ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話 作:yrtohoyr
さて、学生の皆さんはそろそろ夏休みが終わる頃かと思いますが、スマホやゲームに熱中しすぎて時間を潰しすぎていませんか?
もちろんやめろとは言いませんし、事実私も休日は結構そういう日があります。
外出るのも暑いし、避暑地は遠いし、そもそも動きたくない。
分かります、すごく分かります。
でもたまにはゲームやスマホから距離をおいて、別のことをしてみてください。
ラジオを聞く、カメラを使って写真を撮る、紙の本を読む。
家の中で出来ることは意外とあるものです。
以上、残り少ない夏休みをもっと楽しむための提案でした。
それでは本編をお楽しみください。
ユリー達一行は獣道のような山道を進んでいた。
マリー「...ユリー、前方に魔力を探知したわ。」
ユリー「了解。ところでマリー、魔力探知のその不安定な魔力波はどうにかならんのか...ライアーがものすごい険しい顔してるぜ」
ライアーの顔は梅干しを食べながらドクダミ茶を飲んだような、青ざめた顔を浮かべていた。
折角のイケメンが台無しである。
マリー「魔力探知はまだ慣れませんの...」
ユリー「っと、おいでなすったな。ほら、ライアーもシャッキとしろ!」
ライアー「う、うんウップ...」
敵A「おらぁ隙ありっ!」
ヒュン!
敵の斬撃がライアーに襲いかかる。
吐く寸前のライアーでも流石に斬撃は交わしたようだったが...
ライア「ウップ...オエー」
ビチャビチャ
敵A「ぎゃぁぁぁぁぁ!?」
ライアーのキラキラが敵Aの顔面に襲いかかる。
敵Aは精神的に大ダメージっを負った。
敵B「全員怯むな!奴らを殺せ!!ファイアネス!」
ボボゥッ
マリー「バリアネス!」
敵BC「いきなりバリアネスか、魔力消費量が大きい魔法を使ってしまうほどに弱いと見た!!連撃ファイアネス!!」
ボボボボゥッボゥッ
マリー「リフレクトネス!」
敵Cが放った連撃ファイアネスがすべて跳ね返る。
敵C「うわわあっちぃ!?」
敵D「クソが、魔法を跳ね返してきやがったか。」
ライアー「ウップ...ん?」
ライアーのキラキラをもろに食らった敵が何故か徐々に崩れ落ち、ついには土に変わってしまった。
ライアー「...そっか!ユリー、ウォタネスだ!こいつら全員土人形だから水に弱い!!」
ユリー「そういうことなら、ウォタネス!」
キィィィンドザァァァァン!
紫色の大型魔法陣がユリーの前に現れると、そこからダムの放流のような勢いの水が溢れ出し、敵に直撃する。
敵B「て、てったいd...」
ドザザザザァン!
数秒間の濁流は敵の姿形が消えて無くなるほどに高威力であった。
ゴゴ「流石ユリーさん、妹に比べればあれだけど相変わらず凄まじい物量攻撃」
ジャック「俺達の出る幕はなし、って感じっすね。」
マコト「!!」
ヒュッキィン!
突然ユリー達めがけて何かが飛んでくる。
マコトが間一髪のところで抜刀し弾いたが、そのまま直撃すれば命も危うい程の威力だ。
マコト「投げナイフ...?」
???「お見事。」
少し奥から一人の男がユリー達の方に向かってくる。
するとマリーはあることに気づく。
マリー「...ま、魔力が一切感じられませんわ。」
ジャック「そんなはず...ほ、本当だ!?」
???「ええ、そうでしょう。理由は簡単、私は一切の魔力を持たない人間です。」
ジャック「人間が魔力を持たないことなんて有るのか!?普通魔法が使えない人でも多少は保有してるはず...」
ライアー「稀にいるよ、こういう体質の人。魔力を蓄えられないというより周りの魔力が近付くのを嫌がるんだよ。魔法が使えない人でも魔力が有るっていうのは周りの魔力を多少取り込むからなんだ。昔うちに来てたお客さんにも一人...」
???「流石上級ギルドメンバー、魔法にも相当お詳しいようで。だから私は昔からこのナイフで応戦しているわけです。ギルドにいた頃はよく銃砲店で研いでもらいましたっけ、懐かしいです。」
その時、ライアーが突然声を上げる。
ライアー「思い出した!その声、アンバーさんだ!」
アンバー「は?なぜ私の名を...ああああああ!!!ライアーさんんん!?!?」
暗い森の山道では互いの顔はよく見えないためアンバーと呼ばれる男はライアーのことに全く気づいていなかったのである。
ライアー「はぁ、まさかこんなことに加担していたとは思わなかったよ...残念だ。」
ライアーは今まで誰にも見せたことない冷たい視線をアンバーに向ける。
アンバー「ヒィッ!?」
ライアーの表情にアンバーだけでなく、それを見ていたジャックさえも怯えてしまった。
ライアー「ねえ、アンバーさん。もし君の隊長みたいな存在の人のところまで案内してくれたら、そっと見逃してあげても良いんだけど。そんなに悪くない話だと思うよ。」
アンバー「ふ、ふふっ、このアンバー、そう簡単に本丸の場所を教えるわけにはいかないんですよ!!」
ヒュヒュッ!
