるなんて、とても心強いですわね。」

少し遅れて来たマリーもライアーたちを見つけ声を掛ける。

 

ライアー「あー、それなんだけど、実は僕たち他のメンバーと既に組まされてるんだよね。これはギルドマスターの命令だから逆らうと今後のギルドメンバー称号がどうなることやら...ということでゴゴとマリーさんはデニスさんとジャックさんの二人とお願いね。」

 

マリー「あら...」

 

ゴゴ「ま、この二人でも大丈夫だよ。デニスさんは特に前衛ではすごい強いんだから!」

デニスをべた褒めのゴゴ。

 

デニス「あのですねぇ...まあジャックもいますし問題はないと思いますが。」

 

ブォォォォ...ブォォォォ...

キャンプの集会場から招集の角笛が聞こえてくる。

 

デニス「っと、再集合ですね。行きましょう。」

こうしてギルドメンバー総勢百数十名が集会場の外に集まった。

 

カルロス「皆様、緊急クエストにご参加くださり誠にありがとうございます。私はこのキャンプ地のすぐそばにある黒の森の監理団体の団長を務める、カルロスと申します。今回皆様にご依頼した詳しい内容はお手元の書面にあります通りでございますのでご一読ください。」

 

ザワザワザワ...

書面を読んでいるギルドメンバーからは少しざわめきが起こる。

 

カルロス「何分緊急クエストゆえ、皆様にお渡しできるのはその薄い冊子のみとなってしまいました。もしなにか不明な点がありましたら随時ご質問ください。」

 

招集されたメンバーA「早速だがよろしいか?このクエストは各チームごと行動とのことであるが、情報は一つにまとめられた方が良いだろう。その点いかに共有するのか教えていただきたい。」

 

カルロス「分かりました、では毎夜、全パーティーが帰還しました所でチームリーダーがその日の活動報告、メンバー皆さまの状態などを集会場にて報告する形を取りましょう。有益な情報が出ましたら集会場の前に掲示板を用意しますのでそちらに随時張り出しを行います。」

 

招集されたメンバーB「すみません、私からも一点。モンスターの扱いに関してなのですが、チームごと討伐数は上下があると思われます。そういった場合に報酬は上下するのでしょうか。」

 

カルロス「モンスター討伐に関しての報酬はギルドの判断に委ねますので皆様はいつものクエストと同じように行動して頂いて構いません。他になにかありますでしょうか?」

周りを見渡すカルロス。

今の2つの質問でほとんどのギルメンは納得したようであった。

 

カルロス「では皆様、只今を持ってクエストを開始いたします。森の出入りの際は管理のため必ず門番にチームの詳細をお話しください。」

こうして緊急クエストが幕を開けたのであった...

 

~ゴゴチーム~

デニス「マリーさん、ここから先にある上級コースは先日進んだ初級コースとは違い獰猛なモンスターが数多く生息しております。ですので私とジャックで前衛、マリーさんとゴゴは後衛をお願いします。」

 

マリー「分かりましたわ。」

 

ゴゴ「私モンスター相手にはそんなに強くないから、マリー任せた!!」

完全に他力本願なゴゴ、重要な任務であるがいつもの調子である。

 

デニス「ゴゴ、妹は大事に...まあマリーさんであればこの森の覇者にもなれるかもしれませんが。」

 

ジャック「デニスさんが認めるほどの強さなんすか!?」

ジャックはマリーと行動したことがないため一切強さがわかっていない。

 

ゴゴ「十中八九なれるね。魔導士とは言うけれど、最低限のサバイバル生存術と射撃術は習得したから。」

 

マリー「まだフレデリーク王国に来てから日は浅いのですが、ユリーさんが親身になって教えてくださいました。」

 

デニス「なるほど...ですが油断は禁物です。このパーティーは確かに第三者目線では非常にバランスが取れていますが、私はそういったパーティーが壊滅状態になった所を何度も見ております。どうか、気を引き締めて。さて、では進みましょうか。」

 

こうしてゴゴ達のパーティーは上級者コースへと入っていった。

 

~ユリーチーム~

ユリー「これからまたよろしく頼むぜ、マコト」

 

ライアー「まさかまた一緒にパーティーが組めるとは思ってなかったよ」

 

マコト「ああ、雇われ期間だけだがまた宜しく頼む。」

マコトと呼ばれた妙齢の男は、フレデリーク王国のはるか東側に位置する技術大国ヤポナーシャ出身の上級ギルドメンバーである。

かつてユリーとライアーの二人と共にギルドで活躍していた人物だ。

 

ユリー「なんだか前より勇ましい雰囲気になったな...」

 

ライアー「なんというか、前よりも洗練された雰囲気だよね。」

 

マコト「そりゃあこっちは人間なものでね、あっという間に歳をとってしまう。最後にパーティーを組んでから25年、俺も大分老けたもんだ。」

 

ユリー「わかった、その着ている装備だ!前は探検家みたいなポケットのたくさんついた装備を好んで着ていた気がする」

 

ライアー「確かに、今着ているのはヤポナーシャの民族衣装だよね。ワフクだっけ?」

 

マコト「その通り。前はバックパックを背負いたくなかったんでああいう服を着ていたが、餞別でライアーからもらった魔導式巾着が意外と便利でな、それに合わせる形で着ている。刀との相性も良い。」

そう言うと懐から少し大きめの巾着袋を取り出す。

少し使用感はあるが、大きな破損などはなくまだまだ使える状態である。

 

ライアー「うわー懐かしい!そっか、今までも使ってくれてたんだね。」

 

ユリー「刀と組み合わせることでより威圧感、強者感を与えられるってのが凄いな。」

 

マコト「威圧も戦法の一つ。モンスターを威圧だけで追い払えれば無駄な殺生をしなくてよい。最善策であろう?」

 

ライアー「確かにそうだけど...」

 

ユリー「それが出来るなのは今のところマコトだけだ...」

 

マコト「今回の依頼もモンスターの発生原因を突き止めることだ。初心コースに上級の魔物が出たということであれば、そいつらは更に上の存在に追われたと考えるのが自然。それだけを潰せばあとは自然と元に戻るであろう。」

 

ライアー「自然と調和し、無駄な殺生を好まない。ヤポナーシャの精神だね。」

 

マコト「さて、世間話はこの辺にしてそろそろ行くとするか。」

 

ユリー「ああ。目指すは黒の森の奥、ダークウルフの住処付近だ。気ぃ引き締めろよ!」

こうしてユリー達も黒の森へと入っていくのであった。

 

続く...




いかがでしたでしょうか。
またしても一ヶ月以上お休みを頂いてしまいました。
実は作者、お正月に風を引いて寝正月でした、まさに最悪の年明け。
しかもその後すぐに母が肺炎で入院し、それなのに年明けから仕事も忙しくなりと、まあてんやわんやの1月を過ごしました。
母の方は先日無事に退院しまして、今のところぶり返しもなさそうです。(退院後すぐに寿司を食べるくらいには元気です。)
小説の方はまだまだこれからですから、皆様の応援を元に最後まで書いていきます。
それではまた次回。
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