アンバーはライアーめがけてナイフを投げる。
キキィン!
だがライアーは腰に下げていたダガーを引き抜くと飛んできたナイフを軽く弾いてしまう。
ライアー「...教える気はない、ってことだね。」
アンバー「当然です!あなた達はここで倒れるか、180度後ろを向いて「何もなかった」と報告だけすればいいんです!」
ヒュヒュヒュッ!
更に投げられたナイフはライアーの顔にめがけて飛んでいく。
だがそれもすべて見切っており、ふっとその場に屈む。
アンバー「隙あり!」
その瞬間、投げられた3本のナイフがくるっと方向を変え、全てライアーの体へと突き刺さる。
ライアー「くっ...」
ジャック「ライアーさん!」
アンバー「ふふふっ、私は強いのですよ!ライアーさん、あなた以上にね!」
ライアー「それはどうかな...?」
アンバー「ライアーさん、もう終わったんです。さすがに引き際というのを...」
グサッ
森の中に鈍い音が響く。
その瞬間、アンバーはその場にうずくまる様にして倒れてしまった。
アンバー「...なっ!?ぐあぁぁぁぁ!!」
アンバーの太ももには先ほどまでライアーが握っていたはずのダガーが深々と突き刺さっていた。
ライアー「僕の無詠唱魔法に気づかないようじゃ、アンバーさんはまだまだだね。」
ライアーは3本のナイフが投げられた直後に自身のダガーに魔法で浮遊状態を付与。
その後自身を犠牲に視線を集中させ、隙をついて後ろからダガーを突き刺したのだった。
アンバー「くそがくそがくそがぁぁぁぁぁ!!!」
ライアー「それじゃ、話は事が済んでから聞くことにするよ。ユリー、監獄借りるね。ヘル・テレポートネス!」
ヘル・テレポートネス、ユリーが所有する異世界の監獄に人を送るための独自魔法だ。
黒い魔法陣が浮かび上がると、一瞬にしてアンバーを飲み込みその姿は消えてしまう。
マリー「あの人はどこへ?」
ユリー「ああ、あいつは俺が異世界に持ってる監獄に一時的に閉じ込めてる。魔法が使えないんじゃその監獄から抜け出す術はないからな。」
ゴゴ「まあ抜け出そうとしてもその人が痛い目見るだけですからね。」
マコト「...先を急ごう、こうしてる間にも奴らは事を進めているだろうからな。」
~黒の森 低山のとある場所にて~
ジェイク「駄目です、アンバーさんがやられました!!」
ダラス「...ヒヒッ、仕方のない人ですね。私が行きましょう。」
ジェイク「で、でも...」
ダラス「私が彼らに負けると、そうお考えですか?ジェイク」
ジェイク「いえ、そのようなことは。ただ彼らも以前のダラス様と同じく上級メンバーですから心配で...」
ダラス「ヒヒッ、私の魔法は並のギルドメンバーでは対処できないようなものばかり。まあ見ていて下さい。」
~ユリーチーム~
低山に入り既に1時間は経過した頃、ユリー達は一旦休憩がてら作戦会議を立てていた。
ユリー「とりあえずこの低山には確実になにかある。しかも相当な手練がまだ居るかも知れない。全員装備の消耗はなるべく最小限にしておくんだ。」
ライアー「了解。」
デニス「これまでの一連の攻撃から察するに、敵の幹部と思われる人物は魔法の手練れである可能性が高いです。ただギルドにそこまで魔法に詳しい人物がいたかというと微妙ですね。」
ジャック「...一人心当たりが居るっす。前に知り合いのメンバーと組んだときに聞いた話ですが、自分はおろかデニスさんさえメンバーに入る前の頃にダラス・ボンドという魔道士がいたらしいっす。」
ゴゴ「確かに全然聞いたことないかな。ユリーさんは?」
ユリー「いや、全くだ。この感じだとジャック以外その人物について知ってる者はいないだろう。」
マリー「でもどうしてその人がこの件に関わってるかもしれないの?」
ジャック「これも聞いた話ですが、ダラスが所属していたチームリーダーは非人道的な作戦ばかり起こしてギルドマスターから破門を食らった人物がいるっす。」
ライアー「となるとその人が一緒の可能性は高いんだね。」
デニス「ジャック、その人の名前は覚えていますか?」
ジャック「確か...」
ダラス「ダニー・ムーア。」
一行「!?」
続く...
いかがでしたでしょうか。
実は作者、数ヶ月前からダイエットをしています。
具体的にどのくらい減ったかというと、5月に104kgあった体重を今現在98kgまで落としました。
最初の目標は90kg台の脱却(学生時代の体重を取り戻せ)です。
ちなみに肝臓の数値ですがだいぶ良くなりました。(それでもまだ異常値に変わりはないですが...)
みなさんもストレスでどか食いはしないようにしましょうね。
それではまた次回をお楽しみに。